宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
●第1稿 : 2008年09月15日アップ
●「宝瓶宮」や「双魚宮」というのは、正統派占星術で使われる呼び名です。
それぞれ、「宝瓶宮=水瓶宮」「双魚宮=魚宮」です。
当サイトでは、時代を正統派占星術の宮名で「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)と表記し、一般の宮(サイン)を漢字+宮(サイン)で「水瓶宮」と表記しています。
夜空の星座は、ひらがな+座で「みずがめ座」と書き分けています。
占星術が一般に使っている○○座という呼び名は、宮(サイン)と空の星座とは関係ないため、間違いです。
占い師である占星術師ならともかく、占星術研究家と自ら名乗るのであれば、正しく宮(サイン)と称すべきです。
「2009年の運勢」(付記:2009年1月5日アップしました)をアップする前に、今回は一足先に社会の動きといった全体像を述べておきます。
前ページの「近未来予測=実際編」にも書いたように、2009年からは「宝瓶宮時代の目覚め」の影響圏に入っていくからです。
少し変則的ですが、今回は星の動きも交えながらお伝えいたします。
来年2009年の星の動きには興味深いものがあります。
占星術に心得のある皆様は、ご自分でも解読されてみると面白いのではないでしょうか?
「宝瓶宮時代の目覚め」が正式に始まるのは2010〜2011年からですが、来年2009年からはその影響圏に入っていきます。
何のことか分からないかたは、お手数ですが、この項のトップ「近未来予測=基礎編」をご一読ください。
「宝瓶宮時代の目覚め」というのは、星のディレクションなので、どこまで目覚めていくかは人間次第です。
ただし、新しい宝瓶宮時代を意識せざるをえない出来事は起こります。
それをどこまで「新しい時代」だと気づくのか、また、まったく気づかないのかは、個々人にかかっているということです。
簡単にご説明しておきましょう。
現代は、大きなパラダイム・シフトの中にあります。俗にいう「大転換の時代」です。
大転換と言われても、何がどう変わっていくのか、方向性さえ分からないのでは実際の役には立ちません。
その点、宝瓶宮占星学の示唆には具体性があります。
「双魚宮時代」(そうぎょきゅうじだい)から、新しい「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅうじだい)へと変わっていくのですが…。
双魚宮時代や宝瓶宮時代について、詳しくは、「宝瓶宮時代と占星学」など、このサイトの随所、他のページをご覧ください。
宝瓶宮時代の影響は、すでに360年以上も前から人類歴史に現れています。
名前を聞けば誰でも知っている先覚者らによって、着々と宝瓶宮時代の前史は築かれてきました。
その影響圏(前史)が終わり、正式に宝瓶宮時代がはじまったのは、1989年です。
先の「近未来予測=基礎編」に書いたとおり、「宝瓶宮時代のビッグバン」です。
One-Point ◆ 「宝瓶宮時代のビッグバン」というのは、例えていえば、突然、天が開けて新しい時代の波動が人々の上に降り注ぎはじめたようなものです。そのため人々は、知らないうちに、宝瓶宮時代の感性でもって動じ静ずるようになりました。それゆえ、1989年を境に、国際、政治、経済、外交、社会、科学、芸能…、あらゆる分野で新しい変化が起きたのです。
●科学的な理解をしている人は、星の動きが社会や人間に影響を及ぼすはずはない、といいます。
当たり前です。
星の動きが人間に影響を与えているのではないからです。
すべての存在の、「自存波」(仮説)が調和的・法則的・共鳴的にすべての宇宙存在のもっと根本にあるために、その一つである星の動きをリーディングすることによって、社会や人間に対する自存波の作用の一端が読み取れるということです。
自存波仮説については、「宝瓶宮占星学−2.自存波仮説」のページをご一読ください。
では、「宝瓶宮時代の目覚め」とは何でしょうか?
