宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

占星学から読む「時代変革」
― その1:山羊宮の土星と地政学 ―

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海洋国家「日本」が生き残る平和と安定の道


●第1稿 : 2018年 6月29日 初回アップ


※ 後日リライトする可能性があります。

ひさびさの一般記事のアップです。
現在の国際情勢を占星学から読むと次のようになります。
9年間にわたる「組織運営変革の深化」のディレクションがピークを迎えた現在は、「地政学」から見るとよくわかります。
現在の激動する極東アジア情勢は、「山羊宮」をトランシットする「土星」と「冥王星」が“ストーリー・テラー”になっているためです。

《 山羊宮の土星と「地政学」 》

「米朝首脳会談」をはじめ、複雑な動きをみせる極東アジア情勢。

これを正しく読み解くには、占星学から申し上げますと「地政学」がポイントです。

安倍首相をはじめ、トランプ米大統領や金正恩朝鮮労働党委員長、そして習近平国家主席といった“人物”も重要ですが、宝瓶宮占星学の「星のディレクション」から申し上げますと、「地政学」が重要になってきます。

なぜなら、それは次のような理由からです。

現在、「冥王星」が山羊宮をトランシット(運行)中ですが、くわえて今年2018年からは「土星」までもが3年間、山羊宮をトランシットしていくためです。

正確には、昨年2017年末の12月20日に土星が「山羊宮」に入宮しました。
そして再来年、2020年12月19日まで、約3年間にわたって「山羊宮」をトランシットしていきます。
そのため、「地政学」が重要になってくるわけです。

なかでも、来年2019年以降の「土星」と「冥王星」の合(コンジャンクション=0度)は、今年で7年めにはいった「組織運営変革の深化」のディレクションの“ピーク”を意味します。

では、なぜ「地政学」が重要になるのでしょうか。

単純にいえば、「山羊宮」は“組織”や“土地”を象わし、「土星」は“誤魔化すことのできない現実”を象わすためです。

国際情勢におきかえますと、“組織”は「国家体制」を象わすことになりますし、“土地”はその「領土」を象わすことになります。

そこ(山羊宮)に、“大変革”を象わす「冥王星」がすでにトランシット中ですし、今年以降は“現実化”をうながす「土星」までもがトランシットしていくために、“領土”にかかわる問題や見方が重要になってくるわけです。

そういったことから、今後の国際情勢を読み解くには、日本をとりまく“領土”にかかわる「地政学」でみていくと、正しく現状がみえてきます。

One-Point ◆ 「地政学」というのは、地理的な条件や位置関係が国際政治に大きく影響をおよぼすということです。「地政学」という言葉が一般に知られるようになったのは、約40年ほど前に『悪の論理―ゲオポリティク(地政学)とは何か』(倉前盛通 著)がヒットしてからで、英語では「ジオ・ポリティクス」と呼ばれています。

《 「組織運営変革の深化」 》

以前の記事の繰り返しになりますが、現在の国際情勢をご理解いただくために必要なので、昨今の「メイン・ディレクション」に触れておきます。

冥王星が影響圏をふくめて「山羊宮」を運行しはじめたのは、2006年からです。
これによって「組織運営の変革」のディレクションがはじまりました。

ふだんは潜在的な影響程度ながらも、個人をふくめて、会社組織や国家また国際的な“組織運営”のあり方が、あるときに一気に変わっていく可能性が起こりえることを意味します。

日本でいえば、竹島や尖閣諸島といった(日本固有)の“領土”がクローズアップされてきたのも、「組織運営の変革」のディレクションゆえです。

さらには、冥王星のディレクションが進行していくなか、2012年頃になると、土星が「蠍宮」を運行しはじめ、「山羊宮」の冥王星との間に「交歓」(ミューチュアル・リセプション)が形成されました。
これによってはじまったのが、「組織運営変革の深化」のディレクションです。

話題になっていた「尖閣諸島」が国有化されたのも2012年ですし、中国が「南シナ海」侵出を企図して“九段線”がパスポートの査証欄に記載されだしたのも2012年からです。

この「組織運営変革の深化」のディレクションは、2020年まで9年間ほど続き、約3年ごとに区分できます。
2012年〜2014年が「第1次」、2015年〜2017年が「第2次」、そして今年2018年〜再来年2020年の最後の3年間が「第3次」です。

厳密には、「星のディレクション」ゆえにきっかりと“年単位”では区分できないのですが、わかりやすくアバウトに“丸める”とそういうことです。

このことは、すでに当該ディレクションがはじまる以前から、このサイトでお伝えしてきましたので、ご存じのかたもいらっしゃると存じます。

最後の3年間「第3次」は、土星の「山羊宮」運行開始によってはじまり、今年2018年を序章として、来年2019年以降の「土星」と「冥王星」の合(0度)によって、「深化」のディレクションの“ピーク”を迎えていくことになります。

