宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

3rd.宇宙会議カフェスピーチ
― 新しい時代の扉[ 0 ]を開く! ―

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ケレスと冥王星の探査が意味する新しい時代

↑ ケレスの地表。クレーター内で輝くナゾの光(反射光)。


●第1稿 : 2016年 2月 7日 初回アップ

今年2016年1月に第3回「宇宙会議カフェ」が「新しい時代の扉[0]を開く!」というテーマで行なわれました。
一昨年に続いて簡単なスピーチをしてきましたので、概要を掲載しておきます。
宝瓶宮占星学からは、「今年2016年がどんな年になるのか」ということと、「0」(ゼロ)について話してほしいというご依頼です。
パネラー(スピーカー)は4人。
いつもながら、私の役割はなんにもわからないまま、とにかくテーマについてお話する役割です。
それぞれ異なる分野から「0」(ゼロ)についてお話をしました。
主催者からは「講義にならないように」といわれていましたので結論がメインのお話です。
以下、当方のスピーチのあらましです。

《 2016年はどんな年か 》

宝瓶宮占星学は、「宝瓶宮時代の新しい西洋占星術」という意味です
西洋占星術との違いは、基礎理論があるかないかで、宇宙この世界をつらぬく「数理法則」を基礎理論として、体系的に解釈を展開しています。
そういった宝瓶宮占星学の特徴は、歴史や時間の流れとともある「星のディレクション」のリーディングにあるといっても過言ではありません。
その場合、通常の丸いホロスコープでは、その瞬間しか読めません。
通常のホロスコープは、個人が生まれたときの時間といったその「瞬間」の星の配置をきりとったものなので、年をとおした星の動きをよむことには適していません。
そのため、宝瓶宮占星学では下図のような「ライン・ホロスコープ」を毎年、通常のホロスコープとあわせて制作しています。

【ライン・ホロスコープ】


ここでライン・ホロスコープのご説明は、他のページとも重複しますの省略いたします。
ラインが水平に近く、ゆるやかなカーブを描いたものが影響力の大きな冥王星、海王星、天王星といった土星外惑星(トランス・サタニアン)です。
これらの星のラインが、交差したり、オーブ(許容度数)の範囲内に近接する箇所が合(コンジャンクション=0度)や、矩(スクエア=90度)や、衝(オポジション=180度)になります。
そのような時期は、変化が生じやすいので、それが一目でわかるようにしています。
今年2016年は、3段めの項で、3月末〜6月の時期に色の異なるラインが交差したり近接していることがわかります。
※グラフ下に赤で示した時期。
※ちなみに、薄紫は海王星と土星が矩(90度)をとる時期、水色は大十字(90度×4)の時期です。
この「ライン・ホロスコープ」(PDF、A4判)は、その年の運勢リーディングをご依頼いただいた方に簡単な見方のご説明とともにお送りしています。
それはともかく、3段めの紫色のラインは「魚宮」で、赤色のラインは「射手宮」、茶色ラインは「乙女宮」をあらわします。
ここでの紫ラインは、海王星の動きです。
赤いラインは、土星の動きです。
やや上下した茶色のラインは、9月上旬までですが木星です。
この3つのラインが交差、または同時に隣接することの意味は、これらの星がT矩(Tスクエア=90・90・180)を形成することをあらわします。
ライン・ホロスコープに慣れていないとわかりにくいと思いますので、この時期の星の配置を、通常の丸いホロスコープにおきかえたものが下の図です。

