宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

近未来予測=実際編
―どんなことが起こる?―

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星が示す2010年までの近未来予測=実際編

9.11米国同時多発テロ

●第1稿 : 2006年02月22日アップ
●改訂稿 : 2008年05月01日アップ




「崩壊」は独占とワンマン…?

●前提となるフレームワークがないと、「既成権力の崩壊」というディレクションは見えてきません。

まして、宝瓶宮時代の到来に基づくことは一般の占星術師には思いもよらないでしょう。

このことが分かれば、独占企業や権力が集中するトップほど、この時期「崩壊」しやすいことが理解できます。

逆に、顧客(一般大衆)に配慮する経営は、鈴木敏文IYグループCEO(2006年現在)の対応が宝瓶宮時代に近いようです。

「宝瓶宮時代のビッグバン」(1989年)のあと、実際にはどんなことが起きているのでしょうか?

星のディレクションから解説していきます。意味が分からない方は、お手数ですが、前ページ「近未来予測=基礎編」からお読みください。

《 1993年〜のディレクション=既成権力の崩壊 》

1993年頃から星のディレクションは、「既成権力の崩壊」を示すようになりました。

それまで各業界の頂点に君臨していた独占的大企業や組織が、次々とその座を滑り落ちたり、会社更生法の適用を受けたのは記憶に残っているでしょう。

国営事業や公団、また経済界の頂点に立つ銀行も例外ではありません。

権限を縮小されたり、民営化されたり、再編に追い込まれていったのです。

同様に、組織のトップ、とくに権力が集中するワンマンほど失脚していきました。

この星のディレクションは、2008年頃まで続きます。

実際の出来事(代表例)
バブル崩壊後の銀行再編(1996〜東京三菱銀行など、多数)
読売巨人軍の低迷、日本航空、ソニー、朝日新聞、吉野家等の赤字転落など
ヤオハンジャパンの倒産と和田一夫グループ代表の辞任(1997)
ダイエーの中内功元社長の辞任(1999、取締役退任2001)
武富士の武井保雄前会長の逮捕(2003)
道路公団の藤井治芳前総裁の解任(2003)
NHKの海老沢勝二前会長の辞任(2005)
西武グループの堤義明コクド前会長の逮捕(2005)
日本道路公団の分割民営化(2005)
社会保険庁改革関連法の成立(2007)
郵政民営化法案の成立(2005)と日本郵政グループの発足(2007)

One-Point ◆ なぜ、こういうことが起きるのかというと、第一に、既得権益をいったん解体しないと新しい時代がはじめられないからです。第二に、ワンマンといった権力や権利の独占は、自由や平等・友愛精神をモットーとする宝瓶宮時代に合わないからです。


中国の反発は2回めの参拝から

●小泉首相就任後、1回めの靖国参拝(2001年)では、中国から抗議はありましたが、「今後の出方を注視する」と、1面トップではなく国際面扱い。また、公約の15日ではなかったため「日程変更には一定の評価」と抑制した報道です。

《 2002年〜のディレクション=象意の混在と主導権争い 》

2002年頃からは、これまで時代を支配してきた双魚宮時代の象意と、これからの新しい宝瓶宮時代の象意が、混在と主導権をめぐる対立を起こします。

また、「ニセモノ」(虚偽)を「本物」(真実)のように装ったり、両者が混在するブームや社会風潮が多発します。

このような“欺瞞”は双魚宮時代の象意であり、後者“真実”は宝瓶宮時代の象意です。

前ページでご紹介しました次の象意を思い出してください。

【双魚宮時代】=象意→「宗教」「空想」「虚偽」、他には「善悪」「感性」など。
【宝瓶宮時代】=象意→「自由」「社会」「真実」、他には「平等」「個性」など。

主導権をめぐる争いは、国際社会では、2001年9月11日の「アメリカ同時多発テロ事件」に端を発した「戦争」が代表的な例です。

宝瓶宮占星学では、双魚宮時代を象徴する「宗教」と、宝瓶宮時代を象徴する「自由」とが、次代の主導権をめぐって対立していると解釈します。

日本の出来事(代表例)

