宝瓶宮占星学 ―宝瓶宮時代の新しい西洋占星術―

西洋占星術から宝瓶宮占星学へ
―宝瓶宮占星学 1.プロローグ―

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西洋占星術と一味違う、宝瓶宮占星学のリーディングに触れます。
その前に、なぜ西洋占星術の解釈と違うのか、根拠を書いておきます。
具体的なリーディングの内容は、最後に書くかどうか決める予定です

海王星おばあちゃんから天王星叔父さんへ

西洋占星術イメージ

●第1稿 : 2006年02月05日アップ
●改訂稿 : 2022年03月27日アップ




●見えない「波動」(自存波の影響)に敏感な人は、人類に及ぼす何かが変わったことを、それぞれの言葉で述べています。

このサイトで提起しなくても、現代西洋占星術も共時性によっていずれは「宝瓶宮占星学」に変わっていきます。

弊害が現れる前に気付いていただければと思います。

人類歴史は、2,016年(計算値)ぶりに、双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)に変わりました。

これによって、星の象意も一部が変わっていきます。

なぜ変わるのか、そういうことが分からないと、西洋占星術のままの解釈は、次第に壁にぶつかったように混沌としていくのです。

《星は時代に影響を与え、時代は解釈を変える》

宝瓶宮時代と占星学」を読まれたかたは、人類歴史が占星学が解き明かした時代区分と歩調を合わせて、変化していることをご理解できたと思います。

同時に、占星学自身も、時代の影響を受けて変化していることがお分かりでしょう。

星は、もちろん直接ではありませんが、人間や社会に少なからず“影響”を与えています。

一方、占星学(占星術)は、人の在り方や社会の動向を、相応ながも読み解くことができます。

人間の行動様式や人類文化の価値基準が変化していけば、それを読み解く解釈の内容も変わっていかなければなりません。

12サイン(宮)や12ハウス(室)またアスペクトや星また占星点といった占星要素の意味象意が、これまでのオカルト的な現代占星術の解釈から、超科学的な宝瓶宮占星学の解釈に、その一部が変わっていくということです。

One-Point ◆ 過去の占星術(学)が間違っていると言っているのではありません。かつて正しかったことも、時代や状況が変われば、前のまま正しいとはかぎりません。同じように、かつては有益だった“吉凶解釈”も、宝瓶宮時代には不適切な部分が出てくるのです。それは、やがて弊害となっていきます。


オカルト全盛期の現代占星術

●土星の外を回る惑星、すなわち天王星をはじめとする土星外惑星(トランスサタニアン)が発見されたのは、17世紀末以降です。

さらに「海王星」が発見された19世紀(1846年)以降、現代占星術は従来のアストロロジー(通称:古典占星学)にあった古代ギリシャの世界観「四大元素説」に基づいた「基礎理論」を捨ててしまいました。

近代科学の発展によって四大元素説が「疑似科学」(迷信)とされていたからです。

当時は、「海王星」の発見にともなう近代スピリチュアル・ブームの中にありました。

そういったことから、“当たる/当たらない”のオカルトチックな占いに変容して始まったのが昨今の現代占星術の萌芽です。

《厳格な父親が嫌いなゴッドマザー?》

では、解釈が変わっていく理由を、たとえ話ではじめましょう…。

ここに一つの家族がいます。

過保護のお母さんと、厳格な父親、そして空想好きな「おばあちゃん」と、あまり姿をみせない祖父、それに子供という家族構成です。

この家では、夢を語り、まだ見ぬ希望を家族に与えてきたゴッドマザーである「おばあちゃん」の影響力がとても強く、おばあちゃんは、過保護のお母さんをとても可愛いがっていました。

