宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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●2022年 2月28日アップ
水星のメッセージ Vol.6は、木星編です。
冥王星から順番に土星までお届けして、木星をお届けしないわけにはいきません。
そのメッセージのひとつ「フリー」は、先の今年2022年2月2日の記事「「水星編-魚宮」検討中」でもお伝えいたしました。
今回は、この2022年3月に、「魚宮」で「水星&木星&海王星」が三重合=0/0/0度をとっていく重要なデレクション・メッセージの一端をお届けします。
通常、トランシット(運行)の「木星」は、平均して各サイン(宮)に約1年間ほど留まります。
今年2022年の元日の直前に魚宮に入宮した「木星」は、先を急ぐかのように早々に5月中旬には、次の牡羊宮に入宮していきます。
わずか4か月ほどの「魚宮トランシット」です。
その後、11月〜12月中旬の2か月弱ほど逆行によって「魚宮」に戻りますが、28度までしか戻りませんので、牡羊宮の影響圏内です。
先を急ぐのは、「木星」だけでなく「水星」も同様です。
One-Point ◆ そのため、出生時の「太陽」などを魚宮にもたれるかたにトランシットの「木星」がデレクションを投げかける期間は、極度に短くなります。ただし、昨今、魚宮をトランシットする「海王星」の影響をご自身でも気づかず想定外に大きく受けておられるかたにとっては、悪いことではありません。
上述の「One-Point」を読まれて、木星の合(コンジャクション=0度)の期間が今年2022年は極度に短いと知って、「えーっ、そんなぁ」と思われたかた。
「木星は大吉星」という迷信を信じ込みすぎかもしれません。
「木星」は、イージーに「何とかなる」といった気分をもたらしますので、一見、吉星かのように感じます。
そういったこともあるために一概に否定はしませんが、何ごとも信じ込み過ぎたり、度が過ぎるのは考えものです。
ということで「木星は大吉星」というのは、「木星」にかぎらずほかの星も状況によってはそういうケースがありえますので、必ずしも正解ではありません。
逆に、大問題を引き起こすケースもありますので、けっして「大吉星」とは断定できないのです。
One-Point ◆ 解釈の重要ポイントです。「木星」の象意が茫漠として膨張展延していく今年2022年4月前半をピークとした3月中旬〜5月中旬あたりは、要注意の時期になります。たとえば、左傾国家の暴挙、宗教がらみのテロ、スピや神秘系グループの現実無視など、問題が生じやすい可能性があるからです。個人的にはイージーでマイペースになり安易な気分ですが、反社会的な出来事も起こりえます。
平均して1つのサイン(宮)に1か月ほどとどまる「水星」です。
ですが、本年は3月10日に魚宮に入宮したかと思えば、同月27日には次の牡羊宮に早々に移っていきます。
わずか17日間です。
次の牡羊宮でも、3月27日〜4月11日まで16日間にとどまり、次の牡牛宮に移ります。
ただ、この間の「水星のメッセージ」はあなどれません。
魚宮では、「ケレス」に上方矩(アッパースクエア=90度)をとり、「木星」と「海王星」に合=0度また三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)をとっていくからです。
次の牡羊宮の終盤には、「冥王星」に下方矩(ロウアー・スクエア=90度)をとっていくことも同様です。
そのすべてに重要なメッセージがあって、宝瓶宮時代をうながしていきます。
One-Point ◆ ふだんの「水星」であれば、パーソナルなデレクション・メッセージにとどまります。ですが、宝瓶宮時代を実際的にスタートしていくための「深層の精神意識」(霊性、深層心理)の変革がうながされている現在は特別です。その重要なメッセージの一端を、以下ご紹介いたします。ただし詳細な経緯は「水星編-魚宮」になります。
「水星のメッセージ Vol.6 木星編」のポイントです。
その一端のご紹介です。
「水星」が「木星」とジャストの合=0度をとっていく3月21日の直前、3月15日に「ケレス」にジャストの上方矩=90度をとります。
その後の「木星」との合=0度だけでなく、その勢いのまま3日後の24日に「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションをもたらしている「海王星」とジャストの合=0度を含めて、水星&木星&海王星の三重合=0/0/0度を形成していきます。
これは想像以上に重要です。
なぜなら、双魚宮時代の「海王星」に引導をわたし、宝瓶宮時代の「海王星」への転化をうながしていくことになるからです。
そういうことがありまして、「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションの勢いは、今後は漸次、弱まっていくことになります。
また、現代占星術で“凶星”とされる古い双魚宮時代の「海王星」ではなく、宝瓶宮時代の美しい理想をもたらす姿に変容していくためのはじまりになっていきます。
なぜ、そのようなことが「魚宮トランシット」で起こりえるのか?
その理由は長くなるので、「水星編-魚宮」でお届けしていたしました。
One-Point ◆ 先の「水瓶宮」の影響圏で「水星」が、「冥王星」と3度も合=0度をとってメッセージを投げかけていく理由ともなっています。双魚宮時代から宝瓶宮時代への移行なので、「星講座 水星編-水瓶宮」と「水星編-魚宮」はワンセットです。基本三数で申し上げますと、「水星編-水瓶宮」は1数の方向性をソフトに示し、「水星編-魚宮」は2数のハードともいえる実際的な内容になっています。
最後に、「木星」と「海王星」の関係です。
「木星」は、「海王星」の大先輩にあたります。
なぜなら、古代ギリシャはじまったアストロロジー(通称:古典占星学)以来、「魚宮」また「双魚宮時代」の支配星(共鳴星)の役割を「木星」は長い間、担ってきたからです。
※【注】 宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)では、支配星ではなく「共鳴星」と呼びます。
しかし、19世紀中ごろに「海王星」が発見されると、「木星」は支配星の任を解かれてフリーになりました。
自由の象意を手にしたのはもちろん、個人レベルや地球規模ながら遠くの世界を気ままにいっそう象わすようになったのです。
「海王星」に対しても、過去の“凶星”という呪縛からの解放をうながし、メッセンジャーの「水星」と協力して、宝瓶宮時代の美しい象意や姿への転化をうねがすなど、先輩風を吹かす「木星」です。
One-Point ◆ 解釈は皆さまのご自由です。吉凶解釈を続ければ、「海王星」は“凶星”のままご自身やクライアントに象意的な影響をおよぼすでしょう。宇宙この世界は「共鳴関係論」によって、そのようなっています。その場合は、美しい象意や姿に変容していく「海王星」の真実を見失いかねません。
【水星のメッセージ、次回は「星講座」】
「宝瓶宮時代を生きる星講座」の次回Vol.3は、「水星編-牡羊宮&牡牛宮」を予定しています。
そのほうが、内容的にしっくりくるし、基本三数にも沿っているためです。
初回の「水星編-水瓶宮は、基本三数でいえば「1数=時間(意志)」で、宝瓶宮時代をソフトにご紹介して、方向性をメッセージするものでした。
先回の「水星編-魚宮」は、「2数=空間(実体)」に相当し、宝瓶宮時代に向かう実際をハード気味にメッセージするものでした。
次回のVol.3は「3数=人間(関係)」に該当し、2方向性をもつことから、「牡羊宮」と「牡牛宮」の合併がふさわしいと考えます。
その中で、牡羊宮の共鳴星「火星」編となる「水星のメッセージ Vol.7」をお届けする予定です。
これまでの「火星」とは異なるその象意の本質に触れるものでした。
Vol.3の詳細は、後日ご案内いたします。
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