1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」は、感性でしかとらえることのできない潜在下の変化でした。
人々が自覚することのできない、無意識世界での出来事だったのです。
ちなみに、「宝瓶宮占星学−2.自存波仮説」で述べたように宝瓶宮占星学による超科学的な仮説でいえば、時代の「宇宙波動」(自存波)が変わったのです。
そういった無意識世界における変化ゆえに、ごく一部の人しか感じることができませんし、一般の人は我しらずとも宝瓶宮時代の方向に感性を相応に変えていくことになったのです。
しかし、2009年からの「宝瓶宮時代の目覚め」は、現在、またこれから起きるさまざまな出来事をとおして、現実的な五感でとらえることができるようになります。
人々は漸次、新しい時代の訪れを意識していくようになるのです。
しかし、それが「宝瓶宮時代」だとは一般の人々は知りません。
それどころか、新しい時代の価値観のはじまりだと気づくことさえないかもしれません。
気づかなくても、宝瓶宮時代の方向に目覚めていかざるをえないのです。
「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、時代の「自存波」はすでに変わってしまったからです。
人々は、これから、社会の出来事をとおして、「世界は、国家は、経済は、社会は、教育は、生活は、ライフスタイルは、こうあるべきでは?」と、少しずつ宝瓶宮時代の意識に目覚めてまいります。
繰り返します。
「宝瓶宮時代の目覚め」が正式にはじまるのは2012年からですが、来年2009年からその意識の影響圏に入っていきます。
確実に、新しい時代が徐々に意識されていくことになります。
※ ところが、皮肉なことに「双魚宮時代のリバイバル」のディレクション(運勢変化、時代変化)が同時期に並行してはじまります。
海王星が魚宮の影響圏に入り、魚宮をトランシットしていくためです。
結局、「宝瓶宮時代の目覚め」と「双魚宮時代のリバイバル」という正反対の両ディレクションがによって、何が起こるか分からない時代がしばし2023年ころまで続くことになります。
22.03.29 付記
One-Point ◆ 「宝瓶宮時代」といっても、一般の多くの人々は、意味が分からないでしょう。しかし、言葉が何であろうと、人々が宝瓶宮時代の意識に次第に目覚めていかざるをえません。新しい時代のカタチが見えてくるにしたがって、はじめて、いずれ何かを気づいていくのです。
●44年前に天王星と土星が衝(180度)の座相を取りはじめた1965年の2月、アメリカがベトナム戦争に介入しました。
位相差(許容度)は10度でした。つまり、170度だったのです。
このとき、海王星と木星も衝(位相差2度)、冥王星と天王星は合(位相差2度)、さらに太陽は、海王星と木星に対して矩(スクエア=90度、位相差1度)の位置だったのです。
「土星は“凶星”」と子供のように信じ込んでいる現代占星術の一部のかたは、木星などの座相を無視して、アメリカのベトナム戦争介入は土星ゆえのように喧伝します。
信じ込んでしまっているので、複合的な客観的リーディング(占断)ができないのです。
それはともかく、座相の許容度はケースバイケースが正解です。
●ホロスコープの中で、ASC(上昇点)やMC(南中点)、10個のメイン・プラネットやサブ・プラネットなどの象意を持つポイントを“感受点”(Sensitive Point)」と総称することがあります。
ミューチュアル・リセプション(Mutual Reception、ミューチュアルレセプションとも…)というのは、お互いの象意を受けとる“相互感受”の関係を意味するなどと。
お互いに相手の象意の影響を受けるのは事実です。
2009年は、もともと水瓶宮の海王星と魚宮の天王星がミューチュアル・リセプションの関係にある中に、それぞれの副“支配星”である土星と木星が、それぞれの“支配星”に対して合や衝の座相をとります。
これは双魚宮時代から宝瓶宮時代の移行期にだからこそ予定された絶妙の星の配置なのです。
いったいどんな「レセプション」(歓迎会)が行なわれるのでしょうか?(笑)
さて、「宝瓶宮時代の目覚め」の影響圏に入る2009年の星の動きは、どのようなものでしょうか?
