宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―
松嶋菜々子さん主演の「家政婦のミタ」は、最終回の瞬間最高視聴率が42.8%で平均でも40.0%という驚異的なものでした。
それを超えたのが今年2013年、堺雅人氏が演じた「半沢直樹」だったのはご存じのとおりです。最終回の瞬間最高視聴率は46.7%で平均でも42.2%という国民ドラマなみの記録を達成しました。
菅ちゃんこと菅野美穂さんとの結婚相性が気になっていたこともあって、堺雅人氏のホロスコープ(出生天球図)を出してみました。
↑ 上は「リーガル・ハイ」の古美門研介。法廷ドラマにかかわらず水瓶宮型コミカルさが味付け。
下は「半沢直樹」の半沢直樹。信念を貫く蠍宮型シリアスさがウリ。
●第1稿 : 2013年10月13日アップ
堺雅人氏の役柄で記憶に残っていたのは、2008年のHHK大河ドラマ「篤姫」での徳川第13代将軍「家定」の役でした。
最年少で大河ドラマ主演を演じた宮崎あおい「天璋院篤姫」の夫役で、歴史では毒殺されたともいわれる微妙な役どころです。
ひ弱さのウラに「深慮と情愛」をみせる独特のキャラを演じましたが、役柄もあって影が薄かったのも事実です。
大河ドラマはその後、「天地人」「龍馬伝」「江-姫たちの戦国」「平清盛」と続きますが、今年2013年「八重の桜」に至って、ついに初回の2〜3回ほど見ただけで見るのをやめてしまいました。
以降、ドラマには興味がなかったのですが、ひょんなことから8〜9か月ぶりに途中からですがTVドラマ「半沢直樹」を見ました。
「家定」役とは打って変わって迫力があり、しかも主役です。
改めて「堺雅人」という役者を知りました。
ついには初回から全編をチェック。
ついでに昨年2012年にオンエアされた「リーガル・ハイ」もスペシャルドラマも含めて全編チェック済みです。
菅ちゃんこと菅野美穂さんとの「結婚相性」が頭に残っていたこともあって、ついにホロスコープ(出生天球図)を出してみることにしました。
●堺雅人氏:1973年10月14日神戸市生まれ、出生時間不明。
一目して、役者向きの特殊なホロスコープ(出生天球図)です。
なんと、「リーガル・ハイ」の古美門研介や、「半沢直樹」の役柄にピッタンコの星回りを持っています。
One-Point ◆ 一般向けのページなので、詳しい星の解釈は省略させていただきます。であっても、カタチが左下から右上を軸に、左右対称のシンメトリーな星型の配置になっているのは、誰でも分かるでしょう。正五角形になる大五角(グランド・クインタイル=72度×5)のアスペクト・パターンではありませんが、くさび型のYOD(ヨッド=60・150・150)が3つ、キレイに組み合わさった星型を形成しています。出生時間次第では、4つものYOD(60・150・150)を生まれ持っているかもしれません。
●上は、イエズス会画派のジョバンニ・ニコラオが描いたとされる織田信長の肖像画の複製。
下は、信長の役を演じる高橋幸治氏。
大河ドラマでは、1965年「太閤記」と、1978年「黄金の日々」で2回、信長を演じています。
かつらの分、頭が高く見えますが、似ているようです。
お話はそれますが、役者には「はまり役」というのがあります。
最近は骨太の役者が少ないせいか、あまり感じることはありません。
時代劇で「はまり役」というのは、個々人がイメージしている人物像に合うと感じる役柄のことではなく、まるで画面の中に役柄の人物がよみがえったかのように、役者と役柄の人物が重なってみえることをいいます。
少し古いのですが、1987年の大河ドラマ「独眼竜政宗」の渡辺謙さんがそうでした。
彼はこの役で広く認知されます。
今では、「ラスト・サムライ」に出演するなど、ハリウッド・スターです。
