宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

軍事国防をめぐる組織変革
― これからの日本の役割り ―

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今後の星の動きは、あまり楽観的な状況を示していません。
一触即発の可能性さえあることを近々また2014年春は示しています。
日本はどう動くべきなのか「役割り」と併せてお届けいたします。

中国の海空宙進出は崩壊を遅らせるために「本気」

●第1稿 : 2013年 2月15日アップ

いきなり、きな臭いお話ですが、中国や北朝鮮の軍拡行動によって、極東アジアの緊張感が高まっているのは、ご存じのとおりです。
このことは、「独裁国家」が2009年から「軍拡」のディレクションの影響圏に入り、翌2010年から本格化していったことをすでにお伝えしてきたとおりです。
星の動きからは、その最初のピークが今年2013年3月から訪れます。

《 軍事国防体制の変革 》

これまでお伝えしてきたとおり、昨年2012年末、「組織運営変革の深化」のディレクションが最初のピークを迎え、日本はもちろん主要各国で新しい国家体制がスタートしました。
たとえば、日本では第2次安倍政権が誕生し、韓国では12月19日、朴槿恵氏が大統領に当選し、アメリカでは11月6日に再選を果たしたオバマが、1月20日の第2期政権の正式発足に向けて人事や組織固めをしていったときです。
そして、お正月前後、火星が水瓶宮に入宮するために、2週続けて「今週の運勢」に次のように書いておきました。
 ※今週の運勢その1…「国防、軍事を巡る問題が対立」
 ※今週の運勢その2…「軍事的な脅しや暴力的な威嚇や攻撃もありえます」
事実、1月30日、海上自衛隊の護衛艦は、尖閣諸島周辺の東シナ海で中国海軍フリゲート艦から射撃管制用のレーダー照射を受けました。
また、それに先立つ11日前、1月19日にも、日本の艦載ヘリに対して中国海軍艦艇からレーダー照射が行われた可能性があることが2月になって発表されています。
もっとも、本日2月15日の時点では、火星は水瓶宮を抜けており、2月9日以降は蠍宮の土星と三分(120度)をとっているために、このような「脅し」や「威嚇」は沈静化のときを迎えています。
しかし、これで一件落着とはいきません。
火星が牡羊宮の影響圏に入る3月6日前後からは、再び軍事的緊張が高まっていくディレクションに入るために、警戒が必要になっていきます。
正式に牡羊宮入りする3月12日あたりからになると、同時に「軍事的かつ防衛的な組織変革」が進んでいくディレクションに入ります。
これは、昨年2012年末に最初のピークを迎えた「組織運営変革の深化」のディレクションの「軍事・防衛版」ともいえるものです。
本来、機密を旨とするのが軍事行動なので、どこまで表面化するかはともかく、中国・北朝鮮の「戦時体制」へのシフトや、日本・韓国・アメリカの同盟強化による「国防体制」の整備強化が進められそうです。

One-Point ◆ 「危機管理」は、たとえ1%の可能性でもあれば、備えておくことが常識です。平和ボケして「いまさら戦争なんて50%以上起こせないよ」ということが仮に事実だとしても、「国の存亡」や「人命」にかかわる以上、1%に備えておくことが必要です。国民はそれを支持しなければなりませんし、「国民の命と権益」を守るために、国が行なうべきなのは当然です。

《 「波乱と変革」の2010年代 》

今後、世界は漸次、都合8年間続く「組織運営変革の深化」によって、その体制の枠組みを変えていきます。
以前からお伝えしていますように、一昨年2011年末に影響圏に入り、昨年2012年10月から正式に始まり、第1次が2014年頃まで約3年間、中2年間の「行政組織(官僚制度)改革」をはさんで、第2次が残りの約3年間です。
このディレクションと同時並行して、次のディレクションも重要です。
自由民主主義(先進)国では、2009年から「宝瓶宮時代の意識の目覚め」のディレクション(影響圏)に入りました。
一方でこのディレクションは、北朝鮮や中国など民主主義後進国、すなわち「一党独裁国家」などにおいては、「軍備拡張」のディレクションをもたらすことをお伝えしてきました。
両国家が近接する極東アジア地域はもちろん、宝瓶宮時代は宇宙の時代でもありますので、宇宙空間における偵察衛星やICBM(大陸間弾道弾)などのミサイル兵器、また同時に宝瓶宮時代はWEBの時代でもありますので、ネット上のサイバー攻撃など、世界的規模で緊張感を高めていくディレクションとなります。
こちらのディレクションは、2009年頃に影響圏に入り、2010年頃から正式に始まって、長ければ2018年頃まで続くディレクションです。
また、海王星が魚宮をトランシット(運行)しはじめた昨今、正式には2011年以降、影響圏入りからだと2009年以降は、「共産党一党独裁国家」は「リバイバル」のディレクションによって、かつての共産主義運動と同じように、世界的な「対立」を強めることになります。
つまり、宝瓶宮時代に向かう自由陣営側の「意識の目覚め」と、一党独裁側の「軍備拡張戦略」が対峙しやすくなるのが現在です。
結果、2010年代は、新「友愛意識」と旧「軍事支配」の対峙によって、「組織運営変革の深化」が、世界的にもたらされる「波乱と変革」の時代になります。

