２０１０年の運勢＝天秤宮〜魚宮
―星のディレクションによる概略―

２０１０年の各サイン（宮）ごとの星のディレクションの概略をお届けいたします。
２０１０年の全体的な動きは「新しい意識と夢想の２０１０年」をご一読ください。
牡羊宮〜乙女宮の方に当てはまる方はコチラ→「２０１０年の運勢＝牡羊宮〜乙女宮」

《 今年２０１０年の木星の動き 》

ほぼ１２年をかけて１２サイン（宮）を巡る木星は、昨年２００９年は１月中頃から今年２０１０年１月の中頃まで、ちょうど１年間、水瓶宮を運行しました。
今年は、１月１８日に魚宮に入ると急速に魚宮を突っ切って、６月には早々と牡羊宮に入ります。その後、９月にいったん魚宮を逆行するものの、来年１月には牡羊宮に戻っていきます。
その牡羊宮も翌２０１１年６月初めには、木星はさっさと通り過ぎて牡牛宮に入り、そのまま牡牛宮を運行します。
木星は一部の西洋占星術師がいうように、必ずしも各サイン（宮）をキッカリと１年ずつ運行するものではないことがお分かりいただけると思います。
また、その木星は「幸運」をもたらす星とはかぎりません。
私の身近には、太陽と木星が三分（トライン＝１２０度）の人たちが「どうして？」と思うくらいたくさんいます。みんなマイペース（「自分勝手」ともいいます：笑）で困ります。本人たちは楽天的（「お気楽」ともいいます：笑）なのですが、そこに安住しやすく、かえって元に戻す試練に遭っています。そのことに本人たちは気づいていないのが、また楽観的なところですが…。（笑）
まったくもって、「マイペース＝自由」「楽天的＝快活」とは言いようです。人間は思い込んでしまう（海王星の象意）とそういう良い言葉、または悪い言葉だけを当てはめてしまいやすいのです。
もっとも実占リーディングをしている西洋占星術師は「木星は幸運の星」という勘違い解釈に気づいています。詳しくは『入門講座』の解説をお読みください。

どの星座宮が該当するかは「運勢を決めるサイン（宮）」をご一読ください。星占いでいう「○○座（太陽宮）」だけで見た場合、人によって異なりますが、一般に３０〜６０％ぐらいが該当します。

《 7.天秤宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ｌｉｂｒａ 》

精神面と現実面の両方から本物になっていく年

天秤宮の前半に象意を持つ人は、心の奥底を見つめていく人生期に入っています。
とくに天秤宮の最初に象意を持つ人は、それが日常化して、もう慣れてきたと思いますが、それ以外で前半に象意を持つ人は、自分の心の奥底や霊性といった精神世界に意識や関心をもって、新生や自己再生をしていく時期を迎えています。
その一方で、社会の現実や人生の現実が身にしみたり、普段よりもよく見えてくる時期にありますので、そこにおいても考えることになるでしょう。２０１０年は、精神と現実の両方の星のディレクションを同時に受けているということです。
今現在、どんな課題や出来事が起こっているにせよ、今年の学びは、今後の人生の大きなベースになっていくはずです。
一方、天秤宮の後半に象意を持つ人は、それはまだ先のお話。
今年は前半よりも、５月末以降のほうが星のディレクションによる運は開けます。
恋愛・愛情運をみれば、８月から９月は恋の季節。異性が何かと魅力的に見えたりして、目がハートになる可能性もあるかも…。
１１月頃になると、そこで目が覚める人と、本気になっていく人とに分かれそうです。その続きは翌２０１１年のお楽しみということにしましょう。
話は戻りますが、天秤宮の最初に象意を持つ人は、６月から９月は星のディレクションの動きが激しいので、上に書いた心の奥の精神世界をしっかりともって、周りの状況に振り回されないようにして、精神面と現実面との両方に対処していくことです。
星のディレクションによる宇宙（意志）からのメッセージは、本物になっていくことなので、そうすれば大きく成長していくことができます。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の天秤宮は、友愛社会の自由で精神的な人間関係の手本となる生き方を示します。それは平等の精神であり、博愛の精神であり、また争いよりも平和な共生を本質的に持った精神によって現わしていきます。

