宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

2007参院選自民大敗の理由
―時代の流れが教えている―

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政権与党である自公が過半数割れした2007年夏の参議院議員選挙。
執筆現在、投票結果からまだ1日しか経っていない中ですが、
宝瓶宮時代という時の流れから見れば自民党大敗の理由は明確です。

「組織変革」を迫る星のディレクションの始まり

安倍内閣発足

●第1稿 : 2007年8月2日 緊急アップ

どうにもこうにも優柔不断さが目立つ安倍晋三首相。自民党総裁として政治的にはそれなりの成果は上げているようですが、閣僚のTOPである総理大臣として見れば、まだまだ甘く、決断に欠けている面が見てとれます。

《国民に働きかける新しい時代の感性》

参議院議員選挙(2007.7.29投票)で、自民党が歴史的な大敗を喫したその政治的な理由を書くつもりはありません。
政治的な理由は、誰よりも国民の皆様がよく知っているからです。
たとえ、頭で理解していなくても、確実に感じとっているのは間違いありません。
先の2005年夏の衆議院議員総選挙(郵政解散選挙)のときは、小泉旋風が吹き荒れて、自民党は過半数を超え、300議席に迫る大勝利を収めました。
その自民が、今回は過半数を割る惨敗に泣いたのです。
惨敗の理由や原因は、マスコミでも数々取りざたされています。
たしかに、そうでしょう。が、宝瓶宮時代の到来を告げる宝瓶宮占星学の立場から見ればハッキリとした惨敗の理由が見えてきます。
結局、ある星のディレクションが働いているため、知らないうちにその星の象意に基づいて、今回の結果を招いたことが明確です。

One-Point ◆ 自民党が大勝したときに、「2005郵政解散と総選挙」として星のディレクションを紹介しましたので、此度、自民党が大敗した選挙を取り上げないのは不公平でしょう。前とはまったく違った星のディレクションですが、その占星学的な理由をご一読ください。

星のディレクションってナニ?

●ディレクション(derection)という英語は、「指図・指示」あるいは「演出」といった意味で使われます。西洋占星術では、出生天球図(ホロスコープ)の星がとる角度を「アスペクト(座相・位相)」というのに対して、現在の星がとる角度を「ディレクション」と呼びます。
宝瓶宮占星学では、現在の星が指し示す時代の方向性や象意、また宇宙意志の意図を総称して、「星のディレクション」という言葉で使っています。
これに対して、従うことも、逆らうことも、参考にすることも、それ以上に進めることも、人間の意志は自由であるという立場です。

《時代の責務に甘すぎた安倍晋三首相》

当サイトの「近未来予測」をお読みなられて現在の星のディレクションを知って、なおかつ、基本的な政権の仕組みをご存じの方なら、簡単に大敗の理由が見えてまいります。
その証拠に、この原稿は、選挙結果から一夜しか明けていない7月31日(火曜日)の朝に書き起こしています。
星のディレクションからみれば、自民大敗は当然の結果でしかありません。
先の小泉前首相は、占星学や星のディレクションは知らなくても、宝瓶宮時代の流れに沿った決断をし、時代の責務をしっかりと認知して対応していたことに驚かされました。
ところが、安倍首相は甘すぎるのです!
まだ若くて経験しなければならないことがあるとはいえ、時代の方向に沿った責務は断固果たさなければ、今の立場は続けられません。
重要な立場の人物であるほど、時代の流れに逆らった行為や結果は、決して良い結果はもたらしません。
むしろ、時代を先取りして範を示すくらいの明確な時代のビジョンが必要です。
では、その占星学的な理由を明らかにしてまいりましょう。

One-Point ◆ 小泉前首相は慣例を無視し、自分ひとりで組閣や大臣の任命に当たったといわれています。そのわりには驚くことに、5年5か月の政権担当期間中、不正やスキャンダルで辞任した大臣がいないのです。飯島”CIA”首席秘書官が調査を担当したようですが、時代に即した見事な配慮でした。反して安倍内閣では、10か月のうち4人もの大臣が辞めています。(2007.8.1現在)

不祥事で交代した4人の大臣

●2006年9月26日発足した安倍内閣において、執筆現在の2007年8月1日までに、佐田玄一郎内閣府特命担当大臣、松岡利勝農林水産大臣、久間章生防衛大臣、赤城徳彦農林水産大臣の4人が辞任または交代しました。