【T矩(90・90・180)と大十字(90度×4)】


図は、今年2016年6月1日の星の配置です。
3月末〜6月にかけて海王星、土星、木星(ならびドラゴン・ヘッド)がT矩(Tスクエア=90・90・180)を形成し、6月は短期間ながらトランシットの太陽、水星、金星が双子宮を通過することによって大十字(グランド・クロス=90度×4)を形成します。
だからといって「吉凶解釈」は間違いなので、「大凶座相」というわけではありません。
ちなみに、3段めの水色ラインが双子宮を通過する星の動きになります。
第1回「宇宙会議(カフェ)」でもお話しいたしましたが、矩(スクエア=90度)や大十字(90度×4)は、人々がどこまで意識するかはともかくとして、本意的には「新たな出発のとき」を象わします。
T矩(90・90・180)を形成する「海王星」と「土星」と「木星」の象意は、図に簡単に示しておきました。
このなかで、会場の皆さまに関係のある「スピリチュアル」は海王星が象わします。
海王星は、2010年6月に自らの共鳴サイン(宮)の魚宮に入宮しました。
それによって、1989年までの「双魚宮時代」のリバイバルとなる「スピリチュアル・ブーム」や「アイドル・ブーム」が起こります。
それは海王星が魚宮の影響圏に入った1年ほど前、2009年6月ごろから生じます。
海王星は、2025年頃まで、あと10年間ほど魚宮を運行(トランシット)します。
そういった中で、今回のポイントの一つですが、昨年2015年10月から、海王星と土星は矩(スクエア=90度)をとりはじめました。
今年2016年11月中頃まで矩(90度)は続きますので、今年は「スピリチュアル」や「占い」など不思議系の「再検討」または「見直し」が必要になります。
「再検討」や「見直し」という表現の意味は、単純にいえば「スピリチュアル」やオカルトチックな「占い」だけではなく、「現実も重要だよ」ということです。
単なるスピリチュアルだけの感覚や観念的な世界だけではなく、現実世界をも見据えて考慮した動きや、実社会や生活とのバランスをとって、両方を活用していくことが必要になっていきます。

One-Point ◆ 参加者は、「スピリチュアル」にご関心のある方々が多いことと、ちょうど今年は「スピリチュアル」などを象わす海王星と、反対に「現実社会」を象わす土星が矩(90度)をとることもあって、そこに最初のポイントをもってきました。

《 ケレスと冥王星の関係 》

次に、もう一つの今回のテーマに関係してお話をいたします。

【ケレスと冥王星の意味】


ニュースでご覧になられた方も多いと存じますが、昨年2015年3月に、NASAの探査機ドーンが「ケレス」の周回軌道に入りました。
その後、徐々に高度を下げながら、現在も(2016年6月までの予定)ケレスの地表画像やデータを送り続けています。
一方、昨年2015年7月には、同じくNASAの探査機ニュー・ホライズンズが冥王星とカロンに最接近しました。
こちらは周回軌道には入らずに、高度1万2500キロメートルの上空をとおりすぎていきましたが、その後1年以上をかけて、接近したさいの画像やデータを地球に送り続けてきます。
今、NASAでは、そのデータの受信と解析が続けられています。
冥王星をとおりすぎたニュー・ホライズンズは、次の探査目標の設定に成功し、最後は「オールトの雲」をとおりすぎて、太陽系圏外へと旅立っていきます。
なぜ、ケレスと冥王星を取り上げたのか、「数理法則」から申し上げますと、これらの星が、今回のテーマ「0」(ゼロ)にかかわるからです。
また同時に、「8数」にも共鳴します。
何もない「0」が、宇宙の根源にかかわるのは当然ですが、「8数」もまた宇宙の根源にかかわる「数理」になっています。
冗談みたいなお話ですが、「∞」(無限大)が現実化するとき、∞がタテに「立ち上がる」かのように「8数」においてあらわれます。
「数理法則」からみてそうなっているということで、カタチだけをみても、「∞」が立ち上がって「8」になるという冗談みたいなお話が実際にあるわけです。
「ケレス」と「冥王星」の位置を念のために確認しておきましょう。

