宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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現在、何が起こっているのか、全体的な「近未来予測」をお楽しみください。
まずはベースとなる「基礎編」で、宝瓶宮時代の到来に関するものです。
現代占星術ではあまり語られることのない社会や国家の動きをお伝えいたします。
●第1稿 : 2006年02月20日アップ
●改訂稿 : 2008年05月01日アップ
2010年までの近未来予測は、「基礎編」と「実際編」に分かれています。
この「基礎編」では、1990年から2010年を、歴史の移り変わりという文脈の中でとらえます。
現代西洋占星術では語られない「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)のリーディングなので、にわかには信じられないかもしれませんが、小説でも読むつもりでお楽しみください。
「星のディレクション」に対して、人間の意志がどう働くかは別の問題です。
1989年頃に、歴史的な「宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)のビッグバン」が起こりました。
「宝瓶宮時代のビッグバン」?
何のことかわけ分かりませんよね?
すみません。わけの分からない方は、「宝瓶宮時代と占星学」のページをお読みください。
カンタンに言うと、「世界的な友愛社会の実現を目指す新しい歴史が、いよいよ始まったよ」という意味です。
笑っちゃいますか?
「何言ってんだコイツ」って感じでしょうか?
宝瓶宮時代の影響は、今までも驚くほど近現代史の中に散発的ながら現れています。
だれもが義務教育で習った重要な内容ですから、話を聞けば思い出すでしょう。
「宝瓶宮時代のビッグバン」というのは、この宝瓶宮時代の前史が終わり、いよいよ宝瓶宮時代の幕が開けたよ、ということです。
では、「宝瓶宮時代のビッグバン」以降、2008年4月現在まで起きていること、これから2010年までの近未来に起きることを実際の出来事を交えてご紹介いたします。
One-Point ◆ 実際に起こっている出来事を、ここに書いた「星のディレクション」の内容と併せ読むと、きっと一連のSF小説を読むようで面白いですよ。
●「ディレクション(direction:方向、指図)」とは、ここでは「現在の星の位置や角度(アスペクト=星の位相や座相)が示す方向・指図」という意味で使っています。
現代占星術でいうトランシット法を正しく解釈したものだと考えても、そう間違いではありません。
ですから「星のディレクション」とは、宝瓶宮占星学の理論と解釈に基づいて、現在や未来の方向性を読み取ったものとご理解ください。
そういう宇宙(意志)の影響力があるということなので、実際にどう動くかは、人間が決めることです。
まずは、アウトラインをご覧ください。
1989年以後、2010年までの「星のディレクション」です。
1989年-90年 宝瓶宮時代のビッグバン
1989年〜 双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の終焉(しゅうえん)現象(宝瓶宮時代への転換)
1993年〜 既成権力の崩壊(主に〜2008年頃まで)
2002年〜 象意の混在と主導権争い(〜2010年頃まで)
2006年〜 組織運営の変革(〜2025年頃まで)
2009年〜 宝瓶宮時代の目覚め
同2009年〜 双魚宮時代のリバイバル(〜2023年頃まで) ※22.03.29追記
※「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまったことで、以降、2023年ころまでは、両時代の流れが並行して生じる過渡期になります。
一読して、2010年までの20年間が、古い組織や意識から、新しい組織体制や意識への移行期であることが分かりますか?
これだけでは、単なる変人のたわごとにしか見えませんよね?
