宝瓶星学 ―宝瓶宮時代のアストロロジー―
HOME > 近未来予測 霊識開元編 > 今週の運勢#930の解題
●第1稿 2025年 5月20日 アップ。
「今週の運勢」(リンクは6月2日まで)#930のホロスコープが“面白い”ので解題してみました。
“面白い”と表現すると誤解されることがあります。
通常のホロスコープの配置とは異なり、素晴らしく象意(ディレクション)が発揮されているので“面白い”という意味です。
春分点での「土星&ケレス&海王星」の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)が第1点です。
第2点以降は流れでご紹介させていただきます。
●ご存じでしょうか。
今日の“ホロスコープ占い”は、古典アストロロジーの象意解釈をパクって始まりました。
“現代占星術の父”アラン・レオ(1860-1917)の「エソテリック占星術」がそれで、彼は美称:近代スピリチュアリズムこと、世界的な心霊ブームのなか秘教的にはじめたのです。
ケプラーらが古典理論をもとに編み出した象意解釈の一部を、疑似科学とされ通用しなくなっていた理論を捨てて、表層的な“当たる/当たらない”の主観で選出し用いたのです。
もちろん、そんな暴露を現代占星術自らがすることはありません。
なので、知られていないのですが、れっきとした事実です。
結局、「海王星」に伴なう“まだ見ぬ理想”はもちろん“事実誤認”や“勘違い”の轍から抜けられない現代占星術です。
考えてみてください。
占星師らは、占星術には「理論がある」「四千年の伝統がある」と本気で自称します。
その一方で、“現代占星術の父”アラン・レオ(19世紀後半の人物)が始めたと言い、「エソテリック占星術」(理論なき秘境占星術)だと自慢している滑稽ぶりです。
占星術では軽んじられているのですが、「春分点」はアストロロジー(星学)には欠かせない最重要の基点です。
「春分点」が12サイン(宮)のはじまりの牡羊宮0度ということはご存じの方も多いでしょう。
ですが、「春分点」が象意を持つことを重視し解釈した現代占星術など見たことがありません。
ホロスコープ全体の象意を規定する重要な「アストロロジカル・エイジ」(プラトン月、グレート・マンス:占星学的な時代区分)は、「春分点」の移動に基づいて定められています。
この重要性を無視してしまえば、「六法全書」を持たない弁護士と同じです。
One-Point ◆ 「春分点? なにソレ」。“事実誤認”や“勘違い”といった“幻想”の轍から逃れられないのが現代占星術です。なので、事実が耳に入らないかもしれませんが、トクにならなくても事実は書いておきます。
ということで、座興はおしまいです。
件の「春分点」に先日3月30日に双魚宮時代の共鳴星「海王星」が至り越えていきました。
「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションの一段落です。
正式には、来年2026年1月27日になりますが、双魚宮時代が完全終了していきます。
なぜなら、自らの共鳴サイン(宮)魚宮をトランシットして、象意を倍加していた「海王星」にとって、そのトランシットの終わり“魚宮30度”にあたる牡羊宮0度の「春分点」を、「春分点」自体が宝瓶宮に移ったこの時期に越えていく意味は大きいのです。
さらに今週は、そこに「ケレス」がトランシットしてきて「春分点」を越え、牡羊宮1度の「海王星」に隣接します。
One-Point ◆ 現代占星術では言われませんが、「配列法則」による「ケレス」の象意からみると“驚き”のタイミングです。この時期に「海王星」と合(コンジャクション=0度)をとって春分点を越えていくのは、まるで天の魔術のようです。
※「宝瓶星学」が基礎理論とする宇宙法則からホロスコープを見て解釈していくと、このような不思議なシンクロニシティー(共時性)がよくみられます。
著名な天文学者であり、ホロスコープにも造詣が深く、マイナー・アスペクトを発見し定めたヨハネス・ケプラー(1571-1630)も言うとおり“宇宙の調和”を実感します。
●学生の頃、西洋占星術を学びました。
