宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

水星のメッセージ vol.5
「星講座」
― 交錯していく現実世界 ―

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新しく生まれ変わった海王星からみた「土星」

●2022年 2月14日アップ

本年2022年1月3日にアップいたしました「ご報告:水星のメッセージ」第1回めに続く第5回めvol.5です。

第2回めvol.2は「冥王星編」、第3回めvol.3は「海王星編」、第4回めvol.4は「天王星編」でした。

今回、vol.5は「土星編」です。

「土星」の重要な“現実メッセージ”を一部ながらお届けいたします。

《 水星のメッセージの継続 》

予期しないことが起こるのが「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)です。

なぜなら、宝瓶宮時代と共鳴する「天王星」は、過去の常識や体制をひっくり返すなど予期しにくい“改革”の象意をもつからです。

ということがありまして、正直なところ1月2日の「水星」の水瓶宮入宮にはじまる一連の「水星のメッセージ」をvol.5までお届けするようになるとは思いませんでした。

単発で終わると思っていたのです。


One-Point ◆ 水瓶宮に入宮直前の昨年2021年12月30日に「水星」が合(コンジャクション=0度)をとっていった深層の「精神意識の変革のデレクション」をもたらす「冥王星」自身が、宝瓶宮時代に新たに生まれ変わることもあって、「冥王星」をはじめとした「土星外惑星」(トランス・サタニアン)をご紹介することになりました。

《 土星外惑星 》

これまでの「水星のメッセージ」vol.2〜vol.4は、宝瓶宮時代の影響圏に1630年頃に入って以降、発見された土星外惑星でした。

古代ギリシャに発祥したアストロロジー(通称:古典占星学)においては、まだ発見前なので使われていない星たちです。

そのため、古典占星学から派生した古典占星術の象意を受け継ぐ19世紀後半以降の現代占星術では、どちらかというと土星外惑星の象意解釈は定まっていません。

たぶん、実占研究された蓄積が少なく、あいまいさを残したり、苦手としているのが、一部の占星術師は反論するかもしれませんが、「冥王星」「海王星」「天王星」の土星外惑星です。

仕方ありません。

1781年の「天王星」の発見と、続く1801年の「ケレス」の発見によって、古典占星学(術)は理論破綻し、引導を渡されたからです。

One-Point ◆ 双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)からみて、新しく発見された土星外惑星の第1号は「天王星」でした。天王星は、双魚宮時代の次の宝瓶宮時代の共鳴星(現代占星術では“支配星”)ゆえに、そうなります。続いて、一時は第8惑星発見かと騒がれた「ケレス」も、その象意から古典占星学(術)は、上述のようにならざるをえませんでした。

《 アストロロジーと占星術の違い 》

その後、「海王星」(太陽系第8惑星)が1846年に発見されます。

海王星は、たとえばスピチュアリズム(当時は心霊主義、神秘主義)など、“まだ見ぬ世界や理想”など形而上世界(けいじじょう せかい)を象わします。

その象意によって、著名な霊媒師マダム・ブラバッキー率いる神智学協会から神秘的(オカルトチック)な現代占星術が萌芽していきました。

さはさりながら現代占星術は、その後に発見された「冥王星」をふくむ土星外惑星を取り入れて、十大惑星(メインプラネット)をもちいることになります。

結局、「太陽」〜「土星」まで7つの星による古典占星学(術)の古い「基礎理論」を捨てて、“当たる/当たらない”の占いに特化した神秘占星術が現代占星術の原点です。

古代ギリシャ以来、「木星」を“支配星”として、その象意の学問や哲学的なアストロロジー(天体学、星の学問)ではなくなったのです。

しかしながら、今ではアストロロジー(Asorology)といえば、“占星術”と誤訳されるほどです。

One-Point ◆ この違いは、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)を理解するポイントともなっています。宇宙この世界にもとづいた「基礎理論」をもつのが、本来の「アストロロジー」です。現実にもとづく論拠がなければ、それは“当たるも八卦、当たらぬも八卦”の占いといえます。


《 海王星と正反対の「土星」 》

それはそれとして、「古典占星学」の7つの星を代表して土星のメッセージをお伝えいたします。

「土星」が、ほかの星と決定的に異なるのは、“誤魔化すことのできない現実”(形而下世界:けいじか せかい)を象わすことです。

心の中の“想い”や“観念”また“まだ見ぬ理想”など、形而上世界を象わす海王星とは、正反対の象意をもちます。

良し悪しは関係がありません。

「土星」は、実際的な現実社会を象わしますので、海王星の象意によってはじまった神秘的な占いの範疇(はんちゅう:カテゴリー)に収まりにくい象意をもつのは事実です。

むしろ、占いとは相容れない星です。

ということから、占星術師がもっともご理解しにくい星になっているため、そのことが“大凶星”かのように誤ってとらえられる理由の一つになっているようです。

One-Point ◆ 一方、木星は逆です。「魚宮」や「双魚宮時代」のかつての“支配星”でもあるからでしょう。また、学術や哲学など形而上世界を象意の一つとして持つために、海王星と類似しています。なので、占星術師にとっても理解しやすいこともあり、“大吉星”として扱われています。そのような吉凶解釈自体が誤りなのですが…。


《 「交錯」のメッセージ 》

さて、“誤魔化すことのできない現実”を象わす土星のメッセージは、一言でいえば「交錯」でした。

現実世界の交錯(クロス)、すなわちクロッシング(交差、横断、渡航、交差点、十字路、踏切)です。

「土星」なので、現実世界が交錯していくという意味になります。

もう一つ、「土星」にはメッセージがあるのですが、それはまだ時期尚早とのことのようです。

機会があれば、後日、ご紹介することになるでしょう。

いずれにしましても、現代は時代の「交錯」(交差)、すなわち「歴史の曲がり角」にあることを、「土星」は誤魔化すことなく実直にメッセージしてくれました。

One-Point ◆ 先の「水星のメッセージ Vol.3:海王星編」でお伝えいたしましたように、美しい姿に生まれ変わった海王星です。もはや「土星」を“大凶星”などと解釈することはなくなり、理想の現実社会を象わす栄光の星へと漸次、次元上昇していくことになると考えています。


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