宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

見えない世界と潜在意識改革
―5月28日は新しい時代のスタート―

HOME社会風潮を読み解く-宝瓶宮時代の女性像 > 見えない世界と潜在意識改革

昨今は、知る人ぞ知るスピリチュアル・ブームの時代です。
そればかりではなく「引き寄せの法則」といった潜在意識への関心も隆盛です。
これらの社会風潮は、実は新しい時代の訪れを告げているのです。

現世人の意識の目覚めと前世(過去世)の念の解放

潜在意識イメージ

●第1稿 : 2010年05月28日アップ


本日、5月28日の星の配置

●宝瓶宮時代と共鳴する天王星は、本日、2010年5月28日、牡羊宮に入宮しました。
それだけなら84年に1度は繰り返されることなので騒ぐことでもないのですが、今回は木星を伴っての牡羊宮入りです。
さらに本日は満月。この月は、水星と金星の六分(セクスタイル=60度)を底辺とするヨッド(60・150・150)の頂点に位置します。
満月なので当然、太陽と月は衝(オポジション=180度)です。
つまり本日は、太陽と月を軸に、水星と金星といった四つのパーソナル・プラネットがヨッドカイト(ブーメラン)を形成するのです。
天王星の牡羊宮入りと同時に起こるこれらをもって、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」のスタートとします。
ちなみに木星は、9日後の6月6日に牡羊宮に入宮し、その後は8月に天王星が、9月に木星がいったん魚宮に戻り、事後処理が行なわれます。

天王星は宝瓶宮時代のビックバン(1989年)以降、本日2010年5月28日に、初めて牡羊宮に入宮しました。
このディレクションは左の欄外にも書いたように、木星を伴って拡大され、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が本格的なスタートを告げるものとなります。
今回は、そこにかかわる見えない世界のお話をタイムリーにお届けいたします。

《 わけの分からない世界のお話 》

今回は少し、わけの分からない潜在世界のお話になります。
「わけの分からない」というのは、見えない世界のお話なので、客観的に確認のしようがないからです。
科学的に検証できるお話ならともかく、スピリチュアリズム(心霊主義)にかかわる動きは、その人の精神(心霊・霊能)の内容や能力、またレベルによって、自ずから感知できる範囲が限られてきます。
そのため霊能者やスピリチュアル・カウンセラー、またヒーラーやチャネラーとひとくくりにしても一様ではなく、人それぞれに知りえたり、悟りえる内容やレベル、また範囲が異なるために、必然的に語る内容や解釈は多少なりともバラついてまいります。
見えない世界のお話は、一般人である私たちには確認のしようがないので、人それぞれに、マユにツバを塗ったり、あるいは心当たりのあるなしによって、まるごと信じてしまうようなことが起こります。
こういったスピリチュアルな能力は、必ずしも人格レベルとイコールではないことをまずご理解ください。
もし、「私は神である」とか、「大天使○○である」とか、「坂本龍馬である」という霊の声やご託宣が仮に聞こえたとしても、そういった「ウソ」をいう霊と波長が合う霊能レベルということであり、また見抜けない見識しか持っていないということなので、霊能者自身も、また周りの人も、軽々に信じないほうが正解です。
それはともかく、なぜ宝瓶宮占星学サイトで、このようなわけの分からない世界のお話をしなければならないのかというと、本日をもって「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が正式にスタートしたからです。

One-Point ◆ だいたい「意識」自体が見えない世界のお話です。「宝瓶宮時代の意識の目覚め」がどのような仕組みやシステムの中で行なわれていくのか、現在の時代の状況を含めながら、見えない世界のことをお伝えする必要性が生じてきたのです。