ちなみに伊達政宗は、永禄10年8月3日(ユリウス暦1567年9月5日)の生まれで、現行のグレゴリオ暦に換算すると、1567年9月15日が誕生日になります。
現在とは異なり、天秤宮0度の太陽に、双子宮の月を持ちます。
政宗のホロスコープ(出生天球図)がスゴイのは、ホロスコープ(出生天球図)の掲載は省略いたしますが、冥王星を頂点に土星を尻尾とする金星と火星を交えたトライン・カイト(60・60・120・120)を持ち、さらには、その冥王星と土星を含んだ大十字(グランド・クロス=90度×4)を形成していることです。
他にも、月を含んだ大三角(グランド・トライン=120度×3)を持つなど、稀代の英雄のホロスコープ(出生天球図)に間違いありません。
一方、渡辺謙さんは、1959年10月21日が誕生日で、天秤宮26度の太陽、水瓶宮の月を持ちます。
太陽の度数は異なりますが、同じ天秤宮で、月もサイン(宮)は異なりますが、実は似ているところのあるサイン(宮)なのです。
また、冥王星には金星が合(コンジャンクション=0度)で、土星が三分(トライン=120度)というのも類似しています。
細かなご説明は省略いたしますが、政宗は「現実」的で、謙さんは「ドラマ」的という違いがあるとはいえ、両者のホロスコープ(出生天球図)には共通点があり、「はまり役」だったのはうなづけることです。
ついでに書いておきますと、さらに古くは高橋幸治(双子宮)の織田信長(蟹宮)も「はまり役」だったと記憶しています。
こちらはフロイスに同行したイエズス会の画家が描いた実写肖像画の信長と顔(骨相)がよく似ています。
もっと古くは、初代中村錦之介こと萬屋錦之介(蠍宮)の宮本武蔵(生年月日不明)でしょうか。
何をいいたいのかというと、堺雅人氏のホロスコープ(出生天球図)から見えてくることは、「はまり役」ではないのですが、「リーガルハイ(初編は「リーガル・ハイ」)」の古美門研介役や「半沢直樹」の半沢直樹という役柄にピッタリの星回りを持っているということです。
いわば、個性的なキャラを持ちながらも、情愛が絡んで、否応なく戦う実務家(ビジネスマン)といった役柄は、彼が運命(宿命)的に持つ「役者」のホロスコープ(出生天球図)にマッチしているのです。
どちらかといえば凡庸な大人しい役柄だった先の「家定」の役が、あまりピンとこなかった理由が分かりました。
彼は、もともと「役者」向きのホロスコープ(出生天球図)を持っているのですが、その役柄は「情愛」と「現実」と「戦い」をシチュエーションとして展開される、まさにドラマが合うのです。
そこに太陽と合(0度)の天王星による「個性的」な役柄が加わると、役者堺雅人の出来上がりです。
One-Point ◆ いくら役者向きのホロスコープ(出生天球図)を持っていても、合いにくい役柄はあります。実は「家政婦のミタ」で高視聴率をとった松嶋菜々子さんも、堺氏と同様、役者のホロスコープ(出生天球図)をお持ちです。よく見たら当たり前でした。お二人の誕生日は1日違い。松嶋さんは1973年10月13日の生まれでした。やはり、情愛が絡んで否応なく戦う実務家(キャリア・ウーマン)の「家政婦のミタ」や「美女か野獣」で福山雅治氏と共演したアメリカ帰りの美人敏腕ディレクターの役柄はピッタシだったのです。
●画像は「大奥」で、第五代将軍「徳川綱吉」を演じた菅野美穂さんと、綱吉に仕える主人公「右衛門佐(えもんのすけ)」を演じた堺雅人氏の一場面。
映画「大奥〜永遠〜右衛門佐・綱吉篇」とTVドラマ「大奥〜誕生〜有功・家光篇」の両方で、堺氏は主演を務めています。
原作は、よしながふみの漫画「大奥」。
さて、堺雅人氏と菅野美穂さんのホロスコープ(出生天球図)との「相性」をみなければなりません。
●菅野美穂さん:1977年8月22日伊勢原市生まれ、出生時間11時35分。
