宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

根本から組織再構築!
― 近未来予測 第2部-4 ―

迫りくる! 地球規模の運営体制と人類存続への対応

●第1稿 : 2011年 2月 1日アップ

人類に訪れるのは、「希望の未来」なのか、それとも「暗黒の将来」か?
2011年「霊識元年」以降、約5年間は、人類の近未来が問われることになります。
星のディレクションによる「正解」は出ているのですが、そこにどんな「回答」を人類は描くのでしょうか?
また、皆様一人ひとりは、どんな「回答」を導き出しますか?

《 「霊識」の胎動=産みの苦しみと喜び 》

西洋占星術で「大吉星」とあがめられる木星の動きが「異様」です。
もちろん、木星は宇宙の法則どおりに運行しているのですが、地球すなわちホロスコープからみると、昨年と今年2011年は近年になく、一見、「異様」な動きをしているように見えるということです。
木星が「大吉星」かどうかはさておき、約12年で太陽を一周する公転周期を持つ木星は、12サイン(宮)、また、子・丑・寅・卯・辰・巳…といった12支を、平均してほぼ1年毎に移動していくために、東洋占術では「歳星」と呼ばれています。
今年2011年1月23日、木星は牡羊宮に入宮しました。
ところが6月5日、正確には前日4日の23時頃ですが、早々と次の牡牛宮に入宮してしまいます。
わずか4か月余りの牡羊宮の運行です。
以降、逆行して牡羊宮に戻ることはなく、次は太陽を一回りして11年後、2022年になります。
昨年2010年も似たようなものです。
魚宮をトランシット(経過)した木星の滞在総日数は234日。
今年の22日間を加えても、魚宮への全滞在期間は256日で、平均より100日以上も少なく、8か月半しかありませんでした。
話を戻して、牡羊宮0度である「春分点」を木星が通過していくこと自体は、約12年に1度繰り返されていることなので、いつものことです。
しかし、今回は、特別な意味を持ちます。

One-Point ◆ ちなみに今後は、今年6月に牡牛宮に入宮した木星は、来年6月までちょうど1年間滞在します。次の双子宮にも、再来年2013年6月まで1年間滞在します。「歳星」の面目躍如です。今回の木星の「異様」ともいえる動きは、春分点にタッチ・アンド・ゴーするように、春分点付近で逆行したために生じたものです。


「ソーシャル・プラネット」って?

●西洋占星術でも、一部に使われることがある「パーソナル・プラネット」は、通常、太陽・水星・金星・月・火星の5つの星を指します。
これに対して、木星以降、冥王星までの5つの星、木星・土星・天王星・海王星・冥王星を、宝瓶宮占星学では「ソーシャル・プラネット」と称しています。
前者が、主に個人的なディレクションにかかわるのに対し、後者が主に社会や全体的なディレクションにかかわるためです。


《 日本にとって重要な「現実課題」 》

この項は、少し分かりにくいお話になります。
木星の牡羊宮への入宮は、宝瓶宮時代の「新しい意識」のタネが、「生命(いのち)」を授けられたことを意味します。
ちょうど、母親の「子宮胎内」に、新しい生命が宿ったようなものです。
そのため、ほかの星の動きも含めていえば、人類の無意識世界に、今までにない変化が生じていくのが、21世紀のメイン・イベントになります。
このような、見えない意識世界の変化は、当然のことながら、現実世界にも変化をもたらします。
母親の「子宮胎内」に生命を授けられた「新しい意識」は、今後、急速に細胞分裂をして育ち、やがて胎動を始めていきます。
その後は、十月十日ならぬ、約900日前後の胎内期間を経て、2013年中には、何らかの目に見えるカタチで地上に姿を現わすことになります。
もっとも、お腹が大きくなれば、第三者にも妊娠の事実が分かるように、その前に気づく人も多く現われます。
「ご本人」であれば、意識が啓発されて、すでに何らかの自覚や活動をしていてもおかしくはありません。
重要なことは、ちゃんと地上に生まれ出るまで、子宮胎内、つまり見えない意識の深層世界で、正常に育まれていくかどうか、ということです。
人類全体はもちろん、個々人においても同様です。
このような出来事は、宝瓶宮時代における世界共通のディレクションとはいえ、日本が持つ魚宮や水瓶宮の象意、また東西文化の中間に立つスタンスからみても、日本において、とくに重要な「現実課題」となります。
すべてを受け入れていくような日本の民族性が、「新しい意識レベル」に高まることによって、今後の世界や時代にとって「マスター・キー」となっていく可能性があるのです。
日本再浮上のカギもそこにあるのかもしれません。
「新しい意識」です。

