宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

日本復活と東日本大震災
― 近未来予測第2部 特別編 ―

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今回の大震災や原発事故などで、日本は今後どうなるのでしょうか?
ここでは「宝瓶宮時代への流れ」からヒントを書いておきます。

日本人の「底力」と日本「復活」のはじまり

避難所で笑顔の子供

↑ 画像は「避難所で無邪気な笑顔を見せる子ども=3月16日午後、岩手県大船渡市」。
MSN産経フォト」のページより転載。

●第1稿 : 2011年 4月20日アップ

なぜ、1,000年に一度といわれる大震災が日本を襲ったのかは、いずれ宇宙と人類歴史のプログラムから触れることがあると思います。
今回は、この大震災から日本人が何を気づき、学ぶことがあるのか、皆様も感じているのことを含め、宝瓶宮占星学サイトらしく、「宝瓶宮時代への移行」という観点から、いくつか書いておきます。

《 宝瓶宮時代の「意識」の始まり 》

約2,000年間続く宝瓶宮時代は、まだ始まったばかりです。
何でもそうですが、準備や前提なしに、無条件で始まるということはありません。
花を咲かせるには、まず「タネ」が必要なのと同じです。
そこに適切な「土壌」が与えられ、さらには「気候環境」が整う必要があります。
同様に、人類が友愛と共鳴による宝瓶宮時代の新文化歴史を始めていくには、それにふさわしい「意識」が整わなければならないのです。
それが「宝瓶宮時代の意識の目覚め」のディレクションです。
多くの人々は、まだ宝瓶宮時代の内実について気づいていません。
また、どのようなプロセスで進むかも、まだ見えていないように思います。
信じるか信じないかはともかく、占星学による壮大な星のリーディングによる「未来予測」に基づいて、いくつか述べておきます。

One-Point ◆ こむずかしいお話はともかく、今回の大震災に伴う身近な出来事から、簡潔に時代のヒントを書いておきます。そのほかの多くの考えや意見の中から、皆様がいちばん納得したり、理由は分からなくても、何かピンとくるものを選んで検証していけばよいのです。


日本を守る三陸沖の米空母

三陸沖の米空母ロナルド・レーガン

●三陸沖で支援と防衛にあたる米空母「ロナルド・レーガン」。
13日朝には三陸沖に到着。一段落した4月7日まで任務に当たりました。
その雄姿に心強く思った人は少なくないようです。
ほかに第7艦隊の米空母「ジョージ・ワシントン」も佐世保など日本近海を航行し、本日4月20日、任務を終えて横須賀に帰港しました。


《 素早い対応で日本を守ったアメリカ 》

地震発生と同時に、最も素早く対応したのはアメリカです。
その初動の早さ、また内容においても、最大級の功績をアメリカに与えるべきです。
被災した日本はもちろん、自由民主主義社会と世界の安定や維持に貢献しました。
今回の地震発生後に、何も起こらなかったのが、その証左です。
大地震発生と同時に、ルース駐日大使は「大きな災害になる!」と直観し、直ちに本国に連絡しました。
就寝中のオバマ大統領をたたき起こさせて、一報を伝えたのです。
オバマは、韓国に向かっていた「ロナルド・レーガン」を直ちに三陸沖に舵をきらせ、「ジョージ・ワシントン」もスタンバイの任務に当たらせました。
もちろん、これらは著名なアメリカ大統領の名前を冠した空母二隻です。
名目は「被災者救援」ですが、同時に、情報収集とともに周辺国への巨大な防御の姿勢を示したものです。
空母派遣ほど明確に防衛の意志を示すものはありません。
「戦争」や「侵略」を知っていれば、アメリカが直ちに「危機管理」を発動させ、万一に備えて動いたのは誰でも分かります。
結果、日本の安全は保障されました。
他国の侵略を心配することなく、被災者の救援と復興に全力を注ぐことが可能になったのです。

One-Point ◆ 侵略の意図が周辺国にあるかどうかは、いっさい関係がありません。起こりうる最大の危機を想定して防ぐべく対処するのが「危機管理」です。彼らは間違いなくプロでした。実際、66年前には不可侵条約が破られ、敗戦の混乱の中、北方領土が侵略された歴史があるのです。対話とともに、自由と平和を維持するためには、それを侵すものには断固、戦ってでも守る姿勢を示すことが、世界的な友愛社会実現につながる自由民主主義の根幹です。

