宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 : 2022年 8月 7日アップ
中国が本土から、日本と台湾に向けてミサイルを発射したようです。
アメリカのナンバー3、ナンシー・ペロシ下院議長の訪台と訪日にともなうもので、8月4日に日本のEEZ(排他的経済水域)内にミサイル5発が落下したということです。
過剰に騒いだり恐怖におびえるのは、中国の思うつぼなので、ホラリー・ホロスコープを作成して、どんなものなのか、適当にリーディングをしてみました。
わざわざリーディングしなくても狙いは分かるので、どちらでもいいのですが、想定外の意図や何か特別なヒントがあればと考えたからです。
ありませんでした。
手短にまいりたいと存じます。
下図が、中国が日台に向けてミサイルを発射した時間のホロスコープです。
8月4日午後3時です。
ご丁寧に、中国本土に住む“民間人”が同ミサイル発射と思われる動画をアップしていたり、車載の移動式ミサイルの発射の画像がネットや新聞に掲載されていました。
軍事機密が公表されるとは思えませんので、明らかにプロパガンダ(政治宣伝)の一環です。
One-Point ◆ 結論は出ています。ですが、早計に決めつけず、本当なのかどうかホラリー・ホロスコープからもみてまいりましょう。「ホロスコープごときに何が分かる」とおっしゃるかたもいらっしゃると存じますが、宇宙の根幹法則「基本三数」によるリーディングはちょっと違います。
ミサイル発射の意志や動機を象わすASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)は、射手宮6度で、しかも射手宮の共鳴星木星が下三分(ロウアー・トライン=120度)でした。
安易ながら射手宮を「民族性」とするアメリカを意識して発射されたものに間違いありません。
その木星が、さらに太陽やケレスを下三分=120度とし、ASC=上昇点を交えて大三角(グランド・トライン=120度×3)を形成しているのが、当該ホラリー・ホロスコープのミソです。
木星を含む大三角=120度×3による“大吉座相”などではなく、実際には次のようにリーディングします。
習近平主席の意志ではあっても、本気ではない。
かなり焦っているようです。
One-Point ◆ バイデン大統領との電話会談で、習近平主席が「火遊びをすれば必ず焼け死ぬ」と念押ししたにもかかわらず、ペロシ下院議長が訪台したことは、アメリカが本気であることを示します。結局、打つ手がなくなり、ミサイル発射と台湾包囲の軍事演習で面目を保とうとしているようです。
双子宮生まれ(太陽)の習近平氏は、昨今、トランシットの海王星の上方矩(アッパースクエア=90度)のディレクションを受けており、“見果てぬ大望”を抱く人生期にあります。
“世界覇権”の幻想で、一帯一路構想やAIIB(アジアインフラ開発銀行)などによりますが、最終的には海王星の“まだ見ぬ夢”には現実が伴なわないのが相場です。
上掲の中国ミサイル発射のホラリー・ホロスコープは、その海王星が深層心理など無意識世界を象わすIC(Immn Coeli:イムン・コエリ=北中点) にジャストの合(コンジャクション=0度)をとっています。
「ミサイルを打てば何とかなる」と幻想を抱かれているのか、まだ夢の続きを見られておられるようです。
もっとも、海王星には金星が下三分=120度で、金星とMC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)を底辺に、土星を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60)が形成されています。
結果的には否応なく夢から覚めて、現実をご認識されていくことがリーディングできます。
One-Point ◆ 現在、海王星は逆行中です。今年12月4日に順行に戻ったあと、来年2023年3月に魚宮25度を越えて正式に牡羊宮の影響圏に入っていきます。習近平主席のみではなく、全体的にも夢から覚めて、現実をご認識される歴史的な時代転換のはじまりを迎えます。
一方、DES(Desendant:ディセンダント=下降点)は双子宮で、MC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)は乙女宮です。
双子宮も乙女宮も、いずれも「水星」を共鳴星とします。
水星は乙女宮ジャスト0度に位置しており、第9ハウス(室)にあります。
MC=南中点は、冥王星を下三分=120度とし、火星を上三分(アッパー・トライン=120度)として、激しい怒りの対外的な表現が、今回のミサイル発射であったことを象わしています。
台湾を囲むように行なわれている軍事演習も同様でしょう。
それはそれとして、このアストロロジカル・ポイントの配置は、ミサイルの軍事技術がなかなかのハイレベルにあることを示しています。
※毎日新聞(ネット)より引用。
台湾のすぐそば、日本のEEZ内ギリギリに着弾したミサイルは、狙いどおりの緻密さで計算されたとおり沖縄から80km離れた目標ポイントを確実にとらえたようです。
One-Point ◆ ウクライナを侵攻しているロシアのミサイルよりも精度は高いかもしれません。日本のイプシロン・ロケットもそうですが、小惑星探査機「はやぶさ」の技術は世界を驚かせました。ですが大国ロシアのものは、老朽化というか、ボロボロなのかもしれません。
星の動きからいえば、上述のように火星と冥王星が三分=120度をとりはじめていますので、核関連で気を抜くことはできません。
しばらく、注視しておく必要はあるでしょう。
ただし、火星は土星と矩(スクエア=90度)で、冥王星は土星を共鳴星とする山羊宮に位置していますので、それなりの抑制は効いています。
その一方で、木星を含む大三角=120度×3によって今回のミサイル発射が行なわれたことを示すのが上掲のホロスコープです。
事件や事故などのホラリー・ホロスコープでは、よく出くわす木星の巡り合わせです。
木星を“大吉星”、土星を“大凶星”と解釈すること自体が間違いであることがよく分かります。
ペロシ訪台によってメンツが潰された怒りのミサイル発射後、台湾を囲むように6か所で行われている4日間にわたる中国の軍事演習は、7日午後1時までの予定です。
その後の動きが、次の情勢を見極めるステップになるでしょう。
One-Point ◆ ホラリー・ホロスコープは実際の出来事をリーディングするものなので、単純な吉凶解釈は通用しません。ネイタル・ホロスコープ(出生天球図)も同様です。マスコミは不安幻想をあおるのが商売ですが、夢や幻想の双魚宮時代はリバイバルも末期なので、そろそろ終わりです。
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