宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

「おじさん好き女子」の理由
― ホロスコープにみる3つの要因 ―

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久しぶりの「社会風潮を読み解く」のアップです。
「おじさん好き」を理解できない女性の方も多いと思いますが、
宝瓶宮時代生まれの当人たちにとって、ふつうのことです。

昨今の20代は「山羊宮」に比較的 多くの星をもつ

↑ 篠原涼子さんは20代のときに現在の夫・市村正親氏と舞台で競演。


●第1稿 : 2016年12月 8日アップ

昨今、「おじさん好き20代女子」が急増中だそうです。
ふるい“良識”を自称する一部の人の間では、そのことが物議をかもしていたりするようです。
かつては、逆におじさんが若い“純粋”な女の子を誘ったりすると、それだけで“犯罪”とさえたとえられることもありました。
それはともかく、ここは「宝瓶宮占星学」のページなので、“ホロスコープ”(時読み)から「おじさん好き女子」の理由をリーディングしてお届けいたします。

《 3つの観点から「リーディング」 》

以前から、うすうす気づいていました。
なぜなら、バブル崩壊前後の「宝瓶宮時代のビッグバン」の星の配置を何度もみてきたからです。
ちなみに、宝瓶宮は「ほうへいきゅう」と読み、水瓶宮の古典的名称です。
バブル崩壊直後に生まれた女の子たちが、いまや20代の主流を占めます。
それで「なるほど」なのです。
かといって、20代の女子の全員が「おじさん好き」にはなるわけではありません。
かつてよりその比率が増え、時代的な背景もあって隠さずに公言できるために、「おじさん好き女子」が昨今、話題になっているということです。
なぜなら、いつの時代も父親に近い年齢の年上の男性を好きになる若い女性は相応にいました。
ふるい言いかたをすれば「ロマンスグレイ」ですが、そういった年上の男性に憧れる「ホロスコープ」(出生天球図)をもった女性はいたのです。
ただ、昨今は、「お・じ・さ・ん」です。
「ロマンスグレイ」といわれる一部の洗練された年上男性への憧れから、そこらへんにもいそうな一般的な「おじさんを好き」だということからわかるように、昨今は“ふつう”になってきたわけです。
この「おじさん好き20代女子」の現象。
「ホロスコープ」(時読み)から申し上げますと、次の3点からリーディングできます。

1、「宝瓶宮時代」への流れ
2、20代女子の出生当時の「星のディレクション」
3、個々人の「ホロスコープ」(出生天球図)


One-Point ◆ ホロスコープは“天球図”といいます。個人の出生時の「ホロスコープ」は“出生天球図”です。このホロスコープは、「ホロス・コポス」を語源とします。2,000年以上も昔の古代オリエントに、東の地平線上を観測するカルデア人がいて、それをホロス・コポス“時の見張り人”と呼びました。なぜ、“時の見張り人”なのかと申し上げますと、星の動きから季節“時”を読みとっていたからです。そういうこともあって、「ホロスコープ」を宝瓶宮占星学の星のディレクションからみれば、「時読み」なのです。


《 「宝瓶宮時代」への変化 》

今、なぜ、「おじさん好き20代女子」なのか。
上述の3点をご説明してまいります。
どれか一つだけではアバウトで、3つそろって「おじさん好き20代女子」現象が起きているからです。

