宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しいアストロロジー―
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●2024年 4月 8日アップ
日本は、民族性を「魚宮」、国体は「水瓶宮」、現体制を「牡牛宮」とします。
アストロロジカルに見た場合、「基本三数」によってそうなっています。
個人のホロスコープで「太陽」「月」「ASC=上昇点」(アセンダント)の3つが重要なように、国家にも“民族性/国体/現体制”の三要素があるためです。
日本の民族性は「魚宮」、国体は「水瓶宮」によって当初から象徴されることは変わりませんが、敗戦を経て戦後の現体制は「牡牛宮」に変わりました。
戦後の“高度経済成長”などもそうですが、「牡牛宮」の象意は国民や社会に次第に根づいていき、“安全性”や“快適な社会環境”を当然とし、今や海外から高く評価を受けるようになりました。
ここでは戦後の現体制「牡牛宮」をご紹介いたします。
国家を象徴する民族性、国体、現体制については、初期の記事「日本は何座宮?」(2006.08.21)をご参照ください。
日本の民族性を象徴する「魚宮」は、大自然や八百万の神々を敬う「日本的霊性」が代表します。
国体は“和”や“臣民平等”などを象わす「水瓶宮」によって象徴され、女王「卑弥呼」の共立、「和を以って貴きと為す」と『日本書紀』に記される十七条憲法、天皇による権力なき統治といった国家体制がその代表例です。
では、戦後日本の現体制「牡牛宮」は何をもって分かるのでしょうか。
「牡牛宮」は、ふだんはあまり自己主張をせず、控えめで、温和また忍耐強いのですが、そのぶん、本気で怒らせると現実を一変させる怖さを秘めています。
One-Point ◆ 「牡牛宮生まれ」(太陽)ではなく、「牡牛宮」そのもののお話です。戦後80年を迎えつつある今日、現体制「牡牛宮」の“象意波動”は現実化し、定着してきた昨今で「日本人だけは怒らせるな」といった指摘はその一例です。
●当サイトでは、「雄牛宮」ではなく「牡牛宮」と表記しています。
「牡羊宮」と同じ「牡」の字を用いるほうが、一般的にもアストロロジカルにも、正当性が認められるためです。
考えれば分かることです。
詳細は、既存の記事「牡牛宮、雄牛座、金牛宮」をご参照ください。
もう少し、具体的にみてみましょう。
「牡牛宮」の最大の特徴は、日常生活の“安全性”と“快適性”といった現実実体です。
それが脅かされないかぎり、攻撃的であるよりは防御的で、温和で我慢強く、じっと現状を維持して生活を守る穏やかさを保ちます。
ところが、それらが破綻の危機に瀕したり、極度に脅かされると、安全で暮らしやすい社会と生活を守るために、現実を一変させる“怒り”を静かに爆発させます。
牡牛宮の代表例は「衣食住」です。
こぎれいな“ファッション”、美味しく健康的な“グルメ”、水洗便座などもそうですが便利で清潔な家電や快適な居住空間の“インテリア”、さらにはきれいな街角といった今日の美しい社会環境は、戦後の現体制、「牡牛宮」が定着していったことによってもたらされたものです。
One-Point ◆ 当り前に感じることなので、日本人は気づきません。無形文化遺産に登録された「和食」もその一例で、昔から同じかのように思われがちですが、「宝瓶宮時代のビッグバン」(1989)以降、コンビニも外食もレベルアップしたゆえです。
●人知れず1989年に起きた“宇宙波動”の変化が「宝瓶宮時代のビッグバン」です。
波動的ながら宝瓶宮時代が正式にはじまりました。
“波動変化”が社会の現実として定着していくまでには、相応のタイムラグが必要なのは、宇宙この世界の道理です。
現体制「牡牛宮」も同様で、60年〜70年ほどかかって社会に定着しています。
宝瓶宮時代の“宇宙波動”も、社会現実として根付くには、2024年の“分水嶺”のピークを超えてのちのことです。
「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが終わり、双魚宮時代が完全終了していく2026年1月移行で、そこから急速に本格化していくことになります。
現体制「牡牛宮」の本来の象意は、「基本三数」と「数理法則」の本意(基本の象意、ほんとうの象意)から見えてきます。
もう一つ、ご参考に述べておきますと、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」が、「牡牛宮」の影響圏を含め入宮していったことによって、「牡牛宮」の現体制は本格化し、「天王星」の空間域は“宇宙”なので、広く世界に日本文化として周知されていくことになります。
また、以前お伝えしたように「日常生活の変化のディレクション」を象わしますので、新型コロナによる生活変化がもたらされ、和食にかぎらず外食産業は大打撃を受け対応や転換を余儀なくされました。
逆に言えば、本物が残り、コンビニなどもそうですがグレードアップが図られて、コロナ規制が緩和された今日を迎えています。
One-Point ◆ 衣食住の安全性や快適性を求める「牡牛宮」は、個人でいえば特異なクセを持つことがあります。自分にとって着心地が良く安心できる快適なものは、ボロボロになるまで着用したり、美味しく感じる安全な食品を同じものばかりを食べる偏食傾向として現われることがあります。
時代によって変わった「現体制」の一例を書いておきます。
明治以降〜終戦まで、日本の現体制は「射手宮」でした。
占星術に詳しい方は「射手宮」が“海外”などを象わすことをご存じでしょう。
本意的には「地上を離れない遠くの世界」を象わしますが、明治以降〜終戦までの日本は明治時代の文明開化を西洋に学び、昭和時代には広く東洋に進出した歴史を持ちます。
それ以前、江戸時代の約300年間の現体制は「乙女宮」でした。
時代劇やステレオタイプに階級闘争で解釈するマルクス史観(共産主義史観)によってつくられた偽りの歴史解釈を排して、事実のみを見れば戦国時代が終わった江戸時代は、「乙女宮」の象意による官僚(武家政権)の時代だったことが分かります。
One-Point ◆ 幕末の1846年に「海王星」が発見されました。このことは、双魚宮時代の末期に入り、人類が「海王星」の“事実誤認”や“勘違い”また“まだ見ぬ理想”(夢想)などの“象意波動”の影響を強く受けはじめたことを意味します。
かつての安倍政権は、日本の安全保障を第一義に世界を飛び回り、国民の安全と豊かな暮らしを政策としてきました。
戦後日本の現体制「牡牛宮」に沿っていたことから“天運”が伴ない、長期政権を成し遂げました。
一方、今日の岸田政権は、外交は支持率アップのための猿芝居に過ぎないと見抜かれ、“亡国の宰相”と呼ぶにふさわしい日本を貶める政策しか行なっていないようです。
仮に“正当”な考えがあってのことだとしても、国民には伝わっておらず、安全で快適な暮らしを象わす「牡牛宮」の現体制に反した政策を、ステルスよろしく遂行していると見られている実情があります。
これでは“天運”の働きようがありません。
ヘタをすると、現体制「牡牛宮」の控えめな忍耐強さや温和さが極限に達し、静かな怒りを爆発させかねず、その場合には岸田政権のみならず、諫臣なきエセ保守、リベラル自民党の最期を、双魚宮時代の終わりとともに目撃することになりかねません。
One-Point ◆ 民族性、国体、現体制は一体不可分です。約2,000年の歴史を持つ日本国においては、民族性と国体は古来より変わりません。そのベースのうえで、最も現実的で日常生活を象わす現体制が「牡牛宮」であることはベストマッチといえます。
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