《 政府よりも自分たち国民の意識 》

ひるがえって、今回の大震災に対する首相官邸のリーダーシップのなさを、改めてコメントする必要はないでしょう。
「この国難のときの最大の不幸は、菅総理(民主党政権)である」という声さえ聞こえてきます。
結局、菅氏は「市民運動家」であって、危急存亡の秋(とき)の国家のリーダーではないことが露呈してしまいました。
しかし、ものは考えようです。
もし、「友愛幻想」を掲げるアノ人が今も総理だったら、どうでしょう?
今や「一兵卒」の元幹事長ともに、「友愛幻想」によって身近な隣国に助けを求めたかもしれません。
それは「普天間移設問題」ばかりか、そのまま「軒を貸して母屋まで…」ということもありえなくはありません。
だったらまだ、胡錦涛主席との会談で、メモを読みながら話す「無能ぶり」を発揮した人のほうがよさそうです。
もう一つ、政府が頼りなければ、国民自らがしっかりするしかありません。
実際、今の民主党政権を選んだのは「国民」なので、責任の一端はあるのです。
宝瓶宮時代は、「宝瓶宮時代とライフスタイル」などにも書きましたが、国民一人ひとりが主人公であり、ヒーローとなる時代です。
そういった自覚を持つことによって、丘の上の旧き国会議事堂よりも、身近な市町村など自治体と協力して、国民自らが助け合い、友愛精神を発揮して地域を良くしたり、復興に動くほうが、これからの時代にはふさわしいといえるのです。

One-Point ◆ 政府がなすべきことは、民間には難しい外交で国民の安全を図ることが第一義で、それに伴い世界平和への道筋を探ることです。一方、国民は個性発揮と友愛精神によって、自ら住みよい社会を築いていくのが宝瓶宮時代です。本当に困った場合を除いて、政府がやたらと手を突っ込みすぎるのは、共産主義(社会主義国)の二の舞でよくありません。



《 東電に「学ぶ」、組織運営のあり方 》

政府の対応とも関係しますが、東電にも危機管理がみられません。
全員とはいいませんが、組織をみればそうで、個人は一概ではなさそうです。
福島第一原発の対応をみれば、皆様もお感じのとおり、胆(はら)が座っておらず、お役所体質が後手後手の対症療法に陥らせてしまいました。
50年前の着工とはいえ、発注は東電直轄で、設計は「震度5」までの想定です。
四重五重のセキュリティーを施したことを過信し、震災直後は「原子力は安全」を繰り返していたほどの門外漢です。
東電に「原子力」を扱っていることの重大な認識がなく、真に国民のことを考えていない「意識」が、すべてに起因します。
「企業や組織は誰のものか?」という根本の問いがそこあるのです。
誰かが言ったように「株主のもの」というのは、金銭面をみればそうですが、それは社会の道理を見抜いていない底の浅い考えです。
会社が日本国の「法人」である以上、主権者である国民を第一義に考えずして、信頼と繁栄や存続は、これからの時代はありえません。
詳しいご説明は機会をみて行なうとして、2006年から始まった「組織運営の変革」や、まもなく訪れる「組織運営変革の深化」のディレクションは、当然、世界や国家のみならず、会社組織にも「意識変革」を迫ってきます。
「産地偽装」や「賞味期限改ざん」などのように、消費者である国民を欺いて、自社のみの利益を考える企業や組織は、時代の運勢に反するために、結果、逆に潰れる時代が始まったのは、もはや自明です。

One-Point ◆ 震災発生当時、東電の会長も社長も東京不在で、すぐには本社に戻れませんでした。そういう交通事情が生じたのです。その分、意思決定が遅れました。電力供給という公共性の反面、「原子力」を扱う責任は、いかなる損失も覚悟で、安全を図る胆(はら)を持っておくことが必要でした。それは「原子力」にとどまらず、すべての「商品」についてもいえることです。


グーグルの災害支援特設サイト

避難所マップ

↑ 仙台市付近の避難所マップ。
Google Crisis Response」の「避難所情報」のページより転載。
●東日本大震災に関する災害関連情報を集めた特設サイト「Google Crisis Response」には、安否情報を検索・確認できる「パーソンファインダー」や、被災地向けに提供している生活情報、交通実績情報など、震災関連の情報が掲載リンクされています。
日本語のほか、英語、中国語、韓国語でも閲覧できるようになっています。


《 ネット世代が社会貢献に目覚めるとき 》

政府などがあてにならない中、自分たちで何かできることがないかと、個々人が支援活動を考え、自分ができることを行なっています。
こういうときは、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」以降に生まれ、物心ついたときからゲームやネット世代の若者の思考形式は異なります。
旧い世代は、自らの体を投入したボランティアを考え、被災者を支援し行動します。
新しい世代は、携帯やネットなどを使って情報収集をし、どの避難所に何が足りないかなど提供を考えるのです。
グーグルなどのネット企業もそうでした。
グーグルは速やかに被災地の航空写真を更新。
グーグル・マップを使って避難所の位置をマッピングしたり、被災後の航空写真で位置が確認できるなど、ネットを活用した自分たちなりの支援を行なっています。
また、YouTubeに投稿された酒屋さんの動画(被災地岩手から「お花見」のお願い)によって、お花見などを自粛するよりも、東北地方のお酒や商品を購入してもらうことが、息の長い支援や助けになることがTVニュースにもなって全国に伝わりました。
自粛ムード一辺倒の「思い込み」に気づかせ、意識を変えたのです。

One-Point ◆ ツイッターやブログを使った被災者から直接の情報発信もネット上に数多くあります。中には「被災者」を語った悪質なものがあると思いますが、そういったことを通して、ネット倫理ともいうべき情報の見方や活用が進んでいきます。それは単に「善悪」の問題にかぎらず、ネット社会の成熟に必要なプロセスにほかなりません。


テレビ世代とネット世代

●働き盛りの日本人のほとんどは、テレビを見ながら育った世代です。
一方、若い人々は、ネットや携帯など自らパーソナル・ツールを扱って育っています。
この違いが社会に対する「意識」を変え、「見方」や「対応」を変えるのです。
テレビ世代は、トップダウン式の情報提供の中で育ったので、国や企業に要求します。
一方、ネット世代は、物心ついたときから多くの人々の無償のネット情報を当たり前としますので、自らも無償で情報提供などの活動をすることに違和感がありません。
このような大震災の支援においても、それが対応の差となって現われてくるのです。
単純にいえば、これからの宝瓶宮時代が、このようなネットによる「意識」の影響のもとに築かれていくのが分かりますか?


