宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
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年末になってからでは、もう2014年の予測は書けません。
理由は、本文を読まれれば明らかになります。
そこで来年2014年の将来予測を簡単にご紹介しておきます。
画像は、この8月6日進水式が行われたヘリコプター搭載護衛艦「いずも」。
「ひゅうが」型よりも、ひと回り大きい。
●第1稿 : 2013年 8月21日アップ
※緊急アップのため、近々、部分的にリライトする可能性があります。
「ライン・ホロスコープ」というのは、十大惑星(メイン・プラネット)の動きを、文字どおりラインで表わしたものです。
ひと目で星の動きや主なアスペクトが分かりますので、毎年、宝瓶宮占星学オリジナルで作成しています。
俗にいう「来年の運勢」、今年2013年でいえば「2014年の運勢と変革への対応」をご依頼された方には、「ライン・ホロスコープの見方:2014年版」の解説付きで差し上げているものです。
One-Point ◆ 正規版の「2014年のライン・ホロスコープ」(PDF、A4判)は、上のサンプルに太陽、ケレス、ドラゴンヘッドを記載しています。月は煩雑なので省略いたしました。
2014年には大きな動きがあることが分かります。
上のサンプルに「POINT」で記したとおり、大きくポイントを3つ挙げると、次のとおりです。
【POINT 1】
4月〜5月前後、特筆すべき大十字(グランド・クロス=90度×4)。
【POINT 2】
9月以降、木星と天王星の三分(トライン=120度)と土星との矩(スクエア=90度)。
【POINT 3】
12月中旬、土星が射手宮に入宮。
で、それが何なの? ということですよね。
星の動きだけをご紹介しても意味はありません。
当然、占星学を知らなければ何のことか分からないし、たとえ西洋占星術に詳しくても、「当たる・当たらない」の「占い」では、時代の流れまで見抜くことはできません。
しかし、宝瓶宮占星学は、宇宙この世界の根幹となる宝瓶宮時代の新しい宇宙観=「数理法則とクオリアル・ワールド」をベースに、個人や人類にかかわる時代の大河をリーディングできます。
なぜなら、「数理法則とクオリアル・ワールド」から敷衍(ふえん)した「ホロスコープ原論」によって、ホロスコープ(天球図)のサイン(宮)やハウス(室)、星や占星点、またアスペクトなど、それぞれの占星要素の本意(本当の象意)を数理的かつ哲理的つまり理論的に導きだせるからです。
そのため、「星」を読むことによって、地上の「出来事」や「動き」を知ることができます。
「おい、ちょっと待て! 星が人間に影響を与えるなんてナンセンスだぞ!」
はい、ホントにそのとおりです。
どういうことかは、次でご説明いたします。
One-Point ◆ 19世紀末、西洋占星術は「古典占星学」の理論体系を捨て、神秘主義や秘教(密教)に基づくオカルトチックな「占い」に変貌しました。天王星の発見によって「古典占星学」の理論体系が通用しなくなり修正を必要としていたためですが、アラン・レオらは理論の再構築を図ることなく、「象意解釈」のみを転用しました。それゆえ現在の西洋占星術は、伝統的な「占星学(Astrology アストロロジー)」ではなく、もはや個人の神秘性に由来する「当たる・当たらない」の「占い」同然の「秘教占星術」に区分されます。
●西洋占星術は、星と地上の関係を正しくつかむことができません。
基礎理論を欠いているのはもちろん、「宇宙プログラム」が何なのかも、存在することさえ分かっていないからだといえます。
サイン(宮)とは関係のない「神話」に基づく解釈からは、もはや現代や未来に通じる占断を行うことはできないのです。
結局、「宇宙観」を見出せるわけもなく、個々人の経験や感性による「占い」から抜け出せないのが、現在の一般的な西洋占星術、つまりは「秘教占星術(神秘占星術)」です。
ルル・ラブア師は、それを自覚していました。
しかし、自覚も公言もしないで、口をつぐむ西洋占星術師や研究家がいるのが事実です。
ただ、秘教占星術であることが「悪い」わけではありません。
個人に運勢が来ているときは、まだいいのですが、そうではなくなったとき、注意が必要だということです。