ご理解できない方には申し訳ありませんが、「宝瓶宮占星学」が提起する新しい理論の展開なので、このサイト全体をお読みいただくしか、ご説明できません。
悪しからずご了解ください。
つまりは、時代の底流にある「根っこ」の部分をご紹介したのです。
具体的には、星のディレクション=「根っこ」に関連して、実際の事件や出来事が起こります。
実際の出来事は「幹」や「枝葉」で、人間の意志が関与しています。
次に、「星のディレクション」を一つずつ、ご説明いたしましょう。
One-Point ◆ 「宝瓶宮時代と占星学」をお読みになった方は、1990年から2010年の20年間を、双魚宮時代から宝瓶宮時代への移行期ととらえると分かりやすいですよ。古い独占権力や組織が壊れ、「友愛精神」に基づき、より平等な組織や社会へと移行していくその第一歩です。
●新しい時代の考えや教えは、最初、誰にも理解されません。
旧い時代の中で、先覚者のみが時代の常識や権力と対立しながら、行きつ戻りつし、時代の波動に後押しされて、人類は少しずつ先覚者の教えの中に真実を悟っていくのです。
しかし、あるときを境に、一般の人々にも新しい時代の波動が注がれ、無意識のうちに感性や意識や行動や判断基準が変わりだします。
その境が「宝瓶宮時代のビッグバン」ということです。
1989年-90年に約2,160年続いた双魚宮時代が終わり、その頃から新しい宝瓶宮時代への転換現象が各分野で起こりました。
この「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、宝瓶宮時代の意識が一般人にも広がりはじめたのです。
それまでの約360年間は、いわゆる宝瓶宮時代の「前史」で、歴史上の特定の人物が時代のインスピレーションを受け、人類に真実を教え啓蒙する「宝瓶宮時代の先覚者」としての役割を果たしてきました。
「宝瓶宮時代のビッグバン」とは、それが一般庶民にまで広がったよ、ということです。
では、実際に1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」直後に、どんな時代の転換を示す出来事が起こったのかみてみましょう。
◆ 実際の出来事
【国際面】=1991年12月、ソビエト連邦の消滅。
【経済面】=1990年1月、「株式バブルの崩壊」が始まる。
【社会面】=1990年12月、ワールドワイドウェブ(インターネット)の構築。
【芸能面】=1990年以降、80年代「アイドル」の活躍が見られなくなった。
【生活面】=アメリカで「ユニバーサルデザイン」が提唱され、日本では「共用品・共用サービス」の前身E&Cプロジェクトが立ち上がる。
【科学面】=1989年、1992年、ガリレオの名誉が回復。
One-Point ◆ ここでいう「ビッグバン」をイメージでとらえると、「突然、宝瓶宮時代の波動エネルギーが人々の意識に降り注ぎはじめた」ということです。1989-90年がそういう星の配置でした(従来の占星術の解釈からは読み取れないかもしれません)。そのため、人々は共時性的に、宝瓶宮時代の価値観や意識と感性で判断し、行動しはじめるようになったのです。
●「理想」は、水瓶宮(宝瓶宮)にも魚宮(双魚宮)などにも使われる象意です。
同じ言葉でも、水瓶宮の“理想”と魚宮の“理想”の象意は、明確な違いがあります。
水瓶宮の“理想”が現実社会的なノンフィクションであるのに対し、魚宮は“空想”や“幻想”といった思い込みが加わったフィクション“まだ見ぬ理想”です。
“宗教”も同じです。
射手宮と魚宮では違います。
射手宮は“高等宗教”なのに対し、魚宮はオカルトチックな“カルト宗教”(新興宗教)や、現実離れした思い込みが加わった宗教です。
星は言葉をもたないため、宇宙この世界に根づいた本物の「基礎理論」がないと「実学」として活用することができません。
上の出来事が、なぜ「宝瓶宮時代のビッグバン」と関係するのか、ご説明しなければなりません。
ある程度、現代占星術の知識がある方でも、ご理解できないでしょう。
まずは、次の象意をご覧ください。
【双魚宮時代】=象意→“宗教”“空想”“欺瞞”、他には“善悪”“感性”など。
【宝瓶宮時代】=象意→“自由”“社会”“真実”、他には“平等”“個性vなど。
これは、現代占星術で使われている魚宮(双魚宮)また海王星、ならびに水瓶宮(宝瓶宮)また天王星の象意を、正しくとらえなおしたものです。
象意は、あえて絞って上下対照的にしています。
これを頭に入れないと、今の時代の出来事の意味が、理解できなくなります。
1989年から2010年が、上の「双魚宮時代」から「宝瓶宮時代」への移行期にあるため、これらの象意が入れ替わる社会現象が起きたり、ゴッチャになって混在した出来事や、対立する事件となって現れます。
*
【国際面】=ソビエト連邦の消滅
1989年東西ドイツの「ベルリンの壁崩壊」に続き、1990年ソ連の大統領制導入と共産党独裁解体を経て、1991年12月ソ連は正式に姿を消しました。
「宝瓶宮時代と占星学」の中の「宝瓶宮時代の到来」に書いたとおり、共産主義(マルクス=レーニン主義)は、双魚宮時代最後の思想です。
