宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
●第1稿 : 2016年 6月 8日
参議院選挙は、俗にいう政権選択選挙ではないために、当サイトでは通常、選挙の「結果予測」を掲載することはありません。
前もって参考にリーディングしておくことはあっても、重要なものでないかぎり、あえて掲載はせず、結果の復習にとどめる程度です。
ですが、今回は、いくつか新たな「ソース」が加わったことがあって、面白いので「興味半分」の結果予測をアップすることにしました。
選挙結果を、「ホロスコープ」から前もって占断して公表をしないまま、あとから、あれこれ「やはり、そうだ」とか、「こういう星だったから」と書くのはだれでもできます。
あとからなら何とでもいえるのです。
「選挙は水もの」といわれるように、どういう結果になるのかは、わからないものですが、「結果予測」と大きく異なったさいの分析記事は、後日に残しておくとして、まずは「選挙結果」の予測をリーディングして掲載しておきます。
「参議院選挙」は、来月7月10日に行なわれます。
今回は、新たな「ソース」が2つ加わっての未知要因がある選挙です。
新たな「ソース」とは、次の2点です。
1、今回から選挙年齢が18歳に引き下げられたこと。
2、「民進党」として初の全国規模の選挙であること。
細かな差異はほかにもありますが、大きくは2点で、これらは「選挙結果」のリーディングに影響をもたらします。
「公職選挙法等の一部を改正する法律」が、10日後の今年(平成28年)6月19日に施行されます。
これによって、満18歳以上の国民が投票できるようになりますが、そのもとで行なわれる最初の全国規模の選挙が、今回、7月10日投開票の「第24回参議院議員通常選挙」です。
これがどのように実際の「選挙結果」のみならず、ホロスコープによる「結果予測」のリーディングに影響を与えるのか、それとも影響しないのか。
その判定は、最終的には「選挙結果」をみて、どのようにリーディングすればよかったのかを分析するしかありません。
また、今年3月14日に「民主党」と「維新の党」(「会」ではない)が合流して、「民進党」が誕生しました。
この合流によって「民進党」は、どのような政策を国民に示すのか。
民主党時代と変わるのか、それとも変わらないのか、それによっても結果予測のリーディングも異なってきます。
なぜなら、該当する「星」(占星要素)が異なってくるためです。
そういうこともありまして、大きな不確定要素があるのですが、それゆえ逆に、あえて「結果予測」のリーディングを掲載してみようと思いました。
One-Point ◆ 本来、参議院議員を選ぶ選挙に「政党」は関係ないのです。ところが実際には、参議院の議決においても「党議拘束」がかかりますので、やはり「民進党」が今回、どのような方針を打ち出すのかは結果予測のリーディングに大きくかかわります。
下に掲載したのは、7月10日投開票の参院選のホロスコープです。
時間は、投票が締め切られる午後8時で作成しています。
One-Point ◆ 投票開始は午前7時。最近は、期日前投票が増えてきていますので、それらも一応は参考にすべきなのですが、面倒なので省略します。また、厳密には朝7時〜夜8時までの投票時間内の星の動きを参考にすべきでしょうが、これまた「結果」は投票締切の時点で定まりますので、午後8時のホロスコープにしています。
上記のホロスコープからいえることは、今回、新たに投票権をえる18歳以上〜20未満の若者の「投票行動」は、真っ二つにわかれます。
積極果敢に投票に行き、選挙に関与する若者と、結局は政治に無関心で、当日は自分の好きなことを行なう若者との両極端にわかれることが、ホロスコープには案外とハッキリと象われています。
では、それらの若者が、どの政党の「誰」を支持し投票するのか、その投票先がポイントです。
ですが、それをみるには、各政党の主張や政策、すなわち選挙におけるスタンスを見極めなければなりません。
でないと、どの星や占星要素が各政党にあてはまり、どうリーディングすればよいのかを定められないためです。