かなり、複雑なのでございますよ、???
西洋占星術に詳しくないかたは飛ばしちゃってもかまいません。
※
■2009年の主な星の動き■
【その1】 冥王星の山羊宮入り
いよいよ今年2008年12月から、冥王星が山羊宮を本格的に運行します。
今年2月に一度、山羊宮入りをしたのですが、すぐに逆行して7月には射手宮に戻ってしまいました。
それが再び順行に戻って、2008年12月から、今後、約16年間にわたって山羊宮を運行します。
【その2】 海王星と木星の合
11年前の1998年から木星と入れ替わるように水瓶宮を運行している海王星に対して、来年2009年1月からは、木星も水瓶宮を運行しはじめます。
そのため、2009年は約11か月にわたって、海王星と木星の合(コンジャンクション=0度)の座相が続きます。
吉とか凶とか、幸運とか不運とかは関係ありません。
注目すべきは、この二つの星が水瓶宮に位置すること、さらには魚宮(双魚宮)に共鳴する主星と副星であることです。
【その3】 天王星と土星の衝
2003年から魚宮を運行している天王星に対して、今年2008年9月から土星が衝(オポジション=180度)の座相を取りはじめました。
福田首相突然の辞任の時期です。
西洋占星術に詳しいかたならご存じでしょう。
天王星と土星が衝の座相をとるのは、宝瓶宮時代のビッグバン以前の1965〜1967年以来、約41年ぶりです。
この二つの星が、水瓶宮(宝瓶宮)の“支配星”(宝瓶宮占星学では「共鳴星」の主星と副星であることにご注目ください。
【その4】 海王星と天王星のミューチュアル・リセプション
あらためて書くまでもないと思いますが、水瓶宮を運行している海王星と、魚宮を運行する天王星は、2004年以来、ミューチュアル・リセプション(ミューチュアルレセプションとも)の関係にあります。
2002年から出始めたこの影響は、それ以降、今日に至るまで、両者の象意が混在するさまざまな社会現象を生じさせてきました。
その一つが「ニセモノと本物の混在」です。
すなわちニセモノを本物のように扱う「偽装」「偽計」「詐欺」「ごまかし」…。こう書くと、2002年から昨今の社会現象の中で、数多くの出来事が思い当たりませんか?
One-Point ◆ 占星学で常用する10個のメイン・プラネットのうち、パーソナル・プラネット(太陽・月・水星・金星・火星)を除くすべての星が何らかの関わりをもつのが2009年です。 その中で、宝瓶宮時代の影響圏に入って発見された天王星・海王星・冥王星が示す影響はとくに重要です。
●権力が集中した双魚宮時代の専制君主制度に対し、今日の三権分立が民主主義のように思われているふしがありますが、正しいとはいえません。
本来の民主主義は、国民主権を表わしているからです。
これを軽視する三権(議員・官僚・自治体・警察・裁判官など)であれば、“支配/被支配”に基づく双魚宮時代の残滓(ざんし)にすぎません。
宝瓶宮時代は、一人ひとりが主権者としての意識に目覚め、政治や経済や社会活動をリードしていくようになります。
※
政治家・官僚・経営者の皆様、これからは国民が目覚めていくことを理解して、国民目線によって実践しないと、やがて運勢を失っていきますよ。
では、少し、「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)をご紹介いたしましょう。
【その1】の冥王星の山羊宮入りは、「現実社会」に「大きな変革」が起こることを示しています。
人々は、「現実社会」の中で生きています。
「現実社会」から逃れて生きていける現代人は、まず誰もいません。
そのため、すべての人々は、遅かれ早かれ、否応なく「現実社会の大変革」の中に巻き込まれていきます。
少しポイントをみてみましょう。
まず、いちばんに大変革の真只中に晒されるのは、現実社会を「組織運営」している人々です。
前ページ「近未来予測=実際編」をお読みになられたかたならピンときますよね?
