宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

2017年の運勢と新時代へ
― 個性化時代と一触即発の秋 ―

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新しい時代は「暗いトンネル」の隘路の向こうにある

↑ 南シナ海で演習中の米海軍ラッセン


●第1稿 : 2016年 7月31日 初回アップ

※「秋」は、危急存亡の秋(とき)というように、刈り入れや兵糧に関連し、「とき」と当て字することがあります。

来年の運勢のテーマは「2017年の運勢と新時代」です。
4月13日に「鑑定メニューのご案内」にアップしたさいは「2017年の運勢と新時代へ」でした。
ですが、時間の問題ですし、キリをよくするために、少々早いかもしれませんが「2017年の運勢と新時代」に変更いたしました。
いずれにしても今後は「新時代」に移行していくという意味で、早ければ今年2016年末、遅くとも来年2017年内には「新時代」の兆候があらわれていくことになります。

《 「イン・ジ・アクエリアス」 》

問題は、その方向性です。
個人におきましては、ご自身のホロスコープ(出生天球図)によって、それぞれの方向性(星のディレクション)があります。
それでも、時代は「新時代」の方向へと舵をきっていくことになりますので、個人といえどもまったく無関係ということにはならず、相応に影響を受けることになります。
まずは、そういった時代のアウトラインからご紹介したいと存じます。
現在は、すでに「宝瓶宮時代」(Age of Aquariusアクエリアン・エイジ)が正式にはじまりました。
1989年に、約2,160年(計算値)間続いた「双魚宮時代」が終わり、新たな宝瓶宮時代の社会体制に移行していく過渡期=「イン・ジ・アクエリアス」の段階にあります。
詳しくは、後述いたします。
双魚宮時代」というのは、地球の「歳差運動」によって、地球の自転軸が23.4度の傾きをたもったまま、約25,920年(計算値)をかけて1周していくプラトン年(グレート・イヤー)における最初のプラトン月(グレート・マンス)のことです。
これらは、黄道上を約72年に「1度」ずつ移動していく「春分点」によって規定され、12プラトン月からなる宇宙的な時代区分のことです。
双魚宮時代以前の白羊宮時代までもそうですが、…→「白羊宮時代」→(「春分原点」)→「双魚宮時代」→「宝瓶宮時代」→「磨羯宮時代」→「人馬宮時代」→「天蠍宮時代」…と通常のサイン(宮)と逆まわりにすすんでいきます。
ちなみに、これまでの「双魚宮時代」は、「魚宮」の象意にもとづいて、「神とサタン」「善と悪」「正と邪」「支配・被支配」といった宗教や思想哲学による「対立二元論」の歴史パラダイムによって営まれてきた時代でした。
しかし、新たにはじまった「宝瓶宮時代」は、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして営まれていきます。
このような「対立二元論」から「共鳴関係論」への「パラダイムシフト」が起きはじめたのは、ガリレオの時代、1630年頃からです。
これ以降を双魚宮時代ながら「宝瓶宮時代の影響圏」とよびます。
そしてついに1989年、「宝瓶宮時代のビッグバン」(宇宙波動の転換)とともに、共産主義vs自由民主主義という世界的な二元対立の「東西冷戦」が終わり、宝瓶宮時代が正式にはじまりました。

One-Point ◆ すでに何度もこのサイトでご紹介してまいりました内容です。それでも、はじめてこのサイトをご高覧になるかたもいらっしゃいますので、記事内容に応じて、適時、概述していくことになります。なにとぞご理解をたまわりたく存じます。

