宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

天王星の順行転換と新時代
[1月23日]
― 通念を超えた変化と改革 ―

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流れを変える天王星の発見と今後の世界 Part1

●第1稿 2023年 1月 8日 アップ。


「天王星」は1月23日に順行に戻ります。

これによってすべてのソーシャル・プラネットが順行に戻り、流れが変わっていくことになります。

星の動きに詳しいかたなら、「そうはいっても、逆行は毎年のことなので、また戻るんじゃないの?」とおっしゃるかもしれません。

これまでは確かにそうでした。

惑星は毎年、見た目ながら逆行します。

ですが「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)からみたとき、逆止弁(逆流防止弁)を超えたような昨今ですので、戻ることなく進んでいくことになります。




混乱をもたらした古い「海王星」

●天王星の発見から20年後、小惑星番号1番が付与された「ケレス」が発見され、双魚宮時代の終わりが暗示されます。

さらに、その45年後に発見(1846年)されたのが「海王星」です。

海王星の発見は、心霊的な「近代スピリチュアリズム」と「共産主義思想」の台頭とういうまだ見ぬ理想をもたらしました。

後者は、反権力/反国家の革命思想を掲げて、二元対立を“正当化”し、必然的に独裁支配をもたらしていくことになります。


《 個々人が主人公 》

ご説明のため、恐縮ですが「天王星」の発見からお話を進めます。

土星外惑星(トランス・サタニアン)の最初の星「天王星」が発見されたのは18世紀も末の1781年です。

当時はどのような時代だったのか、大まかには中世から近代への転換期でした。

それまでの社会は、キリスト教や王様(専制君主)が主役で、宗教的には“神とサタン”“善と悪”といった宗教規範、また世俗的には“支配/被支配”といった「対立二元論」を歴史パラダイムとして運営されてきた社会でした。

当時の「双魚宮時代」において、王の権力や権威は神によって与えられたとする「王権神授説」によって支配の正当化が宗教によってもたられていたのです。

結局のところ、王や聖職者による専制支配のもと大衆は従うしかなかった時代です。

そういった時代に「自由」と「独立」(自立)の機運が高まってきたのが、天王星が発見される前夜の世情です。

One-Point ◆ 歴史的には、当時7つの海にまたがる大英帝国からの独立を求めた「アメリカ独立戦争」や、その直後の自由/平等/博愛のスローガンのもと民衆が蜂起し「フランス革命」が起きた時代です。


「星のディレクション」の影響

●「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)を「基本三数」からみてみましょう。

両者は「宇宙波動エネルギー」を伴なって成り立ちます。

三者は表裏一体の関係で、車の両輪というに留まらず、ドライバーを含めて目的も動きも早さも同じ、切っても切り離せない関係です。

強制力はありませんが、時代の“空気”(ニューマ)がそうなっていく以上、次第にディレクションの方向に動いていくことになります。


《 トップダウンからボトムアップへ 》

では、今年2023年1月23日に「天王星」が順行に戻っていく意味は何でしょうか。

すでに宝瓶宮時代は1989年に正式にはじまっており、2009年からはじまった時代の逆流をもたらしてきた「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションも、ようやく一段落していきますので、天王星が発見された当時の時代背景と類似の社会状況がみてとれるようになる今後です。

一般大衆や個々人が、実質的に社会の“主人公”(深層の精神意識)に躍り出てくる時代です。

また、牡牛宮をトランシットする天王星のディレクション(運勢変化、時代変化)から申し上げますと、23日に14度で順行に戻り、直後に15度を超えていくために「日常生活の変化」のディレクションが方向転換をするかのように終盤へと向かっていくことになります。

その後「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが一段落をしていくこともあって、“支配”や“欺瞞”から「自由」や「公正」(平等)へと、まるで「ゲームチェンジャー」のような役割をもたらしていくことになる今後の天王星です。

言論空間を一例に挙げますと、トップダウン式によって機能不全に陥ったオールド・メディア(新聞、テレビ)など第4権力の「マスコミ」から、ボトムアップ式に大衆や個々人の自由と個性(キャラ、才能)によるインタラクティブ・メディア「ネット」への移行です。

One-Point ◆ 組織や国家のトップといった役割は必要ですが、支配的な権力や身びいきまた不正などは不要です。立場に関係なく法のもとに平等に運営され「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする社会へと移行していくことになるためです。


無力感を深めたマスコミ

●ロシアによるウクライナ侵攻は、日本のマスコミに“無力感”をもたらしました。

ふだんは戦争反対を叫びながらも手も足も出ず、情報さえままならなかったからです。

かつては戦地に取材に出向いたのです。

ですが昨今は、どのテレビ局も新聞社も記者を派遣することはありません。

なぜなら、人命が第一なのはもちろん、万が一被害に遭ったときの世論や経済的な補償が大きいからです。

スパイ衛星の情報にしても、その展開や精度は軍事機密であるために、明らかにされません。

それどころか、当事国や関係諸国は、自国を有利にするためにディス・インフォメーション(偽情報)を流すからです。

日本はそういった分野の情報センスに乏しいといえます。


《 混迷した昨年2022年 》

「ご納得できる/ご納得できない」「信じられる/信じられない」は、皆さまのご自由です。

昨年2022年がなぜ歴史に残る混迷の1年になったのか、星の動きからおさらいをしておきます。

2021年の12月直前に「冥王星」が水瓶宮の影響圏をトランシットしはじめることによって「深層の精神意識の変革」のデレクションがはじまりました。

一方、同12月末には「木星」が魚宮に入宮し、2009年から魚宮をトランシットする「海王星」によってもたらされている「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが、パワーをアップしていきました。

