宝瓶宮占星学 ― 宝瓶宮時代の新しいアストロロジー ―
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●第1稿 : 2023年11月12日アップ
ずいぶん前、初学の頃のお話です。
西洋占星術を学びはじめの頃、当時の新聞や雑誌また朝のテレビなどで「星占い」を見て思いました。
「ホントに当たっているの?」
毎日の「星占い」の掲載内容が信じられず、その反面、自分の知らない解釈のノウハウを持っているのかもしれないとも考えました。
結局、根拠は今も不明ですが、それゆえ、逆にホロスコープはなぜそのような象意を持つのか宇宙的な論拠を見出すことができました。
お話は遡ります。
学生の頃、この世はどのようになっているのか、この世界の理(ことわり)に興味を持ち、“常識”とされていることに誤りも多いことに気づきました。
自分で答えを見出さなければ納得できないタイプだったのです。
その反面、占星術を学びはじめた当初、未知の世界を信じて受け入れたのですが、学ぶほどに混迷している象意解釈を目のあたりにして、「なぜ、そのような象意になるのか」と疑問を持ちはじめました。
当時は調べても分かりませんでした。
その後、占星術に挫折してのち、ヒョンなことからネットの関係上、ホロスコープの道理を見出す必要に迫られたことで、理由を見出すことができたのです。
古くシンプルな内容ですが、勝手に古典的名著と思っている『占星学の見方』(ルル・ラブア)などから、ホロスコープは相応に“当たる”ことがあると感じていたためです。
One-Point ◆ 古今の著名な占星師や占星術研究家の書籍をいくら読んでも、「占いありき」からはじまっていて、なぜ空の星と地上の人間との間に因果関係があるのか、納得のいく解答は見つけられませんでした。
●自分はどんな人間なのだろう? と東西の哲学思想書や占い書を漁りました。
当時は、西洋占星術がいちばん自分のことを言い当てていたため、興味を持ち学びはじめました。
ところが、次第に“スピリチュアル占星術”といえる何でもありの解釈が増えてきたのです。
直感的に「これはアカン!」と思って挫折しました。
今なら理由はアストロロジカルにハッキリと分かります。
海王星の象意波動ではじまった“ホロスコープ占い”の現代占星術です。
さらに“スピリチュアル”といった海王星の象意を伴なえば、“ともだちの輪っ”とはいえますが、屋上屋を重ねる状態をもたらし、“地”に足が着かなくなります。
もう一つの重要な理由は、“占星術”をはぐくんだ双魚宮時代はまもなく終わるためです。
ホロスコープが発祥した2,000年以上昔、古代ギリシャの「古典アストロロジー」は、医術医療などにも活用されたオールアラウンドの学術でした。
それゆえ「アストロロジー」(学)と称されました。
「なぜそのような気質や体質になるのか」、今日ではすでに否定されていますが、当時は“熱冷乾湿/火地風水”の世界観による「古典理論」があって、“学問的”に解釈されていたからです。
しかしながら、16世紀以降、近代科学の発展によって「四大元素説」は“疑似科学”(迷信)とされます。
さらに、19世紀後半に1846年の「海王星」の発見に伴なう心霊ブーム(近代スピリチュアリズム)とともに、古典理論を捨てた主観による“当たる/当たらない”の占いとして誕生したのが“ホロスコープ占い”こと「現代占星術」です。
現代占星術の父とされるアラン・レオ(1860-1917)は、古典アストロロジーにあった世界観や理論を捨てたものの、その象意解釈のみ一部を流用して占いとしたのです。
彼が自称する「エソテリック占星術」(秘境占星術)こそが、現代占星術の根っこです。
世界観や宇宙観を伴なった「アストロロジー」ではなく、根拠なき「デヴィネーション」(占い)というのが真相です。
にもかかわらず、日本で「占星術」と入力すると、「アストロロジー」と訳され、海王星の古い象意“事実誤認”や“誤解”に気づかずに支配されたまま今日の“混迷”がもたらされています。
One-Point ◆ 経緯は、近代科学の発展によって廃業に追い込まれた「古典アストロロジー」を“居抜き物件”よろしく換骨堕胎し、その軒下に“占います”と看板を掲げたのが現代占星術です。海王星の象意“欺瞞”です。
●「中国四千年の歴史」という“ウソ”(誇大広告)と同じです。
支那(中国)大陸は、いろんな民族の国家の歴史で、実際の歴史は長くても「江戸時代」ほど以上、続いたことがありません。
現在の「中華人民共和国」にしても、1949年に建国されて、74年ほどの歴史なのです。