それが、来年「2019年の大変革」であり、翌「2020年の世界変革」です。

それゆえ、今年2018年以降は、個体差はありますが、「個人」をふくめて、これまで過去の「会社組織」のあり方や、「国家」また「世界」の運営のあり方が、大なり小なり通用しにくくなり、新たな「組織運営」や「あり方」へと変わっていくことが起きるディレクションです。

One-Point ◆ 日本とアメリカは、“国体”をいずれも「水瓶宮」とします。そのため、「宝瓶宮時代」の動きと共鳴しやすく、すでに”組織変革”が進行中です。時代の渦中にあると気づきにくいのですが、“安倍首相”や“トランプ大統領”の登場がそれです。

参考記事 : 2012年10月8日UP

● 「現代のターニングポイント ―「変革の深化」の意義 ―
※別画面で開きます。
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上記タイトルは、右の本文に関連した過去記事の一つです。
「未来予測 変革の深化編」の5つめの記事としてアップしたものです。
2012年に土星が「蠍宮」に入宮した2日後にアップしています。
最後の項目に「尖閣諸島」に対する中国の“意図”などを「地政学」をふまえてご説明しています。

●同記事に掲載した地図。
尖閣諸島

《 ご参考:国家の「組織運営の変革」 》

日本では、「組織運営の変革」のディレクションがはじまった2006年その年に、「戦後レジームからの脱却」を掲げた第1次「安倍政権」が誕生しました。

「戦後レジーム」というのは、押し付けられた自虐的な“戦後体制”のことで、そこから脱却して「美しい国 日本」をとりもどそうというものです。

一連の法改正などの「変革」は、このディレクションに沿ったものでした。

「星のディレクション」(時代)に沿った動きは、時代の流れにともなう「天運」が訪れます。そのため、“窮地”にあっても守られることが起こります。

しかし、“反面教師”として役立つならともかく、単に“反対”のための反対活動は、時代の流れに反し、次第に“天運”を失っていきます。

その轍(わだち)にはまっているのが、昨今の一部の野党で、「立法」を審議すべき国会の場を、まるで“ワイドショーの場”とし、国民の“信”(一票)を裏切りつづけています。

さらには、野党の支持率がちっとも上っていないことからわかるはずですが、誤った“意図”をもつことから国民から支持を得ていないことにさえ気づかず、“反日マスコミ”ばかりが応援するように大仰に取り上げているおかしな構図が生まれています。

一方、アメリカでは、トランプ大統領が誕生しました。

政治経験も軍隊経験もないトランプは、おおかたの予想を裏切って、元大統領を夫にもち自身もオバマ政権下で国務長官まで務めたヒラリー・クリントンを打ち破りました。

これは歴史上において、“前代未聞”のことでした。

翌2017年1月20日に第45代アメリカ大統領に就任すると、今の時代に必要な“アメリカ・ファースト”(強いアメリカ)によって、次々と公約の実現をすすめ、過去の偏見や忖度のない常識的な政策を推進しています。

一見、“シロウト”のようにみえますが、一部の“エリート主義”のマスコミや“親中派”知識人らが、自分たちの過去の慣例が打ち破られているために、“反トランプ”の“フェイクニュース”を意図的に流し続けています。

日本の”親中、親半島”の“反日マスコミ”も、自ら考えたり、取材したり、“事実”かどうかのウラ取りをすることなく、それに乗っかり、報道のルールを無視した“モリカケ騒動”と同様に、トランプ批判を垂れ流してきました。

ですが、トランプの政策は正しく、時代的に必要なものが多いのです。

One-Point ◆ 「日本」や「アメリカ」は、すでに“組織運営の変革”を着々と続けています。では「北朝鮮」や「中国」はどうでしょうか。もし、いつまでも“旧態依然”のままであれば、地震と同じように“歪み”(時代とのギャップ)を溜めつづけ、いつかは“爆発的”な「大変革」を迎える可能性が高まっていきます。


《 日本をとりまく「地政学」 》

ここからは、占星学をふくめた「地政学」からの見方をご紹介いたします。

「数理法則」からみても、また「地政学」からみても、国家の地理的性質は、大きく次の3つに分けられます。

1、「海洋国家」…周囲を海に面する、または大洋に直接かかわる国家。
2、「大陸国家」…四方また三方を地続きの他国に囲まれた国家。
3、「半島国家」…大陸から突き出て三方または二方を海に囲まれた国家。

複合するケースもありますが、このどれに当てはまるかよって、国家の”性格”(サイン:宮)が異なってきます。

こまかな理由は省きますが、およそ次のとおりです。

【海洋国家】…日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアほか。
「海洋国家」は、歴史的に「木星」に共鳴するために、“自由”と“寛容”また“おおらかさ”(楽天性)を根底にもった民族性になります。