《 IS(イスラム国)と中国の「現体制」 》

約2,160年(計算値)続く「宝瓶宮時代」は、まだはじまったばかりです。
なので、世界にはまだ双魚宮時代の古い対立二元論の価値観や組織態勢が随所に残っています。
たとえば、誤まった原理主義による「宗教テロ」組織や、市民の自由と幸福を考えない「独裁国家」や「強権国家」がそうで、宗教対立や階級闘争といった「対立二元論」の幻影をいまだに信奉する人々です。
そのことによって、当然、新しい宝瓶宮時代の「共鳴関係論」へと向かう社会とのあいだに、齟齬(そご)や軋轢(あつれき)を生じます。
一例をあげますと、中近東や欧州におけるIS(自称:イスラム国)によるテロや、南シナ海また東シナ海における国際ルールを無視した中国の覇権侵出です。
それを解決していくために「人智」が試されます。
悲しいかな、こういうことが起こらないと、人はなかなか悟れず、新しい時代を築いていけないのです。
人類歴史は、そのような出来事を体験していくことによって、幾多の血を流しつつも、漸次、今日の自由民主主義社会を築いてきました。
宝瓶宮時代の社会も、そういった宗教上の悪弊面や、独裁による弊害面をなくしていく方向で、共鳴関係論による友愛社会(和、絆、トモダチ関係)へと徐々に進んでいくことになります。
気づくか気づかないはともかく、もはや「宇宙的な時代の波動」が、1989年以降は「共鳴関係論」へと変わりました。
それゆえ、結局は「時間の問題」なのですが、人類はそこにいたる「犠牲」をどれだけ小さくし、より早く到達するかを「課題」とします。
「天運」は、そのような時代の流れ(波動)とともにありますので、「IS」しかり、中国の「現体制」しかり、一時的には栄えても、時代の大河のなかに渦巻く逆流と同じで、いずれは流れに呑み込まれていってしまいます。
つまり、時代の波動に共鳴しない言動は、マイナスの共鳴である「反面教師」としての役割やピークの時期を過ぎると、ある日突然に、または、なし崩し的に運勢を失っていくことになります。
宝瓶宮占星学の「星のディレクション」から申し上げますと、中国の共産党一党独裁の「現体制」は、今年2016年9月前後〜来年2017年10月前後を最後のピークにむかえていくことになります。
それ以降、体制の変革を余儀なくされます。
まだ詳しくは書けませんが、2017年秋頃からは、中国の民衆が、漸次、「自由」を求めるディレクションに入っていくためです。

One-Point ◆ 日本の日常生活で感じることはありませんが、中国政府の「暴挙」は、日本の国防や外交に直接かかわります。今後、中国の「現体制」が最後のピークを迎えていくのに対して、日本の宰相・安倍氏は今年2016年11月前後から逆に個人的に「課題」を抱えていく運勢期に入ります。なのでブレーンや側近、また同盟国アメリカとの密接な関係や意志の疎通を保っておくことが重要になってきます。

《 2017年の主な星の動き 》

来年2017年の主な星の動きをご紹介しておきます。
対外的に強い影響力を持つ「地球外惑星」のみのご紹介です。

【火星】
トランシットの火星は、来年2017年1月、魚宮9度にはじまり、6月〜7月の蟹宮運行を経て、年末の蠍宮13度まで、ホロスコープの3分の2を進みます。
通常、火星は1年でホロスコープの半分ほどを進みます。
しかし、今年2016年に火星が逆行したことにより、ホロスコープの3分の1(4サイン)ほどしか進んでいないことや、来年2017年は逆行をとらないために、今年の倍の約8サイン(宮)、3分の2ほど進むことになります。

【ケレス】
トランシットのケレスは、来年1月の牡羊宮22度にはじまり、年末12月に獅子宮18度で逆行に転じ、そのまま獅子宮17度で翌2018年を迎えます。
こちらも通年よりは多めで、ホロスコープの3分の1ほどを進みます。

【木星】
トランシットの木星は、今年2016年9月9日に「天秤宮」に入宮します。
そのまま年内は天秤宮21度まで進み、来年2017年2月に23度で逆行に転じたあと、6月に13度で順行に戻り、10月10日(ほぼ11日)に「蠍宮」に入宮します。
2017年末は、そのまま蠍宮16度まで進みますので、例年どおり1年に1サイン(宮)を進むことになります。