それは、考え方や性格がよく似ている実の娘だからです。

反対に、入り婿の厳格な父親を好ましく思いませんでした。

夢を語っても、「もっと現実を見つめましょうよ」と入り婿の父親はうながすのです。

また、霊威を持つ祖父は、家庭にいることが少なく、遠ざかっていました。

そのため子供たちも、厳格な父親が嫌いで、甘やかしてくれる母親が大好きだったのです。

ところが、最近、「おばあちゃん」が隠居してしまいました。

代わってこの家族に影響力を持ちはじめたのは、最近、近所に引っ越してきた親戚の叔父さんです。

叔父さんは、世の中を客観的に見ることができる平等な考えの持ち主でした。

そこで事実を教えようと決めたのです。

One-Point ◆ 物事には成長のプロセスがあります。幼児に大学の内容や現実を教えても、理解も対処もできません。幼児に夢を与えることは正しいのです。しかし、成長したら、それに相応しい内容を教えなければなりません。占星術も“年齢”(時代)に合わせた教育が必要だということです。

星座宮と支配星の対照表


●かつて“支配星”は、獅子宮と蟹宮に「太陽」と「月」を割り当て、順番に「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」となっていました。

天王星発見以後、20世紀の現代占星術では、一部のサイン(宮)の“支配星”(宝瓶宮占星学では「共鳴星」と呼称します)が変わりました。

水瓶宮は「天王星」、魚宮は「海王星」、蠍宮は「冥王星」に変わったのです。

《親戚の叔父さんが、初めて教える事実》

親戚の叔父さんは、静かに話しはじめました。

それは次のような内容でした…。

「きみもずいぶんと大きくなったな。知識も増えたし、そろそろ一人立ちするころだろう。
今までは子供だったから、夢や希望を与え、過保護で面倒をみてくれるお母さんが必要だったんだよ。
でも、そのためにきみがマザコンになったり、一人立ちできないのは困るだろ」

叔父さんは、続けます。

「きみのお父さんは厳しくて悪い人だ、とおばあさんは教えたかもしれない。
でも実際はそうではないんだよ。
たしかにお父さんは厳格で、子供のきみには厳しかったかもしれない。
でも、お父さんはきみや家族に強い責任感をもった人なんだ。
大人になりつつあるきみには、かえって必要な存在なんだよ。
そのことをうすうす感じているだろ?」

と言うのです。

子供は「うん」と答えて、たずねました。

「あまり姿を見せないけど、おじいさんはどうなの?」

「きみのおじいさんも、とても素晴らしい人なんだ。
家族だけでなく、全世界の後見人として、すごい影響力を持っているんだよ。
全人類に目を向けはじめたきみにも、やがて分かってくるはずだから…」

と、ニコニコして教えてくれました…。

これが今までの現代占星術と、これからの宝瓶宮占星学の根本の違いです。

One-Point ◆ かつて、魚座宮の“支配星”は「木星」、水瓶座宮は「土星」でした。トランスサタニアン発見以後の現代占星術では、魚座宮は「海王星」に、水瓶座宮は「天王星」になりました。「木星」と「土星」は、それぞれの“副支配星”になったのです。「海王星と木星」、「天王星と土星」という関係性をご理解できますでしょうか。

