宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

2012年以降の運勢傾向
―世界が変わる、人が変わる―

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「組織運営変革の深化」のディレクションの幕開け

●第1稿 : 2011年10月 1日アップ

「キリギリス」の生き方も楽しく、悪くはないのですが、そこに目を奪われていると、厳しい現実に直面していることが見えなくなります。
そんな時代がすでに始まっています。
現実しかみずに働くだけの「アリ」になるのも考えものですが、「アリ」の足と「キリギリス」の心、両方のバランスが2012年からは特に重要になります。

《 避けられないディレクション 》

今年2011年末から早ければ「組織運営変革の深化」のディレクションが始まります。
すでに「組織運営の変革」が2006年から始まっていますので、その「深化」という意味です。
このディレクションは地球規模で「運営態勢」を変えていきます。
今年2011年末から、その兆候が出はじめ、来年2012年夏から本格化していくと、マヤ暦ではありませんが、2012年12月、星は「魚宮文明」の終わりを象わすかのような配置をとります。
これら「組織運営変革の深化」のディレクションが、中国などと無関係ではないことは、先の「変革の深化と中国革命:近未来予測 第2部-5」で述べたとおりです。
「深化」のディレクションは、2015年まで3年間ほど続きますが、これは第一次「組織運営変革の深化」のディレクションです。
新しい時代に向かって、どこまで人々の意識や国家体制が変わっていくかが、次に問われていきます。
第二次「組織運営変革の深化」のディレクションが、2017年から始まるからです。
これも3年間ほど続きます。
不用意に脅かすのは本意ではないので、客観的に「深化」という言葉を使っていますが、このディレクションから逃れられる個人や国家は存在しません。
「宝瓶宮時代のビッグバン」に匹敵する歴史的なディレクションになるからです。
個人に対しては、現実生活から精神意識にまでかかわります。
国家世界に対しては、組織体制から自然環境への対応まで、幅広くリアルにかかわってきます。
単に会社組織や行政組織の問題ではなく、衣食住を含む家庭生活や人類全体の営為にかかわるディレクションだからです。

One-Point ◆ むやみに恐れる必要はありません。恐怖心はかえって危地を招きます。使い方次第ですが、ちゃんと「モルヒネ(鎮痛剤・麻薬)」が用意されています。また、さとい人は、時代の流れを察知し、我知らずに対応していきます。自分が新しく変わるべき方向性さえ間違わなければ、「アリ」か「キリギリス」かではなく、「アリとキリギリス」の両方を楽しむことが可能です。


一目瞭然、ライン・ホロスコープ

●ライン式のホロスコープについては、「基礎から学ぶホロスコープ/第5回:宝瓶宮占星学」でも簡単に触れておきました。
順行の時期、逆行の時期、いつごろ次のサイン(宮)に入宮するのか、また戻るのか、が一目瞭然です。
また、ラインが交差する時期や、同色のラインが同じ度数で隣り合うときは、メジャー・アスペクトの時期なので、それも一目瞭然です。
出生時の星とのアスペクトも簡単に見ることができます。
また、ネイタル・ホロスコープ(出生天球図)に関係なくみる場合にも便利です。


《 2012年の主な星の動き 》

簡単に、来年2012年の星の動きをご紹介しておきます。
太陽から遠いソーシャル・プラネットのディレクションほど、人為ではあらがいえない働きをもたらします。
ソーシャル・プラネットというのは、冥王星から木星まで、動きの遅い5つの星を、宝瓶宮占星学ではそう呼んでいます。社会的な働きが大きいからです。
それらソーシャル・プラネットどうしが、この3年間は、さまざまにアスペクト(位相や座相)をとりながら人々にディレクションを投げかけていきます。