理論を持たない「秘教占星術(一般的な西洋占星術)」は、星がなぜ地上の出来事とかかわるのか、理解も説明もできません。
ただ「当たる」ことがあるからというだけで、理由が分からないまま学んだり占断しているのです。
星が、個人や人類に影響を与えるわけはなく、星は「宇宙プログラム」を象徴するだけです。
「宇宙プログラム? なんだそれ、もういいわ!」(笑)
ご関心のある方は、もう少しお付き合いください。
「基礎から学ぶホロスコープ」の「第5回:宝瓶宮占星学」にも書きましたが、地球からみた宇宙太陽系の星の動きは「時計」と同じです。
正確な時計があれば、正しい時刻を知ることができます。
だからといって、時計そのものが「時間」ではないのは当然です。
時計は、時刻(時間)を表わすツールにすぎません。
ホロスコープ(天球図)も同じです。
時計の文字盤の中を「針」が動いて、その針の位置から時刻を読みとれるように、ホロスコープ(天球図)の中を「星」が動いて、その配置から「宇宙プログラム」の現在時刻をリーディングすることができます。
もちろん、星そのものが個人や人類に影響を与えているわけではなく、「宇宙プログラム」の現在時刻、一般的な言葉でいえば現在の「運勢」や「方向性」を象わし、それを読みとれるにすぎません。
現在が、「宇宙創成プロセス」の中で、どういう時代なのか、また、どこに向かって進んでいるのか、起きるべき出来事の方向性をリーディングすることができるのです。
それを、宝瓶宮占星学では「星のディレクション」と呼んでいます。
ホロスコープ(天球図)は、そういう便利なツールです。
もともと「ホロスコープ」というのは、古代ギリシャの「ホロス(時の)+コポス(見張り人)」が語源で、星の動きを観測して、季節(時)を知る「時計」のような役割りを果たす優れた技能を持っていた「カルデア人」を指していました。
そこから「カレンダー」という言葉が生まれます。
約2,000年前の「古典占星学」は、そこに、より詳しい地上の出来事との関連性を見出して、当時、双魚宮時代の「古代ギリシャの世界観」から、星と地上の関係を理論的に体系化したのです。
海王星が発見された19世紀以降、現代西洋占星術は、旧くなった古代ギリシャの世界観や理論体系を捨てて、個々人の内面性に由来するオカルトチックな「占い」へと変容させました。
21世紀の今日、宝瓶宮占星学は、新しく始まった宝瓶宮時代の新しい宇宙観=「数理法則とクオリアル・ワールド」から、地上の人間や人類歴史との関係性を探究して実学的(哲理的)に占星学を再構築したのです。
それゆえ宝瓶宮占星学は、宝瓶宮時代の新しい西洋占星術なのです。
One-Point ◆ 「古典占星学」や「西洋占星術」で、「ディレクション(ダイレクション)」といえば、単に「順行」だったり「進行座相」のことを指します。宝瓶宮占星学は、その解釈を一歩進めて、進行座相がどのような「宇宙プログラム」の現在時刻を指し示すか、それを「星のディレクション」と呼んでいます。一般的にいえば、そのときどきの「運勢」や「出来事」で、厳密にいえば、その「方向性」をいいます。
1999年7月の瞬間的な大十字(グランド・クロス=90度×4)の星の配置。
図は、水星と太陽が最も近づいたときのもの。
構成する星は、現実的な影響力が弱い星が多く、常に3〜4度の誤差を伴っていました。
また、動きの早いを含むため、期間も短く瞬間的なものでした。
去る20世紀末、「1999年に人類は滅亡する」といった「ノストラダムスの大予言」が流行りました。
そのとき、一部の西洋占星術師たちは、星が十字形に並ぶ大十字(グランド・クロス=90度×4)が形成されるからだと、まことしやかに流布しました。
しかし、雑誌やテレビなどマスコミで大々的に騒がれたにもかかわらず、結果はご存じのとおり、あっけないほどナンにも起こりませんでした。
以前にも書きましたが、1999年の星の配置は「大十字(90度×4)」というには怪しいもので、遅れてきた太陽と逆行する水星の合わせ技です。
また、冥王星など現実的に影響力の強い星たちも関与していませんでした。
オカルトチックな「占い」に流れた当時の西洋占星術は、おハコの単純な「吉凶解釈」によって、「大十字(グランド・クロス=90度×4)=大凶座相」と信じ込んで流布した結果の占断ミスだったのです。
当時はまだ、そのような人が多かったのです。
さすがに昨今は、そこまで極端な「吉凶解釈」をするのはシロウト同然の初心者か、よほど単純な占術家でもなければ少なくなりました。