【太陽系惑星の配列】


ケレスも冥王星も宇宙天体においては「準惑星」に区分されている星ですが、ケレスは火星と木星の間の小惑星帯(アステロイド・ベルト)のなかにあります。
そのなかでは、もっとも大きな星です。
一方、冥王星は、ホロスコープで用いる十大惑星(メイン・プラネット)のなかでは、いちばん端っこにあります。
上図の上辺に書いたのは、占星学(占星術)におけるサイン(宮)で、下の太陽系惑星との共鳴関係をあらわします。
よくみていただくとおわかりだと存じますが、順番に並んだサイン(宮)と、惑星の配列との関係で、天秤宮と射手宮のあいだの「蠍宮」だけ異なっているのです。
占星学(占星術)では、「蠍宮」の共鳴星は「冥王星」とされています。
ですが、惑星の配列順からみると、地球を含めてもいいのですが、「火星」と「ケレス」が位置しています。
詳しいお話は、『入門講座』と、そのご購入時にお届けするID&パスワードが必要な「レクチャールーム」でご高覧いただくとして、この図からも、「ケレス」と「冥王星」が宝瓶宮占星学が基礎理論のひとつとする「配列法則」からみて、無関係ではないことがおわかりいただけると存じます。
以上を前提に、お話はもどりますが、「0」自体は「なにもない」ということを意味します。
なので存在しません。
しかし、“「0」の状態”というのは、実際にありえます。
瞬間であっても「+」と「−」が均衡したのが「0」の状態です。
ということから結論のみを申し上げますと、「0」=「∞」という図式さえ成り立ちます。
ケレスや冥王星は、これらの数理にかかわる象意の星になっています。
そういった「ケレス」と「冥王星」が、昨年、NASAの探査機が同時期に到着して、これまで想像さえできなかった映像やデータを送ってきて、実際の姿が解析されつつあるのが今日、現在です。
というのは、宇宙的な共鳴波動の考えからいえば、今回、第3回「宇宙会議カフェ」が、「新しい時代の扉 [0] を開く!」と題して開かれたことと、あながち無関係ともいえないことを意味します。

One-Point ◆ NASAの無人探査機「ニュー・ホライズンズ」は、冥王星を通過する9年半前の2006年1月に打ち上げられました。一方、NASAの探査機「ドーン」は、当初の予定よりも1年ほど遅れ、その1年8か月後の2007年9月に打ち上げられました。小惑星ベスタを探査後、ケレスに到着しています。それがニューホライズンズの冥王星通過時期と同じ2015年前半に重なったことを、やはり両星には何か関係があるととらえるか、それとも偶然ととらえるかは、ご自由です。ちなみに、ドーン(Dawn)は「夜明け」を意味します。一方、ニュー・ホラインズンズ(New Horizuns)は、当サイトのヘッダーコピーにもなっていますが、「新しい地平」をあらわします。いずれも「新しい(時代の)幕開け」を想起させるネーミングは、偶然でしょうか?

《 宇宙のはじまりと「2016年」 》

ここからは、上述に関連した「数理法則とクオリアル・ワールド」でも触れるお話です。
結論のみ簡単に述べておきます。

【宇宙のはじまりと模式図】


村下さん(パネラー)もおっしゃっていましたように、宇宙は「0」からはじまります。
数理法則とクオリアル・ワールドから申し上げますと、宇宙のはじまりは「0」の状態で「∞」をも意味します。
上図の中央がそれです。
上図は「模式図」なので、わかりやすいように右と左にわけて書いていますが、実際は重なっています。
左の「+∞」の方向が、私たちが住む現実世界で「大宇宙実体世界」です。
そのような大宇宙の端っこに、私たちの天の川銀河系があり、その端に太陽系があり、第3惑星の地球があります。
私たちが住む「大宇宙実体世界」というのは、数理法則でいう基本三数の「1数=時間」「2数=空間」「3数=人間(関係)」に制約される三次元世界です。
一方、右側の「−∞」の方向は、目には見えない「大波動共鳴世界」です。
大波動共鳴世界というのは、「時空」を超えて共鳴する、いわゆる「波動」とよべる世界になっています。
※当サイトで述べている「自存波仮説」もそのひとつです。
会場の皆さまとも関連する「スピリチュアル」や、俗にいう「幽界」や「霊界」というのは、この一部のことで、時空を超えて共鳴する世界になっています。
詳しくは、「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)で理論的かつ宇宙哲理的にご説明しています。
いずれにしましても、「0」(ゼロ)というのは、そういう新たなはじまり、「新しい時代の扉(幕開け)」ともかかわります。
それが今年2016年の星の配置や動きと、どうかかわるのかということが、今回の当スピーチのメイン・テーマです。

