宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

ホロスコープ・リーディング
基礎から学ぶホロスコープ
第12回:ホロスコープの活用と実際

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象意の理解は必要だけど、人のレベルは成長するし…

ここではホロスコープを実際にリーディングするときに、星の象意だけではなく理解しておかなければならないことを書いておきます。
大前提となるのは、個人の「自由な意志」は一時的、または部分的であっても、ホロスコープを超えることがあるという事実です。 単純にいえば、ホロスコープと本人の自由な意志による「共同作業」によって、個人の人生は進んでいます。
ここから、次にご紹介する「個人のレベル」への配慮が必要になってきます。


●第1稿 : 2011年 5月11日アップ

《 ホロスコープの実践的な活用 》

宝瓶宮占星学サイトでは、匿名OKということもあって、いろんな方からリーディングのご依頼を受けることがあります。
もし皆様が、顔も名前も状況も分からず、ポン! と「ホロスコープ」だけを提示された場合、どうリーディングされますか?
早速、太陽のサイン(宮)は? ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)は? 星の配置やアスペクトは? とそれぞれの占星要素を解読されますか?
それとも、西洋占星術本に書いているように、4つの要素(火・地・風・水)にいくつ星が入っているか、火のサイン(宮)にいくつ? 地のサイン(宮)には…? というように数えて、まず傾向をつかみますか?
一見、正しいようですが、それぞれの星やサイン(宮)の象意の強さはケース・バイ・ケースで異なっています。また共鳴関係によっても象意の強さは変わります。
それらを無視して、単純に数だけで傾向をみても間違うことが多いのです。
理論と現実、教科書に書いていることとホロスコープの実際は、必ずしもイコールではないためです。
重要なのは、まず、その人の「年齢」を知ることです。
厳密にいうと「年齢」ではなく、人生や社会に対するその人の「見識」や「実力」などのレベルですが、一般的には年相応に備わってくると考えて、分かりやすく「年齢」と書きました。

One-Point ◆ 生年月日が表記されていても、そこからハッキリと「年齢」を意識して、「見識」や「実力」を推し量ることが最初の「リーディング」です。その判断なしに、正しいホロスコープ・リーディングはありえません。これを理解できる人は、きっと相応に数多くの占断(リーディング)をこなし、相手によって幾分なりともリーディングの内容を変えている人でしょう。


数多くの象意解釈があるけれど

●西洋占星術では、一つひとつの占星要素に、複数の「象意」があてられて記されています。
逆にいえば、それだけ「解釈」の幅が広く、さまざまに試行錯誤して適応していることになります。
結果、どの象意をあてはめればよいのか、迷う人も多いのではないでしょうか。
案外とそこに「挫折」の一因があったりします。
まず、数ある解釈(象意)に共通する「本意(本当の象意)」を知っておくことが重要です。
それを、その人の「ホロスコープ」や「年齢」に応じて解釈し、場合によっては西洋占星術の象意も参考にして、「適切」にあてはめていくことも必要です。

《 「年齢」によって異なるリーディング 》

分かりやすく書きます。
誰でもホロスコープ(出生天球図)は、一つしか持っていません。
3歳のときでも、12歳になっても、また60歳であっても、ホロスコープ(出生天球図)は変わりません。
では、その人が12歳の場合と、すでに社会経験を積んだ60歳の場合、年齢に関係なく、ホロスコープをリーディングして同じように伝えますか?
実際のシチュエーションを考えてみてください。
対面で鑑定する場合、目の前に座っている人は、12歳の「学童」だったりするわけです。
12歳のホロスコープをどう読んで、将来性をどう解釈して、どんな言葉で伝えますか?
今度は、その人が、社会的な立場のある60歳の「役職」や「経営者」になっていた場合です。
熟年の方や「役職」や「経営者」だからエライとは限りませんが、相応の見識や実力を備え、また人生経験や社会経験を持っています。
12歳のときと同じホロスコープ(出生天球図)ですが、60歳の場合、何をどう読んで、どう解釈して、リーディングの内容をどう伝えるかは変わってきて当然です。
単純化していますが、実際の依頼状況やリーディングは、もっと複雑です。

One-Point ◆ 趣味や遊びで楽しむ分には「当たるも八卦、当たらぬも八卦」で、まだ盛り上がれればいいのです。だいたいは同じ年齢か、近い年齢、または同じ地域や職場など似たような環境条件で、自分の解釈でほぼそのまま占断してズレは少ないはずです。