2012年の主な星の動き

One-Point ◆ 上の図は、オリジナルで制作している「ライン・ホロスコープ」です。慣れないと読みにくいと思いますが、ソーシャル・プラネットに火星、金星、水星を加えて、2012年の星の動きをラインで表わしたものです。星の動きが一目瞭然ですし、主なアスペクトも読めるので、数年分を制作して、通常のホロスコープと併せてリーディングに活用しています。

冥王星
2012年の冥王星は、「世界の変革者」の役割りを果たします。
逆行を含め、山羊宮の3度から5度をトランシット(経過)していきます。
個人においては、山羊宮とそのハウス(室)にかかわる出来事に本質的な課題を投げかけます。
また、山羊宮やそのハウス(室)の本意(ベースとなる本当の象意)を、現実的かつ精神的にジワリと、根本からの変革をもたらしていきます。
海王星
2012年の海王星は、「虚構のフィクサー(黒幕)」です。
3月には、自らの共鳴サイン(宮)の魚宮に本格的に入宮します。
友愛精神と海王星の象意」に書いたように、今年2011年4月4日、一度、魚宮に入宮しましたが、逆行して水瓶宮に戻っていました。
芸能界(新しいタイプのアイドル)や占い、またスピリチュアルなどが華やかさを増しますが、それが悪いことではないものの、そこに潜む虚実が、「真の時代」の流れや、本当の自分自身を見えにくくしてしまうことがあります。
天王星
2012年の天王星は、「意識の改革者」であり、また「軍事力の増強者」です。
逆行を含めて牡羊宮の3度から7度をトランシットしていきます。
今日、天王星が牡羊宮をトランシットすることの時代的な意味は、昨年2010年5月にアップした「見えない世界と潜在意識改革」をご参照ください。
来年2012年も、今年に引き続いて「世界の変革者」冥王星と「意識の改革者」天王星の2つの「変化」を象わす星は矩(スクエア=90度)をとり、「意識の変化」と同時に、その「変化への強い抵抗」をもたらしていきます。
土星
2012年の土星は、「リアルな実行者」です。
来年2012年は天秤宮を抜け、10月に、蠍宮に入宮していきます。
「組織運営変革の深化」のディレクションを担う、一方の立役者です。
若いときほど、この土星を活かすのは難しいのですが、活かせば最も「栄光」をもたらします。
来年2012年は、海王星との三分(トライン=120度)および木星との衝(オポジション=180度)に始まり、冥王星とのミューチュアル・リセプションという激レアなディレクションを世界的にも、個人にも投げかけていきます。
木星
2012年の木星は、まるで「時代の放火魔」です。
牡牛宮0度から双子宮17度の範囲を、逆行を含めてトランシットしていきます。
木星が上記のソーシャル・プラネットと次々ととっていくアスペクトは、時代の火薬庫に火を放つようなものです。
今年2011年に引き続き、冥王星と三分(トライン=120度)に始まり、海王星との矩(スクエア=90度)、天王星との六分(セクスタイル=60度)、土星との衝(オポジション=180度)など…。
次々とアスペクトを変えながら、時代の火付け役を果たしていきます。
大事件や大事故には、だいたい木星が絡んでいます。
頭から「木星は吉星」と信じて、期待したり、大喜びしていると、知らないうちに足元をすくわれかねません。
2012年、木星が個人のホロスコープ(出生天球図)で、第何ハウス(室)をトランシットしてアスペクトをとっていくかは、良くも悪くも大きく影響します。

「深化」のディレクションが始まる2012年は、世界においても、個人においても、重要な年になります。
「霊識元年」である今年2011年から5年間は、人類の未来を決定していく重要な期間になるからです。それが個人にも当てはまります。

One-Point ◆ 「初めが肝心」で、意識や生活をどう方向付けていくかが、素早い対応を可能にします。進んでしまって、どんづまってから気づいても、「深化」のディレクションは方向転換や対処が簡単にはしにくいでしょう。



※各サイン(宮)ごとの2012年の運勢傾向は、次の「2012年が運勢を決める?-各サイン(宮)の運勢傾向」をご覧ください。




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