《 天皇と日本の「底力」による復興 》

重要な日本人の「底力」にも触れておきます。
今回のような未曾有の大震災にあっても、日本人は略奪や強盗や火事場泥棒をほとんど起こさず、被災者が整然と並んで水や食料など数少ない配給を受け取る秩序ある姿に、世界中が驚き、日本人を称えました。
同じ日本でも、特に東北地方の人々は忍耐強く、地域社会を重視する善良な人々が多いのです。
同じ日本人として、彼らの行動に少なからず誇りに思った人も、多いのではないでしょうか。 岩手県の『遠野物語』ではありませんが、「日本的霊性」をそこに垣間見ることができます。
それが日本人の「底力」の源です。
大震災の1か月前と直前に「女王卑弥呼と神武天皇の建国」や「天皇制と宝瓶宮時代」に書いたように、「和」と「平和」の象徴として天皇をいだく日本国民の特性が「底力」につながっているのです。
どんなに優れた人物でも、独りでは力を発揮することはできません。
しかし、一人ひとりの小さな力でも、「和の精神」によって協力し合えば、それは「底力」となって発揮されていくのです。
日本の最大の特徴は、頂点にあるはずの天皇が、自ら高みに居座ることなく国民とともにあって、「倫理規範」を示されていることです。
それが、知らないうちに日本のいわば「霊的支柱」となっています。

One-Point ◆ 天皇陛下や皇太子殿下また秋篠宮様が避難所を訪れ、正座して被災者と言葉を交わし、労をねぎらうなど、お見舞いを申し上げられました。総理をはじめ大臣や民主党議員は被災地に赴き、本来なら交替でも陣頭指揮をとるべきでしょう。実力的にできないなら「民主党」の看板らしく多くの被災者の声を直接、聞くくらいの「情実」をみせてもいいはずです。


天王星と海王星のパワー発揮

●「日本は何座宮?」をご一読いただければお分かりのように、日本人の民族性は「魚宮」です。
一方、日本の国体は天皇制で「水瓶宮」です。
これらは、それぞれ「海王星」と「天王星」に共鳴します。
「東日本大震災」の翌日3月12日、天王星は春分点を通過し、牡羊宮を正式に運行しはじめました。
宝瓶宮時代におけるこのことの意味は大きいのです。
一方、海王星は「友愛精神と海王星の象意」に書いたように、本来の象意を発揮しはじめています。
これらが意味するところは、これらの星やサイン(宮)がもつ「友愛精神」や「無私の精神」が拡大され、日本人の「底力」の発揮が充分可能になったディレクションであることを意味します。
それは「日本復活」にも通じるものです。


《 世界が注目する「日本復活」の道 》

最後に、21世紀における日本の使命に触れておきます。
近未来予測 第2部:意識の深層世界編」などにも書いたように、宝瓶宮時代の緒を飾る21世紀の特徴は「霊識」にかかわる時代です。
「霊識」を占星学的にいえば、見えない世界における「海王星」と「天王星」の象意に基づきます。
これについては、いずれ書くことにします。
占星学的に「霊識」を象徴する「海王星」と「天王星」は、「日本は何座宮?」から分かるように、日本の「民族性」と「国体」を象わす星たちです。
左の欄外に概述したように、「天王星」と「海王星」は、「東日本大震災」と時を同じくして、より強いディレクションに入りました。
このことは、どちらが先(起因)かはともかく、「霊識」と「東日本大震災」が密接にかかわっていることを意味しています。
現状(結果)からみれば、「東日本大震災」を機に、日本民族は「霊識」にかかわらざるをえない運命を担うことになりました。
分かりますか?
なすかなさないかは日本次第とはいえ、このディレクションによって、「霊識の時代」に向けて、日本人が世界に示していく大きな責任と使命があることになります。
今、世界は日本を注視しています。
スピラーはもちろん「見えない世界」にかかわる人々を含め、宝瓶宮時代の「意識」と「規範」や「模範」となる行動が、日本人と共にあって動いていくのです。

One-Point ◆ 今回の大震災は、「霊識元年」の第1弾となる「カウンター・パンチ」ともいえるものです。それゆえ「霊識」の方向に動いていくことが必要です。日本と世界がそれに気づくほど、歴史プログラムにそって発展的に進みます。しかし、いつまでも気づくことがなければ、脅かすのではなく別のカタチながら、「第2弾」、「第3弾」の出来事が数年内に訪れることになります。




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