宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

木原副官房長官を読む
[運勢頼み]
― 「策士策に溺れる」にご注意を ―

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“イケイケどんどん”のソーラーチャートが意味するもの

●第1稿 : 2023年 8月 7日アップ


あまり気が進まないのですが、話題の木原副官房長官のホロスコープ(出生天球図)をみてみようと思い立ちました。

出生時間が分かりませんので、例によって便利な「ソーラーチャート」によるリーディングです。

“総理官邸を動かしている”ということから、さぞ特徴のあるホロスコープかと思いきや、期待外れで、運勢頼みといえるソーラーチャートでした。

昨今は、社会的な地位が上がる“立身出世”の運勢期にあるものの、中身が伴わなければ“誤魔化すことのできない現実”が露呈していく時期でした。



《 木原氏のソーラーチャート 》

下図が出生時の「太陽」を始点とした木原氏のソーラーチャートです。

木原氏のソーラー・チャート

トランプ元大統領や習近平主席と同じ双子宮生まれ(太陽)だったとは…。

ただ、どこにでもありそうなホロスコープ(出生天球図)で、以下、簡単にポイントのみリーディングをお届けいたします。

One-Point ◆ “イケイケどんどん”のホロスコープです。運勢が良いときには、ご自身の妄想絡みどおりにどんどんと事が運びやすいのですが、運勢が低下し、内面性が伴なっていないと、“策士策に溺れる”の例えどおりになりかねません。

《 人徳さえあればいい人です 》

主なポイントは、次の3点です。

1、「太陽と木星」「月と海王星」「水星と冥王星」の三分(トライン=120度)。

2、「太陽」に「冥王星」、「月」に「木星」、「火星」に「天王星」がそれぞれ下方矩(ロウアー・スクエア=90度)。

3、「太陽」を軸に「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」のT矩(Tスクエア=90/90/180度)、ならびに共鳴リーディングによって「金星」を軸に「ケレス」と「木星」を交えたT矩=90/90/180度があります。

吉凶や良し悪しは関係がなく、人徳を含め、活かせるか活かせないかが重要です。

当たり前ですが、“人徳”さえあれば“情動”も深く、いい人なんですよね。

One-Point ◆ もう一つ書いておきます。蟹宮の「月(朝6時半頃までの生まれの場合)/金星/火星」で、火星を除いて第2ハウス(室)に位置します。どちらかといえば補佐役タイプです。ただし、「獅子宮」の象意を伴なった「月」なので、どうしても“中心志向”が出てきます。

《 正反対の海王星と土星のディレクション 》

「冥王星」に上三分(アッパー・トライン=120度)をとる「水星」は、許容度数(オーブ)6度のギリギリながら「土星」と合(コンジャクション=0度)です。

この秀逸なところは、「太陽」に下方矩=90度の「冥王星」を持たれることから情動が強く深いのですが、知に働き過ぎたり“論理”や“知性”に優れていることから、裏切らない補佐役や参謀タイプになれる策士の側面が強いことを象わします。

すでにピークは過ぎましたが、2015年〜アバウトで今年2023年まで、約9年間は例えば中国の一帯一路のように、“大望”(見果てぬ夢“理想”)を抱いてまい進する人生期になっています。

また昨年2021年3月以降は、トランシットの土星によって、逆に現実への着地が可能な「星のディレクション」(運勢変化)を受けていた時期でしたし、今年2023年は“社会的な地位向上”が可能な立身出世の運勢期にありました。

ただし当該ディレクションは、内実が伴わないと誤魔化すことなく現実が露呈されてしまうことが起こります。

なぜなら、土星は“誤魔化すことのできない現実”を象わすためです。

One-Point ◆ 当サイトでは、太陽と月のみ許容度数(オーブ)10度をとり、それ以外はマイナー・アスペクトを除いて、6度を標準としています。実際には、当該ホロスコープの共鳴関係を加味して微調整します。


《 ご参考:星のディレクション 》

下図は、上掲の木原氏の「ソーラーチャート」に昨今の「星のディレクション」(運勢変化:アスペクト)をご参考に記したものです。

木原氏のディレクション

ソーラーチャートなので、出生時の「太陽」とのアスペクトです。

これによって“運勢頼み”といえる木原氏に、昨今、働いている「星のディレクション」(運勢変化)を知ることができます。

One-Point ◆ 「太陽」のほかに代表的なディレクション・ポイントに「ASC」(Ascendant:アセンダント=上昇点)があります。ですが、出生時間が不明なので確定できず今回は割愛させていただきました。

《 “大望”(幻想)と“立身出世” 》

トランシットの「海王星」は、今年2023年前半の一時期を除いて、木原氏の出生時の「太陽」に2015年以来の上方矩(アッパースクエア=90度)を投げかけています。

もともと、出生時の「月」と「海王星」の三分=120度を生まれ持つ木原氏は、気づくと気づかないとにかかわず、当該ディレクションによって人並み以上に“大望”(幻想)を抱く人生期にありました。

どこまで実現可能かは、彼の“現実”次第ですが、優れた「知性」と強い「情動」とによって活動の“原動力”となります。

“大望”(幻想)が現実化しやすかったのが、トランシットの「土星」の上三分=120度のディレクションを受けた期間で、一昨年2021年3月からでした。

引き続き“社会的な地位向上”がもたらされる、その後の上方矩=90度のディレクションにつながっていきますが、“誤魔化すことのできない現実”を象わす土星はシビアなので木原氏の“実体”が問われていくことになります。

現在、ネットで話題の「木原妻の元夫“不審死”」にまつわる大問題がそうです。

さらにこの8月は、トランシットの「水星&火星」が彼の出生時の「太陽」に下方矩=90度をとり、また「ケレス」が下三分(ロウアートライン=120度)をとっていくために、パワー・ダウンを余儀なくされるでしょう。

One-Point ◆ 彼には、他人には計り知れない“情動”の強さと深さがあります。“情けは他人のためならず”も起こりえますが、計算知(打算)に走りがちな彼の知性は逆に、“策士策に溺れる”といった方向に働きかねないのでご注意も必要です。




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