【土星】
トランシットの土星は、来年1月の射手宮21度にはじまり、3月〜4月に27度で逆行に転じて、8月〜9月に再び21度で順行に戻ると、年末の12月21日に「山羊宮」に移っていきます。
誤魔化すことのできない現実」を象わす土星が、来年2017年12月21日に自らの共鳴サイン(宮)の山羊宮に移ることは、それ以前に「山羊宮の影響圏」を通過していく2017年2月〜5月の春場や、また11月以降の動向は知る人ぞ知る、注目にあたいするプレ・ディレクションをもたらします。
すでに山羊宮を運行している冥王星と、この時期の土星のコンビネーションは、宝瓶宮時代の組織態勢に向かう約9年間の「組織運営変革の深化」の仕上げとなるディレクションをはじまりを意味するためです。
これが来年のテーマを「2017年の運勢と新時代)」とした理由のひとつになっています。

【天王星】
トランシットの天王星は、牡羊宮の「終盤」(第3デカン20度〜29度)を運行中です。
来年1月は、牡羊宮20度にはじまり、7月〜8月に28度まで進んで、逆行に転じ、年末から翌年2018年1月に牡羊宮24度で順行に戻っていきます。
上述しました天秤宮を運行する木星と衝(オポジション=180度)の位置関係のサイン(宮)です。
同じく上述しました射手宮を運行する土星と三分(トライン=120度)の位置関係のサイン(宮)です。
さらには後述いたします山羊宮を運行する冥王星と矩(スクエア=90度)の位置関係のサイン(宮)であることにご留意ください。

【海王星】
トランシットの海王星は、来年2017年は魚宮の「中盤」(第2デカン10度〜19度)を進みます。
来年1月1日こそ魚宮9度ですが、1月12日には10度に進み、6月に14度で逆行に転じ、11月〜12月は11度で順行に戻ります。
そのまま魚宮11度で年末を迎えます。

【冥王星】
トランシットの冥王星は、山羊宮の後半の運行に入ったばかりです。
来年1月は山羊宮16度にはじまり、4月に19度で逆行に転じ、9月〜10月に再び16度で順行に戻ると、年末は山羊宮18度を通過していきます。
木星と冥王星は、今年2016年末あたりから来年2017年の8月中まで矩(90度)を形成し、天王星と冥王星は、4月中まで矩(90度)を形成します。
そこに随時ながら、トランシットの火星が執拗に絡んですすむのが、今年2016年11月前後〜来年2017年の前半です。
日米による平和維持や自由民主主義体制を維持するディレクションはあるのですが、同時に、緊張感が高まるいわば一触即発のディレクションとなりますので、一歩間違えると危急存亡の事態が訪れることになります。
そのさい、誤まった「平和ボケ」した認識から、必要以上のブレーキを国防にかけると、ますます事態を悪化させます。
冷静かつ毅然とした臨機応変の対応といった、むずかしい判断を強いられる時期です。

【参考:ドラゴン・ヘッド】
占星点のドラゴン・ヘッドは、来年1月に乙女宮6度、年末に獅子宮16度へと進んでいきます。
逆行オンリーの占星点で「獅子宮」への入宮は4月30日です。
衝(180度)の位置にあるドラゴン・テールは、その正反対のサイン(宮)を同様に通過していくことになります。

One-Point ◆ 「今週の運勢」で「初盤」「中盤」「終盤」に象意を持つ人といった表現を使うことがあります。これらは基本、各サイン(宮)の「0度〜9度」「10度〜19度」「20度〜29度」を目安として書いています。専門的には「10」を意味する「デカンdecan」という単語で「第1デカン」「第2デカン」「第3デカン」と表現するのですが、ルル・ラブア師はわかりやすく「第1旬」「第2旬」「第3旬」と使っていました。プロどうしの会話ならともかく、一般向けには意味のわからない専門用語よりも、わかりやすければ、そのほうがいいのです。

