宝瓶星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―

カルディアンの見た“現想”
[天地連関]
― ホロスコポス:時の見張り人 ―

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「地上」との関わりを「星」が象わすのは当然!?

●第1稿 : 2025年11月 8日アップ



ご参考のガチな“リアル・ポエム”です。

現代物理科学の視点に固執すると、次のような疑問が生じます。

「なぜ、宇宙の星と地上の人間との間に関係があるのか?」

本物の科学者なら物理科学の限界を知っていますので、疑問に感じても非難することはありません。

非難するのは、偏狭な科学万能主義に陥っていたり、ご自分でも知らないうちに科学信仰に陥っていて、客観的に現実が見えなくなっているためです。


《 カルディアンの天体観測 》

どのようにお考えいただいてもかまいません。

宇宙と地上は“関係”しています。

身近すぎる一例でいえば、昼と夜の長さが同じになると言われている「春分の日」は、黄道上の「春分点」を太陽が通過する日で、日本では「国民の休日」になっています。

トロピカル方式の一般的なホロスコープの場合、「春分点」は「牡羊宮0度」と定められていて、空の星座とは関係がなく、全天球360度を30度ずつに等分した12サイン(宮)の起点になっています。

今回のテーマは、今から約4,000年近く前、メソポタミアの高原で天体観測を続けていた初期の古代カルデア人のお話です。

彼らは南下して、紀元前7世紀頃にチグリス川&ユーフラテス川に挟まれた肥沃な三角地帯を擁する「カルデア王国」(新バビロニア王国:首都バビロン)を築いています。

One-Point ◆ メソポタミアの文明発祥を天体観測「ホロスコポス」(時の見張り人)として下支えしてきたカルデア人です。その蓄積はペルシャ戦争の敗北によって古代ギリシャに伝わり、そこで「フィロソフィー」(愛智、哲学)と融合して「古典アストロロジー」が誕生しています。紀元前5世紀頃のことで、四角い「ホロスコープ」の発祥とともに古代ギリシャの世界観「熱冷乾湿/火土風水」の四大元素説を「古典理論」として、以降16世紀まで約2,000年ほど続いた偉大な理論でした。


客観的に検証できない洗脳状態

●「春分点」は現在、星座では“うお座”〜“みずがめ座” に位置します。

アストロロジカルにいえば、双魚宮から正統的な水瓶宮の呼称といえる「宝瓶宮」(ほうへいきゅう)に移ったため、今後の約2,160年間(計算値)を宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)といいます

「春分点」の移動に基づくもので、逆順に変遷していき、先の12番めの双魚宮から11番めの宝瓶宮の時代に入りました。

今日の「ホロスコープ」では、30度ずつに等分された12サイン(宮)の始まりが「春分点」です。

星座の“おひつじ座”に太陽が位置するときではなく、“うお座”から“みずがめ座”に「春分点」があり、そこがホロスコープの「牡羊宮」0度の今日です。

ややこしく聞こえる場合、もしかしたら「星占い」や“ホロスコープ占い”の「現代占星術」に洗脳されているかもしれません。

ご自分では“正しい”と信じ込んでいますので、否定されたり、反対されると、多くの場合、感情的な“反発”が沸き起こります。

が、客観的にとらえたり、受け入れることができればクールなタイプです。

なぜなら、自分では気づけなかったり、客観的に検証できないのが洗脳状態で、理解不能なことを聞くと怒り出し敵対することがあるからです。


《 穀倉地帯を襲う大洪水の時期 》

古代カルデア人は当初、チグリス川&ユーフラテス川の中流域の高原地帯に住んでいました。

背後には両河川の源流となっているアララト山を東方に備える長大な山脈があります。

日本のように春夏秋冬の変化が少なく、いつ雪解け水を含んだ洪水が起きて川が氾濫し、下流の豊かな穀倉地帯を呑み込んで壊滅的な被害を与えるのか、時期が分かりにくく小麦などの種まきの時期を誤ると食糧不足に陥り、生活に関わり命取りになる時代でした。

ですが、知的集団といわれるカルデア人は、河川の氾濫の時期と天の星の動きとに関連性があることに気づきます。

東の地平線上に昇る星を観測し、季節を割り出して時を教え社会に役立つ「ホロスコポス」(時の見張り人)と呼ばれました。

今で言う「カレンダー」の役目です。


●メソポタミアの大地を流れるチグリス&ユーフラテス両川がもたらす肥沃な土壌が文明の根因。

One-Point ◆ 重要なことを書きます。この時代、宇宙という概念はなく、天の「星」は今日のように別の天体ではなく、地上と一体です。東の地の果てから生まれ出て、西の大地に吸い込まれるように消えていく、大地の化身のような存在感覚です。それゆえ、星と大地は無関係ではなく、天に昇る星が地上の変化を象わすと考えても不思議なことではありませんでした。




《 時空を超越した「共鳴関係」 》

現代人は近代天体学や物理科学の素養を持っています。

そこから考えると、地上と空の天体(星)は別個体で関係がなく思えます。

なぜなら、近接な物理的関係性が認められないというだけで、次のような疑念を持つのです。

「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか!」

ホロスコープの根本命題となった問いですが、これ自体は「海王星」発見後の19世紀後半以降の“事実誤認”や“勘違い”をもたらす時代波動から生じた疑念です。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして運営され発展していきます。これまででは、ごく“ジョーシキ的”な考えだったのですが、「対立二元論」の物理的な発想ではなく、時空を超越した“宇宙波動エネルギー”を視野にした共鳴関係をご理解しすれば、ごくふつうのことで「共鳴関係論」を体得しないと宝瓶宮時代の運勢を受けにくくなります。