人の話を聞かない思い込み

●昨年の天王星に続き、今年は木星も牡羊宮の影響圏に入りました。
それによって、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」以外のディレクションも生じます。
良し悪しはともかく、「人の話が耳に入らない、意識できずに思い込む」といった現象です。
そういう人、あなたの身近にも増えていません?
これは、牡羊宮の影響圏内での木星と天王星の合(コンジャンクション=0度)に基づきます。
それに土星が衝(オポジション=180度)をとることによって、さらにケレスや冥王星との矩(スクエア=90度)というTスクエア(90・90・180)が形成されることによって強まります。
個人レベルならまだ可愛げがあるのですが、「人の話を聴かないで思い込む」ことが組織のトップクラスや、近隣の軍事国家がそうなってしまうと、場合によっては困ったことが起こります。

《 意識にかかわる見えない世界 》

混乱を避けるために、先に「宝瓶宮時代の意識の目覚め」にかかわる見えない世界の仕組みを書いておきます。
人間の「意識」は、大きく分けて、宇宙意志がもたらす自然の宇宙波動と、人為の心霊(念波動)という二つの見えない世界の影響を受けています。
宇宙意志がもたらす自然の宇宙波動というのは、宇宙創成において定められた宇宙の法則やリズムといったナチュラル(自然)な波動のことで、当然、星もそれによって秩序と調和を保って動いています。
一方、人為の心霊というのは、おどろおどろしい言葉でいえば死霊や生霊も含めて、人間なら誰でも持っている時空を超えた精神(心・魂)といった見えない思いや念波動のことです。
人為の心霊は、一般にいわれる「神」に近い高次元の存在ほど、生きている私たちの自由意志(主体意志)を尊重するために、めったなことがなければ安易に現世に関与してくることはありません。
しかし、恨みや心残りを持った低次元の存在(前世)ほど、肉体を持つ人間(現世)とかかわってきやすいのが、この心霊世界の厄介なところです。
私たちが恨みや同類の思いを持つと、彼らと波長が合って、無意識のうちに念波動を受けやすくなってしまいます。
星のディレクションである「宝瓶宮時代の意識の目覚め」というのは、宇宙意志によるナチュラル(自然)な宇宙波動によって、時代的にもたらされるものですが、そのときに障害となるのが、後者の厄介な人為の心霊の作用(前世)です。
古い時代に生きた彼ら(前世)が持つ念波動は、新しい宝瓶宮時代の波動と合わないために、ともすれば「新しい意識の目覚め」を妨げる要因となりやすい事実があるのです。

One-Point ◆ 生きている私たちは、現世のさまざまな出来事、たとえば人間関係や感動的なドラマなどによって、案外とコロコロと精神や想いのレベルを変えつつ成長していくことができます。しかし、外界からの刺激を受けにくい世界にいる前世(過去世)の人々は、簡単には念のレベルは変えられないので、現世に課題が生じてくるのです。


天王星と海王星のM.R.と番組

●まだ続くでしょうが、ジョー・マクモニーグル氏らの超能力特番。
細木数子氏の「ズバリ言うわよ!」TBS 2004.08.11〜2008.03.11。
江原啓之氏の「オーラの泉」テレ朝 2005.02.12〜2007.04(ゴールデン進出)〜2009.09.19。
これらは、2003年に始まった天王星と海王星のミューチュアル・リセプションによるスピリチュアル・ブームの期間中に主に制作放送されたものです。
その時代的な役目が終わると、「引き寄せの法則」や「脳科学による自己啓発」といった次のムーブメントに移っていきました。