「こじつけ」の拡大解釈にご注意

●通常、西洋占星術では、一般にASC(Ascendant アセンダント=上昇点)の前5度から後ろ10度くらいにある星を「上昇星(Ascending Planet)」と呼びます。
上昇星がなかったり、第1ハウス(室)に星がない場合、上昇サイン(宮)の「支配星」を、「上昇星」や「第1ハウス(室)にある星」として解釈する場合もあるようです。
同様に、各ハウス(室)のカスプ(尖点)にあるサイン(宮)の共鳴星を、そのハウス(室)にあるものとして占断することもあるようです。
そこに共鳴関係があることは認めますが、そこまで「こじつけ」た拡大解釈は、占断ミスが伴います。
それ以上に、そのハウス(室)に重要な影響をもたらす星があったりするためです。

《 物事のとらえ方によって異なってくる 》

書いている意味は分かりますよね?
次は、星の象意だけではなく、ホロスコープの中で、どの占星要素がその人にいちばんかかわってくるかということです。
星だけをみても、西洋占星術では「統合星」や「象徴星」また「上昇星」など、いろいろあります。
ご存じのように、ホロスコープ(出生天球図)の中でASC(Ascendant アセンダント=上昇点)近くにあるのが「上昇星」です。
最もその人をよく象わす星として重要視され解釈されています。
そのほかにも、「統合星」や「象徴星」など、上昇サイン(宮)の共鳴星(西洋占星術では支配星)や、太陽サイン(宮)の共鳴星などを挙げることがあります。
もっとも、何をもって「統合星」とし、また「象徴星」とするのか、上昇サイン(宮)や太陽サイン(宮)の共鳴星というだけでは意味不明です。
これらは、個人によって該当する星が変わってきます。
上記以外にも、「年齢」に関係して、おおむねながら働く星があります。
一般的には、子供や若いときほど「月」の影響が大きく、その後は「上昇星」が課題となり、最後は年齢を重ねるにしたがって、「太陽」が重要度を増していきます。
原則やアウトラインはそうだということです。
『入門講座』でも触れましたが、理由を簡単に書いておきます。
子供や若い頃は、親の養育や庇護のもとにあるために、主体的に「自由な意志」を発揮しにくく、それゆえ「月」の象意である「感受性」や、それに伴う「感情」などの占める割合が大きくなるためです。
人によって異なりますが、場合によっては20代や30代になっても、まだ「月」の影響が大きな人もいます。
一方、年を経ると、自分の「自由な意志」に基づいて行動できる範囲が広がり、状況に応じて月の「感情」もコントロールできるようになります。
その結果、最後は自分の個性となる「太陽」を中心とした象意の発揮が可能になっていくためです。

One-Point ◆ 子供の頃は「ムーンサイン・ハウスシステム」、成人した頃には一般的な「ASCハウスシステム」、年を経るごとに太陽を第1ハウス(室)におく「ソーラーサイン・ハウスシステム」を重視してリーディングするという解釈が可能です。「ソーラーサイン・ハウスシステム」は、素人向けのように単純に思われていますが、案外と重要です。


「吉凶解釈」が通用しやすい人

●右の本文で「子供」という表現は、本人が気づかなくても視野が狭かったり、考えが浅かったり、主体性が弱かったり、意図するしないにかかわらず、ある意味「自己本位的」な場合です。
逆に年齢が若くても、広く全体を視野に入れて考えられたり、自分とは異なる立場や状況をも理解しようとしたり、前向きにとらえられる場合、むしろ「大人」としてとらえられます。
前者の場合ほど、AかBかという単純な「吉凶解釈」が通用しやすいようです。