《 8.蠍宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ｓｃｏｒｐｉｏ 》

好調な１年、いっそうチャンスを活かしましょう

蠍宮に象意を持つ人の２０１０年は、取り立てて何も書く必要がないくらいに、おおむね好調といえる１年なので、逆に安穏とならずに、努力をして、いっそうチャンスを活かしていきましょう。
ただ、蠍宮の後半に象意を持つ人は、もうそろそろ大丈夫だと思いますが、よくいえば意識が大きく広がりますが、とらえ方や現実的な対応が曖昧になりやすい人生期にもうしばらくあります。自覚をもって注意していくことが必要なときが続いているのです。
それは悪い意味とばかりはいえず、見識や実力のある人であれば、時間や空間を超越した大きなビジョンを描いて、新しい創作活動や目標が育まれていくことにもなります。
なので、そういった創作など虚業を生業（なりわい）としているクリエイターにとってはプラスになります。
反面、実業家や政治家にとっては、楽観的になり過ぎて、現実無視や勘違いを起こさないように注意が必要です。
昨年２００９年秋からの社会的な活躍や実力発揮は、今年２０１０年の５月頃まで続きます。６月７月もその余勢をかって魅力がアップしたり、知識や技能を求められていきます。
恋愛・愛情運においても、９月から１１月中頃はモテ期に入りそうなので、おおむね今年は明るく前向きに過ごせそうです。
もっとも、これは蠍宮に対する星のディレクションのみをみれば、ということなので、ほかにどのサイン（宮）をもっているかによっては、多少は変わってきます。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の蠍宮は、優れた集中力と情熱とによって、宝瓶宮時代を日に日に新しく生まれ変わらせ、維持していく運営者として存在感が増します。新しい時代を現実的に築いていく担い手となっていくのです。

《 9.射手宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ｓａｇｉｔｔａｒｉｕｓ 》

前半の精神的な充実が後半に活きてくる２０１０年

射手宮に象意を持つ人の２０１０年は、５月頃までの内面の充実期と、６月以降の活躍期とに二分されます。
５月頃までの内面の充実期は仕事や社会的な面で活躍ができないということではなく、広く多くの人を受け入れつつ、友愛的に接することができる精神性を身に付けていくと、それが社会的な活躍に結びつきます。
また、それが無形有形の財産となって、６月以降の活躍期をよりステップアップさせていくことが可能になるということです。
もし５月までを、自分の考えや価値観にのみ執着し、他者に無関心だったり、排他的になったり、安易に過ごすと、その後も孤立した試練期になる可能性があることも、覚悟しておかなければなりません。
６月から９月に、いったんは星のディレクションによって仕事や社会的に活躍することができたとしても、スケールの小さな実績や、根のない一過性のものになりやすいということです。
射手宮の後半に象意を持つ人は、８月から９月以降に、再び内面の充実期が訪れますので、そこで上に書いたようなことを胆に命じて行動できるかどうかで、その時期に恵まれるやる気パワーや、人との交流の星のディレクションを活かして、どこまで自分の目標実現に向かって進めるかが決まってきます。
そういった点では、蠍宮に象意を持つ人々と同じように、意識次第ではおおむね恵まれた１年を過ごせることでしょう。
これも射手宮に対する星のディレクションのみをみれば、ということなので、ほかにどのサイン（宮）の影響を受けているかによっては、多少は変わってくることになります。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の射手宮は、広く大きなこだわりのない自由な心によって、友愛社会の体現者となります。実際の生活においても、また世界的な国際社会においても、友愛社会の実体を現実のものとして示していきます。

《 10.山羊宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ｃａｐｒｉｃｏｒｎ 》

良し悪しは別にして社会的な評価を受けるとき

２０１０年、大きくは山羊宮の前半に象意を持つ人と、後半に象意を持つ人の星のディレクションに分けられます。
その中でも、前半に象意を持つ人は、また両極端ともいえるほど二つに分かれますので、山羊宮に象意を持つ人の２０１０年は、三者三様になるといえます。
山羊宮の前半に象意を持つ人は、社会的な責任ある地位ついて、本領ともいえる実力を発揮していける立場に就くか、数少ないと思いますが、まったく逆に、どん底生活に陥るかの、両極端の星のディレクションを受けることになります。
これまでの人生の歩みにおいて、山羊宮らしくコツコツと忍耐強く努力をして、実力や信用を築いてきた人は、それが認められて社会的な地位を得たり、責任ある指導的な立場を与えれて、能力を充分に発揮していくことになります。
逆に、怠けてきた人は、多分、それはほかのサイン（宮）の象意の影響も受けているとは思いますが、どん底の窮地に陥ってもおかしくはありません。
これらは、山羊宮に象意を持つ人からみれば重要な問題ですが、宇宙（意志）のメッセージはどちらに転んでもよく、要はその環境から本物の自分自身になることが真の星のディレクションだということです。
いずれも、倦（う）まず弛（たゆ）まず、高みを目指していくことが重要です。
山羊宮の後半に象意を持つ人は、半分は前半に象意を持つ人にもいえることですが、１月２月を除いて、７月までは地道に努力して歩めば、８月からは一気に仕事や社会的な活躍期に入っていくことが可能です。
山羊宮は現実の星である土星と共鳴していますので、ウソ偽りが通用しません。
地道に努力して、前を向いて歩き続ければ、必ず認められたり評価されるときがきます。今年２０１０年から、数年がその評価のときになります。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の山羊宮は、精神的にも現実的にも、宝瓶宮時代のバックボーンとしての影響力を発揮する存在となります。何かを特に意識する必要はありません。普通に存在するだけで見えない影響を与えていきます。