“ホロスコープ占い”こと現代占星術も類似です。
19世紀後半に秘境占星術としてはじまって以降、長くても150年ほどの歴史です。
かつて学んだ西洋占星術の本には、古代メソポタミア以来、約四千年の歴史を持つと謳われ、科学ですとも述べられていました。
初学の頃は、何も知りませんでしたので「おお、そうなのか!」と信じていました。
海王星の象意“事実誤認”や“勘違い”です。
「なぜ、そのような象意になるのか」を過去にさかのぼり調べていたら、完全にウソだと分かりました。
以前、TV-CMでどこかの宗教団体が「中国四千年の歴史」と持ち上げていたことを思い出しました。
いずれも似て非なる“ウソ”です。
もし、初学の当時のまま、何でもありの“スピリチュアル占星術”を受け入れて“ホロスコープ信仰”を続けていたら…。
宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」こと通称:宝瓶宮占星学は生まれていません。
幸い“挫折”して、「なぜそのような象意になるのか」疑問を持ち、自分で解明せざるをえなくなったことがケガの巧妙となりました。
地上の1点からみた宇宙天体との位置関係を、忠実に写しとったホロスコープなので、人間が創った神話や星座などに根拠はなく、宇宙そのものに理由があると考えて、幸運にも宝瓶宮時代の到来による宇宙波動の変化によって、根幹法則「基本三数」を見出すことができました。
「基本三数」3(4)数は、最小個体数6(7)数に発展し、宇宙森羅の最小象徴数=12(13)数の「数理法則」として展開されています。
「3・6・9」は法則で、現実的には「3/6/12」で展開されています。
「基本三数」の3数展開が12数理なので、理論的には9数で「3・6・9」ですが、現実的には12数によって象わされるゆえ、「ホロスコープ」は宇宙森羅を象徴する「12数」によって構成されているという事実があります。
One-Point ◆ 宇宙この世界は、「基本三数」を根幹法則としてはじまり成り立っています。そのためホロスコープも「基本三数」による象意構造をもっており、人知れず地上との共鳴関係を象わしています。
先日、定期検診で訪れた病院の待合室で、見なくなったテレビの朝のワイドショーか何かで「今日の星占い」が映し出されていました。
それで思い出したのです。
当サイトの隔週の「今週の運勢」でさえ、無謀を承知で20年近く続けているのですが、「今日の運勢」は正直ムリです。
断りました。
東京にいたころ、知り合いからとあるローカル新聞に「毎日の運勢占いを書いてくれ」と頼まれたことがありますが、毎日の運勢はさすがに無謀を通り越して“ウソ”にしかならないと思ったからです。
返事を渋っていたら、「ウソでもいいから」と言われました(笑)。
One-Point ◆ それはできないので、知り合いの頼みながら結局、その話はなくなりました。今でも毎日の運勢はムリだと考えます。日々大きく動くのは「月」のみですし、サビアンにしても「天文暦」が異なれば1度くらいすぐに変わるためです。
結局、19世紀後半以降の「星占い」や“ホロスコープ占い”は理論的な根拠を持ちません。
上述いたしましたように、疑似科学(迷信)となった「古典理論」による先鋭的な解釈を、“当たる/当たらない”のみで流用してはじまった主観的な解釈だからです。
占星術師は、過去の象意解釈をベースに、自身の経験や主観をもとに象意解釈を繰り返すしかなく、それは今日も同じように行ったり来たりしながら続いています。
お遊びや娯楽として愉しむぶんにはいいですし、それも人類の営みの一つとしては必要なので、否定するつもりはありません。
ただし、ご本人が現実的に実用化したいのであれば、少々、お考えいただきたく存じます。
“占星術”ではなくアストロロジカルに申し上げますと、“まだ見ぬ理想”や“事実誤認”また“勘違い”や“誤解”さらには“欺瞞”を、運勢的に繰り返すしかないためです。
また、時代的に見ましても「双魚宮時代の終末」の現在、“オワコン”ともなりかねないためです。
One-Point ◆ もっとも、現代占星術関係者の中に「宝瓶宮時代のアストロロジー」の解釈理論となる「基本三数」を学ばれる方が増えてきているのも事実です。その方ご自身の個性や才能また感性による自由な解釈が加わって“新たな占星術”が生まれていけば、それはそれで“御の字”です。
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