《 これまでのスピリチュアル・ブームは下準備 》

もうお気づきのように、古い時代に生きた後者の心霊作用(念波動)による障害を無くさなければ、見えない無意識世界の影響を受けている現世の人々の意識は、一部ではあっても新しい時代の波動を受け入れにくくなります。
そういった障害が起こることを最初から見越してプログラミングしている宇宙意志は、まず、現世の人々の意識や関心を、スピリチュアル・ブームによって見えない世界に向けさせ啓蒙しました。
宝瓶宮時代のビックバン(1989年)以降、2003年から天王星と海王星はミューチュアル・リセプションをとっていたのですが、このディレクションによって、新たなスピリチュアル・ブームがもたらされていることは他のページでも述べたとおりです。
誰もが知っているテレビ番組でいえば、細木数子氏の「ズバリ言うわよ!」や江原啓之氏の「オーラの泉」、またジョー・マクモニーグル氏らの「超能力特番」などがその役割を果たしました。
これらのテレビ番組や出版物など、大衆化によって啓発された人々は、ご先祖さまや前世、またヒーリングやチャネリングなど、見えない世界に関心を持ち、何らかのカタチで活動に関与をすることによって、今日ではさらに広がり、静かながらブームとなっています。
こういった下準備を整えつつ、2009年に「宝瓶宮時代の意識の目覚め」の影響圏に入ると、知る人ぞ知る、人々の間で具体的な癒しや前世(過去世)の念波動を解放する動きが活発化してまいりました。
私個人はまったく参加したことはないのですが、知り合いが知り合いを呼ぶといった関係やネットなどを通じた全国的また国際的な協力によって、現世や前世(過去世)の癒しや解放の動きが行なわれているのです。
これらの活動や動きは、見えない世界でつながっているために、ピンときたり、何かを感じた人々が、似たような趣旨でうながされ、意気投合したり、使命感をもって協力し合ったりして、いろいろな活動を展開できるし、またそうしています。

One-Point ◆ この動きは、かつては特殊な人のみだった霊能活動が、宝瓶宮時代に入ることによって一般の人々にも個性化し、ごく当たり前のように社会化していることを意味します。これらは過去と同じような単なるスピリチュアル・ブーム(心霊ブーム)ではなく、科学性を含めた広く見えない世界の宇宙意志がもたらすナチュラル(自然)な宇宙波動が関与していることが特徴です。


前世現象の正体は「枯れ尾花」?

●信じる信じないは皆様のかってなのでどちらでもいいのですが、「『前世』『カルマ』と占星術」にも書いたように、人間が前世(過去世)の「生まれ変わり」ということはありえません。
「前世を記憶している」、あるいは「前世を話す」といった現象は念波動の共鳴によって起こることはありますが、それは憑依現象の一種にすぎません。
見えない世界は時空を超えて関係することが可能であるために、前世に生きていた存在と境遇的に、無意識のうちに精神的に、レベル的に合って共鳴すると、意識の共有が起こることがあります。
それが前世現象の正体です。
早い話が、精神やレベルが変われば、「前世」も変わります。
それを見抜けない霊能者やスピリチュアル・カウンセラーは、それ相応の霊能力レベルだということです。
かといって、霊能力の有無やレベルと人格は、イコールとは限らないので、人格を認めることはお忘れなく。

《 「毒出し」で前世(過去世)を解放している 》

関係のない人には関係のないお話で恐縮ですが、チャネリングなどのワークショップやセッションで、「毒出し」によって自分や周囲の人々の波動や意識を目覚めさせたり、昇華していくことが行なわれています。
それは、現世のご本人が目覚めているだけでなく、その人の念波動(心霊)と共鳴し関与し合っている前世(過去世)などの存在も一緒に解放され、新しい時代の意識へとうながされている事実があるのです。
ご本人たちはあまり自覚していないと思いますが、見えない世界のシステムと時代の要請にそって行なわれています。
そうしないと、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」への障害、つまり人々が友愛精神を身につけていくことへの阻害要因となるからです。
意味は分かりますよね?
宝瓶宮時代の目的である世界的な友愛社会が築かれていくためには、社会体制だけではなく、人々の意識が根本から変わらなければなりません。
一人ひとりが「世界に一つだけの花」といったような個性を発揮すると同時に、単独の存在ではなく、すべての存在がかかわり合いつながっているのだという友愛精神が啓発されていくことが必要です。
人も地球も、すべての存在は案外と深く関係し合い、見えない世界で共鳴しているということを体感すればよいのです。
その意識によって体現化された社会が、友愛世界といっても過言ではありません。
「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が始まった今日、チャネリングやヒーリング、あるいは超能力や霊能力、さらには自己啓発といった手段や方法はともかく、見えない世界による意識の解放や、前世の人たちの念波動の解放が、本人たちが意図するしないはともかく、また気づくか気づかなかはともかく、時代的な星のディレクションによって起きています。