《 11.水瓶宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ａｑｕａｒｉｕｓ 》

現実に目覚めいく人と、まだ夢の中にいる人

水瓶宮に象意を持つ人は、昨年２００９年の秋以降、社会的な活動意識の転換のときを迎えています。
おおむね５月末まで続きますので、現実の社会活動に向けて、意識を転換していかなければなりません。
星の配置や動きからは、水瓶宮の後半に象意を持つ人は、その意識転換が難しく、前半、それも最初のほうに象意を持つ人のほうが、より現実に配慮した活動意識の転換をしやすくなります。
水瓶宮の後半に象意を持つ人は、自分で自覚しにくいのですが、長いこと我知らずに現実無視ともいえる理想主義や夢の中に意識を持ってしまいやすい星のディレクションの中にずっといますので、どこか足が地につかない人生期に今はあるといえます。
そこから「ハッ！」と気づいたように目覚めていくのは、水瓶宮の後半に象意を持つ人は、早い人で２０１０年の秋以降からになります。
遅くても来年２０１１年中には、だいたいは嫌でも目が覚めてきて、次第に現実のあり方を認識していくようになります。
そういった点では、イメージやビジョンによって生活や活動を営むクリエイターなどの虚業家にとっては必要な、良いともいえる星のディレクションの最中です。
しかし、逆に現実をみてビジネスを行なわなければならない実業家や、最もシビアに社会の現実を見て活動しなければならない政治家にとっては、一歩間違うと取り返しのつかない星のディレクションの中にいるともいえます。
いずれも水瓶宮に象意を持つ人は、６月７月に「おまけ」ともいえる意識転換をすれば、９月からは社会的・現実的な活動期に入っていきます。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の水瓶宮は、新しい時代の方向性を示します。その一方で、ともすれば時代の波に同調してしまい、特徴を示しえない存在になる場合もありえます。意外性と個性でリードしていくでしょう。

《 12.魚宮 ＝ Ｓｉｇｎ Ｐｉｓｃｅｓ 》

ワンチャンスを活かす準備を整えておいて

ご存じのように２０１０年は、１月１８日に木星が魚宮入りすることもあって、４月から５月ころまでは比較的に明るい気分ですごせるといえます。
とくに２月や３月の一時期は、最大限に魚宮に象意を持つ人の魅力がアップしますので、人との関係をはじめとして、恋愛・愛情運が好調です。また、魚宮の後半に象意を持つ人は、新しい出会いに恵まれたり、アバンチュールも期待できます。
ただし、このページのトップに書いたように、与えられただけの星のディレクションに頼りすぎると、実力や運勢が身につきません。
とくに魚宮の前半に象意を持つ人は、アッというまに木星は通り過ぎてしまいますので、木星のディレクションを活かす時間が少ないといえます。ワンチャンスを活用できるように、準備を整えておいて、あとは自分の実力で運勢をつかみとりましょう。
一方、魚宮の後半に象意を持つ人は、９月や１０月頃の秋以降、一時的に木星が逆行してきますので、むしろその時期は、今までの人生になかった新しい自分自身への変身願望が高まります。今までになかったメイクやファッション、個性（キャラ）といったイメージチェンジをすることになります。
そのことが周囲の目をひいて、人気が高まり、仕事や社会活動も好調期を迎えることは、充分にありえます。
魚宮に象意を持つ人は、５月頃までに体験することを活かして、人によって時期は前後しますが、６月から９月に仕事や社会的に活躍していくための意識転換をしていくことが求められています。
その意識転換がうまくいった人ほど、１０月中頃から１１月、または来年２０１１年１月の仕事運をパワーアップさせていくことができます。

One-Point ◆ 宝瓶宮時代の魚宮は、新時代のビジョンを実体的に示します。どんな理想の世界も、現実的なビジョンなしには実現することができません。宝瓶宮時代の実体的なパートナーとしてビジョンを示していくでしょう。

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