宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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少し堅いのですが、郵政解散の政局をめぐる占星学のお話です。
国民の関心が高かった2005年衆議院議員総選挙は、自民が圧勝しました。
このとき星はどう動き、何を伝えていたのでしょうか?
宝瓶宮占星学で読み解くとき、「郵政改革」は時代の流れでほぼ決まっていました。 別サイトで「今週の運勢」を2005年4月から2007年3月まで連載してたので、そのときも書いたのですが、星の動きは、恐ろしいくらいに政局の行方を示していたのです。
●第1稿 : 2006年01月27日アップ
●改訂稿 : 2007年04月16日アップ
星の動きを書く前に、「小泉改革の本丸」と位置付けられた「郵政改革=郵政民営化関連法案」の動きを、簡単におさらいしておきましょう。
7月5日 衆議院本会議採決において6票差で「可決」
8月8日 参議院本会議採決で逆転、17票差で「否決」
8月8日 同日衆議院が解散
8月30日 衆議院議院総選挙の公示
9月11日 投票=自民圧勝
10月11日 衆議院本会議採決、14日参議院本会議採決にて相次いで「可決」
(日付はいずれも2005年)
今もそうですが、ずっと1週間ごとにホロスコープを作成しています。
大きな時代の方向は「宝瓶宮時代と占星学」や「近未来予測=基礎編」で見定めていますので、その文脈の流れ中で1週間の変化を読みとります。
2005年当時、「なぜ反対するの? 議員なら大局を見据えて賛成すべきでしょ…」という思いを、星の動きから抱いていました。
One-Point ◆ 国民の関心が高い選挙日の当日、「どうなるかねぇ」という周囲のつぶやきに、「自民は、大敗か大勝!」という言葉をぐっと胸に飲み込んで投票に行ったのを覚えています。星の動きからは、大敗か大勝のどちらかしかなかったからです。
双魚宮時代の西洋占星術の「占い」とは違って、宝瓶宮占星学では「実学」を目指しています。
「時代の流れ」というのは、大きく現実世界に影響を与えています。
現実の経営も同じです。「時代の流れ」に逆らって商売しても、かなり難しいのです。
ここ10数年、星が教える大きな時代のキーワードは、「既成権力の崩壊」です。
そう言われれば、この10数年間、数々の権力者や頂点に君臨してきた組織・団体が、その地位を失っていっていることにお気付きでしょう。
自民党も同じです。もし、自民党が旧態依然のままであれば、野党に転落していたはずです。
しかし、幸か不幸か、5年前に小泉純一郎議員は「自民党をぶっ壊す!」と言って自民党総裁に当選しました。そのため新生自民は、与党のまま生き残れた、と星からは判断できます。
One-Point ◆ 今年2006年からは、大きな時代の動きは、次のキーワードに移っていきます。しかし、まだ先の「既成権力の崩壊」という星の象意は残りますので、しばらくは続きます。いくつかの組織・団体や人物の心当たりがある人もいるのではないでしょうか?
さて、「郵政三事業」も既成権力の代表であることに、お気付きでしょうか。
そのため「既成権力の崩壊」が訪れているこの期間、頂点に君臨してきた郵便局など三事業は、自ら変わるか、その地位を失う方向にいかざるをえない、と判断できたのです。
おりしも、小泉首相は「郵政改革」をぶち上げました。
2005年7月、郵政・郵便局を象徴する星は、「激変の星」と関係する位置に入ります。
→このとき、衆議院本会議採決において6票差で「可決」されました。
その後、星は改革を逃れるように逆行し、「激変の星」と関係する位置を離れます。
→このとき、参議院本会議採決で逆転、17票差で「否決」されてしまいます。
小泉首相は、直ちに衆議院を解散。
星はやがて順行に戻り、公示日の8月30日には、再び「激変の星」と関係する位置に戻ります。
→まさに、「刺客」だ、なんだかんだと、郵政選挙をめぐる機運は最高潮でした。
選挙期間中、星は猛スピードで「激変の星」と関係する位置を離れていきます。
「郵政改革」危うし、と思われたそのとき…。
One-Point ◆ そうなんです。「投票日を9月4日にすればよかった」という声が、このころ自民党議員の間から聞こえてきました。ピンポ〜ンです。そうすれば郵政・郵便局を象徴する星は、ちょうど「激変の星」と関係する位置にあったので、自民の勝利は確実だったでしょう。
選挙公示期間中、猛スピードで「激変の星」と関係する位置から離れていく郵政・郵便局を象徴する星…。
投票日の9月11日には、まったく関係のない位置まで遠ざかってしまいました。
「郵政民営化」は、頓挫(とんざ)するのかという、そのときでした。
ところが……!
皮肉にも選挙日、当日は、なんと「改革」を意味するもう一つの星と、関係する位置に入ってしまったのです。
「激変の星」ではありませんでしたが、「改革の星」の影響を受けたのです。
これらの星の動きを総合して当日、「自民は、大敗か大勝!」とリーディングしたのです。
結果は、過半数を大きく超える300議席に迫る大勝。
過去の自民の大勝ではありません、新しい自民が大勝したのです。
そのため、別サイトで連載中だった「今週の運勢」には、「厳密に言えば、旧自民大敗、新自民大勝です。」と書いておきました。
One-Point ◆ 最終的には、星が意図する方向に時代は動いていきます。しかし、途中は人間の判断に委ねられています。ですから、星の象意どおりの結果がいつも出るとはかぎりません。「当たる・当たらない」は、宝瓶宮占星学では重要視していません。それは「占い」の範疇(はんちゅう)だからです。
●「偉大なるイエスマン」こと、武部大幹事長は、昭和16年5月1日生まれで、生日だけを見れば、郵政法案に反対した綿貫氏(昭和2年4月30日生)と、同じ牡牛宮の10度前後です。
しかし、大幹事長は小泉改革の流れにそった方向で、数々の強気の発言を行いました。この違いがどこからくるのか、ちゃんと理由がありますので調べてみても面白いでしょう。
最後に、造反組と言われた諸先生方を動かした星の影響を書いておきましょう。
郵政改革に反対票を投じた代表格の綿貫氏(牡牛宮)、平沼氏(獅子宮)、亀井氏(蠍宮)らご三方は、信念を持った頑固な不動宮(の10度前後)の生まれです。
この先生方には「幻想」をもたらす星(同じく10度前後にあった)が、深く関係する位置にありました。
そのため「幻想」、すなわち「読み違えた」ということです。
亀井氏が終始、「絶対に解散はない」と言っていたのも、政治的な信念もあるのでしょうが、この幻想の星の影響が大きいようです。
もう一人の造反組・野田聖子氏は、どうでしょう。
この時期、野田氏には、激変と変化を意味する先の星々が関与していました。
「ちなみに野田聖子氏(乙女宮)は今、分裂と離反の時ですが、新しい連帯と協調はすぐに結ばれる星回りです。孤立を避け妥協が必要です。」と、当時の「今週の運勢」に書いたものです。
※2006年3月7日付記:世間を騒がせた「偽メール問題」で民主党の永田議員が同じ誤りをおかしました。メールに「幻想」を抱き「読み違えた」のです。
これは、永田議員の出生時の月(牡牛宮)が、「幻想」をもたらす星とこの時、関係する位置にありました。
さらに、出生時の太陽(乙女宮)は野田聖子議員と同じで、民主党からの「分裂と離反」を生んだのです。
One-Point ◆ ともかく、「郵政改革法案」をめぐる政局は、当時、星の動きという脚本にそった一連のドラマを見るようでした。これは、「郵政改革」が天の意志(時代の流れ)であったことを教えているように思います。
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