宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

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水瓶宮と宝瓶宮時代の異同
[基礎のお話]
― 英語では同じ「アクエリアス」だけど ―

「みずがめ座」と「水瓶宮」また「宝瓶宮」の違い

●第1稿 : 2024年 9月 7日アップ


宝瓶宮時代は「エイジ・オブ・アクエリアス」(Age of Aquarius)といいます。

「アクエリアス(Aquarius)? ああ、健康ドリンクではなくて“みずがめ座”のことね」と考えると、アストロロジーではなくなります。

「みずがめ座」は空の星座で“コンステレーション・アクエリアス”(Constellation Aqarius)。

「水瓶宮」はアストロロジーで“サイン・アクエリアス”(Sign Aqarius)のことです。

では「宝瓶宮時代」というときの“宝瓶宮”と“水瓶宮”は同じなのでしょうか。


《 「水瓶宮」と「宝瓶宮」の異同 》

「水瓶宮」と「宝瓶宮」は同じかどうかを問われば、“同じ”でもあり明確に“違う”とお答えいたします。

一般的にいえば「水瓶宮」の古典的名称が「宝瓶宮」です。

ですが、それだけに留まらない“違う”理由があります。

「宝瓶星学」では、「宝瓶宮時代」というときホロスコープの「水瓶宮」とは明確に使い分けています。

「うそー」と思われそうですが、正確を期すためにそうしています。

同じ「第11サイン(宮)」なので、象意的には共通項がありますが、黄道上の位置が異なるのです。

One-Point ◆ ホロスコープの基礎知識です。19世紀後半に理論を完全に捨ててはじまった“ホロスコープ占い”ことエソテリック(秘境的)な「現代占星術」は、主観解釈なので知らなくても関係ありません。

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《 古代ギリシャ時代の「春分点」 》

“占い”ではなく「アストロロジー」(星学)のお話です。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」は、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」(クオリアル・セオリー)に基づいて、誰もがご理解ご納得できる論理的な解釈を行ないます。

主観的に信じておられる“占星術信者”の方を除いて、良識でもってご判断される方であれば、以下をご高覧いただきたく存じ上げます。

“第11サイン(宮)”は、ホロスコープでは「水瓶宮」です。

もし、黄道上の位置が異なるアストロロジカル・エイジ(宇宙的な時代区分)の“第11サイン(宮)”を、同じ「水瓶宮」と呼称すると混乱が生じかねません。

そのため「宝瓶星学」では、伝統的な名称で「宝瓶宮」と呼んで明確に区別しています。

いずれも「春分点」からみて第11番めのサイン(宮)なので、象意的には共通しています。

One-Point ◆ 黄道360度を「春分点」を始点に12等分したものが「サイン(宮)」です。「ホロスコープ」は現在の「春分点」を始点にします。一方「アストロロジカル・エイジ」は約2,000年前の古代ギリシャ時代の「春分点」を始点にします。


《 歳差運動による「春分点」の移動 》

双魚宮時代の影響圏(BC6世紀〜BC2世紀)にあった古代ギリシャ時代にアストロロジーは発祥します。

そのとき、黄道12星座の名称をそのまま今で言う“12サイン(宮)”に用いたのです。

当時は「12星座」≒「12サイン(宮)」でほぼ同じ位置で、問題はありませんでした。

ところが、それから2,000余年。

微細な「春分点」の移動に伴い、現在では30度以上もズレて、12星座と12サイン(宮)の位置が1サイン(宮)分も異なるのはご存じの方も多いでしょう。

「春分点」は地球の歳差運動に伴ない、サイン(宮)順とは逆方向に移動しており、2,000年も経った今では「宝瓶宮」に位置します。

ということで現在の「春分点」を始点としたホロスコープは、現在の「春分点」がある「宝瓶宮」(時代)の象意をベースとして、展開されていく昨今また今後です。

ご参考にインド占星術こと「ジョーテッシュ」は、古代ギリシャ時代のままの“春分点”を用いているために、アストロロジカル・エイジでいう「宝瓶宮」とホロスコープの「水瓶宮」は同じになります。

One-Point ◆ インド占星術が用いる古代ギリシャ時代のままの“春分点”と、西洋占星術が用いる現在の「春分点」の差を「アヤナムシャ」といいます。つまり、インド占星術でいう“水瓶宮”生まれは、西洋占星術では“魚宮”生まれにあたります。


