宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―

双魚宮時代の総決算
[木星の時代]
― 太陽系最大の惑星の変遷 ―

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“崇高”な双魚宮時代を引き継いで未来へ

●第1稿 2023年 9月11日 アップ。


人類歴史は不思議です。

「ホロスコープ」には現代占星術では明かすことができない秘密があります。

宇宙的な「アストロロジカル・エイジ」の変遷からみていくと、「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)は人類歴史の中でエポックメイキングな転換点でした。

双魚宮時代の影響圏がはじまった約2,600年前にブッダが現われ、正式にはじまって約200年後、今から約2,000年ほど前にイエスが現われています。

この歴史的な意味は小さくないのです。

《 木星の過去の象意は“科学” 》

「宗教」のお話ではありません。



宇宙学「アストロロジー」からみたとき、双魚宮時代は「木星」を共鳴星(占星術では“支配星”)としてはじまりました。

皆さまよくご存じの“拡大”や“発展”といった「木星」の未来を拓く象意だけでなく、信じられないと存じますが、当時の「木星」の象意は“科学”(精神科学)でした。

それゆえ古代ギリシャの古典「アストロロジー」(星学)なのです。

星占いこと「占星術」(アストロ・ディヴィネーション)ではありません。

木星の象意は“科学”だったと書くと、占星術関係者は「なに言ってんの?」と思われるでしょう。

お気持ちは分かりますが、事実です。

One-Point ◆ 「アストロロジー」は双魚宮時代の影響圏にホロスコープの発祥とともに古代ギリシャ時代にはじまりました。それ以前の「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい)の古代カルデア人よる天体観測(ホロスコポス)を受けたものです。

《 物理科学以前の“精神科学” 》

科学と言えば、現代では“物理科学”をメインとします。

近代物理科学の発展によって、宗教的な主観を排し客観的な物質的探究を是としたためです。

一長一短があるのですが、それ以前は“精神科学”と呼べるものが“科学”(学術)でした。

誤解を恐れずに言えば、仏教やキリスト教(高等宗教)は当時、世界で最高の学問だったのです。

日本でも、双魚宮時代の前半期に位置する平安時代や鎌倉時代の仏教は、“大学院”にも相当する最高の学問かつ学府だったことが知られています。

西洋でも、初期キリスト教は古代ギリシャのフィロソフィー(愛智、学術、科学)を取り入れて、キリスト教神学を形成したことからも同様です。

One-Point ◆ 現代からみれば、仏教もキリスト教も“信じる/信じない”の宗教にすぎません。19世紀中頃に発見された「海王星」の象意の影響でもあり、それ以前の双魚宮時代の共鳴星「木星」の象意とは似て非なるかなり異なるものです。


ご参考:12数は宇宙森羅の最小象徴数

●小惑星の中で最も重要な象意を持つのが、小惑星番号1番の「ケレス」です。

宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では、「十大惑星」(メイン・プラネット)に「ケレス」と「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」を加えてリーディングします。

「数理法則」どおり「12数」は“宇宙森羅の最小象徴数”なので、プラネットも12(13)個の星(またアストロロジカル・ポイント)を用います。



《 「木星」から「海王星」へ 》

象意は時代とともに変化します。

当時は“学問”(科学)であった「木星」も、人類を“発展”に導いてきた近世に入ると、近代物理科学のカテゴリーから離れて“精神”的な象意が認識されていくようになりました。

西洋占星術の古い占星師が、木星の象意を“宗教”や“学問”などと解釈することがあるのはそのためです。

今日、19世紀後半以降、魚宮また双魚宮時代の共鳴星(支配星)は「海王星」に変わりました。

近代になって1781年に「天王星」が発見され、1846年に「海王星」、1930年に「冥王星」など「土星外惑星」(トランス・サタニアン)が次々と発見されます。

これによって、「蠍宮」は火星から冥王星に、「水瓶宮」は土星から天王星に、「魚宮」は木星から海王星に“支配星”の変更が行われました。

One-Point ◆ 天王星の発見から20年後の1801年に「ケレス」が発見されています。土星外惑星に匹敵する重要な星です。ですが「ケレス」自身の象意ゆえか、現代占星術ではメイン・プラネット(十大惑星)に入れてもらえません。