これらの国家は、「宝瓶宮時代」が進むほど、いち早く“友愛精神”(和、絆、民度)をともなっていくようになることが特徴です。

【大陸国家】…ロシア、中国ほか。
「大陸国家」は、占星学的にいえば基本「土星」に共鳴しますが、“対立二元論”の「双魚宮時代」ほど、歴史的にみて国境を接する国との争いが絶えません。
必然的に、“支配・被支配”の覇権国家また侵略国家になっていきます。

ただし、民主的な先進国家の場合、「宝瓶宮時代」が進むほど、「EU」(欧州連合)のような共同体を築き、相互間の戦争を避け、同時に覇権国家に対しては集団的防衛体制を築いていきます。

逆に、マルクス・レーニン主義(共産主義)の国家“ソ連”崩壊後の「ロシア」、とくに今も共産党一党独裁体制を続ける「中国」といった「大陸国家」は、その思想からも「双魚宮時代」の覇権や侵略の体質をそのまま残し、近隣諸国や海洋国家と対立していくことになります。

【半島国家】…インド、韓国、北朝鮮ほか。
「半島国家」は、大陸と海洋の両方に面した地理的状況から、大陸国家につくか、海洋国家につくかで、これまでの「双魚宮時代」ほど国家の存続や命運が左右されてきました。

ご参考ながら書いておきますと、このような二面性は「火星」&「ケレス」に共鳴します。
なので、どちらへの共鳴を強めていくかによって、いわゆる“コウモリ外交”を繰り広げて自国の生き残りを図るといった外交になりがちです。

そのような半島国家も、「宝瓶宮時代」がすすむと、結局は大陸国家が他国を尊重する“自由民主主義体制”にならなければ安定や繁栄はえられません。

One-Point ◆ 同じ「大陸国家」でも、特異なのは“永世中立国”のスイスです。スイスと反対に非武装を宣言した大陸国家は侵略併呑されましたが、スイスは、“国民皆兵制”をとり、“全家庭軍備化”(教育をふくむ)によって、平和を維持し、存続を図り、他国の信頼を勝ちとっています。

《 海洋国家「日本」の道 》

日本は、四方を海に囲まれた「海洋国家」です。

「日本」の地理的状況が特徴的なのは、せまい国土のわりには、“背骨”のように3,000メートル級の山脈が連なっていることです。

そのため、周囲を暖流と寒流の海に囲まれて海産物に恵まれているだけではなく、山の食料や土壌が豊かで、さらには鉱物資源や水資源にも古代から恵まれてきました。

このことは、世界最初の文明といわれるメソポタミアとは異なり、小麦が栽培できなくても生活の心配が少なく、そのため世界に先駆けて日本独自の世界最古ともいえる「縄文文明」を花開かせてきました。

また、「大陸国家」のように食料資源をもとめて争う必要がないために、大自然を崇敬する霊性をともなった“おだやか”な民族性がはぐくまれていったのです。

宝瓶宮占星学が、日本の“民族性”を「魚宮」とするのは、古代は「木星」に共鳴し、19世紀末以降は木星にかわって新たに魚宮の共鳴星となった「海王星」からもわかるように、いずれも“精神性”をもつためです。

さて、本題です。

日本のような純然たる「海洋国家」は、占星学や「地政学」からみた場合、まず「海洋国家」どうしで手を結ぶのがベストです。

さらには、宝瓶宮時代の“友愛精神”(和、絆、民度)をもった「半島国家」、たとえばインドや東南アジアなどを巻き込んで、お互いに尊重しあう協力体制を築いていくのが、今後の「宝瓶宮時代」においては重要になってきます。

過去の宝瓶宮時代の「影響圏」におきましても、明治時代に海洋国家どうしの「日英同盟」を組み、戦後は同じ海洋国家のアメリカと「日米同盟」を組んでいますし、昨今の宝瓶宮時代においては、「TPP」(環太平洋経済連携協定)を組んでいくことで、発展していきます。

こむずかしいご説明はともかく、「結論」のみを書けばそういうことです。
海洋国家「日本」の存続と繁栄また命運がここにあります。

つまるところ、今後3年間の第3次「組織運営変革の深化」のディレクションは、この方向に“組織運営”の“変革”や体制の“深化”をすすめていくことに、日本の未来があり、また世界的な「宝瓶宮時代」の道がひらけていくことになります。

One-Point ◆ アメリカは「大陸国家」の側面がないわけではありませんが、東に「太平洋」、西に「大西洋」と2大海洋に接するために、世界的な「海洋国家」になります。旧ロシア帝国の南下を防止するために結んだ「日英同盟」(1902年)は、「日露戦争」(1904年〜1905年)の勝利に貢献しました。日本は、ロシアの植民地となることを免れ、イギリスは太平洋上の領土を維持できました。日本の背後には、当時のイギリス領で海洋国家の「オーストラリア」がありますので、まずこれら海洋国家との同盟や協力関係を結ぶことがベストです。



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