宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

変革の深化と中国革命
― 近未来予測 第2部 5 ―

世界の運営体制の変革と中国人民の目覚め

↑コラージュ中央は、中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」ウェイボー。

●第1稿 : 2011年 8月 5日アップ

頻発するアラブ諸国の政変は、世界に民主化、すなわち今後の友愛社会への移行をうながすものです。
では、中国はどうでしょうか?
「中国革命」は間近です。なぜなら2009年、すでに「宝瓶宮時代の意識の目覚め」が本格化し、「組織運営変革の深化」のディレクションは、2012年、さらには2017年と、2段階で始まっていくからです。

《 2006年〜組織運営の変革 》

重要なので、近年のメインとなる星のディレクションを振り返っておきます。
1989年、正式に宝瓶宮時代が始まりました。
これを「宝瓶宮時代のビッグバン」と呼びます。
宝瓶宮時代というのは、個人の自由な個性に基づく世界的な友愛社会の時代です。
初めての方は「何のコッチャ?」と思われるでしょう。
詳しくは、「宝瓶宮時代と占星学」や「近未来予測=基礎編」「近未来予測=実際編」などをご一読ください。
新しい時代へ移行するには、まず旧い権力構造を壊さなければなりません。
そのため、1993年に「既成権力の崩壊」のディレクションが始まりました。
独占的企業やワンマン的なトップの転落が、次々と起こっていったのは、衆知の事実です。
小泉純一郎氏が「自民党をブッ壊す!」といって総理になり、「郵政民営化」を進めていったのも、このディレクションの後押しがあったからです。
天(時代)の流れに沿った動きは、運勢が共にあって働いてくれます。
2006年になると、いよいよ「組織運営の変革」のディレクションが始まりました。
これまで社会を動かしてきた組織体制が揺らぎだし、国内外の運営態勢が変わってきたのです。
国内でいえば、戦後政治を半世紀にわたって仕切ってきた自民党から、民主党へと歴史的な政権交代が起こりました。
しかし、「組織運営の変革」のディレクションはまだ始まったばかり。
2024年頃まで続きますので、本当の「変革」はこれからです。

One-Point ◆ 自民党も自民党ですが、民主党も反自民というだけで、政権奪取をすれば目的達成です。もとより政権担当能力はないために、福田−小沢の大連立が一度は合意されました。能力は経験によって身につきますが、「精神」が自らのマークのように「赤い」のでは、たいして期待はできません。政治に期待はできないことで、むしろ国民自身が「自分たちがしっかりせねば」と意識を持つので、それは時代の流れに沿っているのです。


いずれJA(農協)改革の可能性

●「第一次産業の変革」は、食にも直接かかわる問題です。
食の安全はもちろん、何を食べるか、どう安定供給を図るか、ということも必要です。
現在は、独占的な電力会社の体質が問われていて、「発送電分離方式」など、独占を避ける運営体制の在り方が一部とはいえ取り沙汰されていますが、食にかかわる組織の問題もいずれ俎上にのぼってくることになります。
すぐに思いつくのは、JA(農業協同組合)です。
また、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加を含めた、相補的な食の安価で安定供給の論議も、いずれ避けられなくなってきそうです。


《 同2006年〜第一次産業の変革 》

先の「近未来予測=実際編」に書いておいたとおり、「組織運営の変革」は、「第一次産業の変革」を伴います。
さらには、「エネルギー産業の変革」を伴います。
なぜなら、「組織運営の変革」は、人類全体に対するディレクションなので、人類営為の基盤となる農林業や水産業、また鉱業といった「第一次産業」が、最初に影響を受けるからです。
さらには、「エネルギー産業」も現代生活の根幹であるために、このディレクションによって大きな影響を受けます。
二つとも地球の天然資源や天候に由来していることをご理解ください。
一般向けのコーナーなので、占星学解釈の詳細には触れませんが、「農耕」や「大地」などを象徴する土星がかかわっているためです。
この「組織運営の変革」のディレクションは、現実生活に最も影響を与えるディレクションになります。
2011年3月11日、日本を襲った東北大震災も、このディレクションと無関係ではありません。
東北地方の重要な産業である農業や畜産業、また水産業は、大地震や大津波のみならず、福島原発事故にもよって大きな痛手を被り、根本的な変革を迫られているのは衆知のとおりです。
すでに5が月が経ち、いまだ抜本的な対策に手をこまねいている、菅首相率いる民主党政権がそこにいます。
官僚の協力が得られないのはともかく、食の問題や節電は、一般市民をも巻き込んで、各電力会社の体質やエネルギー政策に波及し、原発問題は日本にとどまらず、世界的な原子力発電の変革を伴う大きな影響を与えています。