《 アストロロジカル・エイジは常に“魚宮時代” 》

現在、「春分点」はアストロロジカル・エイジでいう「双魚宮」と「宝瓶宮」の間、「宝瓶宮」側に位置します。

それゆえ「宝瓶宮時代」なのですが、ホロスコープでは、現在の「春分点」は常に“牡羊宮0度”です。

そのことは変わらず「春分点」は、常に「魚宮」の方向に移動して、ホロスコープでは牡羊宮0度ながら、アストロロジカル・エイジでいう「〇〇時代」を示します。

慣れないとややこしいのですが理論的には単純です。

ということで、誤解されかねない“ヘン”な表現をあえていたしますと、アストロロジカル・エイジの「〇〇時代」というのは、ホロスコープ上では常に“魚宮時代”(双魚宮時代ではない)の方向を示し続けていくことになります。

One-Point ◆ 双魚宮時代の影響圏(BC6世紀〜BC2世紀)に「古典アストロロジー」は発祥しました。当時のアストロロジカル・エイジは「双魚宮時代」で“魚宮時代”ですが、今日の「宝瓶宮時代」もいわば常に“魚宮時代”です。



「春分点」に基づく12サイン(宮)

●古代ギリシャ時代の「春分点」からみて、現在の「春分点」がどこに位置しているか、それが「アストロロジカル・エイジ」の呼称になります。

1989年以降、現在は「宝瓶宮」に「春分点」が移動してきたため、「宝瓶宮時代」と称します。

ホロスコープ上で「春分点」は、常に牡羊宮0度(魚宮30度)で魚宮方向に逆行しています。

なので、いうなればアストロロジカル・エイジは常に“魚宮時代”を指し示しているということができます。

厳密には、常に現在の「春分点」の位置が「アストロロジカル・エイジ」で、ホロスコープ12サイン(宮)の始点です。

そのため、「春分点=アストロロジカル・エイジ」に基づいてホロスコープ12サイン(宮)の象意は常に微妙ながら変化し続けています。

この意味は、本来、ホロスコープの象意は「アストロロジカル・エイジ」を正しく理解しておかないと感知できないということです。


《 “事実誤認”の多い占星術 》

“ホロスコープ占い”こと現代占星術は、理論がない以上「アストロロジカル・エイジ」と言っても、個人の個性や運勢に何の関係があるの? とスルーされそうです。

良くいえば、理論なき占星師の主観解釈という名の“現場主義”解釈で、紆余曲折を伴ないつつ、模索し続けなければならず、今後ますます混乱していく解釈手法になります。

「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)の理論解釈の講座を学ばれた“現代占星術”の方がいなければ、確実にそうなっていきます。

「宝瓶星学」は、実在の宇宙法則に基づいて“なぜそのような象意になるのか論理的に解明していますので、客観的に本意(基本の象意、ほんとうの象意)に基づいた解釈が可能です。

講座でお伝えしていますように、現代占星術の多彩な主観解釈のどこが正しく、どこがビミョーで、どこが“勘違い”の誤りなのか明確にチェックが可能です。

ともかくもアストロロジカル・エイジ「宝瓶宮」をホロスコープと同じように「水瓶宮」と表記していたら、どっちの「水瓶宮」なのか混乱してしまいます。

英語では、「Aqarius」の頭に「Constellationn」(星座)を付けて「みずがめ座」だと分かりますし、「Sign」(宮)を付けてホロスコープの「水瓶宮」だと理解できます。

また「Age of」(時代:アストロロジカル・エイジ)を付ければ「宝瓶宮時代」だと明確に判別できるのです。

つまり「Aquarius」(アクエリアス)は本来、単に“みずがめ”(水瓶)を表わすにすぎません。

ところが、「星占い」や「現代占星術」は、「海王星」の象意“事実誤認”や“勘違い”によって、勝手に「みずがめ座」と称するように、一事が万事の状態です。

One-Point ◆ かつて「宝瓶宮占星学」を理論的に見出したとき驚きました。「現代占星術」は“事実誤認”のオンパレードだったのです。これでは学んでも“当てる”のは至難の業です。ですが、当たらなくてもいつかは当たると“まだ見ぬ理想”を信じ続けている“信仰状態”です。






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