《 2017年のライン・ホロスコープ 》

おおむね以上のような星の動きの来年2017年になります。
ただし、文字だけではイメージしにくいことでしょう。
通常のホロスコープ(天球図)にしても、その瞬間の星の配置をきりとったものなので、ダイナミックな通年の星の動きを表現することはできません。
しかし、これまでも何度かご紹介してまいりました「ライン・ホロスコープ」であれば、それが可能です。
「ライン・ホロスコープ」というのは、1年間の星の動き(トランシット)を、時間軸とサイン(宮)の度数軸による「ライン」であらわしたもので、かつ重要な「星のディレクション」が働く時期が一目でわかるように工夫されています。
星のディレクションを重要視する宝瓶宮占星学におきましては、効率化を図るうえでなくてはならないものです。
簡単にご説明しておきますと、横にゆるやかな「ライン」ほど動きが遅い星で、影響力の強い星をあらわします。
そういった星たちのラインが交わったり、「オーブ」(許容度数)の範囲内に近接している箇所は、より強く運命的なディレクションが働く時期をあらわします。
一瞥(いちべつ)して、そういう時期がわかるので秀逸です。
慣れないと読みにくいので、詳しく調べたい場合は、その時期のホロスコープ(未来天球図)をだして星の動きをアニメーションさせたりすれば、すぐに全体のディレクションがリーディングできます。
下の「2017年のライン・ホロスコープ」は参考画像で、縮小版のJPGファイルなので拡大しても画像は粗いのですが、こんな感じの2017年です。

2017年のライン・ホロスコープ

One-Point ◆ 当該「ライン・ホロスコープ」はオリジナルのハンドメイドです。「」を除く十大惑星(メイン・プラネット)とケレスドラゴン・ヘッドの1年間の星の動きをビジュアルにまとめています。当「ライン・ホロスコープ」は、「2017年の運勢と新時代」のリーディングをご依頼くださったかたに「ライン・ホロスコープの見方」のご説明とともに、PDF(A4判)でお届けしています。拡大してもキレイなベクタ形式のPDFなので、細部までみられます。また、『西洋占星術と宝瓶宮占星学によるホロスコープ・リーディング入門講座』をご購入のかたにおきましては、購入時にお知らせいたしましたIDとパスワードによって「レクチャールーム」から閲覧したりダウンロードができます。

《 2107年のポイントは? 》

来年2017年は、山羊宮の冥王星を軸とするT矩(Tスクエア=90・90・180)から年が明けていきます。
このT矩(90・90・180)は、すでに今年2016年11月20日から、上方矩(アッパー・スクエア=90度)を天秤宮の木星、下方矩(ロウアー・スクエア=90度)を牡羊宮の天王星として、はじまるものです。
その影響は、早ければ今年10月中頃から徐々にではじめますが、それはトランシットの火星が、これ以降、T矩(90・90・180)に「波状的」に絡んでいくことになるためです。
代表的には、およそ次のとおりです。

1st.…'16年10月中旬〜下旬 → 山羊宮の火星と冥王星の合(0度)
2nd.…11月中旬〜12月中旬 → トランシットの火星の水瓶宮運行
   ※主に11月下旬〜12月中頃の水瓶宮の火星と天秤宮の木星の三分(120度)
3rd.…'17年1月末〜3月上旬 → トランシットの火星の牡羊宮運行
   ※主に2月下旬〜3月上旬の牡羊宮の火星と天王星の合(0度)
4th.…3月末〜4月中頃 → 牡牛宮の火星と山羊宮の冥王星の三分(120度)