One-Point ◆ 上述は一例です。詳しく書けば国内外を問わず、多々、歴史的な「組織運営の変革」や「第一次産業の変革」「エネルギー産業の変革」の出来事が起こっています。まだ序の口にすぎないため気づきにくいかもしれませんが、さらに進んで5年10年経ったとき、誰もが納得できる事実となっています。


《 2012年〜組織運営変革の深化 》

さて、今年2011年を「霊識元年」と定めました。
意識の深層世界編」に書いたとおりです。
「霊識」については、後日、詳述することがあると思います。
その後の「根本から組織再構築!:近未来予測 第2部-4」では、霊識元年から最初の5年間、すなわち2015年頃までこの星のディレクションに対して、人類がどう動くかは、その後の歴史を大きく左右する重要な時期になると述べておきました。
今年2011年末、遅くても来年2012年中には、「組織運営変革の深化」のディレクションが始まります。
「組織運営の変革」約20年間のディレクションの中で、最初のヤマ場が、この「組織運営変革の深化」のディレクションです。
「組織運営の変革」が「深化」していくディレクションです。
日本のみならず、世界が大きく変わらざるをえない出来事が生じます。全世界的にも、また特定の国や地域や組織でも同様です。
その中でも、最も大きくこのディレクションを受けるのが中国です。
中国人民による「中国革命」です。
それゆえ、このページのタイトルは「変革の深化と中国革命」にしました。

One-Point ◆ 「霊識元年」と「中国革命」も無関係ではありませんが、そのことが表面化し、多くの人々が気づいていくには相応の時間がかかります。「霊識元年」と「組織運営変革の深化」は、今は、それぞれ別の星によるディレクションですが、同時期に生じ、将来融合していくところに歴史の必然をみる思いがします。


主なディレクションの推移

●時代変化に伴う主なディレクションを時系列に書いておきます。
1989年 「宝瓶宮時代のビックバン」

1993年 「既成権力の崩壊」

2002年 「象意の混在と主導権争い」

2006年 「組織運営の変革」

2009年 「宝瓶宮時代の意識の目覚め」

2011年 「霊識元年」

2012年 1st.「組織運営変革の深化」

2017年 2nd.「組織運営変革の深化」

2021年 「精神意識の変革」(2044年頃まで)


《 2021年〜精神意識の変革 》

「組織運営の変革」のディレクション次は、真打ち登場!
「精神意識の変革」のディレクションです。
21世紀のメインとなる画期的な星のディレクションです。
早ければ10年後の2021年頃から始まり、20年以上続いて根本的な変革を人類にもたらしていきます。
今年2011年を「霊識元年」と名づけましたが、この「精神意識の変革」のディレクションは、人類が「霊識」に目覚めていく出来事を招来します。
それが悲惨な出来事として生じるのか、逆に希望の出来事として起こるかは、現在の「組織運営の変革」のディレクションがどう進むかにかかっています。
約2,000年前、イエスは人類の精神意識や霊性を大きくアセンション(次元上昇)させました。
それと同等の影響力をもたらす可能性があるディレクションです。
イエスの実在がどこまで正しく伝聞されているかはともかく、今日の自由民主主義や人類歴史に、その教えが良し悪しや直接間接を問わず、大きく影響を与えてきたのは歴史上の事実です。
それほど、この「精神意識の変革」のディレクションは、根本的な精神意識や価値観の変革に影響をもたらします。
それは、人知れず訪れると同時に、誰もが分かる「衝撃」を人々にもたらしつつ変革をうながしていきます。
「宝瓶宮時代のビッグバン」以降、これら一連のディレクションは、約2,000年続いた「支配・被支配」や「思想・宗教対立」を伴う双魚宮時代の体制を「完全」に終わらせ、今後、約2,000年間続く宝瓶宮時代の基盤を築くためのものです。
宝瓶宮時代の目的は、世界的な「友愛社会(共鳴社会)」ですが、そのためには、まず既成権力を崩壊させ、世界の組織体制を変えつつ、人類の精神意識を根本から変えることが必要になるからです。

