宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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●第1稿 : 2014年 3月13日アップ
今回は、「参考資料」をお届けいたします。
一日の中での「黄道」の動きです。
太陽や星の通り道である「黄道」は、「特別講座3:ホロスコープの作成」でも軽く触れましたが、一定ではなく、刻々と上下左右にブレ動いています。
下の図は、2時間毎の黄道の位置をまとめたものです。
ご覧いただけましたら一目瞭然ですが、「天の赤道」を中心に、上下23.4度の範囲で黄道は、暴れ回るかのように位置を変えていきます。
メインの図の下には、2時間ごとの黄道の図も掲載しています。
ちなみに、この図も前ページの「黄道12サイン(宮)と黄道13星座」と同じように著作権フリーです。
「宝瓶宮占星学」のクレジットもつける必要はありません。
どなたでもご自由にお使いください。
One-Point ◆ ホロスコープで使う太陽系の星たちは、1日のうちでも上図のように、見た目ながら実際には、かなり上下の幅をもって移動していきます。サンプルは、今年2014年3月21日、太陽が牡羊宮0度に位置する「春分の日」のものです。北緯33度35分(33.5903)の「福岡市」からみたものなので、「天の赤道」は56度25分(56.4097)の高さになります。
●一般的に「黄道帯」といえば、黄道を中心に太陽系の惑星が通る範囲で、黄道の上下8度程度のことです。
惑星の中でも、太陽の黄道面に対して、最大の軌道傾斜角をもって公転する水星は、7.005度の範囲を移動します。
もっとも、準惑星の冥王星は、17.089度もありますし、ケレスは10.59度あります。
このページの図では、それとは別に、「天の赤道」に対して、23.4度の傾きを持つ「黄道」が、通っていく上下の範囲(ゾーン)を「黄道帯」(ゾーン)と称しています。
●3月21日:00時の黄道の位置
●3月21日:02時の黄道の位置
●3月21日:04時の黄道の位置
●3月21日:06時の黄道の位置
●3月21日:08時の黄道の位置
●3月21日:10時の黄道の位置
●3月21日:12時の黄道の位置
●3月21日:14時の黄道の位置
●3月21日:16時の黄道の位置
●3月21日:18時の黄道の位置
●3月21日:20時の黄道の位置
●3月21日:22時の黄道の位置
One-Point ◆ 上の2時間ごとの12個の「黄道の位置」を重ねたものが、最初の「1日の黄道の動き」(メイン図)です。不規則でバラバラにみえる星の動きですが、木星なら木星の軌道を追っていくと、きれいな円形を描いています。それは他の星も同様です。「黄道」は太陽の通り道なので、ぴったりと黄道上に位置しますが、星は、それぞれの軌道傾斜角によって、ときに黄道に上下する位置を移動していきます。
●「天の赤道」は、地球の赤道を宇宙にそのまま投影したものです。
北極側と南極側を結ぶ地球の自転軸とは、90度の角度を持ちます。
一方、「黄道」は、ご存じのとおり太陽の通り道で、赤道とは最大23.4度の傾きを持ちます。
これにさらに、自転する丸い地球上のそれぞれの占星地(出生場所など)から「黄道」を観測すると、図のように移動します。
つまり、1日の中で、右に左に、上に下に、時間とともに歪んだ楕円形を変化させ、飛び跳ねて動くようにみえることになります。
いくつかポイントを書いておきます。
上図は「春分の日」なので、太陽はきれいに「天の赤道」上を通ります。
「秋分の日」も同様です。
しかし、6月21日ごろの「夏至」の前後は、天の赤道と天頂の間、「黄道帯」の最上部あたりを通り、12月22日ごろの「冬至」の前後は、天の赤道と地上の間、「黄道帯」の最下部あたりを通ります。
東京都は、北緯35度41分(35.6895)に位置しますので、上図の福岡よりも「天の赤道」の位置はやや低くなり、54度19分の高さになります。
ホロスコープで使う星たちは、「天の赤道」を中心に、上下23.4度の範囲の黄道帯(ゾーン)を移動していきます。
キャンパナス・ハウスシステムは、天頂・東・天底を等分割してハウス(室)区分しますが、レジオモンタナス・ハウスシステムは、ちゃんと星たちが通る「天の赤道」を等分割してハウス(室)区分としますので、多くの場合、キャンパナスよりも正しいハウスシステムになります。
日本の場合、「黄道」が天頂近くの黄道帯の最上部付近を通る日時のみ、比較的ながらキャンパナスのほうが正しくなることがあります。
ほかにもいろいろとお気づきになられることがあると思いますので、何らかのご参考になれば、ご活用ください。
One-Point ◆ こういうことを知っておくだけでも面白いものです。たとえば、2014年3月現在であれば、下から2番めと3番めの図に記されているように、夕方6時〜8時頃に夜空を見上げると、天頂付近にひときわ輝く星を見つけられると思います。それが図のように、現在は天頂付近を通る木星(マイナス2等星〜3等星)です。
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