獅子宮28度の太陽、射手宮直前の蠍宮29度の月、金星が上三分(アッパー・トライン=120度)、火星と木星が合(0度)。
うなづけなくはありませんが、なんか違う気もする…。
このホロスコープ(出生天球図)だと、人気運はあるのですが女優としてのインパクトに欠ける、堺雅人氏との「相性」も弱い。
もし、この生年が正しければ、堺氏との相性では、今年2013年中にも、また来年2014年には「離婚(沙汰)」か、または「別居」の危機が訪れます。
ただし、実際に「離婚」に進むかどうかは、この生年の場合、菅ちゃんに「離婚」を認めにくい星があることになりますので、微妙なところです。
もしかしたらと思い、ついでに1976年と1975年の生まれでも出してみました。
1976年は省略して、1975年のホロスコープ(出生天球図)を掲載します。
●1975年8月22日伊勢原市生まれ、出生時間11時35分の場合。
獅子宮28度の太陽に金星が合(0度)、木星が上三分(120度)で、「穏やか」で「美貌」と「人気」を持ちます。
太陽と金星は、火星、月、海王星と、ほぼ大十字(90度×4)を形成し、「衝動性」と「思い込み」があることが分かります。
ほかにも、火星は冥王星と三分(120度)で、海王星を含めて調停(メディエーション=60・120・180)の座相をとって「天然の破壊力」が…、etc.。
堺雅人氏との相性をみると、こちらのほうが「結婚相性」がみられます。
One-Point ◆ 芸能人をみるとき、昔ほどではありませんが、誕生日には要注意です。どのWEBサイトをみても、菅ちゃんの誕生日は「1977年8月22日」。公式プロフィールがそうなので、みんなもそう紹介します。困りました。仕方ありません。ここまできて「相性」のご紹介は止められない。簡単にでも両方をご紹介するしかありません。どちらが正しいかは、今後の「星のディレクション」が証明してくれます。
「相性判断リーディング」を、宝瓶宮占星学にご依頼された方はご存じですが、鑑定のメールにはお二人の「相性ホロスコープ」がPDFファイルで添付されています。
そこには、お二人の星や占星点が織りなす数々の「相性アスペクト」が書き込まれ、そのいくつかにはマークが最近は付けられています。
その代表は、「結婚には是非とも必要な相性」と「結婚には避けなければならない相性」です。
その中間には、「あったほうがよい相性」と「課題となる相性」があり、また他の相性によっては、良くも悪くも変わる相性や、さらにはトランシット(運行、経過)に伴う星のディレクションによって、「どちらにも変化する相性」などが分かるようにマークされています。
■1977年の場合
プロフィールどおりの生年月日では、「結婚には是非とも必要な相性」が1つ、「あったほうがよい相性」も2〜3つ程度あります。
逆に、堺氏が午前中の早い生まれであれば弱まりますが、「結婚には避けなければならない相性」が1つあります。
トータルで判断すると、堺氏の出生時間が不明とはいえ、一般的にいえば「結婚」されるほどの強い相性ではないのです。
ただ、この場合、お二人の「恋愛相性」は良いのです。
とはいえ、やはり「結婚相性」は弱いので、早くも今年2013年末からは確実に「離婚」や「別居」の危機をうながす「星のディレクション」を受けてしまいます。
それは一時的にトーンダウンしたとしても、来年2014年中まで続くために、注意を要する期間になります。
ただ現在は、堺氏も仕事が忙しく、家庭で過ごす時間が短かったりするでしょうし、また新婚ゆえに持ちこたえる可能性がなくはありません。
■1975年の場合
1975年の生まれの場合、「結婚相性」は多少なりとも異なってきます。
やや極端化しますが、「恋愛相性」があるのは変わりません。
そのうえで、「結婚には是非とも必要な相性」が2つ以上に増えます。
「あったほうがよい相性」も同様です。