わかりやすく「旬」ごとに表記していますが、明確に旬で区切られたディレクションではありません。
これらのディレクションは、昨今、頻発するテロもそうですが、領土拡大の覇権主義をむきだしに、東シナ海や南シナ海で違法な「武力外交」を展開する中国の「安易」な軍事行動の一端も象わします。
実際的にも、今年11月8日(日本時間9日)に予定されているアメリカ大統領選(本選)の時期に、アメリカを恐れる中国が間隙をついて、どこまで行動を起こすかはともかく「軍事行動」のチャンスと準備うかがいます。
もっとも世界最強の軍隊をもち、かつ万一の危機管理にすぐれた米軍は、そういった可能性を織り込み済みで備えます。
問題は日本です。
今年2016年9月以降〜来年2017年は、良し悪しはともかく中国の「現体制」が最後の「ピーク」をむかえます。
あわせて習近平のイケイケどんどんになる運勢期と重なります。
これに対して日本の安倍首相は、今年2016年11月頃から「課題」を抱える運勢期に入ります。
かつてオバマ大統領が「世界の警察官をやめる」と弱腰の発言をしたときと類似の運勢期で、すくなからず方向転換を迫られるディレクションを受けていくことになります。
ですが日本は、中国のように「言論統制」された独裁国家ではありませんので、周囲の人々やアメリカとの連携をちゃんととり、情報交換や意思の疎通を行なっていれば、問題はまだ最小限に収まります。
一方、アメリカの「現体制」も今年2016年9月以降、1年間ほどは国内外に課題を抱えやすい時期に入りますので、「世界の自由主義体制を守る」という天命をもつアメリカの真価が問われていく時期になります。
現在、アメリカ国民は、現実をみた判断や対応が可能なディレクションのなかにありますので、アメリカ全体としての大きな判断ミスは少ないでしょう。

One-Point ◆ 再来年のお話で恐縮ですが、来年2017年末年以降に「第2次組織運営変革の深化」のディレクションがはじまります。同時に、中国の「現体制」は、いよいよ「待ったなし」の状態に対峙することになります。これに関しましては、後日、機会をみて述べるとして、それ以前の最後の打ち上げ「花火」に気をつけなければならない2017年です。中国で「G20首脳会合」が開催される今年9月までは行動を控えるとしても、その後は「G20」の成果にもよりますが、一触即発の危機や緊張感が高まっていく今年10月以降〜来年2017年です。

《 各サイン(宮)の運勢概要 》

さて、各サイン(宮)ごとの2017年の運勢を、ワンポイントでお届けしておきます。
「今週の運勢」もそうですが、2つと同じものがない個々人のホロスコープ(出生天球図)を、12のサイン(宮)でひとくくりに述べるのはムリがあります。
サイン(宮)の前半に象意を持つか、後半に象意を持つか、また初盤、中盤、終盤のいずれに象意を持つかでも、星のディレクション(運勢)にはタイムラグが生じ、少なからず異なってくるのがふつうだからです。
さらには、「今週の運勢」にも書いていますように、星占いで「○○座生まれ」といわれる太陽サイン(宮)以外に働く運勢があります。
代表的には、生まれた時間で変わるASC(上昇点)にはじまる上昇サイン(宮)もそうですが、それ以外にも大なり小なり運勢がはたらく「星」や「サイン(宮)」をもつ人は多いものです。
それによっては「同じ誕生日」であっても、ときに正反対の「星のディレクション」(運勢)を受けることがあります。
そういったことを承知のうえで、あえて「今週の運勢」や、以下の「2017年の運勢」ポイントをサイン(宮)ごとにお届けいたしますので、ご理解をたまわればと存じます。

【牡羊宮】
基本的に、リーダーシップを発揮したり、TOPクラスとの交流をもつなど、仕事をはじめとした社会分野で活躍できる時期になります。
おおむね、気分も明るく前向きにとらえることができ、個性を発揮をできる方も多いときになりますので、逆に安易になりすぎないように努力をして、実力を蓄えていくと、再来年2018年はいっそう社会的な地位向上が望めます。