【日本外交】=北朝鮮との拉致問題や、中国との靖国参拝をめぐる対立が該当します(まあ、中国がかってに騒いでいるだけに見えますけど…)。

拉致は、「人権問題」、参拝は、「精神の自由」の問題です。

これらは、いずれも宝瓶宮時代の象意です。

拉致問題の本格化は、小泉首相、初訪朝の2002年。

靖国問題の本格化も、小泉首相が2回めに参拝した2002年からです。

安倍首相になって中国との靖国問題は一段落しましたが、これは対立を調停する星がディレクションを投げかけたからです。

星の動きから予測すると、2008年の夏頃から日中・日朝の問題がまた違った形で顕在化していくか、中国・北朝鮮に大きな変化が起こっていくことが予測できます。どう転ぶかは人の意志次第です。

これらのどこが双魚宮時代の象意かというと、両国とも「共産主義国家」だからです。

One-Point ◆ 共産主義は、対立をあおる「正反合」の弁証法理論のもと、資本家 vs 労働者の階級闘争といった「対立二元論」により、共産主義ユートピア社会の「幻想」を万民に持たせた、双魚宮時代の象意をもった「宗教的政治思想」です。かつて、中国や北朝鮮を素晴らしい理想国家のように称えたA新聞・進歩的文化人・日教組の先生方などを、まだ記憶に留めている方もいらっしゃるでしょう。



【社会経済】=「クレジットカード偽造事件」、「リフォーム詐欺」、「オレオレ(振り込め)詐欺」、インターネットの「架空請求」や「フィッシング詐欺」、介護保険をめぐる「不正受給」、最近では「消費期限の貼替え」や「産地偽装」など、偽計は山盛りです。

これらの本質はすべて、「ニセモノ(虚偽)」を「本物(真実)」かのように装った偽計による事件です。

これら、「ないもの(虚偽)」を「ある(事実)」かのように装った事件や犯罪は、両時代の象意が混在しているのがお分かりでしょうか?

2005年11月からの「耐震強度偽装事件」や、2006年1月強制捜査に始まったライブドアの「粉飾決算」と「有価証券報告書の虚偽記載事件」も同じです。

この二つは、前に述べた「既成権力の崩壊」や、次に述べる「秘密の暴露」といった星のディレクションとも関係しています。(→後述)

政治では、2006年2月25日、民主党の永田議員による「偽メール問題」が国会を騒がせました。

「ないもの」を「ある」かのように問題にして、結局、議員辞職をしたのですが、永田議員のホロスコープをみると、そのとき、象意の混在のディレクションを見事に受けていました。

一方で、両時代の象意が仲良く手を組んだ社会風潮も起こります。

双魚宮時代だけの象意なら「心霊ブーム」なのですが、そこに宝瓶宮時代の象意である(超)科学性や現実性が加わると「ヒーリング・ブーム」や「スピリチュアル・ブーム」になります。

これらはその典型です。

その他の一例を欄外に記しておきました。

この混在と主導権をめぐる対立のディレクションは、2010年頃まで続きます。

One-Point ◆ 「ない」ものを「ある」かのように装う偽装や粉飾など偽計は、バレる確率が高くなっています。宝瓶宮時代が本格化すると、天王星のマークのように人のアンテナ(波動感知度)が高くなります。この期間の出来事をとおして、「ウソや偽りは避けるべきである」ことを、人々は意識の片隅におきます。それは来たるべき宝瓶宮時代の社会を迎えるためです。


象意が混在する一般の出来事

●両時代の象意が手を組んだ例は、空想と実体を混合したバーチャル=「仮想現実」や、玉石混交の「インターネット」の現状。

芸能界では、お笑い芸人のスター化や、グラドルとお笑い芸人の番組共演。乙女オタク現象でのBL(ボーイズラブ)やフィギュアやスーパードルフィーなどが該当します。

BL→“美少年”=水瓶宮の象意、“恋愛”=魚宮の象意です。

スーパードルフィー→“リアリティー”=水瓶宮の象意、“ドール”(偶像)=魚宮の象意です。

卑俗な例では、アイドルの顔(真実)の画像に、他人の裸の画像(虚偽)を掛け合わせたアイドル・コラージュ(アイコラ)がネット上でブームになりました。

《 2005年秋〜のディレクション=秘密の暴露および集中と爆発 》

2005年秋からの短い星のディレクションは、「秘密の暴露」と「集中と爆発」です。

とくに2006年前後は、裏面を見抜く鋭い洞察力をもつ組織や人物が、その影響力を行使します。

検察や警察であれば、集中捜査によって犯罪を暴きます。

これが先のディレクション「既成権力の崩壊」や「象意の混在」と重なれば、「偽計の暴露による権力の崩壊」となります。

偽計を行った会社やトップは、この期間、暴露され崩壊しやすくなります。

実際の出来事(代表例)

