宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

中ロ朝の体制変化を問う
[時代は動く]
― 双魚宮時代のリバイバルの終焉 ―

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急激な体制変革よりもソフトランディングがベスト

●第1稿 2022年 7月12日 アップ。


いつの世も時代は予測できずに動いていきます。

昨今は複雑に時代の流れが交錯する歴史の分岐点に差しかかっていますので、とくにそうなります。

ロシアのウクライナ侵攻など現在を混乱に導いた「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションは、まもなく終わりを迎えようとしています。

その親玉といえる約2,160年(計算値)続いた双魚宮時代(DC171頃-1989)が断末魔を迎えた20世紀のようにです。

「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)からリーディングするとそういえます。


《 星のディレクションとは 》

いくつかご説明が必要だと存じます。

「星のディレクション」というのは、ホロスコープを宇宙波動エネルギーを見据えて現実的に解釈しリーディングしたもので、残念ながら占星術にはありません。

宇宙の根幹法則「基本三数」(数理法則)と宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」をベースとするオリジナルなリーディングです。

そういった「星のディレクション」からリーディングしたとき、海王星が自らの共鳴サイン(宮)の魚宮を、その象意に基づいて幻想や混迷をもたらしつつトランシット(運行)していった2009〜2022年の現在は、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクション中で、もはやその末期です。

古代ギリシャのアストロロジーの時代から、次の占星学的な時代とされていたのが宝瓶宮時代(Ege of Aquarius)で、ついに33年前の1989年に正式にはじまりました。

その歴史の大河に逆流する支配/被支配の「対立二元論」を再び招来しているのが、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションです。

深い意味がある歴史の一時的な逆行現象なのですが、スイングバイ(かすめ飛行)のように、その反作用によって宝瓶宮時代への動きを加速させていくことになります。

海王星が来年2023年3月に魚宮25度を通過していくことによって、リバイバルのディレクションは漸次、一段落をしはじめるのです。



One-Point ◆ 「星のディレクション」によって何を課題とし、どのような方向に変化がもたらされていくのかをリーディングできます。個人においても社会や人類歴史においても同様で、天気予報の雨雲レーダーのような役割です。



《 ソフトランディングがベスト 》

プライベートなお話を少しします。

以前、飛行機であちこち行くことがありました。

ドスンとタッチダウンして、すぐに逆噴射がはじまるときもあれば、なかなか着地せずに飛び続け、滑走路を飛び出すのではないかと冷やひやしたときもありました。

たった1度だけですが、なんの衝撃もなく着陸したことがあります。

見事なもので、車輪が接地するドスンという音もなく、気づかずに停機したのです。

たまたまなのかベテランのパイロットだったのか、昨今、断末魔を迎えつつあるロシアや北朝鮮また中国も、そのようなソフトランディングをしていくことが、世界にとっても望ましいのです。

One-Point ◆ 国家体制の問題なので、乗客という国民よりも専制国家という飛行機がいつまで飛び続けて、いつ安全に着陸するのかが重要です。共産主義国家の成れの果ての専制国家は、すでに高度を下げつつあり、羽田沖墜落事故のように逆噴射をしないことを願っています。



《 共産主義と現代占星術のはじまり 》

宝瓶宮時代のアストロロジー通称:宝瓶宮占星学によるディレクション・リーディングから、共産主義の流れをご説明させていただきます。

双魚宮時代の断末魔、20世紀を揺り動かした壮大な歴史実験といわれる共産主義は、1848年のマルクスらによる『共産党宣言』の出版からはじまりました。

その2年前の1846年に発見された海王星にかかわる出来事です。

天王星、海王星、冥王星といった土星外惑星(トランス・サタニアン)は、発見された時代の世相と共鳴する象意を持つために、共産主義は海王星の初期の象意どおりに「まだ見ぬ理想」といった本質を有します。

マルクスが描いた理想的共産主義がそうでした。

現代占星術の萌芽も同じく1848年のフォックス姉妹のポルターガイスト現象に端を発した世界的な心霊ブーム(近代スピリチュアリズム)に由来し、海王星の「まだ見ぬ理想」といった象意をもちます。

One-Point ◆ マルクスの共産主義とアラン・レオの現代占星術は、政治思想と神秘的な占いといった正反対に異なるカテゴリーに属しますが、「まだ見ぬ理想」を象意とする点で一致しています。もっとも前者は、武力革命を肯定する「マルクス・レーニン主義」に変質していきました。



《 海王星のホロスコープ1周 》

まだ見ぬ理想こと、夢や幻想を象意とする海王星によって、共産主義運動は20世紀に隆盛を極め、現代占星術はホロスコープ占いに変容しつつはぐくまれていきました。

共産主義が一段落していったのは、1989年に人知れず起きた「宝瓶宮時代のビックバン」によって、宝瓶宮時代が正式にはじまったときで、米ソ首脳によって同年12月に東西冷戦の終結宣言がなされたときです。

これによってソ連は2年後の1991年に崩壊し、新ロシアへと変わりました。

ところが、わずか20年後の2009年に過去の双魚宮時代末期の混乱をぶり返す「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまったのです。

海王星がホロスコープを1周し、発見されたもとの位置、魚宮の影響圏がはじまる水瓶宮25度に戻ったからです。

ここから世界は、ロシアと中国の蠢動によって、再び20世紀のような混乱に陥っていったのです。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代へと進む歴史の大河の流れは変わりません。逆流は今年2022年が最後のピークで、20世紀を混迷に陥れた共産主義国家の成れの果ての専制国家も、かつてのソ連に類似して、近々終末期を迎えていかざるをえないようです。



《 中ロの世界覇権への蠢動 》

ご参考に、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションの当初のようすをご紹介しておきます。

当時のオバマ米大統領は、「アメリカは世界の警察官ではないとの考えに同意する」といった不用意な発言(2013年)によって、ソ連崩壊後、眠っていたロシアと中国の野望を再び目覚めさせました。

「アメリカに戦う意志なし」とみた両国は、ご存じのとおり、世界覇権への野望をむき出しにしはじめたのです。

ロシアは翌2014年のクリミア侵攻&併合にはじまり、今年2022年のウクライナ侵攻を引き起こします。

その狙いは、黒海を経て地中海へと侵出し、軍事拠点を築くことでNATO(欧州)を北と南から揺さぶり、意のままに支配してアメリカに対抗することです。

一方、中国もオバマ発言後、南シナ海の占有と軍事拠点化を着々と進め、一帯一路やアフリカをはじめとした発展途上国に勢力を広げて、多数決による国連支配を強め、世界を牛耳ろうとしてきました。

One-Point ◆ 日本では、2009年に旧民主党による鳩山政権が誕生しています。ですが、逆流は最後は歴史の大河に呑み込まれていく運命です。かつての双魚宮時代の末期、戦争の世紀と呼ばれた20世紀と類似した動きが、今年2022年「双魚宮時代のリバイバル」の末期に起きていくようです。




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