宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

波に聞く小芝風花
[女優]
― 牡羊宮(太陽)だけど牡牛宮 ―

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現在は女優業などで社会のTOPに立つ運勢期

●第1稿 : 2023年 5月 9日アップ


現在OA中の金曜ナイトドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日)が好評の小芝風花のソーラーチャートのリーディングです。

金髪に染めて破天荒キャラを演じ、深夜ラジオの素人パーソナリティーを務めることになったお話です。

原作は、沙村広明(さむらひろあき)氏が「アフタヌーン」に連載したマンガで、2020年にはTVアニメにもなった人気作品です。

元アイススケーターの小芝風花は、オスカープロモーションの所属で、ちょい個性派の役が多いようです。

2020年には「波よ…」と同じ枠の「妖怪シェアハウス」で主役を務め、昨年2022年には続編「妖怪シェアハウス:帰ってきたん怪」が放送され、映画にもなりました。

《 小芝風花のソーラーチャート 》

下図は小芝風花のソーラーチャートです。

牡羊宮生まれ(太陽)ですが、実際のところはどうでしょうか。

小芝風花のソーラー・チャート

One-Point ◆ 日の出の時刻で度数を出し、動きの早い「月」のみ当日1日に動く度数を記しています。出生時間が不明です。通常のホロスコープと異なり、ソーラーチャートは何をメインに象わすのかが分かれば、使い勝手が良いものです。

《 牡羊宮生まれだけど「牡牛宮」 》

上掲のソーラーチャートをみると、牡羊宮生まれ(太陽)ながら「牡牛宮」の象意が強いことが分かります。

このことは星にかぎらず、アスペクトの傾向をみても象われています。

「太陽」は牡羊宮に位置しますので“牡羊宮生まれ”(太陽)の象意をお持ちであることは前提ですが、さほど強くあらわれてはいないのです。

つまり、太陽サイン(宮)の牡羊宮が突出しているとはいえず、強いて言えば「牡牛宮」生まれといっていい側面を案外とお持ちです。

全部で3つほど理由があって、その第1の理由は「太陽」が牡牛宮の影響圏がはじまる牡羊宮25度に位置し、「金星」と合(コンジャクション=0度)であることです。

第2に、乙女宮の「火星」がノーアスペクトであることです。

第3に、アスペクト全体の傾向として、牡羊宮よりも牡牛宮に共鳴しやすいために、ホロスコープ全体を「共鳴リーディング」でみると、牡羊宮の“主体性”が45%、牡牛宮の“客体性”が55%を占めているような感じです。

One-Point ◆ そういった事由によって、時と状況によっては「牡羊宮」の運勢よりも「牡牛宮」の運勢のほうが出やすいソーラーチャートになっています。




《 特徴からみたリーディング 》

次に、上述以外の特徴を以下、簡単に挙げておきます。

3つ見受けられます。

1、乙女宮27度の「ドラゴンヘッド」を頂点としたYOD(ヨッド=150/150/60度)。

底辺の星は、「太陽&金星」の合=0度と「ケレス」です。

自分でありつつも、自分をなくしてドラマの役柄を演じる女優にピッタリのYOD=150/150/60度をお持ちです。

また、「金星」を共鳴星とする天秤宮の影響圏にある乙女宮27度の「ドラゴンヘッド」がYOD=150/150/60度の頂点になっていることも適切です。

火星を共鳴星とする太陽サイン(宮)「牡羊宮」の自己主張を、抑制しがちになる温和な側面の“個性の核”を持つことも、相対的に「牡牛宮」の受け身的な個性を強めることになっています。

One-Point ◆ もし、上述のリーディングを読まれて「何を書いているのか分からない」という“ホロスコープ占い”に詳しい方がいらっしゃいましたら、それは理論なき現代占星術の解釈の限界によるものです。悪しからずご了承ください。


《 吉凶では判断できない 》

2、「月」が「土星」ならびに「冥王星」と三分(トライン=120度)をとっている。

吉凶解釈では正しく占断できない星の位置関係になります。

現代占星術の一部に今も“化石”のように残っているようですが、「土星」や「冥王星」を“凶星”と解釈し、トライン=120度こと和名「三分」を“吉座相”と解釈することが以前はみられました。

ですが、この場合、“吉”なのか“凶”なのかご判断できず、さらには正しい象意を見出しにくいこともあって、占断に迷いやすいホロチャートではないでしょうか。

上掲のソーラーチャートは、「太陽」や「月」以外は許容度数(オーブ)6度でアスペクトをとっていますが、もし8度でとれば「月、土星、冥王星」の大三角(グランドトライン=120度×3)が形成されることになります。

ますますご判断しにくくなるでしょう。

One-Point ◆ 吉凶は関係がありません。上述の三分=120度の象意は、ほかの星との共鳴関係を含めて申し上げますと、女性らしさと同時に男性に負けない強さといった、女優に特有の気質を持たれていることになります。

《 TOPクラスに立つ運勢期 》

3、「水星」を軸に、「月」と「天王星」の衝(オポジション=180度)とで形成するT矩(Tスクエア=90/90/180度)。

これも彼女の場合は特徴になります。

「月」と衝=180度の「海王星」は、出生時の「太陽」に上方矩(アッパースクエア=90度)をとっているために虚業「女優業」に弾みがつきます。

神経症とまでは申しませんが、デリケートな感性や感受性をお持ちです。

重要なのは、トランシットの冥王星がおよそ2015年前後から彼女の「太陽」に上方矩=90度のディレクション(運勢変化)を投げかけていることです。

昨年2022年の前後はそのピークでした。

現在は、さらにトランシットの冥王星が「海王星」に合=0度のディレクションを投げかけていく都合10数年前後のピークのときにあります。

そのため、女優業など虚業の分野において、組織や社会の“頂点”に立てる運勢期になっています。

One-Point ◆ その点、彼女にはありえませんが、一般的には次の傾向が生じます。もし、目的のために手段を選ばない違法な行ないや傲慢に過ぎる言動を続けてしまうと、「海王星」が衝=180度とする「月」と「土星」や「冥王星」との三分=120度をお持ちであることから、“頂点”に立つ運勢を継続していくことができなくなります。




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