当サイトに書いたように、西洋占星術はすでにその10年前、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」の時点で運勢を失っていたのです。
「北斗の拳」風にいえば、「お前はもう死んでいる」といった状態で、時代の運勢が働きにくくなり、古い「吉凶解釈」のままだと、占断ミスをしやすくなっていたのです。
詳しくは、当サイトの「宝瓶宮時代と占星術」など一連のページをご高覧ください。
One-Point ◆ 「1999年」に関しては、当事者である西洋占星術関係者のほうが、よくご存じだと思います。しかし「ミス」を公にして理由を述べたプロの占星術師や研究家はいなかったようです。その後、「吉凶解釈」は多少トーンダウンの傾向や自制がみられましたが、相変わらず吉座相や凶座相といった「吉凶解釈」の西洋占星術本は出版され続けていました。
2014年4月〜5月の大十字(90度×4)。
現実の変化をもたらす影響力の大きな星たちによって構成されています。
4月の末には、正確に90度ずつ4つの星が位置します。
動きの遅い星が多いため、その分、やや長めのディレクションになります。
では、2014年の最初のポイントをご紹介いたします。
2014年前半は、1999年とは少々、異なった大十字(グランド・クロス=90度×4)が形成されます。
まず、ほぼピタリと1度の誤差もなく、4つの星が90度をとる時期があります。
次に、冥王星も含まれます。
それどころか、天王星、木星、火星…。
さらには、間接的ながら土星も加わって、影響力の強い星たちによる大十字(90度×4)となることが特徴です。
ちなみに、なぜ、間接的ながら土星が加わることになるのかというと、土星が現在、冥王星との「ミューチュアル・リセプション(交歓)」の期間中にあるからです。
「ミューチュアル・リセプション」というのは、2つの星がお互いに相手の共鳴サイン(宮)にあることをいいます。
土星と冥王星のミューチュアル・リセプションによって、昨今の「組織運営変革の深化」のディレクションがもたらされています。
それは、ほかのページでも何度かお伝えしてきたとおりです。
そこに冥王星を含む大十字(90度×4)が形成されるために、土星も無関係とはいえないのです。
もう少し具体的にご説明いたします。
昨今の、土星と冥王星のミューチュアル・リセプションによる第一次「組織運営変革の深化」のディレクションによって、世界的にも、国家においても、経済環境においても、また多くの家庭や個人においても、何らかの「組織運営の変革」が生じやすい時代に現在はあります。
いつ「組織運営の変革」が「深化」し、具体化してもおかしくないのです。
そういう背景が、「1999年」とは根本的に異なります。
このような「変革の深化」の時代圏において、まず、来年2014年1月前半、幾分あやふやな大十字(90度×4)が形成されます。
その後は、冥王星、天王星、木星のTスクエア(90・90・180)が続きます。
4月になると再び火星が戻ってきて加わり、4月〜5月前後に明確な大十字(90度×4)が形成されて、ディレクションの本番を迎えていくことになります。
そのため、早ければ今年2013年末ころから影響が出はじめますし、来年2014年の1月頃には予兆的な出来事が生じ、そのままくすぶり続けて、4月〜5月の前後に本番となる出来事を迎えていく可能性が高くなります。
三すくみや四すくみといった緊張感を伴いつつ、いつ「組織運営の変革」が動きだしてもおかしくないときで、内実においては「変革の深化」の事態が招来されていきます。
早ければ、一部の国家においては、「運命」の出来事が起きても、十分に納得できる2014年なのです。
One-Point ◆ 冥王星を含む大十字(グランド・クロス=90度×4)が形成されるからといって、「人類滅亡」といったバカげたことは起こりません。惑星直列でも同様です。予言でも霊能力でも、また占いでも、「人類滅亡」といったご託宣をする人がまだいれば、その人は宇宙と人類の根本を知らない底の浅い「ニセモノ」だといって間違いありません。
昨今の現在時刻、つまり2014年に「組織運営変革の深化」が起こるのは、ほぼ既定のプログラムです。
なぜなら、国家や個々人を問わず、組織運営や生活の営為など、よって立つ基盤がこれまでとは変わってくるディレクションだからです。