【牡牛宮】
本来は、家にこもりがちで出不精も多い牡牛宮ですが、昨今の人生期はそうではなく、広く社会で自我意識を発揮して活動されようとしてもおかしくないときです。
それは将来的に、ますます活発化しそうなので、そういった仕事や社会における活躍のための専門的なスキルや技能を磨いたり、前もって習得するなど、準備をしておくとよい1年になります。

【双子宮】
良し悪しはともかく夢やビジョンを描いて、前向きに楽観的に進んでいける1年になりますが、事実誤認もしがちな昨今の人生期なので、空想や妄想にかたよりすぎず現実とのバランスをとることが大事です。
現在は、社会活動や自身の責任を果たす方向に意識の転換や歩みを転換させていくとよい人生期にありますので、夢やビジョンとともにイージーにならずに、足もとをよくみて進むとよい年です。

【蟹 宮】
上述しました木星・冥王星・天王星のT矩(90・90・180)の影響を、もっとも受けるサイン(宮)のひとつが蟹宮です。
それは西洋占星術のように「凶座相」だというのではなく、仕事や社会活動、また対人関係や、自分の精神面とのバランスをとって、個性にもとづいた自分独自の趣味や才能を仕事に発揮していくとよいときで、蟹宮らしく他人を気遣うと同時に、それを超えたクールな友愛精神や見識をもつとよいときです。

【獅子宮】
今年もそうですが、来年も獅子宮らしい「金キラ」の華やかさや明るさというよりも、「いぶし銀」のような真実(ほんもの)の自分自身を見いだしていくとよい人生期に今はあります。
人目を引くようなハデさは少ないとしても、正々堂々と自分の本質で勝負をしていくべき人生期で、人格をベースに自分なりの素の個性(キャラ)を発揮していくことで人気が出たりしますので、そういうみんなから愛される自分づくりをしていくとよい年です。

【乙女宮】
これまでのように「なんとかなる」といった楽観的なディレクションは過ぎ去ります。
よくいえば将来的に「夢」や「ビジョン」をかなえていくための出直しのときで、基礎を新たに築くために、過去を捨てて足元の現実をみるときです。
シビアな現実に直面する方も多くなりますので、新たな方向性を一から模索しつつ、将来にそなえて、人生計画を練りなおしたり、素直に人の意見に耳を傾けるなど、無(ゼロ)からはじめていく心構えが必要な方もいます。

【天秤宮】
社会で華々しくご活躍されるというよりも、どちらかというとご自分の家庭やプライベートが重要課題になる人生期で、個人的には深層の精神意識面の充実を図っていくべき時期にあります。
そんな中で早い人では、今年2016年の秋頃から、相応に課題や問題がありつつも前向きに物事をとらえられるようになっていきますので、来年2017年は比較的ながら安定した気持ちで歩めます。食欲も増進していくことでしょう。

【蠍 宮】
課題は避けられないとしても、ご自分の個性(キャラ)を立てていけば、充分に仕事や社会で活躍していくことが可能な昨今の人生期にあります。
そんななかで来年2017年は、いろいろあったとしても、あくせくと急(せ)いたり焦りすぎずに、アバウトというか成り行きまかせというか、大人(たいじん)の風格でおうようなほうが、最後は意外と何とかなっていくといった不思議な運勢期となる可能性があります。
ジタバタしすぎないほうが、かえって良い結果をつかめる人が多いときです。

【射手宮】
芸術や芸能またスピ系といった「イメージ」や「ビジョン」にかかわる分野の人を除いて、ビジネスシーンで活躍する人ほど、事実誤認や勘違いに注意が必要な昨今の人生期で、いずれも混乱しないようにしておく時期です。
大半の方は、自分の周りの状況をよく把握できますし、ビジネスや社会的に才能や個性を発揮していけるときなので、サークル活動をはじめとしたネットワークの形成や組織的な運営も、勘違いにさえご注意されれば、充分にすすめていくことが可能です。

