宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 : 2023年 7月 7日アップ
※一両日中に見直しリライト予定です。
驚愕のニュースが先月6月22日に飛び込んできました。
「ロシアの崩壊か?」といった論調で、大概はウクライナと戦闘中の民間傭兵部隊「ワグネル」を率いるプリゴジン氏がプーチン大統領に“反旗”をひるがえして、モスクワを目指して進軍しておりロシアが分裂しているといった内容です。
一報に接して、戦争中のありえざる“反乱”に「何をバカな!」と思いました。
翌23日(土)になって、モスクワへ約200キロメートルまで迫ったところで、突如、プリゴジン氏のワグネル部隊は進軍を停止。
「引き返している」との報道が流れ、大騒がせとなった国家反逆への大乱は1日で中止に至り、マスコミではその理由が不明という状況でした。
ロシア正規軍は、昨年2022年、ウクライナへの侵攻に及んだものの戦闘意欲はうすいように思われます。
これに対して「プーチンの料理人」といわれたプリゴジン氏が率いるビジネス傭兵部隊「ワグネル」の活躍は、一定の評価を得てきました。
ただし、世界各国がロシアへの経済制裁を続けていることから、長引く戦闘に弾薬や物資など兵站(へいたん)の不足が深刻なようです。
ロシアの正規軍は知りませんが、前線に立つ傭兵部隊「ワグネル」への補給が滞りがちなようで、戦死者が増えると補償も大きくなるためプリゴジン氏は、ロシア国防省の大臣ショイグに怒り心頭だったと伝えられています。
事実、今回の「プリゴジンの乱」のターゲットは、下掲の「ホラリー・ホロスコープ」を読むと軍事関係で、国防大臣をはじめロシア軍のトップだったことが象わされています。
では、なぜクーデター勃発のニュースからわずか24時間後の翌日、23日土曜日の夜になって進軍を中止し、引き返したのでしょうか。
ネットやマスコミでも分からず、理由が不明なのでホロスコープから出してみようと思いました。
One-Point ◆ のちのニュースでは、ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介に乗り出し、身の安全を保障してプリゴジンを説得したという報道がなされています。表向きはそうであっても、水面下の本当のお話ではありません。
戦闘中だったウクライナの東方から、モスクワへ向けて約1,000キロ近くも進軍し、地域住民から英雄のように歓迎されるワグネルやプリゴジン氏の映像が流れていました。
ところが、モスクワまで約200キロメートルまで迫りながら、急遽、進軍をやめ、反転して引き返しはじめたのです。
「なぜ?」と理由が気になってホロスコープから確認しようと思いましたが、反転した「時間」が分かりません。
「ホラリー・ホロスコープ」は、その名のとおり「その時間において」といった“設時天球図”(by 宝瓶宮占星学)なので、イベントが起きた時間が分からなければお手上げです。
ところが、ひょんなことから夜8時半頃だと分かりました。
それならあとは簡単です。
「ホラリー・ホロスコープ」を作成して、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」を当てはめて解釈していけば、理由はもちろんのこと、深層が見えてきます。
One-Point ◆ 西洋占星術では用いられませんが、現実に基づいた「基本三数」はホロスコープの卓越した根本理論です。宇宙この世界もホロスコープも「基本三数」から成り立っているため当然で、隠された“深層”を明らかにできます。
下図はワグネルが反転したときのホラリー・ホロスコープです。
「時間」は6月23日20時半頃、「場所」はモスクワの南約200キロメートルのトゥーラ州、イベントこと「関係や作用」は、ワグネル軍の進軍停止(反転)です。
上掲のホロスコープを見ても「意味不明」というのがふつうですし、「そんなもので世の中の出来事などが読めるはずがない!」という古い物理科学の発想による観念的な方が大半です。
また、既存の占術師の中にも「基本三数? 新ホラリー占星学? ワケ分からん!」と古い“占い”の観点から抜け出れない方も多いのです。
One-Point ◆ もはや旧態依然の物理科学オンリーでも、心理に偏した神秘占星術(秘境占星術)でも、現実からズレていく時代です。量子論のように「波であり粒である」といった超越的な実際解釈が必要です。
「ホラリー・ホロスコープから事件や事故をはじめ、地上の出来事の深層が分かる」などというとまゆつばものに思われるでしょう。
ですが「基本三数」を知れば、実在の宇宙に根差していて、時空を超越した働きが実在する以上、「なるほど、そうだったのね!」とご納得せざるをえないのです。
主観的な解釈の“ホロスコープ占い”ではなく、見えざる世界を含めた実在の「クオリアル宇宙」に基づいた本質的なリーディングを行なうべき宝瓶宮時代です。
プリゴジン氏は、1961年6月1日の双子宮生まれ(太陽)です。
彼のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)と、上掲のホラリー・ホロスコープ(事件事故天球図、設時天球図)には共通点があり、そこに進軍中止と反転の深層が見事に象わされていました。
予定分量の残りが少ないので、結論のみを書きます。
“親分”プーチン大統領への反乱ではなく、ショイグ国防相への激怒であることに間違いはなく、むしろ“プーチン親分”との“心の絆”を確認できて鉾を収めたものです。
One-Point ◆ 「何を言ってるの?」と首肯いただけないかもしれません。プリゴジン氏は見かけとは異なり、プーチンと“親分子分”といった深い情動に根差し、裏切られれば激怒しますが、情愛や理解を確認できれば鉾を納めます。それがルカシェンコ大統領の仲介によって確認できたのです。
プリゴジン氏は、なぜ「プーチンの料理人」と呼ばれていたのでしょうか?
いつ毒をもられるか分からないロシアで、用心深いプーチンが「料理」を任せられるほどビジネス絡みとはいえ信頼していたプリゴジン氏だったからです。
それゆえロシアの危機に立ち上がり、ウクライナでの戦闘に加わったものの、満足に武器弾薬を供給しないモスクワに反旗をひるがえしたものの“親分”プーチン大統領の意向ではないことが確認できたようです。
信じがたいと存じますが『イワンのばか』(ロシア民話:トルストイ)を生んだロシアでもあり、男どうし友情の深いベロキスを行なうほどのお国柄でもあり、プーチンとプリゴジンは信頼の絆で結ばれていたということです。
事実「天秤宮生まれ」(太陽)のプーチンですが「蠍宮」が上昇宮であり、プリゴジンは「双子宮生まれ」(太陽)ながら「蠍宮」に通じる強い情動や連帯の絆を心の奥底に持っています。
皆さまご存じの『三国志演義』になぞらえれば、“桃園の誓い”ともいえる義兄弟の絆で結ばれ、それによってクーデターを未遂に終わらせたものです。
One-Point ◆ 未遂に終わらせても、“誤解”とはいえクーデターを起こした以上、プーチンがプリゴジンを許すかは分かりません。そんなことは百も承知のプリゴジン氏で、それでも鉾を収めた“親分に従う子分”のような関係性があったようです。
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