One-Point ◆ 西洋占星術からは多分、決して見えてこないであろう「星のディレクション」をお届けしています。21世紀の現実世界の動きは、今後は、とくに見えない意識世界に共鳴して生じてきます。そこが、先の20世紀のメイン・イベントとなった、「世俗の権力」や「世界覇権」、また即物的な「唯物主義(共産主義思想)」に流れた動きとは、根本的に異なる時代の趨勢(すうせい)になります。


木星と天王星と春分点の合(0度)

●昨年2010年、天王星は「宝瓶宮時代のビッグバン」以降、初めて「春分点」、すなわち牡羊宮の0度に達しました。
5月28日のことです。
このときは、それ以上進むことはなく、そのまま逆行して、8月には魚宮に戻っていきました。
このとき、わずか9日後の6月6日に木星も「春分点」を通過しましたが、同じように、9月には魚宮に戻っていきました。
詳しくは「見えない世界と潜在意識改革」をご一読ください。
その後、順行に戻った木星と天王星は、今年2011年1月23日に木星が、3月12日に天王星が、それぞれ牡羊宮に入宮し、本格的に運行していきます。
この間、木星と天王星は、なんと10か月間にもわたって、「春分点」に合(コンジャンクション=0度)を取り続けるという、稀有な現象が生じました。
これは偶然ではなく、宇宙のプログラムによって、この時代に、あらかじめ定められた「星のディレクション」としか言いようがありません。


《 ハイアー&ラワーな出来事と意識の覚醒 》

何のことを言っているのか、分からないという人も多いと思います。
少し、星の動きからヒントを書いておきます。
「宝瓶宮時代のビッグバン」以降、初めて天王星が木星を伴って「春分点」を同時期にトランシット(経過)していくという事実があります。
……。
新しい時代の訪れは、単なる社会組織の改造や、システムの変更などによってもたらされるものではありません。
「新しい意識」によって始まっていきます。
先の双魚宮時代は、それが、古代ギリシャの「哲学・思想」や、釈迦やイエスらによる「宗教精神」でした。
魚宮の共鳴星である木星(後に海王星)の象意に基づき、双魚宮時代の人類歴史は、「哲学・思想・宗教」によって始まり、築かれていったのです。
先の約2,000年間、宗教や思想・哲学が「時代のパラダイム(枠組み)」となって、人類歴史が営まれてきました。
宝瓶宮時代も当然、「新しい意識」によって出発します。
すでに、その影響圏には17世紀から入りました。
欧米における革命や独立がその蠢動(しゅんどう)です。それらが、約200年を経て、本格的に全世界に定着していく時代が始まっていくのが、これからの時代です。
そのキーワードは、「共鳴」です。
共鳴は、見えない世界を通じて、壁を隔てずに、全世界に広がります。
共鳴には、上下がありません。対等です。
共鳴は、人の意識や精神にも作用します。
これらを別の言葉でいえば、上から「自由・平等・博愛」です。
西洋占星術の象意で解釈しても、天王星が「改革」。
春分点が「起点」や「はじまり」。
牡羊宮が「開拓」。
木星が「精神」…。
総合すると、今の時期が何となくでも見えてきませんか?
宝瓶宮占星学では、もっと正確に基本象意によってリーディングします。
それはともかく、すべては共鳴しているという「新しい意識」に目覚め、真の友愛精神によって、新しい社会組織体制や運営システムが構築されていくことになります。
そういったタネとなる「生命(いのち)」が投入されたのです。