結果、自ら挫折の道を選びました。
本当に良かったと思います。
アストロロジカル・エイジを知って、“勘違い”の轍から抜けられないのが現代占星術だと分かったからです。
理論のない手探り同然の主観による解釈の探求に、一生を捧げることにならなくて良かったと思います。
古典アストロロジーをかつてはぐくみ、末期の19世紀後半には、あだ花のエソテリック占星術(現代占星術)をもたらした双魚宮時代は、まもなく完全終了です。
“時代波動”の終わりで、一部の古い固定観念を捧持される方の中にのみ、しばし残ることになります。
古い宗教が今日も残るように、占星術も100%消えることはないといえますが…。
まだあります。
現在、「春分点」の直前、魚宮29度に「土星」が位置しています。
“理想”(幻想、勘違い、欺瞞)をもたらしてきた「海王星」とは正反対に、“誤魔化すことのできない現実”を象わします。
この「土星」もまた今月5月25日に「春分点」に至ります。
新しい時代の“現実”をもたらしはじめるだけでなく、これまでの魚宮をトランシットしていた時とは異なり、「海王星」の象威を半減していく方向に働きはじめます。
ということがありまして、今週の「土星&ケレス&海王星」の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)は、双魚宮時代の終わりを象わし、加速させていくアスペクトです。
One-Point ◆ 分かりやすく書いていますが、数週間前からこの三重合=0/0/0度は形成されています。また「春分点」の5度ほど前から徐々にその影響圏に入ってきていることをご勘案ください。
さて、第2点めです。
昨年6月にはじまって以来、再び「冥王星」と「天王星」の三分(トライン=120度)が本格化しました。
今後の5年間も続きます。
この特異な点は宝瓶宮時代と共鳴する「水瓶宮」のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)近く3度に位置する「冥王星」と、宝瓶宮時代そのものの共鳴星「天王星」が、正式に三分=120度をとりはじめたことです。
三分=120度は、両構成要素がスムーズな象意の関係性を結むことを意味します。
そのため、宝瓶宮時代に共鳴し、変革や改革など新たな地平を人類にもたらすことが強く象わされています。
One-Point ◆ 時空を超越した宇宙波動エネルギーゆえ、波動的な影響であっても、5年間ももたらされ続ければ、個々人や地上への影響は確実に現われていきます。もはや宝瓶宮時代の実働社会に意識を向け知識を得て動かなければ、時代に取り残される時代です。
お分かりだと存じます。
全部は書けませんが、最初にご紹介した春分点における「土星&ケレス&海王星」の三重合=0/0/0度と、第2点めの「冥王星」と「天王星」の三分=120度は無関係ではありません。
ホロスコープのアスペクトは有機的でホロスコープ・リーディングの肝になっていますが、この三分=120度はとくにそうです。
なぜなら、位置的に「春分点+土星&ケレス&海王星」を頂点に、「冥王星」と「天王星」の三分=120度が小三角(ミニ・トライン=60/60/120度)のアスペクト・パターンを形成し、相乗的に個人的にも社会的にも、新時代に向けた変革をうながし続けていくためです。
新しい希望の宝瓶宮時代を生き残りたい方、また人類の未来を有意義なものにしたい方は、ご賢察していただき、ご準備をされておくことをおすすめいたします。
One-Point ◆ これが「霊識開元」の複合ディレクションです。今後約5年間も続きますので、今月5月は「霊識講座」や「初学講座」をはじめ、半額でのご提供をさせていただくことにいたしました。今後のご理解や新しいホロスコープ解釈に必須の内容が含まれるためです。
日本の支配体制の変革-2 ← BACK
※当ページの内容は著作権法により保護されております。無断使用はご容赦お願い申し上げます。
Copyright(C) 2005-2025 Aquariun Astrology - Seiji Mitoma All rights reserved.