宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

西洋占星術で相性をみるポイント
― 星のディレクションによる相性変化―

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皆様は、星占いや西洋占星術の相性判断をどこまで信じられますか?
お遊びならいいのですが、真剣な場合はお気をつけください。

相性判断の見方 ☆ 決定版/5つのポイント

相性イメージ

●第1稿 : 2008年03月21日アップ
●改訂稿 : 2010年01月15日アップ

一般に、雑誌や書籍に掲載されている西洋占星術は素人向けとはいえ、安易な相性判断が多いことに、もうお気づきだと思います。
西洋占星術は本来、優れた相性判断をもつ占いなのですが、それゆえにこそ安易な解釈に流れやすいことをご理解ください。

《 一部の西洋占星術の安易な相性判断 》

一般に流布(るふ)されている「星占い」や「西洋占星術」の相性判断を見ると、「こんなの信じていたら間違わない?」という安易なものが多いのです。
皆様が、お遊びやご参考程度にとらえて、たいして信じていないのであれば、それほど問題にする必要はありません。
しかし、相性判断に優れている西洋占星術は、初心者レベルの占断でも当たる部分があるために、驚き、かえって安易なリーディングで知らずに、そこで満足してしまうケースが起こるのです。そういった解釈を「当たる!」と信じてしまうと、結果的に間違ったり、傷ついてしまう可能性がでてまいります。
西洋占星術は、魚宮の象意を持つために、「好き・嫌い」「合う・合わない」といった対立二元論や感情で捉えられる恋愛相性や結婚相性は、他の分野よりも「当たり」ます。
それゆえにこそ西洋占星術は、安易な相性判断がまかり通ってしまうことに、まず最初に問題を提起しておきたいと思います。

One-Point ◆ 現在の西洋占星術の相性判断は多くの場合、「恋愛相性」が中心です。恋愛結婚が主流となっているためなのですが、「恋愛相性」と「結婚相性」とは同じとはかぎらず、多くの場合、別物となるケースが生じてしまいます。


星占いの相性判断は間違い?

●太陽どうしの相性、つまり「星占い」でいう「〜座」の相性は、人によって太陽の影響度が違うので、当たらないことがあります。
特に「星占い」を信じていない人の場合、一般に太陽サイン(宮)の影響が薄い人が多いので、生まれ月でみる「星占い」で相性判断しても、あまり意味はありません。
太陽は重要ですが、そういう人は多いので、「星占い」による相性判断は、あまり当たらないと考えたほうが無難です。

※ここでは、「星占い」は生まれ月(太陽サイン、間違って「〜座」)だけでみるもの。「西洋占星術」はホロスコープ(出生天球図)を作成してアスペクトでみるもの、として使っています。

《 太陽・月・金星・火星だけでも間違う! 》

「私は○○座よ」といった太陽サイン(宮)だけの星占いによる相性判断が子供や初心者向けであるのは当然ですが、太陽に加えて月・金星・火星といった四つの星とアスペクトによって相性を占っても、結果はやはり似たようなものです。
信じている皆様には申し訳ないのですが、残念ながら限定的な星による相性の占い方は、30%程度しか当たらないことを断言できます。
恋愛期間は金星と火星で相性をみて、結婚にいたれば太陽と月で相性を判断する、といった西洋占星術の解釈もまた同じ間違いにいたります。
いずれも、一面の事実は含まれているものの、やはり正確ではありません。
西洋占星術が得意な分野の相性判断は、もっと本格的です。
一部の占星術研究家が、心理学に基礎を置いた解釈(心理占星術)を展開しているのも同様で、小船で山に昇ろうとしているように感じてしまいます。
何も、小惑星やサビアン、ハーモニクスやアラビックパーツなど、たいして役に立たない小難しい解釈が必要といっているのではありません。
小船であろうが大船であろうが、船で山に登ろうとすること自体が間違いなのです。
ごく普通の占星要素を活用した西洋占星術を使えば、王道の解釈で、充分に現実的な相性判断が可能です。

One-Point ◆ 『聖四ツ星が教える相性占星術』(初版:1999.5.15)という本を古本屋で見つけました。その巻頭に太陽、月、金星、火星で占った4組のカップルの相性事例が載っていて、「永瀬正敏氏と小泉今日子さん」「保坂尚輝氏と高岡早紀さん」の相性は、「理想的な愛が続く良い相性」と書かれていて、他の実例では「松田聖子さんと波多野氏」「貴乃花親方と河野景子さん」は、離婚の可能性が高いように書かれていました。ご存じのとおり、現在(2010.1.14)、復縁の話さえある聖子ちゃん1組を除いて全く逆の結果です。