One-Point ◆ すでに、その幕は切って落とされています。かつての英首相「チャーチル」の見識が重要です。甘い見通しや、平和ボケしたお人好しすぎる見解や、どこかの国の元首相の誤まった「友愛幻想」の感情は、こと国防に関しては通用しません。

《 中国のディレクション 》

さて現在、中国に働くディレクションをご紹介しておきます。
中国は現在、自国を取り巻く世界の情勢が、ハッキリと手にとるように見えるディレクションを受けています。
それだけに、ギリギリの手を打っても誤りにくく、また野心や野望が高まる時期であるために、彼らがいう「確信的利益」をしつように狙ってきます。
同時に中国は、世界の頂点に立とうとする「覇権」のディレクションも加わっていますので、今後の3年間は注視が必要です。
その一方で、新たな国家体制へと出直しを図り、活動の舞台を世界に広げていくディレクションも併せて受けています。
尖閣・東シナ海にとどまらず、太平洋への進出、さらには宇宙の制覇に向けて動くのは当然のことになります。
日米欧ソ共同の宇宙防衛構想も視野に入れておくべきでしょう。
これら中国に働く現在のディレクションをみると、一見、もはや手がつけられません。
しかし、このディレクションには「落とし穴」があるのです。
もし彼らが、友愛関係によって、これらを進めるのであれば、自由民主主義社会へとスムーズな転換と国家の出直しが図られます。
しかし、逆に、お得意の「中華思想」や「覇権主義」によって、ルール無視の軍事支配によって行なおうとすれば、早晩、一瞬にして「国家崩壊」を招き、一からの出直しに陥らざるをえなくなります。
いずれにしても中国は、「天安門事件」のとき以来、再び巡ってきた国家的出直しを図らざるをえないディレクションを迎えています。
それがどのようなものになるかは、中国はもちろん、周辺国の対応によっても変わってきます。

One-Point ◆ 中国共産党幹部は、自分たちの独裁体制を維持するため、情報公開による「ソ連の崩壊」、土地神話と総量規制による「日本のバブル崩壊」、国民意識の高まりによる「アラブの春」、古くは「フランス革命」などを研究し、未然に防ぐ手を次々と打ちます。なので中国の崩壊(組織運営の変革)が起こるのは、これら以外の要因に端を発し、結果、複合的に進むことでしょう。


最後の女王・天武の母「皇極」!

●隋王に対して、「日出処天子」と称したアメノタリシヒコ大王の気概と独立の精神は、なぜか大海人皇子(天武天皇)に通じるものがあります。
同じ「アマ」であることから、多分、祖父か父王の可能性を考えなければなりません。
また、重祚したとされる「皇極天皇」と「斉明天皇」は、人徳が違いすぎることから、別人と疑われても仕方がありません。
もし、そうであれば、皇極が天武の母で、斉明が天智の母になります。
『日本書紀』の系統上では、皇極と斉明は「重祚」すなわち同一人物とされていますので、天智と天武は「兄弟」といえることになるからです。
つまり、「皇極」という諡号は、最後(極)の「皇」を意味します。
「白村江の戦い」の敗戦によって、国防のために当時のツートップ、天智と天武は具体的に手を結び、統一国家を築きます。
しかし、それ以前の7世紀前半から統一国家、新生日本は策定されており、畿内「大和」に国を譲った九州「倭」の最後の女王が「皇極天皇」です。
そう考えれば、天武の正体も、古代日本史の謎も、驚くほど解けていきます。

