宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

天王星と土星の逆行90度
[新旧共存]
― 獅子&蠍&水瓶は転換期のとき ―

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表層の旧守の動きと深層の未来への動きによる新生開闢

●第1稿 2022年10月 4日 アップ。
一部改訂 2022年10月14日 ReNew。


逆行する土星と天王星の矩(スクエア=90度)が形成されています。

土星と天王星は“現実”にかかわる象意を共通とする一方で正反対の“守旧”と“革新”にかかわる象意を持ちます。

それゆえ、土星と天王星の矩(90度)は、同時並行的に個人の内面性や対外的な言動にもそうですが、現実社会に正反対の問題や出来事を生じやすくなります。

なにかと気をつけなければなりませんが、一例を挙げますと、オーソドックスに秩序やセオリーを守りつつも、新たな方向性や改革など、相反する両側面への意識が必要になります。

《 新旧交錯や転換の出来事 》

天王星は2019年から「牡牛宮」をトランシット(運行)しはじめました。

牡牛宮は、日本の“現体制”を象徴するサイン(宮)です。

一般的には、“日常生活の安定と安全”などを象わします。

そこに、変化や改革また“革命”を象わす「天王星」がトランシットしていくことで、日常生活が不安定になり、日本にとっては“現体制”を揺るがす事件や出来事がおきかねません。

一方、土星は、牡牛宮の天王星とは三分(トライン=120度)のいわば“新旧共存”の位置関係にあった「山羊宮」から、2020年3月に「水瓶宮」に入宮して、以後、矩=90度を随時、形成しれていく今年2022年までになっています。

One-Point ◆ 矩(90度)は“凶座相”とはかぎりません。ですが、いろんな価値観の人々が集う社会においては、矩=90度の異なるスタンスのエネルギーを活かせない短慮な人々によって、問題や事件が起こりやすくなることは認められます。


《 日常生活と現体制の変化 》

実際的な“日常生活”や日本の“現体制”を象徴する牡牛宮を、“現実の変化”を象わす天王星がトランシットしていくことで「日常生活の変化」のディレクションがもたらされている昨今です。

日本では、2020年からですが、すでに前年2019年から始まっていた「新型コロナ」がそれです。

一方、予期しない“現体制の変化”が突発的にもたらされることが起こりえますが、7月8日の「安倍元首相銃撃事件」はその代表でしょう。

この事件は、陰暴論を超える深い意味が、事件の瞬間の「ホラリー・ホロスコープ」(事件事故天球図、設時天球図)からリーディングできますので「水星編-蠍宮」で、驚愕の“クオリチュアル”な真相をお伝えいたします。

多くのかたが悲しみ憤り驚きを感じるなか、完璧な星の配置の真意を知っても、書くことを躊躇せざるをえませんでした。

この出来事は、水瓶宮の「土星」を軸にしたT矩(Tスクエア=90/90/180度)が始まったときに起き、新たな展開を象わしています。

One-Point ◆ T矩=90/90/180度には“凶座相”を超える深い意味があります。立場の相違が際立つのと同時に、新たなスタートが二重にもたらされることが起こるためです。通常の解釈ではリーディングが不可能です。

《 国葬儀とウクライナ4州併合 》




「土星と天王星の逆行矩=90度」にお話を戻します。

土星も天王星も“現実”を象わしますので、現実的に“守旧派”と“革新派”の考えが対立したり、併存したり、共鳴していくことで、結果的に“新たな現実がスタート”していくことが起こります。

ただし、マスコミは表層の出来事しか報道することができませんので、オモテに出てこない心理面や想いなど深層の動きもまた重要な「土星と天王星の逆行矩=90度」です。

具体的な事例は、ニュースや身近な出来事からご確認いただければと存じますが、表層の出来事のカゲで新たな動きが生じ、漸次、現実化していくと論調や風向きが変わってくることが起こりえます。

国際的には、ロシアのウクライナ4州併合の動きが生じた一方で、それを取り戻そうとする動きなど、深層心理を含めた新たなスタートへの動きが生じていくことになります。

そのような“現実”をふまえた見えないスタートとなる転換が、「土星と天王星の逆行矩=90度」の本質にはあります。

One-Point ◆ 双魚宮時代のリバイバルがピークの今年までは、「対立二元論」によってとらえざるをえません。ですが、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」が見えざる底流にあるのも事実なので、そこから真相をとらえていくと新たなスタートが見えてきます。

国葬儀を巡るエピソード

●とあるワイドショーの番組内で、菅元首相の感動的な弔辞を、国葬儀を取り仕切った電通による演出だと、自信満々に言い放った反権力的なコメンティターがいました。
事実無根の発言に、各所からツッコミが入ったことをご存じの方も多いでしょう。
また、麻生元首相は、福岡市での国会議員パーティーで、安倍元首相に献花をたむけようと日が暮れても自主的に並ぶ一般人に、しぜんと頭が下がりお辞儀をされたようです。
そのうえで、「若い人たちのなかに、多くの日本人が育ちつつある。若い人のなかに希望を確信して、日本の政治に取り組んで参りたい」とのあいさつを述べたという報道がありました。
これらも新しい動きのごく一環です。


《 時代の本流は「天運」を伴なう 》

人それぞれにご自由な解釈があっていいのですが、「土星と天王星の逆行矩=90度」にかかわって、転換期の「星のディレクション」(運勢変化)を現在、受けているのが、獅子宮や蠍宮また水瓶宮に象意を持つ大多数の方々です。

ご当人の「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)によって詳細は異なりますが、太陽サイン(宮)だけとはかぎりません。

一般的には、ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)に代表されますが、運勢が働くサイン(宮)が該当する場合も相応に転換期の昨今になります。

とくに今年2022年は、双魚宮時代のリバイバルが最後のピークを迎えている混迷期です。

宝瓶宮時代の歴史の大河の底流“本流”と、表層の“逆流”とが渦巻くように両方の出来事が起こりますので、上述の転換期にある「星のディレクション」(運勢変化)を受けておられる方々は、当該サイン(宮)以外にも多いのですが、どの方向に進んだらいいのか、余計にご判断しにくい現在です。

とはいえ「天運」を伴なう時代の方向性はハッキリしていますので、ご留意ください。

One-Point ◆ 「土星と天王星の逆行矩=90度」を迎えた今日、新しい時代の実質的なスタートは迫っています。前人未到の新時代になりますので気づきにくくなっていますが、黎明の中にうっすらボンヤリと姿を現わしつつあるときです。




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