宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―

高知白バイ衝突死事故
―バス運転手は被害者か?―

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ホロスコープにみる「加害者」と「被害者」の象意

高知白バイ衝突死事故現場

●第1稿 : 2008年09月29日アップ
●改訂稿 : 2022年 4月23日アップ


●上の写真は、警察側が発表した事故現場のものです。
スクールバスのブレーキ痕云々もそうですが、白バイがこれだけ大破しているのに、白バイのブレーキ痕がないことのほうが不思議だと思いません?
まさか、ブレーキをかけなかったってこと、ないですよね?


2年半前(2006年)の地方での事故ですが、最近、テレビで知ったので、「新ホラリー占星学・序曲」をアップしたついでに書いておきます。
「冤罪」が騒がれる場合、ホラリー・チャートにはどう象われるのでしょうか?
バス運転手は被害者なのか?
その可能性についてのリーディングをお伝えします。


発生年月日 2006年3月3日(金) 14:34頃
事故の現場 高知県高知市春野町弘岡中 (推定:E133.47、N33.52)
事故の当事者 白バイ警官(26)、スクールバス運転手(54)
データ典拠 2008.09.29現在のデータです。

《 事故のあらましと裁判の結果 》

1審の高知地裁は、白バイと衝突した被告のスクールバス運転手に対して、「反省の色なし」として、「禁錮1年4月(求刑禁錮1年8月)の実刑判決」を言い渡しました。
事故は、レストランの駐車場から国道に出て右折しようとするスクールバスに、直進してきた白バイが衝突したものです。
バス運転手は30分後、業務上過失致傷で逮捕。
一方の白バイ警官は、事故から約1時間後に死亡が確認されました。
結局、「業務上過失致死罪」で起訴されたバス運転手は、「停車中に白バイが高速で衝突してきた。過失はない」と無罪を主張したものの、検察側の1メートルに及ぶブレーキ痕などの写真と、対向してきた同僚白バイ警官の証言によって、即日結審。
上記の実刑判決となったものです。
ここで「冤罪」と騒がれる理由は、主に次の2点です。
1、
同僚白バイ警官が証言したように、駐車場から出てすぐのスクールバスが時速10キロメートルの走行であれば、1メートルものブレーキ痕がつくのはおかしい。
2、
スクールバスに同乗していた中学三年生ら複数の証言や、現場での一般ドライバーの証言といった弁護側の証拠は却下され、なぜ数10メートルも離れていた同僚白バイ警官の証言のみ取り上げられたのか?

1審判決後、弁護側は控訴したものの、2審の高知高裁は「地裁で十分な審議がなされた」として審議をすることなく、控訴を棄却。
その後の最高裁も上告を棄却し、刑が確定され、収監が決まりました。
ところが、今年(2008年)3月になって、バス運転手は、「証拠隠滅」や「虚偽公文書作成」などで高知県警を逆告訴したというものです。

One-Point ◆ 「第三者であるというだけで、その供述が信用できるわけではない」と地裁が退けているのをみると、裁判所は、「同乗の生徒や一般ドライバーの証言は信用できない」が、離れていても「白バイ警官の証言」や「ブレーキ痕などの写真」は信用したということです。見物人が多数いる中で「ブレーキ痕を捏造できるはずはない」ということでした。

真相解明の可能性はある?

●ここに書いた内容は、何らかの物証があって書いたのではなく、事故のホラリー・チャートを、宝瓶宮占星学流に読みとった一例です。
巷間(こうかん)伝えられている事実を紹介しながらも、リーディングの内容そのものは実証能力のない「フィクション」にすぎません。
このフィクションによって、「仮説設定」的に実証が進み、犯罪や事故の真相を明らかにする一助にでもなればというのが、宝瓶宮占星学流「新ホラリー占星学」の願いです。
さて、話は変わって、右の本文で紹介した以外にもリーディングはあります。
例えば、事実が明らかになるか否かは、星の配置を見るかぎり、少々時間がかかりそうですが、不可能というわけでもなさそうです。
ただ、少々厳しくなるのは事実です。
逃げたくても逃げられない「課題」が読みとれますので、この事件の結末はひとえに人間の努力如何にかかっています。
それは、地道な努力や動きを続けていくことができれば、長くかかっても明らかにしていけることを示しています。


《 「新ホラリー占星学」ではどう読めるのか 》

事件の詳細は、「高知白バイ衝突死事故」でネットを検索すると数多く引っ掛かります。
ご興味があればご覧ください。
KSB瀬戸内海放送のニュース番組や、テレビ朝日のザ・スクープといった番組の動画も、今だにアップされていました(2008年9月現在)。
ここでは、ホラリー・チャート(ホロスコープ)にはどう象われているのか? という観点から、宝瓶宮占星学流「新ホラリー占星学」のリーディングをご紹介します。

というわけで、研究熱心に、というかまったくの興味本位で、ホロスコープを作成してみました。
答えは、リーディングをするまでもなく、一目で象われていました。
あまりにも簡単に分かるので、少々拍子抜けしたほどです。
でも、ホントにそうなのか?
どこかにマジックやトリックみたいなひっかけがないか、ホロスコープを隅から隅まで念を入れてリーディングしてみないと「実学」になりません。
一目で「加害者」がどちらか読みとれるものの、「いや、そうではないかもしれない!」という観点から、逆の解釈が成り立たないか、多様な角度から精査してみることが必要です。