何よりもこの生年の場合、お二人は「行動を共にする相性」が強まってきます。
これは案外と重要です。
なぜなら、「好き」だったり、たとえ「結婚」されても、「行動を共にできない相性」が強い場合、結局、共に住めないことが起こります。
たとえば、長期の単身赴任になったり、別居、それ以前に結婚できないことにもなりやすいためです。
ただ、このホロスコープだと「結婚には避けなければならない相性」が、確実に1つ存在することになります。
いずれの生年であっても、堺雅人氏の出生時間が未明など早い生まれであるほど、「結婚には是非とも必要な大変に良い相性」が増え、午後や夜中になるほど「結婚には避けなければならない相性」に変わっていきます。
そういったことをみても、この生年のほうが相対的に「結婚相性」になるのです。
どちらの生年であっても、カタチは異なるとはいえ「恋愛相性」はあるために、ご結婚されてもおかしくはないのですが、やはり「結婚相性」また「結婚夫婦運」が相応に良くないと、結婚生活の継続は難しくなっていきます。
One-Point ◆ 後者の1975年のお生まれの場合、今年2013年後半〜来年2014年前半にかけて、お二人の相性はピークを迎えていきます。この間、「離婚のディレクション」による危機は遠のいていきます。逆に、前者の1977年のお生まれの場合、今年2013年末〜来年2014年中は、確実に「離婚」や「別居」の危機が訪れます。そういったことを考えると、お二人のプライベートな状況がどこまでマスコミに出るかにもよりますが、「星のディレクション」による相性変化によって、後日、どちらの生年が正しいか、また堺雅人氏の出生時間の目安もみえてくることになります。
この欄は今回、「空白」です。
今後のお二人の状況をみて、付記することがあるかもしれません。
ただ、堺氏は現在すでに「人間関係」や「組織関係」の変化が起きやすい星のディレクションを受けはじめています。それは今後、働きを強めていきます。
さらには、「2014年のライン・ホロスコープ」に書いたように、来年2014年前半は一時的に大十字(グランド・クロス=90度×4)が形成され、良し悪しはともかく、堺氏はこのディレクションを受けていくことになります。
若い人はともかく、役者であれば「役柄」に活かすことができますので、「悪い」とはかぎりません。
一方、菅ちゃんも今年2013年年末以降は、新たに人生を出直していくディレクションを受けはじめます。
場合によっては、仕事か専業主婦かの選択が行なわれるかもしれません。
後者の生年の「相性」でみた場合、菅ちゃんは堺氏に対して「あげまん」的要素を持つことになり、同時に支える妻というか「専業主婦」的になっていくことを象わしているからです。
正確には、そういったことも加味した判断が必要になってきます。
どちらの生年にしても、菅ちゃん自身が生まれ持つ「結婚夫婦運」に課題があるのが気になるところで、堺氏がどれだけ吸収できるかにもよりますが、必要があれば後日、追記いたします。
One-Point ◆ 「リイガル・ハイ」の続編「リーガルハイ」が4日前の2013年10月9日からオンエアされました。「半沢直樹」は、「倍返しだ」というセリフに代表されることから、蠍宮(冥王星)テイストのドラマです。蠍宮を民族性に持つ中国人にも人気です。一方、「リーガルハイ」は、主人公のキャラや意表を突く展開から、水瓶宮(天王星)タッチのドラマです。どちらも「変革」や「改革」といった変化を意味しますので、「どんでん返し」が得意です。堺雅人氏は、太陽に天王星の合(0度)を持ちますので、地で「変人」を演じられる「古美門研介」は、楽しんで演じているようにも見えます。
※注) 天王星のキャラを持つ人に、「変人」はホメ言葉です。(笑)
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