1、「宝瓶宮時代」への流れ
理由の第1は、端的に「宝瓶宮時代」がはじまったからです。
それまで約2,160年(計算値)続いた双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)が終わりました。
具体的には、1989年に「宝瓶宮時代」が正式にはじまっています。
それは、人類歴史を規定している大きな時代の枠組み「歴史パラダイム」が「対立二元論」から「共鳴関係論」に変わったことを意味します。
「善か悪か」の二元対立的な双魚宮時代とは異なり、宝瓶宮時代は、ひらたくいえば、「自由」と「個性」による友愛精神(和・絆・共鳴関係)の時代です。
その点、日本は時代の最先端です。
なぜなら、日本人の民族性は「魚宮」で、国体が「水瓶宮」だからです。
そのために、双魚宮時代から宝瓶宮時代の社会態勢に移行していく「イン・ジ・アクエリアス」の現在、両方の象意をもつ日本は、世界に先駆けてスムーズに進化発展しているためです。
それが「民度」の高さとして、世界から評価されるゆえんです。
かつての双魚宮時代は、儒教などもそうですが、「男尊女卑」といった男女の性差、また「忠孝烈」や「長幼の序」といえば聞こえはいいのですが、要は地位や立場による身分差また年齢による差別などが歴然としてありました。
わかりやすいところでは、肌の色や民族の違いによる「人種差別」が典型です。
そういったふるい時代から宝瓶宮時代になると、男女差や年齢差はもちろん、立場や人種に関係なく、だれもが一人の人間として自由と権利また個性を尊重されていく「共鳴関係論」による社会の方向へと、徐々に変わりつつあります。
なので、今は「男女平等」はあたりまえ。
さらには、「男性」も「女性」も「LGBT」もすべて、一人の人間として市民権をえてきており、同性婚なども法的に認められつつある今日です。
要は、老若男女、だれとでも分け隔てなく接する「水瓶宮」の象意そのままに、宝瓶宮時代の対等な関係へとすすんでいるのです。
そういった時代の流れにあって、年の差恋愛も自由ですし、ボーイズラブをはじめとした同性間の恋愛も自由で、以前ほど否定的な目でみられることが少ない時代になってきています。
それゆえ友達(友愛)的であろうと、恋愛感情を抱き結婚を視野にしたものであろうと、「おじさん好き20代女子」が増えてもおかしくないわけです。
人間関係にかかわらず、多くの分野で年齢は関係なくなってきているのです。
さらには、次に述べる「宝瓶宮時代のビッグバン」前後の「星のディレクション」からもそうなります。

One-Point ◆ 「LGBT」は、順番を入れ替えて「GLBT」ともいわれます。男女の新たな傾向を総称したものです。「L」は、女性どうしの関係で“百合”にたとえられるレズビアン、「G」は男性どうしの関係で、“薔薇”にたとられるゲイ、「B」はバイセクシャルで両性愛、「T」はトランスジェンダーで、性同一性障害(GID)もそのひとつですが、心と体に性差があったり、性を超越していることです。もはや男女といった二元的な性別自体も違いをおかない時代へとすすんでいます。


《 星のディレクションの影響 》

宝瓶宮時代への大きな流れだけで、「おじさん好き女子」が多くなるわけではありません。
それは“ベース”です。
「おじさん好き“20代”女子」といわれるように、今から20年〜30年ほど前の「星のディレクション」が重要です。
つまり、ちょうどバブル崩壊後の時期と、宝瓶宮時代が正式にはじまった直後の時期が重なりますが、その当時の星のトランシット(運行)による星の配置に案外と大きな要因があります。

2、20代女子の出生当時の「星のディレクション」
お話は少し変わります。
土地価格の沸騰にともなう「バブル景気」が、1980年代に起きました。
もう30年以上も前です。
そのバブル景気は、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって弾けます。
異常に高騰していた土地価格が、庶民にも買える地価に戻ったのです。
「おじさん好き20代女子」とも関係するので、この時期の「星のディレクション」をご紹介しておきます。
星のディレクションからみたとき、「バブル景気」というのは、「土地」などを象わす山羊宮に、「夢」や「幻想」など非現実的な象意をもった海王星が入宮することによって、“土地幻想”が引き起こされました。
ほかの国はともかく、日本人の民族性は「魚宮」なので、その共鳴星の「海王星のディレクション」は、日本国民の出来事に大きくかかわります。
そういった海王星の象意によって、日本中の土地価格が、実態のないまま高騰し、「土地ころがし」など、濡れ手に粟(あわ)の金儲けを可能にした「バブル景気」が引き起こされました。
では、「宝瓶宮時代のビッグバン」がバブル崩壊の根本要因だとはいえ、どの「星のディレクション」をともなって「バブル」(泡)が弾けたのでしょうか。
答えは、第1に「土星」です。
第2に、「天王星」です。
「誤魔化すことのできない現実」を象わす土星が、自らの共鳴サイン(宮)の「山羊宮」に入宮することによって、国民の目を覚ますかのように「現実化」をもたらしました。
同時に、宝瓶宮時代の共鳴星の天王星も同年、「山羊宮」に入宮することによって、庶民に平等な土地価格へと戻りました。
こうしてバブルが弾けたのです。
バブルのお話はともかく、「おじさん好き20代女子」にお話をもどします。
この時期以降、蠍宮の冥王星を除き、先行する海王星、そして天王星、土星といった十大惑星(メイン・プラネット)の重鎮となる星たちが、「山羊宮」をトランシットしていました。
今の「20代女子」は、これらの星を「山羊宮」に持つのです。
今年2016年現在では、27歳以下の20代が該当します。
ちなみに土星は、2年半ほどで次の水瓶宮に移りますが、だからといって「おじさん好き」を否定するサイン(宮)とはなりません。
以上のことが、「おじさん好き20代女子」の一大要因になっています。
さらに申し上げますと、海王星、天王星、土星だけではなく、生年月日によっては、太陽から火星まで5つの「パーソナル・プラネット」や「木星」を含めた星を、「山羊宮」にもつ可能性があります。
また出生時間によっては、ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)やハウス(室)の位置関係によっても、「山羊宮」の影響が高まります。
そういったことから、比較的ながら「山羊宮」に多くの星をもつ可能性が高いのが、昨今の20代です。
このように、「山羊宮」や「土星」にかかわるほど、原則的にですが、「おじさん好き度」が高まります。