《 残り、あと2年4か月ほど 》

「木星」は、仏教やキリスト教など“伝統宗教”(世界宗教)を象わします。

一方、19世紀中頃に発見された「海王星」は、そこから派生した“新興宗教”(新宗教)を象わします。

「木星」は、もともと“学術”(フィロソフィー)などを象わし、「海王星」は“まだ見ぬ理想”など、思い込みや信仰に通じる形而上的な象意を持つためです。

また、「海王星」の発見に前後して、仏教やキリスト教など世界宗教の教義を、現代向けに“世俗的”に焼き直した新興宗教が数多く誕生していることもその証左です。

日本では幕末から明治にかけて、名前を挙げれば知らない人がいないまさに“宗教”(新興宗教、地域宗教)が乱立しています。

「海王星」の古い象意“まだ見ぬ理想”によって、マルクスの「理想的共産主義思想」と同時に世界的な“心霊ブーム”こと「近代スピリチュアリズム」(神秘主義)が、19世紀後半以降に起きた事実があります。

ちなみに、アストロロジーから“ホロスコープ占い”に堕した現代占星術の母胎となった当時の「神智学協会」も、霊媒師マダム・ブラヴァッキーのもとに誕生した新興宗教です。

今日、考えなければならないのは、発見されてのちホロスコープを1周し、2009年から影響圏を含めて魚宮をトランシットしはじめた「海王星」による「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが、あと2年余り2006年の1月に完全に終わろうとしていて、現代は“双魚宮時代の終末”にあることです。

One-Point ◆ 当サイトの用語で「星のディレクション」というとき、“運勢変化”や“時代変化”を象わします。今日、双魚宮時代の完全終了を迎える“終末”にあたって、重要なのは「双魚宮時代の総決算」です。


TOPや為政者の天運失墜

●ちなみに、書いておきます。

「個人の信仰」はいいのですが、教団として“組織化”されると、共産主義も宗教組織も一部で腐敗が起こります。

双魚宮時代は、“支配/被支配”の「対立二元論」を歴史パラダイムとする宇宙波動エネルギーのもとにあるためです。

その一方で、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする時代です。

「個」が重要な時代であると同時に、日本人が得意な「友愛的精神」(和、絆、民度)の両立による、宇宙波動エネルギーによる「共鳴関係論」の時代です。

その方向に時代の流れとともにある「天運」が伴ないます。

それゆえ、双魚宮時代の終末は、これまで人類歴史や大衆を導いてきた“TOP”や“為政者”への運勢(天運)は働きにくくなっています。


《 双魚宮時代の総決算 》

いろんな意味で、双魚宮時代は“美しい時代”でした。

いまでこそ“宗教”の範疇に属しますが、仏教やキリスト教は当時最高の学問(科学)でもあったのは述べたとおりです。

また、“まだ見ぬ理想”「極楽浄土」(厭離穢土)や「天上天国」を想い描き、“善悪の対立二元観”によって、人類に“人倫道徳”を指し示し、人としての成長をうながしてきた人類歴史の隠れた“メイン・ストリーム”だったのです。

白羊宮時代の“闘争”や“自己主張”から抜け出して、良し悪しはともかく人類に秩序と憐憫をもたらし、“神と悪魔(サタン)”といった対極的な善悪観と同時に天国理想(木星の時代)によって大衆を導いてきた時代です。

一方、双魚宮時代の末期(海王星の時代)は、世界を二分する対立闘争(共産主義と心霊/神秘主義)の世情を経て、それらを総決算して、新たに宝瓶宮時代を迎えていくという「歴史プログラム」が、「基本三数」(数理法則)解釈のホロスコープから見えてきます。

One-Point ◆ ブッダやイエスのような“精神指導者”が人類歴史を牽引する時代は終わりました。「双魚宮時代の総決算」として、今後は役目を終えて「天運」が伴ないにくいTOPや為政者ではなく、美しい精神意識を引き継ぐ一人ひとり個々人が重要になっていく時代です。





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