それは、当初からこのサイトで書いてきたとおり、「組織運営変革の深化」のディレクションそのものが、一方でエネルギーを含む「第一次産業変革の深化」のディレクションを伴うものだからです。
社会や生活は、天候やエネルギーに依存します。
第一次産業は、特にそれが顕著で、その第一次産業に由来して、第二次、第三次…と、すべての経済活動や、多くの組織運営や生活が左右されるためです。
原子力発電やTPP(環太平洋経済連携協定、環太平洋パートナーシップ協定)をみるまでもなく、エネルギーを含む第一次産業に構造変革が起きれば、経済、社会はもちろん、私たちの生活が少なからず根本から変わっていきます。
ちなみに、変わることは「重要」とさえいえるのが現在です。
それはともかく、どこまで「組織運営変革の深化」のディレクションを受けるかは、それぞれの国家が持つ象意や個人のホロスコープ(出生天球図)によって、少なからず異なってきます。
国家でいえば、日本は「魚宮」の民族性、「水瓶宮」の国体、「牡牛宮」の現体制を持ちます。
アメリカは、「射手宮」の民族性、「水瓶宮」の国体、「蟹宮」の現体制です。
中国は、「蠍宮」の民族性、「獅子宮」の国体、「天秤宮」の現体制です。
詳しくは、「日本は何座宮?」をご高覧ください。
国家も個々人も、それぞれに持つ象意が異なりますので、受けるディレクションの内容や出来事の方向性は、少なからず違ってきます。
ちなみに日本では、「深化」のディレクション以前、「組織運営の変革」のディレクションの影響圏に入った2006年、「戦後レジームからの脱却」を掲げた第一次安倍内閣が誕生しました。
次に、その3年後、「組織運営の変革」のディレクションが正式に始まった2009年、一方で「共産主義宣言(マニフェスト)」にかかわる海王星が1846年の発見後、ホロスコープを一周した年、戦後日本を築いてきた自民党が政権を失い、ご存じ「幻想(マニフェスト)」を掲げた民主党が政権の座につきました。
その民主党も、今度は「組織運営変革の深化」のディレクションが正式に始まった昨年2012年10月直後の12月の衆議院総選挙で大惨敗をします。
ご存じ、「戦後レジームからの脱却」、また通称「アベノミクス」という日本復活の世界戦略を掲げた安倍首相の再登場による日本の「組織運営変革の深化」が民主的、かつ平和的に始まっています。
これは、敗戦による極東軍事裁判=東京裁判史観に基づく左翼系マスコミの報道や、日教組による学校教育、また進歩的文化人(共産主義文化人)らがもたらした「自虐的」な日本観から脱却して、世界の安定と平和および繁栄に、責任ある「無私」の精神と「和」の精神を持った日本および日本人に「原点回帰(チェンジ)」していこうとする大きな流れのディレクションによるものです。
「組織運営変革の深化」のディレクションは、一方で、「牡牛宮」の現体制を持つ日本に経済的な「再生転換」をうながします。
今後、日本は、世界で活躍する方向に動いていかざるをえません。
そういった「宇宙プログラム」の現在時刻に進みつつあるのです。
なので、その方向に時の「運勢」が伴います。
それぞれの国家に対して、上述の大十字(90度×4)をはじめとした2014年の3大ディレクションが、どのような内容や方向性で働くのかは、次回お届けいたします。
予告的に少し書いておけば、中国は現在、やや複雑なディレクションながら、概括的にいえば、現体制の「転換期」を迎えています。
良し悪しはともかく、「新たな出直し」を求められていくときです。
そこに大十字(90度×4)など2014年のディレクションが働くことによって、「自由」と「軍事」をキーワードに、中国人民が「現実」を知って、社会的に行動していく事態を招来することになります。
One-Point ◆ アメリカが持つ国家の象意は、特殊な役割を意味します。それも次回、お届けいたします。ちなみに、中国と韓国に共通しているのは、「民族性」と「国体」の相違や矛盾です。そこに少なからず葛藤を抱え、特殊な民族感情を持つことになります。日本は相応のとらえ方や客観的な対処をしなければなりません。紙白があれば、そういったことにも触れてまいります。
※個々人については、生まれ持つホロスコープ(出生天球図)によって、一人ひとり大きく異なってきますので、ここでは省略いたしました。
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