それは共産主義思想が、双魚宮(魚宮)の象意と同じ「対立二元論」の資本家 vs 労働者という階級闘争であり、実現不可能な共産主義理想社会という「幻想」を描く、反宗教の「宗教(信仰)的政治思想」だったことからも分かります。
【経済面】=バブルの崩壊
1980年代後半に起こった「バブル景気」は、株や土地の異常な値上がりをもたらしました。それは、実体を伴わない「虚構」に踊らされた景気でした。
バブルの崩壊は、1989-90年「宝瓶宮時代のビッグバン」によりもたらされました。
ただし、念を押します。「宝瓶宮時代のビッグバン」とは、星のディレクションであり、共鳴する波動(感性や意識)の変化を意味しています。
実際には、政府・日銀による、1989年の金融引き締め、1990年の融資の総量規制、1992年の地価税導入によって崩壊していったのです。
しかし、そこに、一部のバブル長者から、国民にマイホームの夢を取り戻すべきだという、宝瓶宮時代の象意である「平等」を図る意識が働いていたことを知らなければなりません。
【社会面】=ワールドワイドウェブ(インターネット)の構築
今、あなたが目にしているホームページといったワールドワイドウェブ(WWW)は、実は「宝瓶宮時代のビッグバン」とともに始まったものです。
イギリスの計算機科学者ティム・バーナーズ=リーは、1989年グローバルハイパーテキストプロジェクトを公式提案し、1991年にはインターネット上で利用可能なサービスとして世界最初のウェブサイト(ホームページ)を立ち上げました。
それは、1995年ウインドウズ95の発売とともに、またたくまに世界中を結びつけていきました。インターネットの中では、宝瓶宮時代の理想である「世界的な友愛社会の実現」がバーチャルながら技術的に成り立っているのです。
インターネットやワールドワイドウェブは、宝瓶宮時代の初期インフラストラクチャー(社会基盤)ですから当然です。
【芸能面】=80年代アイドルの活躍が見られなくなった
古くは銀幕のスターから、60年代アイドル、70年代アイドル、80年代アイドルと、映画スターやアイドルの熱狂的な全盛期が続いてきました。
しかし、80年代最後のアイドル Wink の「淋しい熱帯魚」、日本レコード大賞受賞と第40回紅白出場(いずれも1989年12月31日)をピークに、つくられたアイドル歌手ブームは消えていきます。
これら当時のスターやかつてのアイドルが、映画やテレビの中につくられた偶像=「虚構」だったことを知れれば、「宝瓶宮時代のビッグバン」とともに、ブームが去ったことがお分かりでしょう。→ ご参考「お笑いブームの謎を解け!」
双魚宮時代の象意「虚構」は、宝瓶宮時代の「真実」とは、波動が合わなくなるのです。
One-Point ◆ それにしても、アイドル歌手の最後の大ヒットが「淋しい熱帯魚」とは、双魚宮時代の終わりを象徴するようです。歌詞も意味深ですよ。「♪Heart on wave 泳ぎだすけど あなたの理想(ゆめ)には追いつけなくて〜♪」作詞/及川眠子。Wave=水瓶宮のシンボルマーク、理想(ゆめ)=魚宮の象意です。なお、「One Night In Heaven 〜真夜中のエンジェル〜」は、1989年11月発売。Winkの活動停止は1996年です。
●春分点が黄道を一周りするプラトン年(約25,920年=360度)の中で、双魚宮時代や宝瓶宮時代などを、プラトン月(約2,160年間=30度)といいます。
「宝瓶宮時代のビッグバン」1989年-90年を宝瓶宮時代の0度(双魚宮時代の30度)とするとき、双魚宮時代の25度は360年前の1630年頃になります。17世紀です。
年数や年代は概数でとらえてください。
*
※「宝瓶宮占星学1.プロローグ」に、「宝瓶宮時代の根拠」をアップ(2007.06.09)いたしました。併せてご一読ください。
【生活面】=共用品・共用サービス&ユニバーサルデザイン
日米で同じような運動が、同時期にスタートしたことに「共時性」を感じます。
これは「宝瓶宮時代のビッグバン」の波動が、水瓶宮の象意をもつ国家・日米英仏などと、まず共鳴したからです。
この二つの運動は、日米の文化差による意識の違いはありますが、ベクトル(方向)は同じです。
宝瓶宮時代が、友愛精神に基づく「自由」で「平等」な社会づくりを目指していることを知れば、ご理解は簡単でしょう。
この二つの運動は、施設や製品やサービス(精神を含む)による生活面でのボーダレスな友愛社会づくりを目指しているのです。
【科学面】=ガリレオの名誉回復には、歴史的意義があります。
宝瓶宮時代の影響が、人類歴史に現れはじめたのは、いつごろからか紹介しておきましょう。
双魚宮時代の25度、すなわち1989年-90年の「宝瓶宮時代のビックバン」から約360年ほど前の1630年頃からジワジワ、ポツポツと、「宝瓶宮時代の先覚者」によって現れてきました。
17世紀の歴史的な出来事といえば、ガリレオやケプラーが「地動説」を唱えました。
自由を求めてイギリスを離れたピルグリム=ファーザーズが、アメリカ大陸に上陸したのが、1620年です。
イギリスで、議会の決議権を求めた「権利の請願」が権力を持つ国王に提出されたのが1628年。これは1689年の「権利の章典」へとつながります。
いったい何を言っているのか、お分かりですか?