「共産党」の場合、正しいか間違っているかは別にして、ほぼ一貫した政策やスタンスをとっていますのでむずかしくはありません。
ところが、最近は、「自公」(自由民主党、公明党)のスタンスや、合流して誕生したばかりの「民進党」がどんな政策をかかげてくるのか、それが選挙結果を左右する最大のポイントながら、一定ではありません。
「結果予測」も、そのスタンスによって180度ほど変わることがあります。
かつて、「戦後55年体制」のもとでの選挙は、自民党が「保守」で、社会党と共産党が「改革」と決まっていました。
それを、そのまま星や占星要素にあてはめて、リーディングを行なえばよかったのです。
ところが、1989年の宝瓶宮時代に入ってのち、1993年の「55年体制」の崩壊後はもちろん、とくに昨今の第1次安倍内閣(2006年)以降の約10年間ほどの選挙は、そのときどきで「与党」と「野党」のスタンスが変わることが起きています。
ほかのページでも書きましたが、第1次安倍政権は、2006年の「組織運営の変革」のディレクションのはじまりとともに誕生しました。
安倍氏がかかげた「美しい国へ-戦後レジームからの脱却」という政策以来、すくなくとも安倍自民党は「改革」を標榜する政党になったのです。
小泉純一郎元首相の「自民党をぶっ壊す」にとどまらず、一歩進んで「保守」からの大転換です。
その改革は、2011年の年末からはじまった「組織運営変革の深化」のディレクションとともに、再登板した第2次安倍内閣(発足は2012年〜)がかかげた「アベノミクス」や日本復権となる「地球儀外交」によって、より現実化していきます。
一方、それまでは、当時の「民主党」も「改革」を旗印にしていて、そのときどきの選挙の争点によって、自公や旧民主党をはじめとした与野党の立場は、微妙に変わっていたのです。
当然、それは選挙結果を予測するリーディングにも大きく影響し、各政党に該当する星(占星要素)は一定ではありませんでした。
では、今回、新たに誕生し、はじめて全国的な選挙にのぞむ「民進党」は、どのような政策やスタンスをとるのでしょうか。
それによって、民進党を象わす星(占星要素)が変わります。
One-Point ◆ それをハッキリとさせなければ、ホロスコープから選挙結果の予測はできません。民進党になって、はじめての全国選挙なので、コロコロ変わってきた旧民主党と、居場所が定まらない旧維新の党が合流した「民進党」が、どのような方針を打ち出すのか、みえてこなければリーディングができないのです。
●宝瓶宮時代が正式にはじまって、その社会体制を構築していくまでの期間が「イン・ジ・アクエリアス」です。
たとえていえば、一般道から高速道路の本線に入るまでの「ランプウェイ」を走行するような時期です。
この時期の第1段階を3期にわけて、第1期は、宝瓶宮時代が正式にはじまった1989年(平成元年)から約24年間で、いわゆる「パクス・アメリカーナ」ともいえるアメリカ1国による「自由」の時代です。
その後、2013年からの24年間は、第2期になります。
なので今年2016年は、第2期の4年めです。
第2期というのは、アメリカ1国の時代から、各国の乱立の時代です。
宝瓶宮時代は、「自由」「個性」「友愛精神」(和、絆)の時代です。
そのため、個人に「個性」があるように、国家にも「国の個性」ともいうべき独自の「国体」があります。
第2期は、各国が、それぞれに自らの「国体」を主張していく期間です。
それを経て、第3期になるにおよんで、世界的な「友愛精神」(和、絆)が模索されていく時代になります。
「数理法則」から時代の流れをリーディングしていくと、「イン・ジ・アクエリアス」の第1段階、現在の第2期は、そのような展開のときになります。
つい先日、6月5日、思わぬニュースが飛び込んできました。
次のようなタイトルです。
民進・枝野幸男幹事長「安倍自民党は保守じゃない! 私たちこそが保守だ!」
※参照記事 ↓ 消されることがあります。
http://www.sankei.com/politics/news/160605/plt1606050021-n1.html
マジか!?
