宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 2024年 8月12日 アップ。
“分水嶺”のピークとともに「激動の変化」の時代の幕開けです。
宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」と水瓶宮をトランシットする「冥王星」の三分(トライン=120度)による「激動の変化」のディレクションをご紹介いたします。
今年2024年7月から4〜5年間ほど続きます。
分かると分かるまいと、気づくと気づかまいと、過去の社会通念が通じにくくなる社会変化が、地下のマグマが突如として地表に噴出するかのように起き、社会を一変させかねないディレクションです。
ま、歴史の大河ですので、ゆるやかな流れがベースで、変化は瞬間的です。
まずは原点に立ち帰って「ディレクション」のご説明をさせていただきます。
古代ギリシャ時代に発祥した「古典アストロロジー」で、“ディレクション”といえば単に星の順行を表わしました。
逆行は“レトログラデーション”で、“レトログラデ”と略されることもあります。
ホロスコープでの略号は「R」です。
お考えいただきたいのは、星は“順行”が基本で運勢変化をはじめとした象意をもたらしていることです。
その意味は、「宝瓶星学」でいう「ディレクション」(運勢変化、時代変化)そのものであって、天体学上の単なる順行(運行)とは意味が異なります。
「古典アストロロジー」のディレクションを、天体学に限定して順行のことだと“勘違い”しやすいのが、今日、“ホロスコープ占い”に走った現代占星術です。
One-Point ◆ 通称:宝瓶宮占星学では、かつて「星のディレクション」と称していました。ですが、星が単独でディレクションをもたらすと“誤解”されることがあり、昨今では「運勢ディレクション」(未来ディレクション)と改めさせていただいています。
ご存じのように、“ホロスコープ占い”の現代占星術に、「未来予測」なるものがあります。
1年1度法などの「プログレス法」と、実際の星の動きによる「トランシット法」です。
前者は、古代中国で星による占術が禁止されたこともあって、暦を用いた東洋式占術のアレンジです。
以前、そのように指摘したら、西洋占星術の関係者からお叱りを受けたことがあります。
プログレス法の“信者”がいらっしゃるようです。
現代占星術は“占い”なのでお好きに用いてかまいません。
ですが「宝瓶星学」はアストロロジーなので、宇宙の実星に基づいてディレクション・リーディングを行ないます。
ただし、“ホロスコープ占い”のトランシット法での人為解釈による「未来予測」と、「宝瓶星学」のディレクション・リーディングは根本的に異なります。
人為ではなく、「基本三数」に伴なう“宇宙波動エネルギー”を視野に「宝瓶星学」のディレクション・リーディングは客観的な解釈をいたします。
One-Point ◆ 占星師の“経験”による主観解釈の「未来予測」はありえません。将来を予測するのに、過去の出来事を参考にした経験による解釈は限界がありません? 「宝瓶星学」は「宇宙創成プロセス」からみたディレクション・リーディングです。
●“宇宙波動エネルギー”の変化が現実社会に反映されるには、タイムラグが生じます。
個人的には、ご本人次第で簡単に変わることができますが、組織また社会現実にディレクションが反映されるには、一朝一夕にはいかないためです。
感性が豊かで柔軟な若者はともかく、双魚宮時代の社会通念に妄信的固定観念を持っている古い人間ほどそうです。
社会的な権威や権力を保持していることもあって、現実社会が変わるには、分野によって異なりますが、世代交代ほどの年数が必要なケースがあります。
ですが、「天王星と冥王星の三分=120度」のディレクションは、想定外にオセロのように、一気に変わる可能性も秘めています。
予断を許さない時代変化のディレクションだからです。
本題の「天王星と冥王星の三分=120度のディレクション」について申し述べさせていただきます。
アストロロジカル・エイジによる今年2024年の“分水嶺”のピークが大前提です。
約2,000年間続いた「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)から「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)へパラダイム・シフトの土壇場が“分水嶺”のピークです。
双魚宮時代の末期は「海王星」が共鳴星(占星術では“支配星”)で、宝瓶宮時代の共鳴星は「天王星」です。
双魚宮時代の初期は「木星」が“支配星”で、その象意によって営まれ発展してきた双魚宮時代ですが、19世紀後半以降は「海王星」が“支配星”に変わり、数多の“事実誤認”や“勘違い”が社会的にももたらされている双魚宮時代の末期です。
プラトン月(グレート・マンス)ことアストロロジカル・エイジは、「巨蟹宮時代」→「双児宮時代」→「金牛宮時代」→「白羊宮時代」→「双魚宮時代」→「宝瓶宮時代」…と約2,160年(計算値)のスパンをもって、通常のサイン(宮)とは逆順に変遷していきます。
人類歴史は、これらのサイン(宮)の象意をベースに発展してきており、その事実を知ると驚くでしょう。
