宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
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●第1稿 2022年10月 8日 アップ。
一部リライト 2022年10月14日。
“歴史の逆流”の時期はもうしばらく続きますが、終わりの秋(とき)がはじまったようです。
“ラスボス”冥王星が、逆行から順行に戻ったためです。
国内外を交えた数々の出来事の推移を、オモテ向きのニュースにとらわれずご賢察いただければ、みえてくるでしょう。
10月9日の冥王星を皮切りに、今後の4か月間ほどで、すべての「ソーシャル・プラネット」が次々と順行に戻ります。
冥王星以外の「ソーシャル・プラネット」は、まだ逆行中なので、今すぐすべてが新時代に向けて変わるというわけにはまいりません。
ですが、冥王星(&カロン)は、時代を動かし変革していく“ラスボス”のような黒幕(フィクサー)です。
悪い意味とはかぎりません。
水瓶宮の影響圏の山羊宮28度で10月9日に逆行から順行へ転じた冥王星(&カロン)は、時代を前に推し進めていく“大変革”などを象わす星です。
たとえば、ロシアや中国の世界覇権の野望や独裁的な国家権力を、“大変革”をうながしていく役割を、水瓶宮をトランシットしていく冥王星は今後、果たしていくようになります。
One-Point ◆ 一方、個々人においては、深層の精神意識に無意識ながら友愛精神をもたらしていく役割を果たします。異次元もののアニメやゲームなどで閉じ込められたダンジョンから脱出して次元を上げていくようなものです。
●ソーシャル・プラネットは、木星から冥王星までの5つの星で、今年4月以降、順次、逆行に転じていきました。
それが、この10月9日の冥王星の順行にはじまり、同月下旬の土星、その1か月後の木星、さらに12月初旬の海王星、そして最後に来年2023年1月下旬の天王星とすべてが順行に戻っていきます。
冥王星が、半年前の4月に逆行に転じたことによって、「深層の精神意識の変革」のデレクションが振り出しに向かい、それに反し旧時代の“支配/被支配”を復活させる「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが相対的に強まり混迷のピークを迎えていった今年2022年でした。
この間、何が起きたのか、国内外の出来事を見ればお分かりのとおりです。
ロシアのウクライナ侵攻の激化と、安倍元首相銃撃事件と、マスコミの一種異様な高揚でした。
新時代に向かう歴史の大河にストップがかかり、世情不安が生じていったのです。
今年2022年10月以前から、冥王星は留(ステーション)の状態に入り、順行へ転じる準備をしていました。
留(ステーション)というのは、順行から逆行へ、または逆行から順行へと転じる際に、星の動きが一時的に止まっているようにみえる状態のことです。
山羊宮28度での冥王星の留(ステーション)は、水瓶宮の影響圏に位置するために、個々人の内奥を宝瓶宮時代へと向かわせる「深層の精神意識の変革」のディレクション(運勢変化、社会変化)をもたらしはじめています。
来年2023年3月には、海王星の魚宮25度通過と、土星の魚宮入宮にタイミングを合わせるかのように、一過的に水瓶宮に入宮していくことになる冥王星(&カロン)です。
海王星の魚宮25度の通過は、「春分点」にはじまる牡羊宮の影響圏を意味し、新しい象意へ変化し「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが一段落していくことを意味します。
One-Point ◆ 土星の魚宮入宮は、それに歩調を合わせるかのように、それまで海王星がもたらしてきた世界覇権などの“妄想”にグランディング(現実着地)をもたらします。夢から醒めていくといった出来事を象わします。新たな時代へと歴史が動き出すエポック・メイキングな出来事が生じるでしょう。
冥王星が順行に戻ったことによって、どうなっていくのでしょうか。
「星のディレクション」(運勢変化)に対して、個々人は比較的自由に意志決定をしていくことができます。
無意識の深層に「星のディレクション」を受けていくのですが、顕在意識でどのようにご判断をされて進んでいかれるかは、ご本人の自由な意思決定に委ねられています。
ただし、個々人が集まった社会や国家や世界といったように、パイが大きくなるほど「星のディレクション」は全体に共鳴して影響をおよぼしますので、その社会的な動きに対しては無視はできにくくなっていきます。