《古い権力構造を否定する宝瓶宮時代の感性》

まず、「近未来予測」に書いた星のディレクションをご理解ください。
それは、2006年から今後20数年にわたって続く「組織運営の変革」という長い星のディレクションです。
これを少し詳しくいうと、先の約2,000年におよぶ双魚宮時代を支配していた権力構造が、完全な崩壊に向かって進むという現実的な星のディレクションです。
双魚宮時代は、魚宮の象意に基づいた「対立二元論」の時代です。
それは「権力と服従」として現われました。
下賎な例でいうと、「ドSとドM」の関係です。魚宮の象意の一つとして、そういったSMっ気(け)があるのです。
ただし、「ドM」というと聞こえは悪いのですが、「崇高な奉仕の精神」また「自己犠牲の精神」が魚宮のベースにあるということをご理解ください。
それゆえ双魚宮時代は、宗教的には、「神」や宗教的権威を持った「法王」や「教祖」といった人々に権力が集中し、信者はそれに従いました。
世俗的には、「国王」や「皇帝」、または「将軍」に権力が集中する専制君主の時代で、民衆はその下で暮らすしかありませんでした。
17世紀以降、宝瓶宮時代の前史によって、権力が集中しないように「三権分立」や「主権在民」が唱えられる「自由民主主義」が徐々に発展し定着してきました。
しかし、宝瓶宮時代はまだ始まったばかり。双魚宮時代の権力構造は「過渡期」を脱しきれていません。
それゆえ、政治家の腐敗や、官公庁の専横が問題となってきたのです。
ただし、1989年に「宝瓶宮時代のビッグバン」を迎え、宝瓶宮時代が始まると、国民の感性は宝瓶宮時代の波動と共鳴するように変わりました。双魚宮時代の権力意識や権力構造は、国民に通用しなくなってきているのです。

One-Point ◆ 過去にも「行財政改革」が取り沙汰されました。しかし、「行政」でありながら実質「立法」をも担ってきた官僚によって、骨抜きにされてきたのが実状です。しかし、行政改革は「宝瓶宮時代のビッグバン」以降、特に2006年から「組織運営の変革」という星のディレクションが加わることによって、もはやまったなしの避けられないところまできました。

身近にみる会社運営の変革

●「組織運営の変革」を国家や政治ではなく、身近なものとしてみれば「会社運営」にほかなりません。
大企業や個人事業を問わず、商売やビジネスは組織運営に当たります。
「組織運営の変革」というのは、まず「運営意識」が変わらなければなりません。事業規模の大小を問わず、不正は許されませんし、社会や顧客への対応の仕方を変える必要さえ生じます。
立場の違いこそあれ、自民党大敗は他人ごとではなく、時代の流れに沿って繁栄するためには、我が身はどうか、省みなければならないといえます。

《「組織運営の変革」のディレクションを受ける「内閣」》

「宝瓶宮時代のビックバン」とは、国民の一人ひとりに、天が開けたように宝瓶宮時代の波動が降り注ぎはじめたということです。
自分が意識するしないに関わらず、多くの国民の中に「自由」や「平等」や「博愛(友愛)」を求める感性が、無意識のうちに強く認識されはじめています。
それは、フランス革命当時の「スローガン」といった言葉ではなく、「社会実体」として、また身近な「生活実態」として現実に求められています。
ここまでご理解いただけた方なら、あとは社会常識なので簡単です。
日本の国家や政治における「組織運営」といえば、内閣や官公庁、また地方自治体といった「行政」に当たります。
その「組織運営が変革される」というが2006年からの星のディレクションです。
参議院や衆議院は立法府ゆえに、国会議員というのは「立法」(法律をつくるの)が本来の責務です。
ところが、同じ国会議員でも、内閣(大臣等)に任命されると、「行政」に属します。内閣総理大臣をはじめ各大臣(民間人の場合もある)は「行政」のTOPなのです。
そのため、国の行政機関である各省庁のTOPとして「大臣」が就任するわけです。
ちなみに、各省庁の事務方のTOPは「事務次官」という官僚です。

One-Point ◆ 戦後、日本を築き運営してきたエリート官僚は、行政担当でありながら、その卓越した能力によって国会議員をリードし「立法」まで手に染めてきました。それは今も例外ではありません。しかし、その弊害が多くなってきたのも事実です。「組織運営の変革」という星のディレクションは、国家に関していえば、まさに「行政改革」すなわち「官僚意識改革」「公務員制度改革」が求められているということです。

《組織の不正や疑惑に対しては厳正に望む》

さて、内閣が「行政」のTOPであることをご理解いただければ話は簡単です。
「組織運営の変革」という2006年からの星のディレクションは、まず誰よりも行政組織のTOPである内閣、つまり「大臣」に向けられます。
ゆえに、地方公務員よりも官僚よりも、誰よりも先に大臣クラスが厳然と襟を正して、意識を変革し責務に望まなければなりません。
それが今、求められている星のディレクション=「時代の流れ」なのです。
国民は、宝瓶宮時代のビッグバン以降、そういった新しい時代の流れを敏感に感じ取っています。
今回の選挙前に、安倍内閣の大臣クラスの不正疑惑が立て続けにマスコミ沙汰になりました。そのうちの何人かが辞任や交代に追い込まれていったことは記憶に新しいところです。
星のディレクションに従えば、お友達内閣でもいいのですが、不正や疑惑に対しては厳正に望み、しっかりとケジメをつけなければ時代が要請する責務を果たせません。
「法的には触れていないから…」、そんな甘い態度では組織運営はできないのです。
立法や行政を担当する重責にあればこそ、より厳しい自覚が求められています。
そういう時代が始まったのです。
その自覚や厳然とした決断ができるようになるか否かは、今後、安倍総理が続投できるかどうかの大きな要因の一つとなるでしょう。

One-Point ◆ 日本の組織運営のTOPである内閣総理大臣を今の時期に選任された以上、断固とした決断ができるよう変わらなければなりません。安倍首相自身がまず変わらなければならないのです。それは彼が首相に就任したとき、このサイトで「安倍晋三首相の本質」に書いたとおりです。彼自身がそういう「再チャレンジ」の星のディレクションの真っ最中にあるからです。


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