宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 : 2022年 5月23日アップ
ロシアのプーチン大統領のホロスコープ(出生天球図)はさておき、ウクライナのゼレンスキー大統領のホロスコープをご参考に解読してご紹介いたします。
結論をいえば、二人とも「権力」や「支配」の志向が強い点で「同じ穴のムジナ」でした。
ウクライナ侵攻に至った深因がそこに隠されていますが、それは別稿にゆずり、ここではゼレンスキー大統領のホロスコープ(出生天球図)を解説してまいります。
星を読むだけでは見えてこないホロスコープ(出生天球図)です。
下図はゼレンスキー氏のホロスコープ(出生天球図)です。
「あれ? ホロスコープ作成ソフトで出力したものとは違う」と思われたかた、正解です。
通常のようにサイン(宮)を30度ずつに出力したものではなく、ハウスシステムにのっとって、12ハウス(室)のほうを正しく30度にずつ区分したハウスホイールによるホロスコープです。
また、宇宙の根本法則「基本三数」(数理法則)による「ホロスコープ理論」にもとづく宝瓶宮占星学オリジナルです。
One-Point ◆ ハウスシステムによるホロスコープは、当然のことですがハウス(室)がメインでなければなりません。そのため、ハウス区分で重要な4つの基本点「ASC」「MC」「DES」「 IC」は、きっかり90度ずつに表示されます。「ホロスコープ作成ソフト」は、プログラミングの関係上、仕方がないのです。
上掲のゼレンスキー氏のホロスコープの特徴は、次のとおりです。
1、ASC=上昇点とMC=南中点に、冥王星がともに三分=120度。
2、ASC=上昇点に、木星が合=0度で、海王星とケレスが衝=180度、すなわちDES=下降点と合=0度です。
3、IC=北中点とMC=南中点を交えて天王星がT矩=90/90/180を形成。
4、IC=北中点に月が合=0度で、月は上述の海王星&DES&ケレスの連続合=0/0度に上三分=120度。
5、ASC=上昇点に木星が合=0度をとって上昇星(象徴星)となっていて、これにケレスが衝=180度。
One-Point ◆ 「ASC」はAscendant:アセンダント=上昇点、「IC」はImmn Coeli:イムン・コエリ=北中点、「DES」はDesendant:ディセンダント=下降点、「MC」はMedium Coeli:メディウム・コエリ=南中点です。これらは、ハウスシステムで重要な4つの「基本点」です。
一般的には、太陽&金星が合=0度で、火星と衝=180度というのが特徴だと理解されるでしょう。
その象意は、他人を受け容れる性質面をもちつつも他人を非難し反発する傾向が強く、平和と闘争志向といった厄介な両面性をもつことになります。
それもウソではありませんが、ゼレンスキー氏独自の特徴といえるほどではありません。
彼独自の特徴は、やはり4つの基本点です。
ちなみに、「基本点」というのはハウスシステムにおいて、12ハウス(室)を区分する要(かなめ)のポイントになっています。
その基本点のすべてに、土星外惑星(トランス・サタニアン)の冥王星、海王星、天王星が、複数のアスペクトをとっていることが彼独自の特徴になっています。
「TOP運」や「権力運」をもつと同時に、政治家としてはデリケートな「感受性」と、不適性といえる非現実的な地に足が着かない「事実誤認」(妄想)といった見通しの甘さをもっています。
One-Point ◆ そのため、星をいくら読んでも正しい占断はできません。特徴は星ではなく、4つの基本点にあるために、ハウスシステムを正しく理解しておくことが大前提です。そういったホロスコープ・リーディングが必要になってきます。
●ハウスシステム自体は、近世以降の古典占星学または現代に入って、近代天文学の発達とともに、あれやこれやと生みだされたものです。
なので、過去を参考にするしかない現代占星術は、ハウスシステムを用いながらもハウスシステムそのもののご理解や認識を欠いている実状です。
たとえば、アンギュラー・ハウスや、サクシデント・ハウス、またカデント・ハウスといった言葉だけ残しても、19世紀のアラン・レオが古代ギリシャからのアストロロジーにあった古く使えなくなった理論を完全に捨てた以上、それらの言葉の意味も正しい象意も把握していないのです。
そういう以前からの事情があるので仕方ありません。
ちなみに、宝瓶宮時代のアストロロジーこと通称:宝瓶宮占星学は、宇宙の根本法則をホロスコープに適用させることで、正しいハウスシステムをお伝えしています。
西洋占星術はハウスシステムの理解に弱点を抱えています。
そのため、どのハウスシステムを使うべきかが定まっていませんし、当然、12ハウス(室)の象意も曖昧模糊としているのは、占星術に詳しいかたならご存じでしょう。
宝瓶宮時代のアストロロジーこと通称:宝瓶宮占星学においては、奥義講座でも述べていますように、ハウスシステムや4つの基本点はもちろん、ホロスコープ自体の象意構造を詳細にお伝えしています。
ご受講者の皆さまはすぐにおわかりでしょう。
日本で代表的にもちいられるプラシーダス、コッホ、レジオモンタナス、キャンパナスといったハウスシステムは、どれであっても4つの基本点は共通で、それだけ重要な占星点(アストロロジカル・ポイント)になっています。
ちなみに、通常のハウスシステムによるホロスコープではなく、太陽を始点としたイコールハウスによる「ソーラーチャート」であれば、12サイン(宮)が基本なので、「星読み」でこと足ります。
One-Point ◆ 何を書いているのかわからないというかたは申し訳ありません。かつての古くなった理論を捨てた現代占星術なので、いたしかたありません。どうしても海王星の象意を受けた神秘的なホロスコープ解釈になりますので感覚的にとらえるしかないのでしょう。
お話をゼレンスキー氏のホロスコープ解釈に戻します。
基本点の象意からわかるように、一部で「TOP運」や「権力運」をもったゼレンスキー大統領です。
また、前向きで積極的であろうとするのはいいのですが、政治家に必要なプラグマチック(実際的、実用的)な面に乏しく、イージーでトリッキーな側面が読めます。
内面的(精神的)にもナイーブな面があり、感性的な「スピリチュアリスト」の運勢もお持ちです。
そのため、地に足を着けた現実的な政策遂行やご判断が求められる政治家には向いておらず、活動家や夢想家の一面が強いので、どうしても歪みがそこに生じます。
イメージしにくいのであれば、大変失礼ですが、かつて「頭がお花畑」や「宇宙人」と揶揄されたどこかの元首相と“ご親戚”のようなかただとお考えいただければ、類推できるのではないでしょうか。
One-Point ◆ 4つの基本点が抱える運勢の特徴から、そうならざるをえないのです。一般的に付記しておきますと、他者を受け入れる温和さと同時に、TOPに立とうとする強い闘争心を気ままに発揮しますので、どちらか一面だけで彼をご判断すると間違うでしょう。
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