One-Point ◆ 過去はともかく、双魚宮時代の末期から宝瓶宮時代へ“分水嶺”のピークにある今日です。では、両時代の共鳴星「海王星」や「天王星」は、現在、どのような状態にあるのでしょうか。
●天王星と冥王星が合(コンジャクション=0度)をとったのは、最寄りでは1960年代、乙女宮でした。
当時に生まれた人々が社会に出たとき、戦前戦後の価値観とは大きく異なるために“新人類”と称され、今や活動盛りのほぼ50代です。
おおむね過去にとらわれない高いスキルをお持ちになり、今後の宝瓶宮時代にご活躍される方々です。
それ以前では、冥王星が発見される10年ほど前になりますが、1920〜1921年をピークに、蟹宮の冥王星に魚宮の天王星が上三分=120度をとっていました。
第一次世界大戦が終わった年から逐次三分=120度をとりはじめ、ピークの2〜3年後の1923年9月1日、今から100年ほど前に激動の「関東大震災」が起きています。
天王星が順行に戻る“留”(stay)で、冥王星が逆行に転じる同じく“留”(stay)の瞬間でした。
1度差の三分=120度で“セカンド・ピーク”のときです。
「海王星」は現在、自らの共鳴サイン(宮)の魚宮29度を逆行中です。
今年12月に27度で順行に戻り、来年2025年4月に「春分点」を超えて、いったん牡羊宮に入宮します。
その後、8月に逆行に転じたあと、順行にもどると、翌2026年の1月に正式に牡羊宮に入宮し「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションを正式にもたらします。
と同時に、約16年間に及んだ「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが終わり、そのまま2,000年以上続いた双魚宮時代が完全終了していきます。
一方、牡牛宮をトランシットし、新型コロナなど“日常生活の変化”のディレクションをもたらし、現在、牡牛宮27度を運行中の「天王星」は、水瓶宮0度Rの冥王星の上三分(アッパー・トライン=120度)を受けはじめました。
表題の「天王星と冥王星の三分=120度」のディレクションのスタートです。
4〜5年間ほど続いてさらなる宝瓶宮時代へと「激動の変化」をもたらします。
単なる「天王星」と「冥王星」の三分=120度ではないためです。
現在、「冥王星」は、ほぼ2022年から「深層の精神意識の変革」のデレクションを宝瓶宮時代を生き抜くためにもたらしています。
そのうえ、今年2024年6月26日に天王星に上三分=120度をとりはじめた水瓶宮1度R以降、7月18日からは0度Rすなわち水瓶宮のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)上に位置します。
こんなのこの時期に偶然で起こりえます?
One-Point ◆ 占星術に詳しい方ならお気づきでしょう。最も大きな変化を象わすプラネット(星)が「天王星」と「冥王星」です。両星が三分=120度ゆえに宝瓶宮時代を進める変化が、確実にうながされていきます。深淵な象意はともかくまずは上述をご認識ください。
●「今週の運勢」で書いたとおり、天王星と冥王星の三分=120度はトップや権力者の交代をも象わします。
そのことと「激動の変化」のディレクションは矛盾するものではありません。
国家や組織のトップが変わり、宝瓶宮時代に向けた「激動の変化」がうながされていきます。
それがどんな方針や考えを持ったトップであっても、“天運”に沿わなけれは失脚するか、方針を変えざるを得なくなるためです。
今年2024年の7月頃からそれがはじまり、4〜5年ほど続くことの意味を、現実社会や政治状況に当てはめられてみてください。
どんな人物が台頭してくるか、もし従来のままだと、「激動の変化」のディレクションのもと、いずれは方針を変えざるをえないか、もしくは失脚する可能性が高まることになります。
天王星と冥王星の三分=120度は「激動の変化」のディレクションをもたらすことになります。
動きの遅い土星外惑星(トランス・サタニアン)なので今後4〜5年間、じっくりゆっくり…。
かといって1年365日、毎日が“激動”ということはありません。
正反対の象意を持つ構成要素も適時、作用しますし、「冥王星」のみをみても、ふだんは深く静かに地下のマグマのように潜行して働き、あるとき突如として地上に表出して“火山の大噴火”のように状況を一変させるためです。
それまでは、何ら変わらないように、歴史の大河は滔々と進んでいきます。
いずれにしても、双魚宮時代の“宇宙波動”は終わりのときを迎えました。
すでに、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、宝瓶宮時代の“宇宙波動”は発動し、これまで両波動が並行して混乱の移行期間がもたらされてきました。
One-Point ◆ ディレクション・リーディングをしていると、絶妙のタイミングで天体の動きが見られます。見事に可不可に過ぎず変化運営されていることに気づきます。一度や二度なら偶然で片付けられますが、宇宙のプログラムに驚き感心させられます。
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