《 7世紀と今日の共通性 》

ちなみに、中国をはじめ世界は、2014年に入る前後から不穏な雰囲気になります。
そして、同年4月頃をピークとして、緊張が高まり、6月頃までは予断を許さない状況が続きそうです。
これは中国や北朝鮮の「現体制」の危機と同時に、周辺国はもちろん、世界に緊張が高まることを意味します。
ただし、100%「絶対」にそうなると言えないのは、「自らが危ない」と分かれば北朝鮮と違って中国は、手のひらを返したように「微笑み外交」によって、下手に出て急場をしのぐことがあるからです。
結果、中国に対するには、「今は無理だ」と思わせ続けることが重要になります。
中国共産党幹部は、「自国の崩壊」は織り込み済みなので、膨大な個人資産を蓄えて、密かに海外に移し、家族や親族に海外に拠点を持たせて、いつでも逃げ出せるようにしています。
そういった「知恵」は回ります。
日本人のように「国家と運命を共にする」といった潔さはなく、自己保身を最大限に図るところに彼らの「弱点」があります。
そのような弱点は「国家転覆」の一因になりえます。
結果、個々人の自由と権利が保障された「自由民主主義」のほうが、はるかにトクだと分かれば一気に動く可能性があります。
それまでは、周辺国の「軍事的危機」は避けられません。
7世紀中頃、「日本の成立と「和」の象徴」に書いたように、中大兄皇子(天智天皇)は、韓半島南端の百済回復をめぐって、中国(唐)・朝鮮(新羅)の連合軍と戦い、663年の「白村江の戦い」において敗れました。
当然、半島南端まで占領した羅唐同盟軍に、日本は危機感を抱きます。
日本は国防を急務とし、防人(さきもり)を配置する一方、中央集権の統一日本建国に向けて二人の王が「兄弟」の契りを結びます。
それが天智天皇(中大兄皇子)と、後の天武天皇(大海人皇子)です。
この間の事情は、理由あって『日本書紀』には書かれていません。
上述のリンクページをご参照ください。
ここから名実ともに「天皇」を「和」の象徴とする統一国家新生「日本」が築かれていきます。

One-Point ◆ 唐と新羅は、その後、高句麗をめぐって仲違いをし、669年に戦闘状態に入りました。日本を攻めるどころではなく、むしろ日本を取り込むことで、お互いに相手をけん制しようとしています。結果的にはそうであっても、この国難に際して天智と天武が手を結び、「和」による統一日本を築いたことが、中国や朝鮮に対する「国防体制」となったことは否めません。


最近、見直されつつある日本

●かつて、自らを卑下するかのような言動をとる日本人がいました。
彼らは、北朝鮮を「地上の天国」とし、ソ連を「祖国」、中国を「偉大な国家」としていたようです。
そういった進歩的知識人やマスコミも、だいぶ様変わりしてきました。
最近、多くの日本人は、「日本」を見直しつつあるようです。
今や、日本の評価は、テレビや出版物、またWEBなどマスコミをみても明らかです。
もちろん、「驕り」「高ぶり」や「私がイチバン」といった事大主義は、反面教師とすべきですが、正当な「誇り」や「使命感」を持つことは、運勢を呼び寄せます。
それに時代の流れが伴えば、「天運」が日本に訪れてもおかしくはありません。

《 日本の役割りと精神 》

さて、宝瓶宮時代における日本は、重要な役割りを持ちます。
日本と同じように「国体」を「水瓶宮」とするアメリカは、どちらかといえば「自由民主主義世界」を守るという重要な役割りを持ちます。
それに対して日本は、「和」を図る「精神面」に重きをおく役割りを持ちます。
なぜなら、日本人の「民族性」は「魚宮」を持つからです。
一般に魚宮は、象意の一つに宗教や霊性などがありますが、日本古来の特徴は宗教ではなく、「大自然」に感謝し手を合わせる心や精神性、あえていえば「かんながら(随神)の道」なのです。
これは、神話の神や歴代天皇を祭る明治以降の「国家神道」とは別物です。
日本古来の由緒ある本当の「神社」ほど、たとえば山など「大自然」そのものをご神体とします。
これは、天皇(かつての大王、台与など)が「祭祀」を行なってきた神聖な場所=大自然こそが日本人の精神性(霊性)の原点だからです。
そのため、日本人の「民族性=魚宮」が象わす精神性(霊性)は、一般の宗教のように「独善排他的」な面がなく、逆に、同じお天道さまの下(もと)にある一体感をもって接する「人の好さ」や、「無私の精神」で「奉仕する心」をしぜんに持つようになります。
いわば宇宙大自然と共にある民なのです。
これが本来の「美しい国、日本」です。
このような魚宮のメンタリティー(精神性)は、これからの宝瓶宮時代のベースなので、世界にとっても重要な意味を持ちます。
一方、水瓶宮の国体は、「和」の象徴である天皇において、上述の民族性とともに顕現されています。こちらは宝瓶宮時代の体制「和=友愛」を象わします。
お互いの個性や自由と権利が「和=友愛」の精神のもと、平等に尊重される社会を象わすからです。
このような日本および日本人は、今後の宝瓶宮時代において、いずれ重要な役割りを果たしていくようになります。

One-Point ◆ このようなことは、天皇を排した「独裁国家」の支配下においては成されません。自分から「刀」を抜くことはないものの、日本の体制を損なうものに対しては、「寄らば切るぞ」の気概と国防の精神を持つことは必要になってきます。「組織運営変革の深化」のディレクションはこれからが本番です。
※注)ここでいう「和=友愛」というのは、お互いの個性と自由を尊重する宝瓶宮時代の現実的な「友愛」を意味します。何度も書きますが、どこかの国の元首相の幻想的な古い「友愛(同胞愛)」とは異なります。



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