宝瓶宮時代の流れに反する専制国家(共産主義体制国家のなれの果て)のロシア、中国、北朝鮮は、今後、そのような国民(人民)の覚醒によって、どこまで日本に正しく伝わってくるかはともかく、断末魔の動きが生じていく時代になってまいります。
One-Point ◆ 冥王星が順行に戻ることよって、「深層の精神意識」が友愛精神(和、絆、民度)の方向へと確実に動きだします。その流れに反する国家や国民は「天運」から離れていくため、体制を変えなければ生き残れません。最悪は滅亡していくことになりますが、長期的にみれば日本も例外とはいえません。
では、近隣諸国は今後、どのような動きを見せていくのでしょうか。
【韓国、北朝鮮】
まずは、文在寅前大統領のもと、親北親中共でバリバリの反日反米だった韓国の昨今と今後です。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)新大統領に変わり、「国家間の約束を守れる国にならないといけない」と明言し、日韓関係改善に着手しています。
さらには、アメリカとの信頼回復に成功しつつあり、北朝鮮の手前、前大統領下で中断していた「米韓合同軍事演習」を規模を拡大して、この10月にも行なっています。
焦ったのは北朝鮮で、演習海域にミサイルを着弾させるという抵抗を試みたり、前アメリカ大統領のトランプとの会談を望むなど、今にも米韓が攻めてくるのではないかと窮地に陥り、焦っている様子が伝わってきます。
【中国】
一方、中国も習近平氏が3選をしようが、指導層全体的に独裁支配の共産主義傾向が薄れていく時代になってまいります。
習主席自身の見果てぬ世界制覇や台湾併合の“大望”(妄想)も、海王星が順行に戻り、土星が魚宮に進むにしたがって、現実認識に目覚めて、もはや不可能なことを悟っていくようになります。
当初、「6月生まれ」というだけで、出生日時不明とされていた習近平の誕生日が、昨今では最初の6月1日や真ん中の6月15日とされることに、その信ぴょう性を問わざるをえません。
大雑把に「双子宮生まれ」(太陽)の習近平氏とした場合、上述のようにいえます。
【ロシア】
また、ロシアも10月に入って、親クレムリンの女性アナウンサーが、軍事指導者へのインタビューで、劣勢を認める発言を引き出してしまいました。
いわく「ロシア軍が戦っている相手はウクライナ軍ではなく、ロシアより優れたNATOの衛星情報で、ロシア軍の動きが筒抜けになっている」といった内容です。
苦境の現状が全国的に放送されたのです。
このような動きは、どこまで意図したものかは不明ですが、大きなうねりになっていかざるをえません。
One-Point ◆ 「窮鼠猫を噛む」の例えどおり、行き詰ったプーチンには注意が必要です。ですが、長引く侵攻に、冥王星の水瓶宮(影響圏)トランシットによる「深層の精神意識の変革」のデレクションとも相まって、ロシア国内の徴兵回避の動きや厭戦気分はますます高まっていくことになります。
さて、冥王星(&カロン)は、どのような宇宙波動エネルギーをもたらすのでしょうか。
冥王星がかつて獅子宮をトランシットし、“世界覇権”をもたらした「第2次世界大戦」当時とは正反対の「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)になります。
今日、ロシアや中国が“世界覇権”の動きを復活させたのは、ホロスコープを1周した海王星が13年前の2009年から“支配/被支配”の「対立二元論」の歴史パラダイムを復活させる「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションをもたらしはじめたからです。
“狂い咲き”ともいえる最後のあだ花です。
しかし、冥王星が順行に転じたため、水瓶宮の宇宙波動エネルギーとの共鳴関係が再び強まり、双魚宮時代のリバイバルのディレクションは、次第に勢いを失っていくようになります。
冥王星の水瓶宮トランシットは、無自覚ながらお一人一人の深層の精神意識に「友愛精神」(和、絆、民度:平和)をもたらしていくようになります。
社会的には、サイバー戦や情報宣伝戦また心理戦など、「負の戦争」をもたらしていきます。
“世界覇権”や“国家権力”とは対極に位置する国民(人民)一人ひとりが主役となって、“自由”と“個性”や“友愛精神”を主張していくような時代になってまいります。
One-Point ◆ 今年2022年は、歴史に残る暗黒の1年になったといえます。「星のディレクション」による理由は上述のとおりです。ですが、“ラスボス”冥王星がこの10月に順行の皮切りに転じたということは、今後は漸次、“逆流の逆流”となる宇宙波動エネルギーが強まることを象わします。
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