宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

リーディングは料理と同じ
[基本の基 #04]
― 食材となる基本の象意を学ぶ ―

HOME「奥義講座」のご案内 > #04 リーディングは料理と同じ

象意解釈された結果ではなく「原意」がポイント

●第1稿 : 2022年 8月20日アップ


ホロスコープ・リーディングは、当たり前ですが象意解釈が重要です。

ここでいう象意解釈は、リーディングをした結果のことです。

その象意解釈をご参考に学ぶことは必要ですが、そのままホロスコープ・リーディングにお使いになられると、正しく解釈ができないことが起こります。

なぜなら、すでに象意解釈されたものは、つくられた料理と同じだからからです。

料理をつくるために素材の食材を加工するように、象意解釈をするためには素の象意「原意」が必要です。

《 料理人のスタンス 》




ホロスコープ・リーディングを料理にたとえたお話です。

料理をつくるときに必要なのは、調理の腕はもちろん、当然、材料となる食材が必要です。

最初のうちは、誰かが料理したものをたくさん試食されて、どれが美味しいのか知ることは必要です。

ですが、自分が料理人の立場になったとき、まずは食材を手に入れなければはじまりません。

ホロスコープ・リーディングも同じで、加工されていない素の象意「原意」を知らなければ、はじめられません。

One-Point ◆ 完成された料理は、もはや食材とはなりえません。すでに誰かによって象意解釈されたものは、そのまま別のホロスコープに適応できるとはかぎらないのです。


《 必要な基本の象意「原意」や「本意」 》

実際の料理では、どうでしょうか。

完成した料理“肉じゃがだったとします。

その肉じゃがは、どんな料理の食材として使えるのかという一例です。

かなり限定されますが、潰してパン粉をまぶして揚げた“肉じゃがコロッケ”はいかがでしょうか。

あるいは、そのまま具材にして“肉じゃがカレー”などはどうでしょうか。

仮に、肉じゃがの具材となって煮込まれた肉やジャガイモや人参を取り出して水洗いし、ほかの料理の材料にしたところで、美味しい料理ができるとは思えません。

ホロスコープ・リーディングも同じです。

One-Point ◆ すでに象意解釈されたものは、ほかのホロスコープに展開しても、限界があります。ピタリと当てはまることは少ないからです。リーディングに必要なのは、素の象意「原意」で、それであれば個々のホロスコープに応じて象意解釈をしていくことが可能です。


《 食材や素の象意の重要性 》

料理人は美味しい料理をつくるのが仕事です。

ホロスコープ・リーディングは、世界に2つと同じものがないホロスコープをリーディングして象意解釈をするのが仕事です。

前者は材料となる食材が必要で、後者は素の象意となる原意また本意が必要です。

毎日、手作りされる家庭料理をみても、食材売り場に出かけて、味はどうだろうか、皮や肉厚はどうかなど、一つひとつ食材を吟味されて選択し購入します。

食材を誤れば、せっかく手間暇かけて調理しても、おいしい料理になるとはかぎらないからです。

ホロスコープ・リーディングも同様で、素の象意の選択が重要になっています。

One-Point ◆ 自在に加工できる素材であるほど、多様な料理に適用できます。世界に2つと同じものがないホロスコープなので、幅広く象意解釈ができる素の象意が必要です。それが「基本三数」による原意や本意です。


《 複雑多岐な象意解釈 》

具体性をもって述べてみます。

「牡羊宮に太陽がある人は、“好闘的”」といった象意解釈が紹介されていたとします。

間違いとはいえないのですが、象意解釈をされたものを素の象意かのように、普遍化してご理解されると、ほかのケースもありますので、正しいリーディングができなくなることがあります。

単純に考えて、牡羊宮に太陽を持つ人は約12人に1人います。

すべて同じタイプではなく、三者三様、十人十色、千姿万態、それぞれに異なる個人です。

同じ牡羊宮に太陽を持つ人であっても、太陽が位置するハウス(室)が異なれば、太陽サイン(宮)と太陽ハウス(室)の組み合わせだけでも144パターンがあります。

さらに、太陽が個々それぞれに異なる星々とどのようなアスペクトを複雑多岐にとっているのか、また太陽以外の月やASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)など重要な星や基本点(占星点:Astrological Point)を、多様にお持ちになることを組み合わせると、同じ牡羊宮の太陽でも、天文学的なパターンの象意解釈が存在することになります。

One-Point ◆ かといって全部をリーディングする必要はありません。ホロスコープによって特徴となるポイントがあるためです。そこをメインに象意解釈を展開していけば、その人なりの個性や運勢を見抜くことは可能だからです。


《 基本三数と数理法則 》

ホロスコープ・リーディングは、12サイン(宮)や12ハウス(室)、また12アスペクト(座相)や12プラネット(星)のすべてを視野に入れたうえで行なうことが重要です。

先の記事、基本の基#02「構成要素のすべてを学ぶ」でもお伝えいたしましたように星や12サイン(宮)といった部分を読んでも、その部分で「当たる」ということはありますが、全人的なリーディングとはならないためです。

それが悪いわけではありませんが、ひととおり全体的に見たうえで、ポイントとなる箇所や必要な部分をお伝えすればそのほうがよいのではないでしょうか。

ちなみに、ホロスコープや構成要素の原意や本意は、宇宙の根幹法則「基本三数」とその展開の「数理法則」12数理から解き明かせます。

それらを素材として、ご自身で、個々のホロスコープに応用展開することで象意解釈を見出していけるようになります。

One-Point ◆ いくぶんの経験や慣れは何でも必要です。世界に2つと同じものがない個々のホロスコープに応じて、実際的な象意解釈を原意から行なえば、場数を踏んでいくほど次第に縦横無尽にホロスコープ・リーディングが可能になってまいります。




【↑上に戻る】

※当ページの内容は著作権法により保護されております。無断使用はご容赦お願い申し上げます。

Copyright(C) 2005-2022 Aquariun Astrology - Seiji Mitoma All rights reserved.