現実社会を便宜的に「組織運営」しているのは、三権(立法・行政・司法)です。
具体的には、「政党(政治家)」「省庁(官僚・警察)」「法曹(裁判官・検察官・弁護士)」と、これらに準じる「地方自治体」です。
次に、現実社会の「根本基盤」をなす事柄です。
現実社会を物質的に根本から支えているのは、「第一次産業(農業・林業・水産業・鉱業)」、それらに続く会社組織です。また、「エネルギー資源」の問題は欠かすことができません。
ちなみに、現実社会を経済面からみたときに、基盤をなすのは、日銀をはじめとする銀行や株式証券など金融機関ですが、これらも紆余曲折していくでしょう。
お分かりですか?
この「星のディレクション」の影響圏内に入った2006年頃から、これら「政治家」や「官僚」、「裁判関係」や「地方自治体」、また、第一次産業である「農林水産業」、石油をはじめとする「エネルギー資源」に関する問題が、さまざまに話題となったり、ふだん以上に取り沙汰されているのは、そのためです。
もしかしたら、ここ数年で十人前後も変わっている「農林水産大臣」は、この象意を二重に受けている”厄職”なのかもしれません。(笑)
それはともかく、来年2009年からは、これら現実社会の基盤をなすさまざまな変革が「まったなし」的に行きつ戻りつ本格化していきます。
これらは、徐々に国民の一人ひとりにも大きな影響を及ぼしていくことになります。
この星のディレクションは、2024年頃まで続きます。
One-Point ◆ 現在の社会態勢は、双魚宮時代と宝瓶宮時代の中間にある便宜的な「組織運営」の在り方です。宝瓶宮時代が本格的にはじまった今日、より完全な宝瓶宮時代の社会態勢へと、少しずつでも移行していかなければならないのです。
●念のために書いておきます。
「宝瓶宮時代の意識の目覚め」は、右の本文で紹介した星によるディレクションではありません。
ホロスコープは、常に複合的にリーディングしなければなりません。
星は矛盾なく、調和して法則的に動いているために、すべての星のディレクションは、一つの目的をもって調和的に関連し合いながら、人類を導き、示唆を与え、作用しています。
「現実社会の大変革」は、約20年近く続きますが、本当のディレクションが奈辺にあるのか気づかなければなりません。
人類歴史は、双魚宮時代から宝瓶宮時代へと移っています。
「宝瓶宮時代のビッグバン」後、新しい宝瓶宮時代の社会態勢を模索していく時期に入っています。
そのためには、「旧い社会態勢や在り方では、もうダメじゃん!」ということを、国民がしっかりと腑(ふ)に落とさなければなりません。
そうしないと、いずれ後戻りしたり、逆流する可能性を残してしまいます。
第一次フランス革命(1789-1794)のような急激な暴力革命は、逆流(1814王政復古)を生じさせてしまうのです。
分かりますよね?
一言でいうと、宝瓶宮時代の社会態勢というのは、「自由・平等・博愛」が正しく実現された世界的な「友愛社会」のことです。
ここは誤解しやすいのでご注意ください。
「自由・平等・博愛」をフランス革命当時のまま、双魚宮時代の「対立二元論」によってとらえると間違ってしまいます。
詳しくは、「自由・平等・博愛の本義」や「宝瓶宮時代と個性創造」をご覧ください。
「友愛社会」とは、宝瓶宮時代の「現実社会」と同義語にほかなりません。
それゆえ、友愛社会の実現には、現実社会の舵を切って方向転換していくことが必要なのです。
その手はじめが「現実社会の大変革」のこの星のディレクションです。
「旧い双魚宮時代の意識のままでの組織運営や社会の在り方では、もうダメなのだ、新しい友愛精神に基づく在り方を模索・構築していかなければならない!」という国民意識の高まりが必要なのです。
現実社会に関わる政治・経済・社会・経済・生活などの根幹が、ドタバタ♪ドタバタ♪することによって、人々の意識が「これではアカン!」と変わっていくことが、この星の真のディレクションです。
それは、「宝瓶宮時代とライフスタイル」に書いておいた、「国民の皆様一人ひとりがヒーローであり、時の権力者であり、世界をリードしていく立場にある」という自覚にほかなりません。
便宜的な「組織運営」である三権に任せっぱなしにしたり、頼ってしまうのではなく、できることからでも、自分が社会に参画し、少しでも責任を持ったり関わっていこうとするアクティブな意識の目覚めです。
あなたはどう対応していきますか?