なぜなら、木星の象意もさることながら、両星は魚宮また双魚宮時代の新旧の支配星だからです。

古巣の魚宮で木星は最大級にパワーを発揮し、さらに海王星と合(コンジャクション=0度)をとりはじめた4月以降をメインに象威を増して最後のピークを迎えていったのです。

結局、宝瓶宮時代に向かう「深層の精神意識」の変革覚醒と、双魚宮時代へと逆流をもたらす「実際的な出来事」といった一見、相反するディレクションによって、心ある人々に葛藤がもたらされる1年になっていったのです。

One-Point ◆ 加えて、すべてのソーシャル・プラネットが逆行に転じるに及んで、拍車がかかりました。しかし、10月に入ってまず「冥王星」と「土星」が順行に戻っていくことで、年末にかけて時代が動き出していきます。


偏向マスコミは工作機関

●「Colabo」(コラボ)の不正受給疑惑は、Youtubeなどネットをタグっていただければ、バズリまくっているので、すぐに分かるでしょう。

一般市民(暇空茜氏)による住民監査請求が珍しいことに認められて、東京都監査委が問題ありとの見解を示すなど、ニュースバリューは高いのですが、二の足を踏まざるをえないマスコミであることが明らかになりました。

国民の知る権利よりも報道しない自由を選択するのは、もはやマスコミではなく、どこぞの「工作宣伝機関」であることが明らかです。


《 逆流ゆえの新しい動き 》

以前の記事でも書いたとおり歴史の“分水嶺”の秋(とき)を迎えた昨今です。

昨年は、いつもにも増してワイドショーや新聞などマスコミの偏ったコメントや恣意的な報道といった“欺瞞”が「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが、最後のピークを迎えたことでとくに目立ちました。

そのため、テレビや新聞を見なくなったかたも多いようです。

良識ある日本国民は、偏向したマスコミ論調を苦々しく思いつつも、サイレント・マジョリティー(物言わぬ大衆)の立場によって玉石混交ながら多彩な意見や情報があふれるネットをタグり真相をうかがっていたようです。

結果、マスコミ不信が増長され、テレビの視聴率は穴が空いたように下げ止まらず、新聞も購読者が大幅に減少していった2022年でした。

そして、11月に木星が順行に戻り、12月に海王星が順行に戻ると、新しい動きが生じます。

一般社団法人「Colabo」(コラボ)の不正受給疑惑問題です。

東京都に住民監査請求を行ない、逐一、情報をネットにアップしてきた暇空茜氏(ハンドルネーム)に、良識あるネット市民らが賛同し、裁判費用として7千万円近い寄付が集まり、1月4日の住民監査請求報告のライブでは、70万もの投げ銭が集まったといいます。

自主的に市民や個人が古い組織や社会の在り方に疑義を投げかけ、自由に個性(才能)を発揮していく動きは、友愛精神や共鳴関係を伴なう新しい時代の方向性を象徴します。

One-Point ◆ 昨年は「Colabo問題」をスルーしていたマスコミでしたが、今年1月4日に「サンスポ」が先鞭を切ると他紙も続きました。ですが、Colabo問題は序の口にすぎません。本丸に向かっていくことになりますので、新時代への序章にすぎません。

宝瓶宮時代とポピュリズム

●宝瓶宮時代は、ポピュリズム(大衆主義)が重要な時代です。

古いエリート主義を掲げるマスコミ人のなかには、自分たちが一般人を指導するとばかりに、正しいポピュリズムまでも否定する人々がいます。

ですが、ご存じのとおりネットの発達によって、今やヘタなマスコミ人よりも、一般人に賢い人が多く、今後ますますそうなっていく時代です。

もはや一般人が自らの個性や才能を発揮して、友愛精神(和、絆、民度)や共鳴関係を伴ないつつ、社会の方向性を見出していく国民主権の時代だといえます。


《 民の声は“神”の声 》

天王星が順行に戻ることで、今後、宝瓶宮時代に向けた実質的な動きが加速していくことになります。

マスコミは、古い「海王星」の象意が強く“幻想”や“欺瞞”また冥王星の一方の象意である世俗の“権力”や“目的のためには手段を選ばない”といった傾向を有します。

そのような象意に身を染めた左巻きの価値観を持つエセインテリがマスコミには多いためです。

なぜなら、戦後の共産主義運動が華やかりし頃、左翼学生活動家としてならし、それゆえ大学を卒業しても著名企業に就職できなかった人々が、新聞や出版界など大挙してマスコミに流れ込み、その残滓によって現在も反日/反国家の組織や某国などの関与が散見できるからです。

結局、政治がらみの報道は偏りやすく、事実が阻害されている実状があります。

昨年11月に矢継ぎ早のツイッター改革を行ない、言論の自由と公平をネットにもたらしたオーナー兼新CEOとなったイーロン・マスク氏の功績は、Colabo問題をみても大きいと言うしかありません。

彼がモットーとする「民の声は神の声」という比喩は「神」という表現はともかく、歴史の流れからみて的を射ています。

One-Point ◆ 「天王星の順行転換 Part1」として小解説をさせていただきました。「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが一段落していくということの歴史的な意味を知れば、古い社会通念や常識を超えた予想外の動きのはじまりです。




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