宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―

ホロスコープ随感 その16
金星と水星のダブル象意
― 共鳴サインが2つあるのはなぜ? ―

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内惑星にある心性面と現実面の二重象意を見抜こう

●第1稿 : 2022年 5月13日アップ


「基本三数と共鳴星」の番外編です。

内惑星の「水星」と「金星」には、2つずつ共鳴するサイン(宮)があります。

「双子宮」と「乙女宮」、そして「牡牛宮」と「天秤宮」ですが、なぜでしょうか?

両星とも「心性面」と「現実面」とのダブルの象意をもつからです。

《 象意の共鳴関係 》

当サイトの新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)では、西洋占星術でいう「支配星」という言葉は使わないことをご存じだと思います。

星が地上の人間や人類社会を「支配」することなどありえないためです。

ほかの占星要素を「支配」することもありえません。

なぜなら、「星は支配せず、示唆するのみ」と西洋占星術自身が言っていることからもそういえます。

なのに未だに「支配星」という言葉を使っているのです。

「間違っている」と分かっているのに改めない宿業が現代占星術には散見できます。

たとえば、ホロスコープでもちいる「12サイン(宮)」と、夜空の「黄道13星座」は違うことをプロの占術師や研究家なら誰でも知っています。

なのに、「〇〇座」と夜空の星座かのように呼称しつづけています。

One-Point ◆ もはや「占星術信仰」だと思いませんか。教祖様の一声がないと改められません。信仰そのものが悪いわけではありませんが、客観性や自主的なご判断の姿勢までもなくしてしまうと、成長が止まってしまうことがあるのでキケンです。

支配星ではなく「共鳴星」

●支配/被支配という対立概念は、双魚宮時代の歴史パラダイム「対立二元論」に基づきます。
今後の宝瓶宮時代は、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとします。

そのため「支配星」という言葉は誤りというだけではなく、今後の歴史波動にそわなくなっていきます。
事実、宇宙の星を写しとった「ホロスコープ」の理論にも合いません。

それゆえ、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)では、「共鳴星」という言葉を用いています。


《 二側面の象意に注目 》

お話を戻します。

まず「水星」からみてみましょう。

共鳴サイン(宮)の1つは、関係性を重視する「双子宮」です。

もう1つは、個人的ながら完璧性を重視する「乙女宮」です。

双子宮は知的好奇心に優れますが、興味本位で飽きやすいので、良し悪しはともかく気移りしやすいといった特徴があります。

乙女宮は個人的に完璧なため、特定の分野で高いスキルや知識また技能を持つことが多いのですが、そのぶん全体認識に弱点を露呈することがあります。

概括いたしますと、神経系で精神的な「心性面」の双子宮と、技術系で技能的な「現実面」の乙女宮です。

両サイン(宮)の共鳴星に「水星」がなっているということは、同様の二側面の象意を持っているということを意味します。

「金星」も同様です。

日常生活を重視する「現実的」な牡牛宮と、人間関係を重視する「友愛(心性)的」な天秤宮との共鳴星だからです。

二重象意イメージ

One-Point ◆ なぜ、水星と金星にのみ共鳴サイン(宮)が2つなのでしょうか。両星が「内惑星」だからです。“吉凶”は関係がありません。いずれにしても水星また金星のリーディングにさいしては、二側面の象意をご認識されておく必要があることになります。


占星術とアストロロジー

●Astrology(アストロロジー)は、一般的には占星術と訳されます。
ですが、両者は別物なのです。

過去の象意の根拠とするしかない「神秘解釈」の占星術と、本来は「理論解釈」に基づいた客観的なアストロロジーだからです。
前者は過去の解釈を「信じる」ことがメインですが、後者は理論をもとにご自分の頭で「考える」ことができます。
ご自身で、象意の応用展開が可能になっていきます。
そうなると、もう挫折することはありません。

いずれも「ホロスコープ」を用いるので混同されますが、「宗教」と「学問」ほど異なる別物です。

《 内惑星の心と体の象意 》

「水星」や「金星」と同じパーソナル・プラネット仲間に「火星」があります。

ですが、火星は外惑星なので共鳴サイン(宮)は「牡羊宮」のみです。

惑星ではありませんが、恒星の「太陽」や衛星の「月」もパーソナル・プラネットですが、共鳴サイン(宮)は1つです。

この違いは、1つしかない人間の「身体」(行動)と、複雑に変化する「心性」(内面)とに由来して、外惑星には共鳴サイン(宮)が1つなのに対し内惑星には2つあるのです。

内惑星の場合、身体行動に属する「現実面」の象意と、複雑に変化する心に属する「精神面」の象意が該当するためです。

水星では、それが神経面を象わす「双子宮」と技能面を象わす「乙女宮」で、金星では、現実的な象意の「牡牛宮」と精神的な象意の「天秤宮」の両サイン(宮)の共鳴星となっているわけです。

One-Point ◆ 四元素区分「火土風水」は、400年前に“疑似科学”(迷信)として退けられました。そういった物質的な解釈からは見えてこない理由です。12サイン(宮)を星座と偽って「神話解釈」をしても、同様に真実が見えてくることはありません。宇宙に根拠を求めましょう。


《 土星と天王星にかかわる 》

「水星」と「金星」の象意の二側面は、「土星」と「天王星」にもかかわっています。

土星は、「誤魔化すことのできない現実」を象わします。

天王星は、宝瓶宮時代の「友愛精神」(和、絆、民度:人類愛)を象わします。

両星の「現実面」と「精神性」との象意の違いは、そのまま「水星」と「金星」の二側面の象意と共鳴関係を構築しているのです。

現実面の象意が強い「牡牛宮」と「乙女宮」、また精神性の象意が強い「双子宮」と「天秤宮」ということです。

One-Point ◆ 1数、2数、3数の「基本三数」によるグルーピングからご紹介いたします。「2数=実体(現実)グループ」は、牡牛宮、乙女宮、山羊宮です。「土星」は山羊宮の共鳴星です。一方、「3数=関係(友愛)グループ」は、双子宮、天秤宮、水瓶宮です。「天王星」が水瓶宮の共鳴星なのはご存じのとおりです。


《 客観的な根拠にもとづく 》

「基本三数」や「共鳴関係論」によってホロスコープ内の象意関係をみていけば、論理的に謎が解けていきます。

一方、「支配/被支配」の対立二元論や「吉凶解釈」の西洋占星術では、対立感情や非難に陥ることがあり、ご注意が必要です。

「支配星」また「吉凶解釈」をお信じになるのはご自由なので、勝手にされたらいいのですが、やがてわれ知らず対立観念に支配されはじめますので怖いんです。

もっとも、正当な論拠をもった反論や批判であれば、「言論の自由」が保障されていますのでいいのです。

ただし、過去から踏襲している「支配星」や「吉凶判断」また「火土風水」や「星座の神話解釈」に客観的な根拠がないことに気づいておられないのです。

繰り返しますが、信じるのはご自由なのですが、そういった点を指摘するのは、今後の時代に向けた客観的な根拠にもとづいたアドバイスなのです。

One-Point ◆ 最先端科学の「量子論」(量子力学)は、波動共鳴科学の扉を開こうとしているようにみえます。宝瓶宮占星学も類似で、宇宙波動による「共鳴関係論」や「基本三数」による「ホロスコープ」の秘密の扉を開きました。詳しくは各種講座でご紹介させていただきます。




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