ぶっ飛びそうです。
これが本当で実際にもそのようなスタンスで選挙を取り仕切るなら、ついに「保革逆転」です。
記事のなかには、枝野幹事長が演説した内容の紹介として「相手は、利害関係や人間関係や情で票を集めます。そして、憲法改悪という争点隠しに走っています」と書かれていました。
直接、記事に書かれていたわけではありませんが、どうやら自分たちは「護憲」なので「保守」だと言っているようです。
民進党になっても「時代錯誤」はとまりません。
そうなら、しかたありません。
民進党は護憲政党で「保守」であるというスタンスで、今回の参議院選挙の結果予測をするしかありません。
あとで「ウソだピョーン」はなしですよ。
リーディング結果が変わってしまいます。
たしかに安倍政権は、昨今の国際情勢の大きな変化に即応するため、矢継ぎばやに重要な「特定秘密保護法」の整備や、防衛装備庁の発足を決めた「防衛省設置法等の一部を改正する法律」、また集団的自衛権を容認する「平和安全法制」の整備をはじめ、民主党政権時代に合意した「消費税10%増税」の先送りなど、次々に改革を進めています。
なので、「改革」で間違いありません。
それは、「イン・ジ・アクエリアス」の第2期に突入した2013年に、オバマ大統領がシリアをめぐる「迷走」と、続く「迷言」によって、ソ連崩壊後の「パクス・アメリカーナ」ともいえる座を自ら降りたことに起因します。
結果、ロシアや中国、また過激テロ集団のIS(俗称:イスラム国)などがこれ幸いと台頭し、日本を守るための「改革」がことさら必要とされているためです。
One-Point ◆ 星のディレクションによる昨今の約3年間は、官僚や省庁が一からの出直しが求められていく「再建計画」や「基盤整備」のディレクションの時期です。それは近未来予測の「2015年の運勢と再建計画」や「2016年の運勢と基盤整備」にも書いたとおりで、来年「2017年の運勢と新時代」へと続くことになります。
以上のことから、参議院選挙2016の結果予測は次のとおりです。
状況が選挙期間中に大きく変わらなければ、暫定的な概要ながら、次のような選挙結果になります。
1、国民は「改革」を支持。
2、「保守」は事実誤認し、読みが外れる。
3、若者の半数は「安倍」に共感するが、投票しない人も半数いる。
おおまかながら以上です。
結果的に、いまさらながら「保守」を標榜する「民進党」は、本来、日本での共産主義革命を標榜する「共産党」などと選挙協力を試みても、表向きはともかく、実際にはうまくいかず「孤立」することになりそうです。
「政党」としてリーディングした結果、そういうことです。
本来の参議院選挙は、立候補者「個人」をリーディングすべきなのですが、それが可能な実状に現実はないために、政党を中心にリーディングをするしかなく、それによると上述のような「結果予測」になりました。
国民や若者の一部は、「自公政権」にどこか危惧をいだきながらも、野党「民進党」が保守路線をとることによって(国民から)孤立していくために、否応なく与党の「自公」(自由民主党、公明党)に票を投じることになります。
7月10日、投票締め切りの午後8時のホロスコープからは、そういう「選挙結果」が予測できます。
さらにいえば、投票締め切り間際の時間帯は、投票行動がにぶりますが、投票行動が集中するであろう夕方の買い物前までや、夕食の準備前までの時間帯は、かなり強力な「改革支持」の星の配置になっています。
One-Point ◆ 繰り返しますが、「当たる・当たらない」の占いや、単なる「当てもの」のリーディングをするつもりはありません。あくまでも実学としてのホロスコープ・リーディングを行なうことが目的です。選挙権が「満18歳以上」に引き下げられたこと、そして野党の一部が合流して「民進党」となったこと、この2点を占星学の理論から、前もってどのような「ホロスコープの解釈」をすべきか、あらかじめリーディングをして公開し、手前勝手ながら検証するものです。
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