双魚宮時代の波動と共鳴

●右の「One Point」の内容がご理解できれば、理屈は簡単です。

「木星」が最大の吉星とされたのは、双魚宮時代の影響下だったからです。

現代占星術以前の長い間、魚宮の“支配星”として時代の象意(波動)と合う共鳴関係に木星があったためです。

時代の波動には誰も逆らえないことを知れば、このことの理解はたやすいでしょう。

《占いの西洋占星術から、実学の宝瓶宮占星学へ》

さて、謎解きをしましょう。

この家族の苗字は、太陽系さん。

子供は「地球」であり、私たち人類のことです。

過保護のお母さんとは、西洋占星術では幸運の星といわれた「木星」のことです。

厳格な父親は、同じく西洋占星術で不幸(試練)の星といわれた「土星」です。

空想好きな夢を語るおばあさんとは、双魚宮時代の背後において影響を与えた魚座宮の支配星「海王星」です。

あまり姿を見せなかった霊威のある祖父は「冥王星」です。

見えない、分からないというのは、心理的には一種の恐怖でもありました。

最近、近所に引っ越してきた叔父さんとは、宝瓶宮時代に影響を与えている水瓶座宮の支配星「天王星」を指しています。

親戚の叔父さん(天王星)は、成長に合わせた理解が必要だと言っています。

そして、厳格な父親である「土星」や、全世界に影響力のある霊威ある祖父「冥王星」の正しい象意を教えようと言っています。

これはオカルトチックな“吉凶占い”ではなく、人類に役立つ「実学」としての占星学を明らかにしていこうということです。

細部においては、まだこれから解明されていかなければならない課題もあります。

それでも、現代占星術から吉凶判断の部分を取り除き、今まで凶星と解釈され嫌われていた「土星」や、充分に影響力(象意)が分からず恐れられていた「冥王星」の正しい解釈を理解するだけでも、驚くほど占星術は実学に変わるでしょう。

One-Point ◆ 書いている意味がお分かりでしょうか。現代占星術は、星の解釈を宝瓶宮時代の象意(波動)にそって修正しなければならないということです。「木星」を最大の“吉星”、「土星」を最大の“凶星”とするのは、これまでの双魚宮時代、魚座宮の支配星「海王星」(副星=木星)の象意に沿った解釈だからです。これは、座相などについても同様です。


“凶星”から解放されていく土星

●宝瓶宮時代は、魚宮(海王星)の影響下から水瓶宮(天王星)の影響下に入りました。

そのため、現実を象わす土星は、夢を象わす海王星や自在を象わす木星と対立した立場から、天王星とより共鳴する星として、本来の象意を徐々に取り戻していきます。

それは、宝瓶宮時代の影響下に生まれた平成以降の子供たちによって体現されていくのです。

《宝瓶宮=天王星の象意に基づく解釈》

宝瓶宮占星学が、過去の西洋占星術の解釈と、どこが異なってくるのか、最初にそのさわりだけご紹介いたしましょう。

第一の大きな違いは、占い的な“吉凶”の解釈は行なわないということです。

“吉凶”は星がもたらすものではなく、人間自身の結果によるものです。

第二の違いは、海王星の象意による主観(オカルト)的な解釈から、天王星の象意による波動共鳴関係論(超科学)的な解釈を行うことです。

理由はお分かりでしょう。

宝瓶宮時代の訪れによって、人類(地球)全体にもたらされる宇宙からの波動は、天王星との共鳴関係に変わったからです。

その中でも、「土星」の解釈を一番に変えなければならないでしょう。

“凶星”としてではなく、成長に必要な現実意識や責任をもたらす星として解釈することによって、これからの人々や子供たちに合った占星学の解釈が可能になります。

現代占星術を勉強したことがあるかたならご存じでしょう。

王星の象意が、現実とはかけ離れた“夢想”や“イメージ”であることを。

これに対して土星は、海王星とは正反対の現実や実務や責任とされていることも…。

海王星の影響下にあった双魚宮時代では、正反対の土星は“制限”や“不幸”として解釈されたのです。

しかし、今後2,160年間にわたって天王星の影響下にある宝瓶宮時代では、友愛精神に基づく現実の理想世界建設が一つの大きな目標となります。

そのとき、現実や実務や責任を司るとされる土星は、天王星のパートナーとして現実的な力を発揮するようになるのです。

宝瓶宮時代が進むにつれて、土星は「栄光の星」として象意が変わっていくでしょう。

One-Point ◆ 「双魚宮時代」「宝瓶宮時代」うんぬんはともかく、土星の象意や扱いを変えなければならないことに、気付いているアマやプロのかたはいます。ここでは、その理由や方向付けを記述するにとどめました。新しい宝瓶宮占星学の解釈が必要な理由と方向の一端をご理解いただけたと思います。




※次のページで星の象意が変わる理由を、もう少し詳しく述べておきます。

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