宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

武部勤 元大幹事長を解剖
―偉大なるイエスマンと運勢―

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小泉自民党の大幹事長を務める武部勤氏(2006.3現在)。
民主党・永田議員による「偽メール問題」では疑いをかけられ大変でした。
そんな武部氏とはどんな人物か、占星学を使って解読してみました。

「偉大なるイエスマン」自民党・武部勤大幹事長の星に迫る


武部幹事長

●武部勤自民党幹事長

●第1稿 : 2006年03月10日アップ
●改訂稿 : 2007年04月20日アップ


「ホロスコープ」って何のこと?

●生まれた時の星の配置を記したものをホロスコープ(出生天球図)といいます。単に英語で、チャート(chart=海図)と呼ぶ場合もあります。またはマップ(天球図)と現在の星の配置を呼ぶ場合もあります。
語源は、ギリシャ語のホロスコポス(時を見張る人)です。

本来なら、小泉純一郎首相を取り上げたいところです。
この方は「宝瓶宮時代」の方向にそった政策や動きや発言をしているから不思議です。 しかし、一国の首相を軽々しく取り上げ、明らかにすることはできません。そこで、自称「偉大なるイエスマン」こと武部勤大幹事長を取り上げてみます。

《社会的に誤解されやすい星まわり》

武部幹事長に興味をもったのは、昨年(2005年)郵政民営化法案をめぐる衆議院総選挙のときです。
2001年に狂牛病が問題になったとき、武部農水大臣(当時)は、「牛肉食いのパフォーマンス」を見せて、安全性を訴えました。
これは、1996年にO-157が問題になったとき、原因とされた「カイワレダイコン」を当時の菅直人厚生大臣が、テレビカメラの前で「カイワレ食いパフォーマンス」をみせた二番煎じです。
世間から失笑をかった菅氏のパフォーマンスをマネするなんて、正直、「バカか、こいつ」(失礼!)と思いました。
小泉首相からも、「パフォーマンスよりも、しっかりした不安のない正確な情報を提供してほしい」と指示されたほどです。
こんな感じで、少々軽率なところのある武部氏の言動。
今回も、よかれと思ってやったホリエモンの応援演説が、「偽メール送金問題」と結びつけられて、一時は窮地に陥りました。
しかし、武部氏のホロスコープ(出生天球図)をリーディングしてみて、「おや? ちょっと違うぞ」と、思ったのです。
社会的に誤解されやすい星回りがあるのです。
そこを除けば、武部勤という男、やはり「大幹事長」なのかもしれません。

One-Point ◆ 最初に、お断りしておきますが、武部氏が何をやったのか、やっていないかには、いっさい関与するものではありません。ただ、純粋に占星学研究の立場から、見た目の印象と内実のギャップの一例てとして、ご参考に武部勤氏のホロスコープをリーディングした、その一端をご紹介するものです。


「星のディレクション」って?

●宝瓶宮占星学では、「星のディレクション」という言葉を使います。 現在の星の位相や座相が、どんなディレクション(方向・指図)を示しているのかということです。
「星のディレクション」を一般的な表現にすると「現在の運勢」が近いのでしょう。しかし、それは「占い」の表現で、 「星のディレクション」には人間の主体的な意思や結果は含まれていません。

《同じ星のディレクションを受けていたのに…》

「2005衆議院総選挙」でも触れたのですが、郵政民営化法案の採決のとき、造反組の自民党重鎮らも武部氏も、同じ「幻想の星」のディレクションを受けていました。
そのため、重鎮らは「政局を読み違え」、離党せざるをえなくなりました。
元自民党となった重鎮らの生年月日をみると、綿貫民輔氏(1927/4/30=牡牛宮)、亀井静香氏(1936/11/1=蠍宮)、平沼赳夫氏(1939/8/3=獅子宮)です。
一方、武部勤氏は、1941年5月1日生まれの牡牛宮です。
いずれも、一般に頑固な不動宮の10度前後に太陽があるのが分かりますか?
この方たちは当時、同じ不動宮の水瓶宮を逆行する「幻想の星」のディレクションを受けていました。
実際、造反組は見通しを誤り、「解散はない」と言い切り、政治的な信念に基づいて反対票を投じたのですが、結局は解散。そして離党を余儀なくされました。
しかし、武部氏は「偉大なるイエスマン」と自称して小泉首相を支えました。
そして、2005年9月11日投票日。
結果は、自民党の画期的な大勝利。武部氏は「大幹事長」となったのです。
同じ星のディレクションを受けながら、いったい何が違っていたのでしょうか?
これらのことが、武部大幹事長のホロスコープを見てみようと思ったきっかけです。

One-Point ◆ ちょっと難しいですか。西洋占星術を知らない方でも読めるように、なるべく一般的な記述にしたのですが…。ここでは単に、「○○宮生まれだけでは運勢は当たらない」ということをご理解ください。つまり、正しい判断ができないということです。


