宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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絶版となった古い本が多く、あまり参考にならないと思いますが。今でもたまに参考にしているのは、ルル・ラブア師の書籍を除いては1〜2冊程度…。また、寸評や星の評価は過去の著述なので、現在の著者の力量とイコールとは限りません。(発行順)
書 籍 名
著 者
寸 評
デ ー タ
星の評価
門馬寛明
先駆的な出版当時はともかく、今となっては物足りない。
(中学生のとき初めて買った西洋占星術本♪)
初版1966.06.20
光文社
新書判 680円
★☆☆☆☆
ルル・ラブア
誰が何といっても古典的名著。ここから日本の西洋占星術が普及していった。今ではやや古さは感じるものの霊格は高い。
初版1974.10.20
東雲堂
四六判 1500円
★★★★☆
ルル・ラブア
初版は1972年。ホロスコープの作成方法を一般に紹介したルル・ラブア師の画期的なデビュー作。
改訂版1977.11.25
青春出版社
B5判 630円
★★★☆☆
安西輝晃
タイトルは軟弱だけど、内容は本格的な西洋占星術。
初版1975.10.11
高橋書店
B6判 650円
★★★☆☆
アビーネ 藍
一通り大過なく月サイン(宮)までも書かれていて、初学に分かりやすい好著。
初版1978.01.25
新生出版社
B6判 650円
★★★☆☆
ルネ・V・D
・ワタナベ
ずいぶんと若いときの本だね。宇宙曼荼羅として意欲的な解釈がなされていて勢いがあるけど。
初版1979.09.25
集英社
B6判 680円
★☆☆☆☆
紅 亜里
東西占術の「開運シリーズ」の一つ。入門としてよく深められています。好著だと思います。
初版1980.09.20
東西社
B6判 870円
★★★☆☆
柳 美どり
多分野についてトランシットで何が起こるか書かれていますが、解釈はほとんど紋切り型の吉凶パターン。
初版1981.01.16
講談社
B6判 890円
★★☆☆☆
早崎郁男
トランシットでのアスペクトの位置を「魔界点」と表記しているだけ。無理やり当てはめた観念的な解釈の感じ。
初版1982.01.15
新星出版社
B6判 950円
★☆☆☆☆
ルル・ラブア
My Birthdayの「女の子の愛と占いシリーズ」ながら案外と本格的。
3版1984.03.21
実業之日本社
B5判 790円
★★★☆☆
紅 亜里
月だけに絞って12サイン(宮)毎の象意と相性に触れた労作。
初版1984.11.15
集英社
文庫判 320円
★★★☆☆
淑守恭子
サイン(宮)と病気や受胎・出産などの関係をデータを交えて記述している箇所は面白かった。
初版1984.12.18
泰流社
B6判 950円
★★☆☆☆
岡本秀之助
門馬寛明氏の明暗塾に学び、的中率99.9%、1988年地球大破局(暗黒元年)と煽る。それで…どうなりました?
初版1985.02.15
産業報知センター
新書判 680円
★☆☆☆☆
エトワール
舟黎
守護星(幸せ星)と天魔星(不幸星)で解釈してるけど結局、木星と土星のこと。門馬寛明氏らの推薦文が空しく響く…。
初版1987.02.15
青春出版社
新書判 710円
★☆☆☆☆
高木優彰/
監修
原作は1970年ゾラー。やや専門的な表記はあるものの入門書としてまとまっているのではないでしょうか。
初版1987.09.25
棋苑図書
B6判 806円
★★★☆☆
山内雅夫
「12星座と12支で未来を予知する」と東西の占術の融合を試みてはいるが…。
初版1989.06.15
学習研究社
新書判 750円
★☆☆☆☆
ジョーン・
キグリー
典型的な吉凶解釈。それを「私の占星学は"科学"…」とはよくいう…。力はあるけど思い込む部分があって方向に間違いが…。
初版1989.11.25
主婦と生活社
新書判 1200円
★★☆☆☆
柴田乙人
+遊星塾
冥王星を中心に研究した上で書かれている。自称オカルトながらも、そこまでではなく好著。(書評あり)
初版1989.12.25
学習研究社
新書判 880円
★★★☆☆
ルネ・V・D
・ワタナベ
ノンノの本。相性についてサイン(宮)やハウス(室)などから幅広く書かれているが深さはない。
初版1991.02.20
集英社
A5判 980円
★★☆☆☆
鏡リュウジ
何をもって魂(プシュケー)とするの? 言葉の遊びだけや感覚的すぎると西洋占星術は実効性を失う。(書評あり)
初版1991.06.05
学習研究社
新書判 1000円
★☆☆☆☆
ルル・ラブア
星がとる個々のアスペクトの象意に絞って掲載した渾身作。増補改訂版 2005.12.29発行 2,300円。巻末の天文暦にミスが…。(書評あり)
初版1991.12.20
学習研究社
新書判 1000円
★★★★☆
志水一夫
占星術にかぎらないが、占いや予言の嘘を暴く。感情的に反発するのではなく、こういった意見には謙虚に耳を傾けましょう。
初版1991.12.21
データハウス
B6判 1200円
★★★★☆
麻里-AZZATO
「こころ星座運命学」。結局は聖四ツ星という太陽・月・金星・火星から相性を読む。部分的な恋愛判断。
初版1992.12.05
青春出版社
新書判 1100円
★★☆☆☆
ルル・ラブア
ホロスコープの作成法からプログレスまで一通り掲載されている。トランシットは上の『アスペクト占星術』をご参照。
初版1993.07.30
学習研究社
新書判 1400円
★★☆☆☆
小泉茉莉花
0(ゼロ)時間って月が合(0度)のこと。表面的な言葉で神秘性を持たせて結局、ど〜するんだろ?