【山羊宮】
これまでの人生の歩みの成果が、良くも悪くも何らかの結果となって現われていくことになる昨今の人生期にあります。 そんななかで来年は、自分の精神面次第や実力次第となる正念場となっていく年です。
自分自身の考えや信念を持ちつつも、その一方で自分と異なる人の考えを排除しないで、受け入れて検討できるようになれば、存分な社会的な活動は可能ですが、そうでなければ、独りで成り行きまかせに生きることにもなりかねない年です。

【水瓶宮】
端的に書きますと、おおむねながらとはいえ、「自分次第」の2017年になりますので、生まれもつホロスコープ(出生天球図)によって、個々に千差万別の運勢を受けて歩むことになる年だといわざるをえません。
とはいうものの、たとえ課題や問題があったとしても、どこまで自分でお気づきかはともかく、そのわりには案外と「何とかなる」とイージーにとらえたり、成り行きにまかせだったり、また前向きにさえ過ごせる年になっていきそうです。

【魚 宮】
魚宮らしく「理想主義」や「夢」や「ビジョン」を抱いていくことができる現在の人生期にある人が多いなかで、昨今は、社会的にも責任ある立場で活動したり、見識や実力次第とはいえ活躍することが可能な運勢期にあります。
ですが、問題は両立やバランスで、事実誤認や現実無視のまま「夢みる」状態で実際の活動を展開すると、どこかでミスや問題が生じていくことになりますので、足元をよくみるか、それ相応の見識や実力や慎重さをもっていくべきときになります。

One-Point ◆ 上述の各サイン(宮)の運勢が働く割合は人それぞれです。星占いや西洋占星術に興味をもつ方は、太陽サイン(宮)のパーセンテージが高いので、俗に星占いでいう「○○座生まれ」でみれば比較的該当しやすいでしょう。ですが、それでも上昇サイン(宮)や生まれもつ運勢サイン(宮)に働く個々の運勢もありますので、あわせてご参照されることをおすすめいたします。上述はあくまでも「ワンポイント」で、個々のホロスコープ(出生天球図)によって実際の星のディレクション(運勢)は相応に異なってまいります。

《 現代はどういう時代か 》

以上のディレクションや運勢の前提として、最後になりましたが、現代がどういう時代なのかを簡単にご紹介しておきます。
時代の流れは、トランシットの星による「星のディレクション」と同時に、数理法則(とクオリアル・ワールド)にもとづく「段階的な時代変化」があります。
まずは、これまでも何度か、ほかのページでお伝えしました内容ですが、近年の主な「星のディレクション」をご紹介しておきます。

★近年のメイン・ディレクション
1、「組織運営の変革」…2006年〜2023年まで
2、「霊識元年」…2011年
3、「組織運営変革の深化」…2011年12月〜2020年12月まで
  第1期…2011年12月前後〜2014年12月前後までの約3年間
  ※「第1次組織運営変革の深化」…問題の創出
  第2期…2015年1月前後〜2017年12月前後の約3年間
  ※「再建計画」…組織運営変革のための法整備改革
  第3期…2018年1月前後〜2020年12月前後の約3年間
  ※「第2次組織運営変革の深化」…具体的な組織変革
4、「精神意識の変革」…2021年〜
  ※「霊識元年」の具体化時代(21世紀前半のメインディレクション)

このことから、現在2016年は「再建計画」の2年めです。
大きなくくりでは、「組織運営の変革」の流れの中にあって、それが深まっていく約9年間の「組織運営変革の深化」のど真ん中が2016年です。
なので、来年2017年は、クライマックスとなる次の「第2次組織運営変革の深化」を迎えていく前年になります。
まさに「新時代へ」という1年です。

次に、数理法則にもとづく「段階的な時代変化」をご紹介いたします。
今年2016年6月8日にアップいたしました「参議院選挙2016の結果予測」の欄外に、次のように書いておきました。