One-Point ◆ 犯罪のホロスコープと事故のホロスコープのリーディングは、多少違っても当然です。ただ、同じホロスコープであれば、個人の性格や運勢をみるホロスコープ(出生天球図)も、原則は同じです。当てはめ方が少々違うだけで、宝瓶宮占星学の基礎理論が分かれば応用展開は比較的簡単です。

《 事故や問題を大きくした「木星」&「火星」 》

ホラリー・チャートを宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」によってみると、加害者は「獅子宮」と「牡羊宮」で象わされていました。
一方、被害者は、「水瓶宮」と「天秤宮」で象わされています。
当事者は、「白バイ警官」と「スクールバス運転手」です。
どちらが、上の象意に当てはまるかは簡単です。
「獅子宮」は、分かりやすく書くと「王様」や「権威者」を象わします。
「牡羊宮」は、分かりやすく書くと「軍人」や「スピード」を象わします。
「水瓶宮」は、分かりやすく書くと「市民」や「真実」を象わします。
「天秤宮」は、分かりやすく書くと「パートナー」や「平和」を象わします。
多少なりとも西洋占星術に心得のある皆様なら、書くまでもなく、どちらがどちらか簡単に理解できますよね?
説明する必要もありません。
この事故が、なぜ「冤罪」と騒がれるようになったのか、ホラリー・チャートのリーディングを少しご紹介しておきます。
第1点、この事件の場合は、「加害者」を象わす「太陽」と、「被害者」を象わす「天王星」が、位相差2度の合(0度=コンジャンクション)にありました。
「加害者」と「被害者」の星が同じ位置にあるのです。
これでは、どちらがどちらなのか混乱してしまいます。
ただし、これだけであれば、「冤罪だ」と、これほど大きく問題になることはありません。
「太陽」と「天王星」の合に対して、「木星」が三分(120度=トライン)にあることが事故を大きくし、「冤罪」をめぐって問題が大きくなることを示していました。
さらに、この合に対して事故現場を象わす「火星」も矩(90度=スクエア)をとっているために、事故現場をめぐって「冤罪」か否かを争うことが起こります。
ここに書いている星々やサイン(宮)は、この事故の場合なので、他のホロスコープに当てはめると間違ってしまうことがあります。

One-Point ◆ 一説では、白バイはふだんから時速100キロメートル近いスピードで道路を走行していた、という証言もあります。警察側は、法定速度の60キロメートルであったと証言しています。「法定速度を遵守していたのなら、なぜ、プロの白バイ警官が止まれずに激突したの?」という疑問も提示されています。

《 果たして「冤罪」なのか否か? 星は? 》

なぜ「冤罪」が騒がれるのか、第2点です。
一部で「冤罪ではないか?」とされる和歌山毒入りカレー事件の場合は、「犯人」を象わす星がホロスコープの「被害者」を象わす位置にありました。
それゆえ、「ホラリーで読む三億円事件」に書いたように、犯人も「被害者」と書いたのです。「犯人」が「被害者」の立場を取りやすいということです。
これって「冤罪」と誤認される一つのパターンです。
では、高知白バイ衝突死事故の場合はどうでしょうか?
「犯人」と「被害者」を象わす星が合(0度=コンジャンクション)というのは、上に書いたとおりです。
それに加えて、次のような星の配置があるのです。
事故の「深層」を象わす星が、「被害者」を示す位置にありました。
「深層」というのは、「表面からは計り知れない根源の理由や意味」です。その「深層」が現象化して事件や事故といった「現実」の出来事としてあらわれるということです。
つまりは、事件にせよ事故にせよ、「深層」といった見えない事実と、「現実」といった目に見える出来事によって成り立っています。
犯罪や事故の「深層」は、一般的には犯人や加害者の供述(自白)、または捜査による推理や分析によるしかないのですが、「新ホラリー占星術」では、ホラリー・チャートから事件や事故の「深層」を読みとります。
高知白バイ衝突死事故の場合、事故の「深層」は、ナント!「被害者」を示していたのです。
分かりにくいと思いますので、別の言い方をします。
亡くなられた白バイ警官も「被害者」として示されますし、スクールバス運転手も「加害者」として「被害」を受けることが示されています。
当事者の両方ともが「被害者」として現象化するために、現実として「冤罪」を騒がれることになるのです。
さらには、当事者だけでなく、「加害者」と「被害者」の背後の事故関係者・諸々の人々も、それぞれに何らかの「被害者」になりやすいことを意味しています。
分かりますでしょうか?
ここはリーディングの紹介なので、「冤罪」か否かは皆様がご判断ください。
この事故の根源にある見えない「深層」は、当事者も、当事者たちの関係者すなわち警察、学校関係者、また裁判関係など、関わった多くの人がある意味、「被害者」として何らかの対応を迫られるということです。
それゆえ、この事故の意味は、非常に大きいのです。
各自が種々に責任を果たしていくべき「課題」がそれぞれに与えられています。

One-Point ◆ ホラリー・チャートをみると、「加害者」のそばにある「土星」の活用によって、事実を明らかにできる可能性が読みとれます。それは長く、痛みを伴うものですが、多分、事故現場付近にいた誰かが、迷いやしがらみを断ち切って事実を示していくことになりそうです。


《 追記 》

なし

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