武部幹事長の簡易ホロスコープ

武部氏のホロスコープ

●1941/5/1 : 出生時間不明
牡牛宮に集中する6個もの星を含め8個が不動宮。月は、午前の生まれなら双子宮、午後なら蟹宮。

《ユーモアにならない、だだスベリする「ユーモア」》

まず、武部氏の社会的な印象からいきましょう。
狂牛病問題でも「牛肉食いのパフォーマンス」や、衆議院総選挙でホリエモンを応援し「我が弟、息子だ」と持ち上げたこと、などなど、結果的にいささか軽率と思える言動が目立ちます。
そのため、なにか軽い人間のような印象を一般に与えてしまいます。
武部大幹事長は、本当に軽い人物なのでしょうか?
リーディングの結果は、まったくの逆でした。
外からは「気が短かそう」や「軽い」といった印象を受けるのですが、武部氏のホロスコープを見ると、内面の気持ちや実体は別だということが読めたのです。
簡単に言うと、「純粋さ」と「真面目さ」と「ユーモア」の現れです。
星の配置からは、あまり悪意が感じられません。
けっこう純粋に真面目にやっているのです。
ただ、この「ユーモア」が曲者です。
ご本人、いささか堅すぎて真面目なので、他人に通じるユーモアになりません。
「ユーモア」のつもりが、だだスベリして悲しいくらい笑えないのです。
ご本人も気づいていませんが、これが「軽さ」として現れてしまうのです。

One-Point ◆ 誰でもそうですが、もって生まれたものは、本人は気づきにくいです。あるときを境に気づくことがありますが、自制できるケースと、できないケースがあります。「偽メール問題」のときは、さすがに自制しました。この忍耐強さは武部氏の本質です。それがオモテに現れにくいのが損をしています。

《実務能力と組織運営能力の高さ》

さて、自称「偉大なるイエスマン」こと、武部幹事長。
小泉総裁とのコンビは、まさにそのとおりです。
小泉首相の胆識や「リーダーシップ」と、武部幹事長の「実腕能力」がピッタリと合う相性でした。
ちょうど、水が上から下へ流れる自然の道筋に幹事長がいる格好です。
驚きましたね。
大幹事長といわれるのは、単なるお世辞ではありません。
見た目の軽率さ(度々、失礼!)と違って、かなりの実務家です。
そういうリーディングの結果です。
自民党や選挙を取り仕切る「幹事長」としての組織運営能力に長けているのです。
造反組の元重鎮らがいなくなったため、存分に腕がふるえたこともあるでしょう。
テレビや報道からは、「小泉劇場」しか伝わりませんでしたが、幹事長として裏方の仕事をきっちり果たしたと思われます。
ユーモアも同じです。
対外的な印象ではなく、ごく親しい人との間なら、ユーモアが通じて円滑な人間関係の役に立っているでしょう。
楽しさもある真面目な人物+アルファ、それが武部氏の本質のようです。

One-Point ◆ 「オモテの顔」とか「ウラの顔」という意味ではありません。武部氏の場合は、ご本人は、ユーモアも真面目さも実務能力もあるのですが、外に現れた言動が、真逆ともいえる短気や軽率な印象を与えます。これをしっかり自覚し、意識してコントロールできれば、かえって本領を発揮できるのです。


※ご注意

●ここに書いたのは、武部氏のホロスコープのリーディングのごく一部です。
また「星のディレクション」は、他にもありました。それらからは、この時期、よく健闘していたことが読み取れます。
いずれにしても全部ではありません。

《「幻想の星」の影響をなぜ受けなかったのか?》

最後に、なぜ「幻想の星」のディレクションを受けなかったのか述べましょう。
2点あります。
第1点。もともと、「幻想の星」をコントロールしやすい星の生まれにあります。
逆に言えば、「幻想を与える側」です。
対して、重鎮らは、当時「幻想の星」のディレクションを受ける側でした。
「武部氏→幻想の星→重鎮ら」という流れの中に、当時あったということです。
第2点。「偉大なるイエスマン」に徹したことです。
小泉首相の「イエスマン」ですね。
小泉首相は「ブレない」ことで定評があります。もちろん、小泉首相は「幻想の星」のディレクションを受けていません。
もともと武部氏は、幻想よりも現実志向のタイプです。
そこに、さらに現実的な小泉首相の「偉大なるイエスマン」に徹したのですから、「幻想の星」のディレクションなんて吹き飛んでしまったのです。
結果、「小泉劇場」の幻想を演出する側に回り、現実のパワーを発揮することができました。

One-Point ◆ これは、あくまでも宝瓶宮占星学による「武部勤研究」であり、当時の星のディレクションの一つをご紹介したにすぎません。個人のホロスコープ一つを見ていては導きえないリーディングの一端がご理解いただけたと思います。


※武部幹事長の全体から見れば、ここに書いたのは、その一部です。これが全てだと誤解なさらないようにお願いします。

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