【「イン・ジ・アクエリアス」とは?】
宝瓶宮時代が正式にはじまって、その社会体制を構築していくまでの期間を「イン・ジ・アクエリアス」といいます。
たとえていえば、一般道から高速道路の本線に入るまでの「ランプウェイ」を走行するような期間です。
この時期の第1段階を3期にわけて「第1期」は、宝瓶宮時代が正式にはじまった1989年(平成元年)から約24年間で、いわゆる「パクス・アメリカーナ」ともいえるアメリカ1国による「自由」の時代です。
その後、2013年からの24年間は「第2期」になります。
なので今年2016年は、第2期の4年めです。
第2期というのは、アメリカ1国の時代から、各国の乱立の時代です。
宝瓶宮時代は「自由」「個性」「友愛精神」(和、絆)の時代です。
そのため、個人に「個性」があるように、国家にも「国の個性」ともいうべき独自の「国体」があります。
第2期は、各国が、それぞれに自らの個性「国体」を主張していく期間です。
それを経て、「第3期」になるにおよんで、世界的な「友愛精神」(和、絆)が模索されていく時代になります。
(後略)

もう少し具体的に書いておきます。
世界を2つに分け、人類の未来をかけて争った東西冷戦の一方の盟主、共産主義国「ソ連」が、1989年の東西冷戦終結宣言直後の1991年に崩壊します。
それゆえもう一方の盟主、「アメリカ」が自由民主主義国の名のもとに世界の「自由」を謳歌する時代をむかえました。
これが「イン・ジ・アクエリアス」の第1段階の第1期(1989年〜2012年)です。
次の2013年からは、その第2期(2013年〜2036年)のはじまりです。
ときあたかも、オバマ大統領はシリアの化学兵器使用問題に絡んだ対応ミスから、「米国は世界の警察官ではない」と宣言してしまいます。
当時は、オバマ氏の個人の運勢が「最低期」にあったことも理由のひとつですが、この発言は2013年に入って9月のことです。
各国が乱立していく第2期に入ったので、ある意味やむをえないのですが、歴史をゆるがす大失言でした。
なぜなら、たびたび書いてまいりましたように、アメリカは「世界の自由民主主義を守る」という天命をもちます。
それを放棄しかねない発言は、「天運」を損ないかねず、アメリカのみならず世界の混乱をまねきます。
事実、クリミア問題でロシア(旧ソ連)が動き、中国が南シナ海への覇権侵出を強め、中東では自称「イスラム国」を名乗るISが武力的主張をするなど、世界的大問題が生じていきました。
いくら各国乱立の第2期とはいえ、本来は「民主的」に行なわれるべきだったのです。
たとえば、上述の記事をアップした半月後に、イギリスがEU離脱を民主的に「国民投票」で決めています。
このような民主的動きには世界の天運がともないます。
まだ一例ですが、上述のように国家の個性ともいうべき「国体」を良しにつけ悪しきにつけ、各国が主張して乱立していくのが「第2期」です。
時代が動く段階的なプロセスを「数理法則とクオリアル・ワールド」からみていくと、「第2期」は各国や個人の「実体」形成の現在になっています。

One-Point ◆ 以上のことがご理解できましたら、ほとんどの識者が予測できなかった6月23日投票によるイギリスの「EU離脱」も、まだ読めたでしょう。これは今後の世界的な傾向です。いわば各国の個性化の時代です。「アメリカ・ファースト」のトランプが支持されたのも一例ですし、将来的には、お互いに相手の国(体)をも尊重しつつ、共通の国際ルールを守って共存していこうとする流れにむかう「第3期」(2037年〜2060年)に入っていきます。
日本も、戦後の「属国意識」から、アメリカをはじめ世界と対等の意識や関係はもちろん、それ以上に宝瓶宮時代の「模範国家」として、世界の平和と繁栄に貢献する国体や天運を発揮していく「個性化時代」すなわち自立化の時代に入っています。




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