宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

ホロスコープ随感 その7
新旧「基礎理論」の謎解き
― 古い「世界観」と新しい「宇宙観」 ―

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リーディング“星読み”マスターへの最短距離

ホロスコープ

●第1稿 : 2022年 1月 5日アップ

「ホロスコープ」の象意解釈は、実はむずかしくはありません。

ただし、「宇宙観」にもとづいた新しい「基礎理論」を知ればのお話です。
そうすれば、だれでも簡単に本意(本当の象意)が論理的にご理解できます。

一方、古代ギリシャの「基礎理論」は疑似科学“迷信”とされたため、それができません。
「現代占星術」を学んでみれば分かるように、基礎理論がないし、また古い基礎理論でもむずかしいのです。

そこで、ホロスコープ・マスターへの最短距離を進める新しい「基礎理論」との違いをご紹介いたします。

《 「基礎理論」とは 》

「基礎理論」というのは、ここでは「ホロスコープ理論」のことです。

占星術(学)理論と言い替えてもいいのですが、正確には「アストロロジー理論」になります。

占星術(学)また本来の「アストロロジー」でもちいられるホロスコープの、解釈の基礎となる理論についてです。

「えっ、そんなものあるのか」って?

昨今の「現代占星術」にはありません。

19世紀後半に、古い「基礎理論」を捨てて成立したからです。

One-Point ◆ 古代ギリシャにはじまった「古典占星学」には基礎理論があったのです。ですが、その古い基礎理論を捨てて“当たる/当たらない”の占いとして誕生したのが現代占星術だからです。理由は、近代科学の発展と、天王星の発見によって理論が破綻していたからです。


《 古代ギリシャの世界観 》

一般にいう「古典占星学」(アストロロジー:Astrology)を生みだした古代ギリシャの「基礎理論」とは、どのようなものだったのでしょうか。

古代ギリシャの世界観だった「四大元素説」をベースとして成立しました。

世界は、たった“四つの元素”から成り立っているというもので、当時は最先端科学とされていたのです。

現代では、ご存じのかたも多いように100以上の元素が確認されています。

今から2,000年以上も前の古代ギリシアの世界観「四大元素説」によって、古いアストロロジーの基礎理論は生まれました。

One-Point ◆ 通用しなくなった基礎理論を捨てた「現代占星術」ですが、古典占星術からの批判もあって、その後、名ばかりながら四大元素説を取り入れました。それが皆さまもご存じの「火、地、風、水」の4区分です。科学的には通用しない“迷信”なのですが、占いであればそれでもいいのでしょう。


《 「火、地、風、水」の4区分 》

古代ギリシャの世界観をごく簡単にご説明いたしますと、次のようにいえます。

「火」は、凝固して空気となり「風」を生みます。

「風」は、液化して雨を生み「水」となります。

「水」は、固化して“雨降って地固まる”ではありませんが「土」になります。

「土」は、昇華して「火」になって世界は成り立っているとおおむね考えられていたようです。

いろんな説があるのですが、「プラトンの輪」によるあらましではそういえそうです。

One-Point ◆ 現代人には疑問ですが、どうでもいいのです。事実ではなく“迷信”の一種ですから。ところが「現代占星術」は、実情はどうであれ「火、地、風、水」といった4区分を信じて解釈をされるなど、星読みや占断をされているのです。


《 4分類自体は間違っていない 》

ところが、占星要素が4つに分類できること自体は間違っていないのです。

「宝瓶宮時代の宇宙観」による新しい「基礎理論」(基本三数、数理法則)から申し上げますと、基本三数は「3数(4数)」ですし、数理法則は「12数」だからです。

お気づきですか。

ホロスコープを構成する「占星要素」の種類は、サイン(宮)、ハウス(室)、アスペクト(位相、座相)の3種類です。

これに、実体をもったプラネット(天体)を加えて4種類なのです。

さらに、これらの占星要素を個別にみますと12サイン(宮)、12ハウス(室)、12アスペクト、12プラネットというように、正しくは12種類なのです。

ただ4つに分類はできても「火、地、風、水」といった内実はありません。

それは、間違いです。

One-Point ◆ 繰り返しますと、4つに区分すること自体は、あながち間違いとは言えないのです。ただし、それを「火土風水」と解釈するのは非科学的で、個人(人間)の象意が4種類の「物質」で象わされること自体がおかしいのです。


《 本来の4区分とは 》

では、本当の4区分は、何なのでしょうか。

「基本三数」にもとづいてお答えしましょう。

12サイン(宮)ですと、「意志サイン(宮)」「実体サイン(宮)」「友愛サイン(宮)」「情感サイン(宮)」になります。

順番に火、地、風、水なのですが、友愛は「関係サイン(宮)」と言い替えてもいいし、情感は「情実サイン(宮)」もしくは「霊性サイン(宮)」と言い替えてもかまいません。

これだと、12サイン(宮)が象わす“性質面”の象意がストレートにみえてくるのです。

One-Point ◆ 地上をはじめ宇宙この世界は「基本三数」3(4)数によって貫かれています。そのため、「ホロスコープ」もまた宇宙太陽系の星の配置を忠実に写しとって、同様に構成されているのです。このような「基礎理論」を“マスター・キー”として「奥義講座」や「星講座」をお届けしていることをご理解ください。




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