宇宙波動エネルギー

●“宇宙波動エネルギー”は、量子論を超えた概念です。

というか、量子論で実在する現象として実験によっても確認はできているのですが、なんせ時空に縛られた物理科学ですので、気づいていないか、いくら最先端物理科学といえども、決して解明はできません。

“神を科学する”という愚問と同じで、カテゴリー(範疇)が異なります。

「対立二元論」では限界があり、解明は不可能です。

宝瓶宮時代の「共鳴関係論」に立ち入らなければ、理解も解明もできません。

相応に時代が進み、“宇宙波動エネルギー”自体との共鳴関係が無意識ではなく、意識レベルでできるようになれば簡単に見えてきます。


《 東の地平線上に昇る赤い星 》

古代カルデア人は東の地平線上を観測して、洪水の時期だけではなく別のことに気付きました。

満天の星の中で、ときに逆行して見え、何かを“企む”かのような「プラネット」、日本では“戸惑う”星と書いて5〜7つの「惑星」の存在に気づいたのです。

その中の一つ、ひときわ赤く輝く「火星」が、東の地平線上に昇るときに生まれた子供は、おおよそ“健康”なことに気づきます。

当時は、アストロロジカル・エイジでいう「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい)です。

健康で活発、運動能力や戦闘能力が高い子供は、社会的にも注目された時代です。

人の出生時間と星(プラネット)との間に関係がありそうなことに気づいたわけです。


●チグリス&ユーフラテス両川の源流があるアララト山遠景:豊かな雪解け水は豊かな食料をはぐくむ。

One-Point ◆ 白羊宮時代の「共鳴星」は「火星」です。そのため、当時の古代オリエントは戦争による国家統一の戦国乱世でした。勝った者が支配者(Ruler:ルーラー)になり、国を治め“ルール”を定めました。それゆえ、双魚宮時代の影響圏に入った白羊宮時代の末期に発祥した四角い「ホロスコープ」は、星がすべてに影響を与え支配しているとして、“支配星”(ruler)という解釈が生まれています。



宇宙波動エネルギー

●白羊宮時代を引き継いで、双魚宮時代のホロスコープ解釈として生まれたのが“支配星”という考え方です。

“支配”と“被支配”、“選民”と“隷属”などの人種差別はその代表例です。

しかし、宝瓶宮時代が近づくにつれて人種差別は許容されになくなり、意識改善が図られているのは、漸次「共鳴関係論」へと移行しているためです。

ホロスコープの解釈やリーディングにおいても同様で、精度を上げようとする場合「共鳴星」や「共鳴リーディング」といったアプローチが、時代に即して重要になっていきます。


《 「現代占星術」の役割 》

古代カルデア人の天体観測「ホロスコポス」は“占い”ではないことがお分かりだと存じます。

古代ギリシャに渡って、四角い「ホロスコープ」を伴なった「古典アストロロジー」も同様です。

当時の社会や生活また医術をはじめ個人にも役立つ「実学」がルーツです。

そのような古代ギリシャの世界観「古典理論」を無視して、ホロスコープも用いず、古典占星学の象意解釈をパクって論拠なき“占い”として始まったのが、19世紀後半のアラン・レオのエソテリックな“星占い”でした。

世界中の人々の多くが“勘違い”しているのですが、「古典アストロロジー」とは関係がありません。

彼が“占い”なのに気づかず、勝手に“Astrology”と称してはじめた紛い物です。

それゆえ、象意をパクられ、自分たちの古典理論も無視された古典占星学の人々は、ホロスコープを伴なって参入し、今日の「現代占星術」の源流がカタチづくられていきます。

もっとも「古典理論」は、当時の心霊ブームこと美称:近代スピリチュアリズムの時代風潮の中、受け入れられることなく、主観解釈による“ホロスコープ占い”に変容し、「天王星」の発見などによってすでに理論破綻していた「古典理論」は捨て去られていきます。

One-Point ◆ そんな双魚宮時代が完全終了する今日、ホロスコポスの“ルーツ”に立ち返るのが、当サイトでご紹介している宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」です。ただし現代に通用しない「古典理論」の復活はありえません。逆に、宇宙この世界の根幹法則、量子論を凌駕する未来的な「基本三数」をベースに、次元拡張した宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座、基本三数による宇宙論講座)による宇宙の叡智をもたらす「実学」となっています。



【ご参考のコメント】

いずれでもいいのです。

来年2026年1月下旬には、双魚宮時代の共鳴星「海王星」が春分点を正式に越えていきます。

「古典アストロロジー」をはぐくんだ双魚宮時代が完全終了していきます。

同時に、その末期に“ホロスコープ占い”こと「現代占星術」が取り入れた天文学の発展によりホロスコープの進化延命がもたらされてきたのですが、その役割を終えていくことを意味します。

以降、その役割を終え、延命をもたらしたことによる恵沢すなわち「天運」が漸次、フェードアウトしていくことを意識の片隅にでも留めおき、早いうちに善後策を模索ください。






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