One-Point ◆ 見えない世界との共鳴は、無理やり意識してどうこうする必要はありません。逆に、自然や心や感じる世界に素直になって、なるべく前向きに明るくすれば、時代の流れによってしぜんとかかわり合うようになっています。それが無意識世界の共鳴現象なのです。


「脳科学」も意識のことである

●「脳科学」による能力開発や自己啓発も、結局は意識のお話です。
脳そのものは、たとえていえば「コンピューターとソフト」にすぎません。
どんな優れたソフトがインストールされた高性能コンピューターであっても、それを動かす人間が、何にどう使うか意識しなければ、有用に活用できないのと同じです。
意識次第で脳は活性化したり、活用できるものなので、本質は脳ではなく意識、それも潜在意識との共鳴にあるということです。

日本的霊性の再発見

●ユングの「集合的無意識」を科学性を装って持ち出すまでもなく、古来から日本人の霊性は、無意識世界の存在を感じとってきました。
日本人が持つ自然との調和や共存、見えないものへの畏敬、また「和」の精神もその一つです。
詳しい事の成り行きや事情はともかく、それは見えない世界を無意識のうちにしぜんと感じとり、大事にしてきた日本的霊性の現われです。
そういった自然世界を素直に感じ、自然の妙や、自然世界にある神秘を素直に受け入れる感性を高めていけば、人や自然への共感や共鳴が生まれてきます。

《 意識も対立二元論から共鳴関係論へ 》

最後に、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」に関するヒントを書いておきます。
これまでは、一般的に誰もが認識できる顕在意識によって、物事や社会が動き、事がなされていくと大半は思われていました。
しかし、世界的な友愛社会が築かれていくためには、顕在意識による社会体制だけでは難しいために、大袈裟な表現をすれば意識革命が必要になります。
「レクチャールーム」でお届けしているように、そういった時代の流れは、今後の星のディレクションからもリーディングできることです。
少なくとも21世紀の人類は、友愛社会の基礎づくりのために、まず見えない世界に今後、ますます関心を深めていかざるをえません。
「引き寄せの法則」や「脳科学による自己啓発」、また数々の「成功プログラム」が昨今、話題になっているのも、自分の意識を改革していくことが求められているからにほかなりません。
それは「顕在意識」と「潜在意識」とを「共鳴関係」にもっていくことを意味します。
これまでは、顕在意識は顕在意識、我知らずに潜在意識が感じていることとは固定観念や既存の知識によって、顕在意識で反対のことをやってきました。
顕在意識と潜在意識が二元対立し、それが生活や社会に現実化して対立二元化していたのです。
これからは、顕在意識と潜在意識を仲良く共鳴関係にもっていくことによって、自己啓発をしたり、人々や地球との共鳴や共感がしぜんと培われ、物事や社会が動き、事が成されていく時代です。
戦後の知識偏重教育や、かつての唯物的なマルクス共産主義の影響を受けた社会風潮によって、日本人は本来の精神性や霊性を失い、即物的な顕在意識に流されてきました。
これからは、時代的に潜在意識の解放による共感や共鳴が始まります。
そこに霊性(念波動)を含めてもいいのですが、この動きはスピリチュアリズム(心霊主義)を越えた、より本源的的ともいえる宇宙的な無意識世界の共鳴波動による動きであることを理解しておかなければなりません。

One-Point ◆ 二酸化炭素の放出増大に伴う排出規制やエコロジーブームへの批判や反感が一部にみられます。問題の本質は、そういった即物的かつ経済的な顕在意識世界にあるのではないともいえます。多少は違っていても、人々が地球規模の出来事に関心を持ち、ゴミの分別でも、マイ買物袋でも、マイ箸でも、何か一つでも、今日、行動することによって、私たちが地球意識や共鳴的な潜在意識を持つことが、星のディレクションによって求められています。



【↑上に戻る】

※当ページの内容は著作権法により保護されております。無断使用はご容赦お願い申し上げます。

Copyright(C) 2005-2010 Aquariun Astrology - Seiji Mitoma All rights reserved.