4組の結婚と離婚の年月

●永瀬正敏氏・小泉今日子さん
1995年2月結婚、2004年2月離婚。
●保坂尚輝氏・高岡早紀さん
1996年11月結婚、2004年6月離婚。
●松田聖子さん・波多野氏
1998年5月結婚、2000年12月離婚。
●貴乃花親方・河野景子さん
1995年5月結婚。

《 相性判断のポイント:Part1 》

そろそろ正しい相性判断の見方を多少なりとも示さなければなりません。
ここは一般向けのページなので、ノウハウにまでは触れませんが、西洋占星術が行なうべき本来の相性判断のポイントを述べておきます。
ポイント1、まずは本人の「恋愛運」「結婚運」「夫婦運」
あたりまえですよね。
でも、なぜか相性をみるときに、重要視した解説がないんですよね。
相性といっても、結局、半分以上は自分自身の反映なので、西洋占星術における自分の性格や運勢を含めた恋愛運や結婚運や夫婦運は重要です♪
ポイント2、ホロスコープの共通性
ホロスコープ(出生天球図)の共通性というのは、お互いのホロスコープの中に似たような星のアスペクトや運勢、物事の見方や感じ方を象わす占星要素を持っているかということです。
気が合うとか、合わないとか、これで決まることも多いのです。見過ごしている西洋占星術師も多いのですが、欠かせないポイントです♪
ポイント3、お互いの星のアスペクトによる相性判断
これが一般的な西洋占星術の相性判断ですね。
太陽サイン(宮)だけの星占いによる相性判断は、上に述べたようにほとんどあてになりません。
また、太陽・月・金星・火星を使ったアスペクトによる相性判断も、一時的な恋愛相性だけならともかく、現実的な結婚相性までみるのは、カマキリがカマ形の手をふりかざして猛獣に立ち向かうようなものです。
それゆえ、上の「One-Point」に書いたように間違ってしまいます。
恋愛時代は部分的なお付き合いですみますが、結婚は全人格的な関係です。それが部分的な4つの星やアスペクトだけで分かると思いますか?
結婚相性までみるのであれば、ホロスコープ全体をみる必要があるのです。

One-Point ◆ 太陽どうしが凶座相であっても結婚し、離婚に至らない夫婦は多いものです。また太陽・月・金星・火星に「凶座相」といわれるアスペクトをもつ夫婦であっても、必ずしも離婚するとはかぎりません。アスペクトを単純に吉凶に分けて判断することも課題が多いのですが、これらが意味するところは、結婚相性は他に重要な相性判断の要素があるということです。


「星のディレクション」って何?

●ディレクション(direction:方向、指図)。
「星のディレクション」とは、現在の星の位置や角度(アスペクト=星の位相や座相)が示す方向・指図といった意味で使っています。
西洋占星術でいうトランシット法(を正しく解釈したもの)と考えても間違いではありません。
相性における「星のディレクション」というのは、星の動きがカップルの相性に与える影響をリーディングしたものです。影響作用はあるものの、実際の結果は人間が決めるものです。

《 相性判断のポイント:Part2 》

次を続けます。
ポイント4、現在の「星のディレクション」
「星のディレクション」というは、分かりやすくいうと、現在の星からリーディングできる時代の流れや方向性、個人への運勢的な示唆(影響)といったような意味で、宝瓶宮占星学の独自解釈の部分があります。
必ずしも、プログレス(進行)法やトランシット(経過)法によるアスペクトの「ディレクション」のことを指してはいません。
恋愛や結婚の相性は、この「星のディレクション」によって、ダイナミズムが生まれます。
人は時によって、ふだんより異性に惹かれる時期ってありません?
また、今まで気にもしなかった相手なのに、あるときから急に魅力的に思えたり、なぜか一気に冷めてしまったり、そういう変化ってありますよね?
お年頃であっても、「結婚なんて関係ない!」と思う時期もあれば、結婚や家庭に憧れ夢や希望を抱いて「結婚したい!」って思う時期もあります。
なぜかというと、「星のディレクション」によって、多少なりとも人の心や想い、また魅力は変わるという事実があるのです。
みなさまは、どんな状況のときに恋愛や結婚を決めますか?
こういった運勢や想いの変化をもたらす「星のディレクション」を無視していては、実用的な正しい相性判断は行なえません。
西洋占星術では取り上げられませんが、宝瓶宮占星学では欠かせない相性判断のポイントです。
ポイント5、人間的にどれくらい成長しているか
最後に、星とは関係なく、人間的な成長度は、やはり重要です。
個人は、星によってすべてが左右されているわけではありません。
多くの場合は、自分の意志によって行動しているのです。それは常識です。
星の象意や星のディレクションが示す影響は受けるものの、それがすべてではなく、人間的な成長度があれば、その影響をカバーしたり、それなりに前向きにとらえて対処できるという事実があります。
自分の価値観や考えと違うタイプの人のことを理解できたり、受け容れて人格的に対応することができる人は、相性の許容度が高いのです。
一般に若いときの結婚ほど離婚しやすいのは、この人間的な成長度が低いためです。

One-Point ◆ 当たり前のことを書いて恐縮ですが、西洋占星術の信者になってしまうと、宗教と同じで、当たり前の常識が見えづらくなります。相性を許容できる範囲や可能度は、人によって違いますが、星の相性を100とすると、平均して20くらいが妥当ではないしょうか。


ポイント計算の基準とは?