それゆえ、2005年11月、構造計算書の偽装が暴露され、関連企業の木村建設やヒューザーと、そのトップが崩壊していったのです。

2006年1月、ライブドアの強制捜査に始まったホリエモンら逮捕と、「粉飾決算」や「有価証券報告書の虚偽記載」も、この複合ディレクションの現れで、偽計の暴露による崩壊です。

そういった一般市民の安全を脅かす偽計や偽装は、個々人が主役である宝瓶宮時代の象意に基づきマスコミの読者聴衆の関心を集めるので、新聞記事やテレビのワイドショーなどで硬軟取り混ぜた暴露が起きていることは、ご存じの方も多いでしょう。

★「集中と爆発」のディレクションに該当するのは核問題です。

原子力発電は、ゆるやかな爆発なので違います。

該当するとしたら、原発大事故になります。

該当するのはズバリ核開発です。

ウラン濃縮に関する問題と核実験などが当てはまります。

これは2006年に顕著化した北朝鮮とイランの核開発問題が該当します。

似たようなものを探せば、トップクラスの暗殺の可能性もあります。

「偽計」ディレクションの期間中なので、「事故死」に見せかける場合も考えられます。

これは世間を騒がせたものとしては、元ソ連スパイのイギリスでの放射能物質による暗殺事件が2006年11月に起こりました。

トップクラスの暗殺は、最近では2007年12月27日ブット元パキスタン首相の暗殺が挙げられます。

One-Point ◆ この星のディレクションによって、「詐欺や偽装」などの犯罪は暴かれやすくなり、核問題は表面化します。根本的な解決がいつになるかはともかく、2008年いっぱいまでの短い星のディレクションです。


「自由」に伴う「責任」の理由

●このディレクションは、宝瓶宮時代を築くためのものです。

ですから部分的かもしれませんが、ウソは通じません。

宝瓶宮時代の象意=“自由”の実現には、必ず土星の象意である“責任”や“秩序”が伴います。

「規制緩和」も同様です。

これは「事業の自由」ですが、そこには「企業倫理」や「責任」や「使命」が問われます。

責任や秩序や使命は、山羊宮=土星の象意ですが、「土星」が水瓶宮の副共鳴星であることを知れば、理解は簡単です。

《 2006年〜のディレクション=組織運営の変革 》

2006年から星は、現実的な営みや制度の基本的で重要な変革を示します。

とりあえずは「組織運営の変革」と題しました。

これは2025年ごろまで、約20年間も続く長ぁ〜い星のディレクションです。

この星のディレクションは、「組織運営の変革」だけでなく、根本的な農業・林業・水産業・鉱業などの「第一次産業の変革」を伴います。

第一次産業というは、天候といった自然や環境はもちろん、エネルギー資源が絡んだ問題であることにご注目ください。

この星のディレクションによって、これらは徐々に大きな社会的な大変革のテーマとして現れてきます。とりあえず「組織運営の変革」を予測しましょうか。

実際の出来事予測-その1「組織運営の変革」

国際的にみれば、「国連」や「国際機関」の在り方そのものや、制度や仕組みが問われてくるようになってきます。

日本国内をみれば、「国会」や「地方議会」、「官公庁」や「自治体」など行政機関や、公務員や職員の制度や在り方が問われるのは間違いないでしょう。

「首長や議員や役人や職員は、もっと責任感を持て、責任ある制度にしろ!」ですね。

行財政改革のタネはすでに蒔かれていますので、その芽が出て実っていくでしょう。

国会議員や地方議員、また国会や自治体のトップも無関係ではありません。

官公庁の役人や関係団体の職員、公務員の意識や待遇も変わっていきます。

一方、民間の会社組織では、経営や運営の在り方や制度、その意識が問われだします。

「何のための会社か」「会社は誰のものか」「会社運営のシステム」などの変革です。

具体的には、株式やその上場の在り方、IT技術を活用した運営、TOPや経営陣の意識改革などが考えられます。

宝瓶宮時代の象意から推測すれば、「会社は一般大衆のためにある」ことが求められてくるのです。そういう意識(友愛精神)を持った企業でなければ、宝瓶宮時代には生き残れません。