One-Point ◆ 上述の星の年代と期間を書いておきます。トランシットの海王星は、1982年頃から「山羊宮」の影響圏に入りました。正式に山羊宮に入宮したのは、1984年頃です。次に、トランシットの土星が「山羊宮」に入宮したのは、1988年2月と11月で、天王星が「山羊宮」に入宮したのも1988年です。これらの星が山羊宮から次の「水瓶宮」に移ったのは、土星が1991年2月、天王星が1995年〜1996年、海王星が1998年です。これらに「山羊宮」のパーソナル・プラネットや木星、また出生時間によって土星の影響などを持つと、「おじさん好き」の傾向がさらに強まります。


《 個々人の「ホロスコープ」 》

「おじさん好き20代女子」を読む3つめの要因です。

3、個々人の「ホロスコープ」(出生天球図)
「おじさん好き」もそうですが、「ロマンスグレイ」など年上の男性に惹かれる女性は、なにも昨今の20代だけにとどまりません。
いつの時代も、父親のような年齢の男性に惹かれる女性は相応にいます。
ただ昨今は、上述いたしました要因によって、かつての時代よりも多く、顕著になっているということです。
では、どんなホロスコープ(出生天球図)をもった女性が、“年上の男性”を好きになりやすいのでしょうか。
一例ですが、目にみえてわかりやすいカタチとして、よくご存じの「年の差婚カップル」を挙げておきます。
二人の「相性」も重要ですが、ここでは無視します。
一般女性のケースだとわかりにくいので、だれもが知っている芸能人どうしのビッグ・カップルをとりあげてみました。

カップルと年齢差
三船美佳・高橋ジョージ…24歳差(1998年結婚〜2016年離婚)
篠原涼子・市村正親…24歳差(2005年結婚〜)
上戸 彩・EXILE-HIRO…16歳差(2012年結婚〜)

女性の出生データ
三船美佳…1982年9月12日 午前8時8分 : 東京都
篠原涼子…1973年8月13日 午前10時30分 : 群馬県
上戸 彩…1985年9月14日 午前10時43分 : 東京都

「ホロスコープ」(出生天球図)や「相性」にかぎらず、複数の要因から「年の差婚」になっています。
ここではポイントとなるメインの星を1つだけご紹介いたします。
それは、山羊宮の共鳴星「土星」の位置です。
お三方とも、「誤魔化すことのできない現実」を象わす「土星」の象意を「ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)」に強く持ちます。
お二方は、ASC(上昇点)に土星が合(コンジャンクション=0度)で、土星が「上昇星」(Ascending Planet)になっています。
もうお一方は、土星がASC(上昇点)に上三分(アッパー・トライン=120度)で、やはり土星の象意を強くもった生き方になっています。
ASC(上昇点)にかぎりませんが、土星また山羊宮の影響を強くもって生まれた女性は、チャラ男ではなく“信頼”できる“誠実”な男性を選びやすくなります。
それが、結果として、年上男性の“ロマンスグレイ”や“おじさん”に惹かれやすくなる心理現象として象われるということです。

One-Point ◆ 基本、“下心”をもって「おじさん好き20代女子」に近づいてもムリです。土星や山羊宮の象意の強い女性は、堅実で用心深く、とっつきにくかったり、一見、真面目だったりするため、だいたいは、現実的で安心できる年上の落ち着いた男性を「結婚相手」に選ぶ傾向が出てきます。年上ではなくても、そういった男性であればいいのですが、人生に慎重なので収入面でも安定した年上が確実になります。


※時間があれば、続きを書くなり、「ホロスコープ」(出生天球図)をアップします。ポイントはお伝えいたしましたので、詳しい内容に関連しましては、『西洋占星術と宝瓶宮占星学によるホロスコープ・リーディング入門講座』をフォローするための「レクチャールーム」(要ID&パスワード)にいずれ関連する内容を書くことになるかかと存じます。




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