《 「子供」ほど「吉凶解釈」で当たる? 》

以上のことを理解すると、アスペクトの解釈も少なからず変わってきます。
「吉座相・凶座相」といった単純な解釈では適用できないケースに気づくのです。
このサイトでも「吉凶解釈」は間違いで、実際的なホロスコープ・リーディングではないことを何度もお伝えしてきました。
実際、西洋占星術で「大凶」の代表とされるグランド・クロス(90・90・90・90)を持つ人の中に、歴史的な偉人や成功者がいることをルル・ラブア師や西洋占星術研究家も認めています。
だったら素直に「大凶ではありません」か、少なくとも「大凶とはかぎりません」と書けばいいのに、相変わらず「吉凶解釈」を展開しているのです。
先の「基礎から学ぶホロスコープ 第11回:アスペクトと共鳴関係」でご紹介したように、最初の頃は幾分なりとも「活かすのが難しい」というだけであって、前向きに経験を積んでいけば、かえって有益なアスペクト・パターンに変えていくことが可能です。
単純に断定すれば、若い頃ほど「吉凶解釈」が通用することがあります。
ただし、最も重要なことを書いておきます。
そこで本当に「凶座相」を持っていると自分で信じ込んでしまうと、人生を拓いていくことが難しくなります。
「成功法則」や「引き寄せの法則」を持ち出すまでもなく、「凶」の自己イメージを持ってしまうと、本来の人生や可能性の扉を開くことが阻害されることが起こるためです。
そんな低い意識レベルで人生を歩むのは「不幸」です。

One-Point ◆ 人は成長する生き物です。人類歴史も成長し発展します。「凶」と思える問題や事態が生じても、それを反面教師にしたり、同じ間違いや問題を起こさないように改善して進んでいくものです。それを「吉」とか「凶」と単純に結果が出たようにとらえてしまうと、変化、成長、発展していく道が狭まってしまいます。

年齢域=クロノクレーターって?

●西洋占星術の「年齢域=クロノクレーター」は、星が働く年齢や、星のパワーが目覚める年齢といったものです。
「法則」のようでありながら、現実的ではないオカルトチックな解釈の一つで、西洋占星術特有の「みせかけ」です。
右の本文とは似て非なる解釈ですが、ご参考に「年齢域」を挙げておきます。
《参考》
月 (0〜6歳)
水星(7〜14歳)
金星(15〜24歳)
太陽(25〜34歳)
火星(35〜44歳)
木星(45〜56歳)
土星(55〜69歳)
天王星(70〜83歳)
海王星(84〜99歳)
冥王星(100歳以上)

《 星の象意を体得して活かすには 》

最後に、上記に関連して、星の適用年齢について簡単に書いておきます。
西洋占星術でも、星が働く「年齢域(クロノクレーター)」という概念がありますが、それとは異なるものです。
人が地上に生まれて約1か月で、「月」はその人のホロスコープを一周します。
自分で応用展開できる年齢ではないので、だいたい3周した3か月が経つあたりから、赤ちゃんといえども本能から「月」の象意を学んで身につけていきます。
月の象意の「感受性」を体得して、「笑う」など感情表現が芽生えてくるのです。
次に、水星や金星は、太陽とともに約1年でホロスコープを一周します。
これもまだ知能が定まっていない年齢なので、1年では難しく、だいたいは3周した3年経つあたりから、水星や金星の象意である自分の「考え(知性)」や物事の「見方(美意識)」を身につけてきます。
俗に「三つ子の魂百まで」という諺(ことわざ)がこのことを表わしています。
火星は、約2年でホロスコープを一周します。
これも遅くとも3周した6歳頃までには、自分の「意志」でもって判断して、「規律」も分かり自主的に「行動」していけるようになっていきます。
これが小学校入学の年齢です。
この頃までには、「意志」「規律」「行動」といった火星の象意を発揮できるベースが身について、集団生活(規律ある生活)が可能になっていきます。
ここまでが個人の内面にかかわるパーソナル・プラネットです。
パーソナル・プラネットは、人生で何度もホロスコープを周回して体験できますので、年を経るほど象意を活かすことが上手になっていきます。
木星は、約12年でホロスコープを一周します。
12ハウス(室)すべての象意を体験しますので、それなりに経験を積み「精神的」な自立のベースを身につけていきます。
さらに一周した23〜24歳までには、社会人として自立していくことになります。
土星は、約29〜30年でホロスコープを一周します。
社会の「現実」を12ハウス(室)すべてで経験しますので、「責任」ある立場で「仕事」を任せられるなど、「実力」発揮や「社会貢献」の舞台に進んでいきます。
木星や土星などのソーシャル・プラネットは、もはや3周するのを待たなくても、パーソナル・プラネットによって個人の基礎ができていきますので、経験値や見識によって、象意を活かしていくことが可能になっていきます。

One-Point ◆ 天王星は約83年ほどで一周するために、ほぼ全人生をかけて体験します。海王星や冥王星は公転周期が長いため、すべてのハウス(室)で体験することができません。これらの星の象意やディレクションを活かせるかどうかは、他の星によって培った「見識」や「実力」によって決まります。ホロスコープ・リーディングの活用と実際の重要なヒントとノウハウがここにあります。



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