One-Point ◆ 結局、人々の意識が変わらなければ友愛社会実現への道筋がつきません。「現実社会の大変革」の星のディレクションは、結局、国民の一人ひとりの「宝瓶宮時代の意識の目覚め」と関連しています。
●「けんけんがくがく」という言葉は、かつてはありませんでした。
喧々囂々(けんけんごうごう)と、侃々諤々(かんかんがくがく)が合わさって使われだした言葉です。
単に騒がしい「喧々囂々」でも、信念をもって議論する「侃々諤々」でもなく、ここでは何でもありの併存・対立、てんこ盛り状態に対して使っていますので、「喧々諤々」がピッタリなのです。(笑)
「誤用だ!」なんて目くじら立てないでください。
西洋占星術の皆様は、どう読まれましたでしょうか?
「2009年の主な星の動き」に書いた【その2】〜【その4】は、個々にはそれぞれ、いろいろな解釈ができるのですが、結局は、一つのディレクションしか示していません。
それは、両者の象意が複雑に絡むということです。
双魚宮時代の象意と宝瓶宮時代の象意に基づく新旧の出来事や事柄が、今まで以上に突出し、さまざまに併存・混在・対立していきます。
それは、旧い勢力と新しい勢力の対立、たとえば宗教テロの拡大と自由主義の対立激化であったり、旧い事柄と新しい事柄の混在、たとえば芸能であればアイドルの復活とお笑いの混在・同化などです。
かつての出来事の復活やリバイバル現象と、新しい事柄やニューウェーブの台頭です。
ご参考までに、前のページでご紹介した両時代の主な象意を再掲しておきましょう。
【双魚宮時代】=象意→「宗教」「空想」「虚偽」、他には「善悪」「感性」など。
【宝瓶宮時代】=象意→「自由」「社会」「真実」、他には「平等」「個性」など。
併存・混在・対立・協同など、形態はさまざまです。
激しく対立するケースもあれば、協同するケースもあります。
喧々諤々(けんけんがくがく=注:雑記)です。(笑)
宝瓶宮占星学的には、「それがどうしたの?」ということす。
より正しい在り方を模索するには、多くのデータ・材料・出来事・主張などを同時並行的に並べて、比較してみたほうがよいと思いません?
例えていえば、新しい彼氏とのデートの前に、これからの出来事を思い描いて、「どれを着ていったらいいいの?」と、旧いお気にの服やアクセサリーをクローゼットから引っ張り出したり、新しく買ってきた服を身に付けたりして、比べてみるようなものです。
多くの選択肢の中から、ダメなもの、よさ気なものをベター・チョイスしていったほうがよいと思いません?