One-Point ◆ 個人が変わるのも簡単ではありませんが、人類全体が変わるのも地殻変動と同じで日常はほとんど気づくことができません。1000年、2000年に一度、ド〜ンと大きな地震が来て、はじめて気づき、うながされていきます。そのときはもう、おおむね変わっていたり、変わらざるをえない事態になっています。人類全体に対する星のディレクションも同様です。


中国の民族性は「貴賎」両極端

●日本人の民族性は「霊性」が豊かな魚宮です。
中国人の民族性は「貴賎」が両極端に分かれる蠍宮です。
そのため、「貴」の場合、孔子や老子など人生や宇宙の真実を追究した人が現れます。
一方、「賎」の場合、自分の利や欲を優先し、他者の権利などは関係のない生き方をします。
このような中国人民にとって、ネットは、まさに事の「真相」を追求する格好のツールです。
そのことを最もよく知っている中国政府は、要所をブロックして、規制をかけ、自分たちに不利になる事実の隠蔽を図ります。
しかし、ネットオタクをみても分かるとおり、仲間内の「オタク語」や「隠語」を生み出しコミュニケーションを図ります。
中国も似たようなものです。
100%規制をかけることは不可能になっていきます。
もはや、事の真相を知ろうとする中国人民=蠍宮の「欲求」は、止められなくなりつつあります。


《 深化=中国人民による「中国革命」 》

早ければ今年2011年末から遅くとも2012年中に始まる「組織運営変革の深化」のディレクションは、上述のとおり「中国革命」をもたらします。
中国政府が最も大きな影響を受けるといっても過言ではありません。
昨今の約3年間、すなわち2年前の2009年秋から、来年2012年夏頃まで、中国政府は運勢のピークとなるディレクションの最中です。
それゆえ、中国共産党による独裁政権は、この期間、世界的な野心を持ち、世界の現実や実状が手にとるように見えるために外交的にも、軍事的にも、また経済的にも、膨張政策をとることが可能になっています。
ひるがえって、アメリカは正反対のディレクションの真最中です。
一から出直さざるをえない試練期の中に今はあります。
アメリカ市民はともかく、アメリカ政府や現オバマ体制は、根本から現実政策を見直さざるをえない再出発のディレクションを受けているのです。
片やピーク、片やドン底。
この状態は、あと1年ほど続いたのち、次のディレクションに移っていきます。
ピークの後は、下がるしかありません。
実際、「組織運営変革の深化」のディレクションが2012年中にはじまりますが、まず中国の底辺に住む中国人民に働きはじめます。
中国人民は、このディレクションによって、世界の「現実」を知り、事の「真実」に目覚めていきます。
軍部の一部や指導層の幾人かも、これに協働することでしょう。
結果、中国政府は、中国人民に対応せざるをえなくなり、同時に、自らも根本から運営運営を見直さざるをえないディレクションとして影響を受けることになります。
天安門事件のときは、武力排除で民主化をかわしましたが、今回は、逃れることができません。
なぜなら、最初の「組織運営変革の深化」のディレクションを仮に何とか乗り越えたとしても、次の2017年からさらに本格的な第2次「組織運営変革の深化」のディレクションが待っているからです。
このことから、「中国革命」は、二段階でなされていきます。
もちろん、「組織運営変革の深化」のディレクションは、中国だけではなく、世界も同時に受けます。
日本とアメリカも変革を迫られますが、「中国革命」に伴いつつ、日米両方ともに世界のトップに立って、それぞれの立場から地球規模の「組織運営の変革」を引っ張っていくことになります。

One-Point ◆ 民主党政権ではありません。日本政府というよりも、日本国民の精神意識や国体(Constitution)の発揮です。今回の東北大震災は、その布石です。「天網恢恢(てんもうかいかい)疎にして失せず(漏らさず)」という老子の言葉は、このような星のディレクションを象わしているようです。人々は、我が意によって動いていますが、結局はお釈迦さまの指の間を飛び回っている孫悟空と同じで、世界は宝瓶宮時代の体制づくりへと進んでいます。




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