これらはすべて、宝瓶宮時代の象意、“真実”と“自由”“平等”に関する歴史上に起きた画期的な出来事なのです。
重要なので、補足説明をします。
ピルグリム=ファーザーズは、今日、世界的な自由主義を掲げるアメリカ合衆国の祖となった人々です。
イギリスを脱出し、自由を求めた彼らの精神は、今もアメリカの基となっています。
ピルグリム=ファーザーズがイギリスを脱した当時は、国王が絶対的な権力をもつ「絶対王権」の時代でした。
国王の持つ支配権は、国王の先祖が神から授けられたものであり、絶対的であるとする宗教的権威にもとづく「王権神授説」によっていたのです。
しかし、イギリス議会は、議会と国民の権利を尊重するよう国王に要請書を提出します。
それが1628年の「権利の請願」です。
このときは認められませんでした。
後日、ピューリタン革命に続く名誉革命によって、ようやく1689年に「権利の章典(Bill of Rights)」の承認=自由を得たのです。
One-Point ◆ 人類歴史における人々の「自由」が、「宗教的な権威」や「社会的な権力」との戦いにおいて勝ち得たことをご理解ください。一つは、自由の天地を求め、後年、本国イギリスとの独立戦争を経たアメリカ。もう一つは、イギリス国内において勝ち得たものです。他には「自由・平等・博愛」を掲げたフランス革命があります。もし、似たようなことが今日、「宝瓶宮時代のビッグバン」後の世界と日本に起きているとしたら…。
●1632年の著書「天文学対話」でコペルニクスの地動説を是認。
キリスト教から異端者として破門宣告を受け幽閉される。
1989年09月23日、ローマ教皇は、ガリレオの名誉回復に言及。
1992年10月31日、13年間にわたる調査結果を踏まえ、当時のカトリック教会は誤っていたと、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が、359年4か月9日ぶりにガリレオの破門を解くと演説した。
では、ガリレオの名誉回復について述べましょう。
初めて「地動説」を公言したのは、ガリレオです。
地動説は、今でこそ当たり前の事実ですが、当時の世界観を根本からひっくり返す驚天動地の”異説”でした。
キリスト教世界では、「天動説」が宗教的に絶対の考えだったからです。
そのため、ガリレオは宗教裁判にかけられ、異端(神に反する者)として有罪判決を受けます。
幽閉されたガリレオは、「それでも地球は動く」と言ったとか言わなかったとか。
実は、その100年も前に、コペルニクスは「地動説」を発見していました。
しかし、彼は、キリスト教会を恐れ、『天体位置の簡易計算法』として発表するにとどまります。
いわば事実上、ゴマかしたのです。
後年、「コペルニクス的転回」とたとえられますが、彼は真実を教える「天王星叔父さん」ではなく、ガリレオこそが、「宝瓶宮時代の先覚者」となったのです。
先の教皇ヨハネ・パウロ二世(1920-2005)の謝罪により、ガリレオの名誉が最終的に回復されたのは、「宝瓶宮時代のビッグバン」直後、1992年のことです。
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