長い目でみれば、紆余曲折はあっても、そこから生まれていくのは、宝瓶宮時代の社会に向けて、「こうあるべき!」という方向性です。
「旧い体制に任せておくだけではダメだわ、自分でもできることから新しい社会づくりに一石を投じていかなくっちゃ」という意識の目覚めです。
One-Point ◆ 何を選択してもかまいません。双魚宮時代から宝瓶宮時代への移行期の中で、時代の流れに沿った選択は運勢を得て生き残り、いずれ発展していきます。旧い守旧的な選択は、一時的には盛り上がったとしても、時代の流れと共鳴できないために、いずれ運勢を失って衰退していくという事実です。
●魚宮に象徴される事柄、たとえば宗教、空想、芸術、芸能…などは、来年2009年(実際には2008年を含む)は、何かと盛り上がったり、盛り下がったり、右に、左に、いつもより変化が激しい状態になりそうです。
魚宮に象意を持つ皆様であれば、表面的なことで心を乱さないように、平静さを保つことが必要でしょう。
この時期を過ぎると、本来の純粋な魚宮に移行していきます。2010年頃からは、魚宮は魚宮らしく原則、本来の魚宮らしさを取り戻してまいります。
右の本文で紹介した事柄の多くも、次第に純粋な宗教や芸術、また作り事(フィクション)と理解した上で楽しむ、さまざまな営みに変わっていくようになります。
さて、以上のことが分かれば、実際は皆様次第です。
念のために、もう少し具体的に2009年に起こりえるかもしれない出来事を最後に書いておきましょう。あくまでも可能性です。
※
第1点は、旧い主張や勢力や体制の一時的な盛り上がりです。
国際的には、宗教勢力の動きが活発化します。当然、原理主義者によるテロの激化です。
同時に、常識的な宗教勢力がいずれ動き出すでしょう。
政治でいえば、「新旧の自民党」「民主党内の両派」「官僚体制」「共産党(主義)」、また「権力意識」と「市民(民主)意識」の両方の動きが、対立します。
これらは、旧い勢力が盛り上がってきて、新しい勢力と対立していくということです。
自分が正しいと思っている権力意識を持つ勢力、一方で真に国民のことを考えたビジョンを展開する勢力、両方の出張りです。
これらの動きは、まさに玉石混交、互いに反発も協同も起こります。
第2点は、文化・風習の復古や復活といったリバイバル・ブームです。
いちばん理解しやすいのは、文芸・芸能に関することでしょう。
宝瓶宮時代のビッグバン(1989年)以前のアイドルブームや銀幕(映画)・SF・歌謡曲・GSやフォークなどの復活やリバイバルは充分に考えられますが、新しい動きも加わることでしょう。
「お笑いブームの謎を解け!」の最後に冗談で書いた、マンザイブームの「おれたちひょうきん族」を今風にアレンジした一時的な復活などは、そのうちありえるかもしれませんよね。(笑)
復活やリバイバルは、文芸・芸能分野だけにかぎりません。
社会風俗や民俗風習などの分野でも起こりえます。
新しい解釈も加わっての復活や創造です。
第3点は、“夢”や“幻想”、“オカルト”や“宗教”など、空想・精神世界への関心です。
波動や科学性が加わった“スピリチュアル・ブーム”や“バーチャル・リアリティー”(仮想現実)、“サイキック”な事柄への関心です。
昔ながらの“占い”なんかもそうですね。
その一方で、盛り上がりと同時に現実面から批判の対象にもなりそうです。
その点、精神世界を含めた現実対処の自己変革ブームなんかピッタリです。
第4点は、市民の立場からの社会的なムーブメント(運動)の発展です。
実は、これがいちばん重要なポイントです。
昔ながらのナンデモ反対の市民運動と、新しい意識による市民の社会参画運動が話題になり興っていくことが起こります。
何が起こってもかまいません。
「何でもあり」で当たり前の2009年です。
そういった多くの動きの中から、やがて旧いものは純粋に空想として楽しむようになり、一方で宝瓶宮時代の「友愛社会」の実現につながるものは、少しずつ明らかになって評価が与えられてまいります。
One-Point ◆ 自民党が政権を継続しようと、民主党政権ができようと、共産党が躍進しようと、真の「星のディレクション」には関係ありません。政治・経済・社会・教育・生活…ドタバタの中から、一人ひとりが、「オラが、スっかりすたスタンスを見つけていかねばなんメ」ということが、真の星のディレクションだからです。
近未来予測=実際編 ← BACK
NEXT → 新しい意識と夢想の2010年
※当ページの内容は著作権法により保護されております。無断使用はご容赦お願い申し上げます。
Copyright(C) 2005-2008 Aquariun Astrology - Seiji Mitoma All rights reserved.