●どの星のアスペクトや相性が良ければ何ポイント加算できるのかは、ケースバイケースです。原則となる重要な星はありますが、人やカップルによって重要な星は異なっているのです。
一つご参考に申し上げれば、結婚相性においては、一般に男女とも「月」が重要です。建築物に例えれば、「月」は、インテリア=生活空間です。嫌いな壁の模様の部屋や居心地の悪い部屋に、ずっと一生は住みたくないでしょ? 夫婦関係も同じです。
月をはじめ他のアスペクトや相性が良い場合、太陽どうしが西洋占星術でいう「凶座相」であっても、逆に、お互いに異なる部分に惹かれ合ったり、夫婦として違うスタンスで助け合えることもあるので、必ずしも「凶」とはいえません。

《 相性判断の重要度=パーセンテージ 》

上の相性判断のポイントをパーセンテージ化すれば、次のようになります。

ポイント1、本人の「恋愛運」「結婚運」「夫婦運」…… 40%
ポイント2、ホロスコープの共通性……20%
ポイント3、お互いの星のアスペクトによる相性判断…… 40%
   太陽・月・金星・火星 → 10〜30%
   その他の残り6つの星やハウスなど全体 → 10〜30%
   ※二つあわせて最高で40%にしかならないという意味です。
ポイント4、現在の「星のディレクション」…… 0.5倍〜1.5倍
   上のポイント1、〜3、の合計に対して 0.5 〜 1.5 を掛けます。
   ※たとえば、1、〜3、を加えた相性が70%だとします。
   その場合、「星のディレクション」によって最高で105%になる時期があります。
   70% × 15 = 105% ということです。
   一方で、最低で35%になる時期もあるということです。
ポイント5、人間的にどれくらい成長しているか… プラス20ポイント
   相性に関係なく、人間的成長度があれば+20ポイントを加算できます。

以上のポイント1、〜5、を計算して80%以上であれば結婚に至る可能性が大です。
50%が標準で、50%〜60%であれば、候補者圏内。このパーセンテージでは、結婚を決意するにも、また結婚後に離婚を決めるにも、どっちつかずで迷うレベルです。
40%以下では、結婚に至りません。
もし、結婚した後に「星のディレクション」によって、40%を下回ると別居や離婚の可能性が高くなります。

もう少し、ご説明しておきましょう。
二人の相性が、55%と一般的に迷う場合であっても、ある時期に「星のディレクション」が最大限に作用して、1.5倍になると、55%×1.5=82.5% で 80% を超えます。
こういったときに条件が整えば、結婚を決意する可能性が大です。
こうして結婚した後、いずれ星が動いて、「星のディレクション」が作用して最低の0.5倍の時期を迎えないともかぎりません。
そのときの相性は、本来の 55%×0.5 で 27.5% に下がってしまいます。
このままでは別居か離婚話が持ち上がるのは必至です。
ところが、このときまでにお互いを理解していたり、人間的な成長度が伴っていると、プラス20ポイントが加算できます。
すると、27.5% + 20ポイント = 47.5% になって、40%を超えるので、必ず離婚に至るとは断定できません。
一方、本来の相性が結婚可能な80%であっても、「星のディレクション」が0.5倍の時期にあれば、その期間の相性は40%に下がるので結婚には至りません。
結婚した後であれば、別居や離婚の可能性さえ生じます。
その場合であっても、もし人間的な成長度が伴っていれば、プラス20ポイントが加えられるので、60%になって、離婚話は持ち上がらないのです。

One-Point ◆ ここで使っている数字は厳密に計算できるとはかぎりません。目安とお考えください。こうみていくと、アスペクトや相性がさほど良くないのに結婚して、後で離婚するケースや、アスペクトや相性が良いはずなのに別居や離婚に至ってしまうケースが理解できませんか? ポイントは、本来の相性が現在の「星のディレクション」によって底上げされていないかチェックすることです。

※ここに書かれた内容は、あくまでもご参考に留めおきください。丸々信じられても責任は持てません♪ お互いに成長することが重要です。

※相性判断のリーディングは「鑑定&お問い合わせ」フォームメールからお受けできます。本格的なメール鑑定のため1週間くらい時間が必要です。

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