多少、補足しますと、過去の双魚宮時代は、権威や権力を中心とする時代でした。その最高峰が神であり、教主様でした。社会的には国王やワンマン社長です。

ところが新しい宝瓶宮時代は、一般市民の時代です。主権在民の民主主義社会です。

それゆえ、宝瓶宮時代のビッグバン以降は、一般市民の意識が激しく高まりますので、人々の安全を考えた企業や事業でないと生き残れないのです。

One-Point ◆ 「組織運営の変革」のディレクションは、宝瓶宮時代の組織体制や制度を出発するためです。とりあえず出発するためなので部分的かもしれません。どこまで変わるかは人間の働き次第です。しかし、何が起こるか分からないのも宝瓶宮時代です。

実際の出来事予測-その2「第一次産業の変革」

もう一つの重要な2006年から約20年間続く長ぁ〜い星のディレクションは、農業・林業・水産業・鉱業など「第一次産業の変革」です。

ご存じのように、第一次産業というのは、「天候・環境・資源・エネルギー」と直接関わる事業です。

2006年頃から次第に顕在化し本格化していくので、「組織運営の変革」と同じように、徐々に誰もが知る事実として認識されていくでしょう。

第一次産業に従事している人たちは、すでにそのことの重大さを身にしみて感じているのかもしれません。
しかし、一般人にも、間違いなくその影響は漸次、現われていきます。

と、以前書いていたところ、現在(2008年4月)の石油価格高騰やガソリン税をめぐる問題は身近な出来事となってしまいました。

これは2025年ごろまでのボディブローのようなディレクションです。個人の意志でどうこうできる星のディレクションではありません。

人間はただ、その知恵と意志でもって「どう対処していくか」という時代的な責任を果たしていくしかありません。

これは、まさに生存の基盤を問われるディレクションであることにお気づきですか?

国会や官公庁や企業など、その1「組織運営の変革」に加えて、市井(しせい)の技術開発者などはもちろん、主権者たる国民自身の意識変革も求められてくるようになるのです。

One-Point ◆ 今回は2010年までの近未来予測なので、これに関してはこれくらいにしておきます。ビジネス感覚を持ったかたなら、これが新たなビジネス・チャンスや方向性を示唆していることにお気づきでしょう。2009年になると、星のディレクションには「宝瓶宮時代の目覚め」が加わります。人々は意識するしないに関わらず、急加速的に宝瓶宮時代の象意へ認識や感性を深めていくでしょう。

《 捕捉=「本来の魚宮」と「宝瓶宮時代の目覚め」 》

2009年になると、魚宮は今の騒がしい状態から、本来の魚宮らしさを徐々に取り戻していきます。

「宝瓶宮時代のビッグバン → 既成権力の崩壊 → 両時代の象意の混在 → 組織運営の変革 → 宝瓶宮時代の目覚め」と、進んできた移行が一段落するからです。

フィクションはフィクションとして、純粋に空想や創り事として楽しむようになります。

この時期、芸術、映画、ドラマ、アイドル、小説などフィクションの新たな文芸復興が考えられます。それはリバイバルを含めて、新しい宝瓶宮時代の要素が加わった芸術や空想志向かもしれません。

同時に、事実は事実として、「友愛社会」を築くために、現実の在り方が重要視されます。

それは、宝瓶宮時代の本格的なスタートに他なりません。

2009年頃からは、多くの人々が「宝瓶宮時代の目覚め」、すなわち現実に対応した新しい人類社会が必要であり、また始まったことを次第に意識するようになるからです。


※ご注意=「星のディレクション」はこれだけではありません。

ここでは「宝瓶宮時代」に絞った根幹部分のリーディングのみを書きました。

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