初版1993.10.30
学習研究社
新書判 1000円
★☆☆☆☆
マイバースデ
イ編集部
真剣に評することもないのは子供向けのお遊びの本だから。編集部員らしく着眼点が面白いネ。そこは三ツ星!
初版1994.03.29
実業之日本社
B6判 690円
★☆☆☆☆
鏡リュウジ
サターンリターンと45度法。このころは『占星学』の翻訳などからよい刺激を受けていたようす。
初版1994.04.15
実業之日本社
四六判 1400円
★★☆☆☆
G・ダビデ
12の太陽サイン(宮)ごとに金星や火星のあるサイン(宮)の個々の象意解釈を掲載。よくやるわぁ〜。
初版1994.05.25
学習研究社
新書判 1200円
★☆☆☆☆
長谷部健士
表題のとおり、土地の価格と星の動きに触れた社会占星学の提示。DIY「自分でやってみよう」とのこと。
初版1994.08.06
東京経済
B6判 1500円
★★☆☆☆
居鈴麻平
「彼の本心がわかる」。E関係とD関係などから相性を解く。要は木星と土星のこと。まただ! ふぅ〜っ。
初版1994.09.29
朝日ソノラマ
A5判 2000円
★★☆☆☆
ルル・ラブア
ルル・ラブア師の遺作ともなった正統派西洋占星術の集大成的な本。占星術を学ぶなら一度は目をとおしておきたい。
初版1995.02.15
実業之日本社
四六判 0000円
★★★★☆
山内雅夫
2002年までのサイン(宮)ごとの運勢や職場の相性。ビジネス向けなのは希少価値。
初版1995.03.25
日本放送出版協会
B6判 1200円
★★☆☆☆
ジャニス・
ハントリー
必要な部分しか残っていないけど、正統派の解釈が好感をもてた。
初版1996.03.01
河出書房新社
B6判 980円
★★★☆☆
ラメール・
アリス
どこがセクシュアルなの? 少しだけ。表題倒れ。相性について書かれた書籍。
初版1996.06.13
読売新聞社
四六判 1200円
★★☆☆☆
松村 潔
理論理屈的には示唆を受ける部分もあるけど、個々の象意解釈には難点が感じられる。
初版1996.08.15
学習研究社
新書判 1800円
★★★☆☆
ミスティック
・メグ
技術書ではなくロンドンでの相性の星座アンケート。いまだに太陽サイン(宮)だけでやるかぁ?
初版1996.11.15
青春出版社
新書判 850円
★☆☆☆☆
大杉のりい
太陽・金星・火星・水星で占う。永久保存版と銘打つ。編集者が売るためにつけたんでしょうが、そこまでではない。
初版1998.11.20
成美堂出版
四六判 950円
★☆☆☆☆
麻里-AZZATO
太陽・月・金星・火星のみによる相性判断。恋愛相性だけにしとけばいいのに、結婚相性まで取り上げるから…。
初版1999.05.15
ロード出版
B5変形 1480円
★★☆☆☆
ロリー・
リード
どうしても外来物・翻訳物は深さがなくて日本人には合わないと思うんだけど、皆様はどうなんでしょ。
初版1999.11.05
KKベストセラーズ
四六判 1600円
★☆☆☆☆
まついなつき
ホンキで占星術やる気があるの? 原宿占星術虎の穴著、松村潔監修になってるけど、遊び半分なら止めてほしいよね。
初版2000.11.09
情報センター出版局 四六判 1300円
★☆☆☆☆
岡本翔子
心理占星学の小理屈はあてにならないげど、この本は純粋に各サイン(宮)の象意のみで書いてあるのでOK。(書評あり)
初版2001.05.01
文春ネスコ
A5変形 1000円
★★☆☆☆
木下順介
いろんな解釈技法を知っているから、後付けの解釈や理屈付けには強いが、そこに落とし穴がある。
初版2002.05.30
たちばな出版
B6判 1300円
★★☆☆☆
秋月智朱
トランシットをハードアスペクトだけで読み取るのが間違い。「大暗界」など恐怖を煽って買わせようとする手法は古くない?
初版2003.10.20
国書刊行会
四六判 1200円
★☆☆☆☆
ジャン・
スピラー
これは占星術でも占星学でもない。「学」を装ったオカルト。多分、これを信じている人は魚宮や海王星の影響を受けたM性の人。
初版2003.11.30
徳間書店
A5判 2800円
★☆☆☆☆
西條のゆり
『入門講座』の副読本にいいのでは? と思って購入。アスペクトに一行も触れていなくても「占星術」なン?(書評あり)
初版2009.09.10
成美堂出版
A5判 1400円
★★☆☆☆
ここに挙げたのは、現在、手元にある本のみです。
ただ、いくら本を読んでも、「本格的にホロスコープ・リーディングができるようになる!」ということと、それは別の問題だということが、今では分かります。
あるサイトのQ&Aにも、「日本の西洋占星術本をいくら読んでも、ホロスコープ・リーディングができるようにはならない」旨が書いてあって、それはいえる〜と納得。(苦笑)
私も、本格的にできるようになったのは、自分の頭で宝瓶宮占星学の基礎理論を確立してからなのでよく分かります。
15年以上も前、「13星座占い」が流行ったあたりから、「西洋占星術は混迷している!」と感じました。「これは自分で研究するしかない」と思ったのです。
結局、日本のホロスコープ理解は片手落ちだと分かったのです。
個々の象意解釈にばかりに右往左往しても、ホロスコープ理解には限界があることに気づかなければなりません。
詳しい理由は、「『入門講座』(PDF版)のご案内」などをご高覧ください。
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