【新たな時代のスタート】


昨年2015年10月〜今年2016年11月中頃まで、トランシットの海王星と土星が矩(スクエア=90度)をとります。
これは次のようなディレクションです。
(会場では上図をご説明いたしました)
結論的に申し上げますと、「想い」や「観念」など、「形而上」の世界を象わす海王星と、「現実社会」など「形而下」の誤魔化すことのできない現実を象わす土星とが、スタンスの異なる矩(スクエア=90度)をとり続けることによって、両者の象意が並行する(均衡する)ことを意味します。
それゆえに、両方の象意が「自他」ともに同時にあらわれやすくなります。
そのため、どちらか一方にかたよると、他方も存在を発揮しますので、片寄るほどに課題や問題が生じやすくなります。
たとえば、「スピリチュアル」やオカルトチックな「占い」など、不思議系の分野だけに意識や関心を持たれている場合、土星が象わす「誤魔化すことのできない現実」にも目を向けなければ、一方に偏るわけです。
どのようにご判断されようとも、皆さまのご自由ですが、自分だけではなく世の中全体もそうなりやすいという意味です。
逆に、唯物的になって現実社会にばかり目を向けることも、どこまでお気づきになられるかはともかく、やはり課題や問題が生じやすくなります。
現実社会には、端的にいえば「理想」(善意)(+民度)も必要です。
海王星と土星の矩(90度)のみをみればというお話ですが、今年2016年は、そういった年になります。

最後に、トランシットの海王星をメインにした今後のディレクションの概要をご紹介しておきます。
あらましは上図の右端に書いたようになっています。
約5年後の2021年に、冥王星と関連して「精神意識の変革」の時代に入ります。
翌2022年には、「双魚宮時代のリバイバル」すなわち、昨今のスピリチュリズム(神秘主義、心霊主義)やオカルトチックな「占い」といったブームが終焉の兆しをみせていきます。
同時に、それは現実に根づいた新しいスピリチュルともいうべき「クオリチュアル」の時代、すなわち「霊識の目覚め」のディレクションのはじまりになります。
約10年後の2025年には、いよいよ「霊識時代の幕開け」です。
書いている意味はご賢察いただければと存じます。
要は、今年2016年の海王星と土星の矩(スクエア=90度)、さらには木星を交えたT矩(Tスクエア=90・90・180)は、そこへ向かうひとつのキッカケと同時にスタートのときになっています。
いわば「新しい時代の扉[0]を開く!」なのです。
スピリチュアルな世界(海王星)と、現実の社会(土星)、いずれにもかたよらない両立した意識をもって、また両方につうじる生き方を身につけたり、さらにはできる範囲で実践していくことによって、次の時代の運勢と共鳴できるようになります。
「0」の扉を自らの開いていくことが可能です。

One-Point ◆ あくまでも一般向けの内容です。今後の「星のディレクション」や人類がすすんでいく方向は、「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)で「数理法則」を基礎からご紹介いたしておりますが、当サイトでは、あくまでも「宝瓶宮時代」のご紹介と、その生き方を示唆する「星のディレクション」を、新しい西洋占星術(宝瓶宮占星学)をもってご紹介することになります。





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