One-Point ◆ 「宝瓶宮時代の意識の目覚め」は始まりました。今後「十月十日」の間、ハイアー(higher)やラワー(lower)、いろんな出来事によって意識の深層世界に、「共鳴意識」が育っていきます。逆にいえば、共鳴意識や友愛精神を育てるために、ハイアーやラワーなど、いろんな出来事が生じて「覚醒」をうながしていきます。それが「安産」となるのか、逆に「難産」となるのかは、星のディレクションが関与するところではなく、人間次第です。


「覚醒」=友愛意識の目覚め

●「覚醒」という言葉は、いろんな内容で使われます。
重要なのは、何が、どう覚醒していくのかということです。
それが間違った内容や、あやふやなものであれば、「覚醒」とはいえません。
友愛の本質は、まず自分本来の個性の発現です。
同時に、自分とは異なる個性との共鳴です。
ここでいう共鳴は、お互いの個性を阻害しない、「同一であり別存在」という共生共存的な在り方をいいます。
その基本精神が「新しい意識」です。
自分の個性の発見を含めて、世界的な共鳴意識に目覚めた精神状態やレベルを、「覚醒」と定義しています。


《 非民主的な国家体制の軍事と改革 》

一方、先の「「自分」が問われる時代:近未来予測第2部-3」でもご紹介したように、このディレクションは、強権国家をはじめ共産主義独裁国家など、非民主的な旧い双魚宮時代の国家体制においては、軍事開発や配備拡大をはじめ、軍がかかわる「闘争」や「改革」、場合によっては「激変」がもたらされていきます。
2010年後半から2011年前半は、木星を伴うことで、膨らし粉のようにディレクションが強調されていきます。
ただし、幸いなことにセーブも効きます。
牡羊宮をトランシットする木星の滞在期間が短いことが、第一。
第二は、2011年中は、牡羊宮の対宮である天秤宮を、土星がトランシットして、ディレクションを投げかけているためです。
これらによって、比較的ながら、相手の反応を現実的に鑑(かんが)みたり、配慮するディレクションが働き、抑制が効くことになります。
ただし、それは表層に出にくいというだけであって、実際には、旧体制国家では虎視眈々と「覇権」をもくろむことになりますので、2011年末以降、もしくは2012年秋頃以降は、良し悪しはともかく、「軍事」や「配備」、また「軍隊」や「軍人」にかかわる動きが、表層的に活発化していくことでしょう。
次に、どんな国家であっても、「宝瓶宮時代の意識の目覚め」は、すでに壁を超えるように、人々の意識の深層世界で育ち、胎動を始めていきます。
新たな「自由・平等・博愛」の動きが出てきます。
圧制や強権政治、独裁体制が続く国家では、まず「自由と権利」を求めて市民、場合によっては軍隊や軍人が目覚め、行動を発起することもありえます。
日本など先進的な自由民主主義国家では、「平等や友愛精神」が啓発され、意識ある人々によるハイアーな行為が広がることも起こります。
同じ星のディレクションであっても、国家体制や一人ひとりの意識レベルよって、出来事や行動は異なってくる、ということをご理解ください。
単純な「吉凶」ではないのです。
また、天王星は「個性」と、その「発揮」をうながします。
一人ひとり、てんでんばらばら、個々人の個性の啓発レベルや、意識のレベル次第によって、ハイアーな行為も、自分勝手なラワーな行為も、それぞれに生じやすく、いつも以上に世間やニュースを騒がすこともありえるのです。

One-Point ◆ 十把一絡げ的に、「地球が滅亡する」といった自分に関係なく起こる出来事よりも、自分の個性や意識レベルに応じて、「ハイアー」なことも、「ラワー」なことも、より顕著に起こっていくというディレクションのほうが、本当は怖いと思いません? それがこれからの世界であり、時代です。自分の意識に共鳴して、現実が展開されていくためです。


参考:エジプト反体制デモ

●エジプトのムバラク大統領の強権政治からの脱却を目指し、大統領辞任を求める反体制デモは、今回のディレクションの序章にすぎません。
1月25日、チュニジアの政変に触発されて発生したエジプトの大規模な反政府デモは、各地で治安部隊との衝突に発展してきました。
中国の「天安門事件」を彷彿とさせる反体制デモですが、今回は、まだ軍隊が理解を示しているようです。
当然、中国政府もピリピリと警戒することになりますし、今後の動きが注目されます。(追記の可能性あり)


《 人類社会運営体制の激変と真化 》

さて、上記に伴って、最も重要なディレクションをお届けします。
まもなく、世界の運営と人類の存続を、根底から左右する出来事が生じはじめます。
2006年にアップしておいた「近未来予測=実際編」においても、すでに「組織運営の変革」や「第一次産業の変革」としてお届けしておいたディレクションが、本質的に激化していくためです。
ピークは、2012年夏過ぎから2014年ですが、その前後、今年2011年から徐々に年末に近づくにしたがって、このディレクションのボルテージは上がっていきます。
昨年12月7日にアップした「「自分」が問われる時代近未来予測 第2部−3」で、「組織運営変革の深化」による体制変化を、「要は、宝瓶宮時代の社会態勢に遠い国ほど、深刻になるのです。」と軽く触れておいたことが、早々と起こっています。
ムバラク強権政治に対するエジプト市民の反体制デモや運動がそれです。
このディレクションは、仮に、いったんは沈静化したようにみえても、宝瓶宮時代に沿った国家体制を敷かないかぎり、2012年夏あたりからのピーク時に至り、避けることができないものになっていくことが読みとれます。
この激化は、見えない世界や宇宙的真実を伴うものであるために、現実社会の「真化」であり、ゆえに根本からの「深化」をうながすものです。

念のために、2006年にアップした「組織運営の変革」と「第一次産業の変革」の概要を再掲しておきます。
◆ 実際の出来事予測-「組織運営の変革」と「第一次産業の変革」
2006年から星は、現実的な営みや制度の根本的な変革を示します。
これは2025年ごろまで、約20年間も続く長い星のディレクションです。
この星のディレクションは、「組織運営の変革」だけでなく、根本的な農林業・水産業・鉱業・畜産業など、「第一次産業の変革」を伴います。
第一次産業というは、天候など自然環境に左右される基本の産業であり、食生活はもちろん、エネルギー資源なども絡んだ、人類の存続にかかわる問題です。
この星のディレクションによって、大きな社会的な大変革のテーマとして今後、浮上していくことでしょう。

「組織運営の変革」は、官公庁や政府など国家組織にとどまらず、世界の運営体制も含まれます。
もちろん、国内の会社組織や団体、さらには地域社会や家庭も同様です。
組織は、「憲法」や「会則」などに基づいて運営されていますが、結局のところ、突き詰めれば、個々人の「意識」に基づく運営です。
その意識が「新しい意識」に変わっていかざるをえないために、組織運営の変化も、ますます避けられないものになっていきます。
もちろん、変わる変わらないは、皆様お一人ひとりの「自由」な意志に基づきます。
その結果も、「自由」とともに個々人に与えられます。
要は、世界や国家はもちろん、それに伴う会社や家庭なども含めて、たとえば「組織再編」などを考えざるをえなかったり、運営体制が根本から問われて、ビジョンを伴った「豊か」なものに変えていかざるをえなくなるのです。
個人の意識から、家庭から世界全体の組織運営体制まで、すべての「現実」が対象となるディレクションが始まりつつあります。
それは同時並行的に、気候など地球の自然環境や資源問題に対する根源的な対応も含めて、生活の維持・存続からも迫られてくるものです。
もちろん、根本からの対応となる画期的な発見や発明の可能性もあります。
いずれにしても、農林業・水産業・鉱業はもちろん、畜産業も含めた第一次産業の在り方や運営も、人類の生活と存続など、将来ビジョンを考えて、根本から再構築していかなければならない時代が始まりつつあります。

One-Point ◆ 「組織運営変革の深化」や「第一次産業変革の深化」のディレクションは、宝瓶宮時代の世界的な運営体制を出発していくために必要な変革です。今回はまず、宝瓶宮時代の組織体制に反する「強権国家」や「共産党独裁国家」に大きな動きを起こすことになります。石油エネルギー資源や宗教にかかわる「中近東」の自浄的変化もそうですが、お隣「中国」や「北朝鮮」も目を離すことができません。




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